ちゃお2008年2月号感想
付録の手帳ですが、この形式のものは小中学校女子にとっては実用性があるのでしょうか?
ついに一時代が終わったのでしょうか。ビューティーポップ最終回…そして次は?
特攻サヤカはそれをカバーできる存在でしょうか。
他にも若手のヒットがもっと出てほしいです。「きらりん☆レボリューション」のアニメが続くのは嬉しいですが、後に続くアニメ化がないのが不安です。
特攻サヤカ☆仏恥義理(和央明)だって極上!めちゃモテ委員長(にしむらともこ)きらりん☆レボリューション(中原杏)恋するプリン!(篠塚ひろむ)チャームエンジェル(もりちかこ)干支☆えとせとら(環方このみ)まひるの流れ星(いわおかめめ)きゃらめるvキッス(八神千歳)裏切りの放課後(五十嵐かおる)ビューティーポップ(あらいきよこ)こっちむいて!みい子(おのえりこ)次号予告
特攻サヤカ☆仏恥義理
PBというあまりに大きな柱が抜けた後を継ぎ、これからの「ちゃお」の主軸になれる作品か…このシリーズが勝負です。プレッシャーに潰されることなくのびのびやってほしいですね。
冒頭のアイドルものは、なんというかずっこけました。大きい賭けだと思いますが、どうなるか余計なことを考えずに見守っていきましょう。
この登場シーンのカッコよさは圧倒的ですね。
東京ドームを独占できる人気グループがあんな田舎、というのも不思議な話です。
サヤカちゃんもミーハーな普通の女の子の面があるんですね。
学校で村長から知らせがある、というのも面白いです。昔の日本の地方では学校に地域統合機能がありましたっけ?昔のアメリカの田舎は教会と学校でしたが、日本では?
学校の統廃合というのも深刻ですね。ここのみんなの会話、これからの日本ではすごく多いものになりそうです。
子供をあやすようにしているアオイくんには苦笑しました。というかサヤカちゃんって感情が素直すぎます。
そして初めて彼の家に…笑うしかないぐらいヤクザです。
いきなりの歓迎もひたすら笑うしかありません。豪快ですね。
ここでアイドル三人組も入って、サヤカの豪快な…相変わらずこういうネタはすごい。
最後に入れ歯が飛んで犬の口をふさぐというのもなんかすごいです。
で、「オレの心をわしづかみにする女性」には笑い転げました!どうなっとんじゃ…
二人っきりでいきなり間が持たない、となると…当然ソファーの肘掛けや背もたれの隙間に準備万端…
あまえたい、と素直にもたれかかるのもすごいですね。そりゃキスしますよ…そこでオッパッピーはどうにもなりませんね。
学校でもずっと、って大学以降は?学科まで合わせるのですか?
アオイくんに当然のように肩車してもらう、というのは…女の子らしく扱ってほしい、って言っていながらひどくないですか?泣き出しているところといい、父娘みたいな感じがして男として扱っていないですよ。男にとって好きな子の体の感覚は、ガソリンタンクに火を放り込むようなものなんですから。
それで無造作に「今度の村祭りでライブを」…この大胆さにもびっくりしました。
美風くんの返事と手のキス…アオイくんも大変ですが、前のことを考えればね。
これがきっかけでどう進展するか、楽しみです。
だって極上!めちゃモテ委員長
今回はライバルの人柄のよさが際立っています。
思わせぶりな引き&冒頭、未海ちゃんの邪魔もどうなるのかわくわくします。
男性のファッションを研究する、って勉強熱心ですね。
東條くんとルイさんと…わくわくさせます。信じていながら固まっていくのは可愛いですね。翌日の暗さも。
頑張って指導しているところで、「誰のせいだと思ってんだよ(先生かわいそーに)」とツッコミが入るのが面白かったです。
唇の荒れは僕にも切実です。特に小学校高学年から中学校にかけてはすごかった…秋から冬にかけて、唇が倍ぐらいになるような感じでした。
このバトル…しょーもない企画に講堂を使えるなんて、ノリのいい学校ですね。なんか頭が痛くなってきました。
二人の男性のアップは…読者の小学生女子の皆さん、見ていて楽しいですか?
あっさり一組勝利、というのは正直以外でした。
ここでルールも無視して潮くんに未海ちゃんがしがみつくのは見ていてすごく気持ちいいです。人が異性をゲームの商品、共同体内順位の証拠にするのは始原以来の半ば本能ですが、僕は嫌いですよ。
ここで勝負が引き分けになる、ルイさんの潔さがすごく素敵でした。
しかも過去の真相まで告げて…いよいよ強敵ですね、潔く誠実な敵ほど恐ろしい相手はいませんから。
東條くん…本当にただ鈍いのでしょうか?あと自然に頭を触っているところって、スキンシップの実践ですか?
きらりん☆レボリューション
こういう苦労もしっかり描いているのはいいですね。あっけなさすぎですが。
自分がしたことの重さはしっかりわかっている、それに行動力もある…つくづくすごい人です。
ファンはしっかり待っているのも惜しいですね。
ゲリラライブというのも…特に法的にいろいろ大変なのですが。
きらりちゃんの「引退したんだろ」「スキャンダル多かったし」に、着ぐるみで迫りながら謝ってキノコクレープ…きらりちゃんらしくて苦笑しました。
そして舌を出しての美少女ウィンク、やはりこういうのは最強ですこの子。
猫たちの友情出演も豪華ですね。
このゲリラライブもインパクトはさすがです。
何があったか、一言もクラウディたちを責めないのもカッコいいです。
というか初期にはきらりちゃんって音痴だったんじゃ、というのは忘れたほうがいいですね。
「謎の交友関係についていつか話し合おうね」というツッコミはもう定番化していますが面白いです。
そして芸能ニュースから、あっけなさすぎてかなり力が抜けました。
実家の北海道で牛の世話、と妙に具体的なのが苦笑させられます。
きらりちゃんにはしっかり謝ったのは…遅すぎるということはないんですね…
整形というのは想像していませんでした。まあ『満月をさがして』にもあったネタですが。
あまりにもあっけない一件落着でした。胸がすごく痛かったです…しばらくは胃と心臓を休ませて、ギャグ&ラブコメ中心でやってほしいのが正直なところです。
恋するプリン
あいっかわらず…冒頭から豪快無比。
「すまき」の極太字、どのフォントでしょう。よく寝ていられましたね…睡眠薬か麻酔?
大声出せば(兄弟の)母親が助けてくれるのでは…共働きでしたっけ?
しかしこのすまきはつくづく笑えます。
あっさり納得してしまうのもすごい。
ソフトちゃんへの賄賂は苦笑しました。先読めすぎてます。直也でさえ使用済みサッカーパンツなんて持っているんじゃ、友也については…想像するのやめましょう。
交換日記を読まれていたことを、りなちゃんが今まで気づかなかったのも間抜けです。
「おわびにとけます」も豪快でした。
老人コンビも意外と面白いです。
キャンディーちゃんも相変わらずやることが豪快ですね。別の道から行くとか塀を登ってその上を歩くとか、紙に穴を開けて向こうをのぞくとかは?
間違い探しではなく「絵が同じかどうか」というのは厳しい問いですね。印刷を考えれば厳密に同じ絵というのは不可能ですが…色が違うというのはひどすぎます。
学校の中庭でりなちゃんが小さく倒れている、という絵柄もかなりすごいです。
直也くんに迫られてちょっとドキッとなるのも、これからが楽しみです。
相談というか愚痴…はは…
ぬいぐるみに愚痴っているのに気づかない、というのも笑えます。なんかの本で犬に精神分析してもらえばおやつ少々でいい、というのを読んだこともありますが。
伝説の木に着いたら友也くんが縛られている…つくづく豪快です。
チョコを口にくわえて直接キスを迫るのは…これ、かなり男の夢ですよ。まあこんな状況でなければ。
木を切り倒すというのも豪快すぎる…それを支えるって無理というか自殺ですが…
実際には切り倒される木はものすごい危険物です。それを膝かっくん…
首が取れたと思ったら自在に外せるのもコケました。
先生の厳しい罰も苦笑しました。この中の三人は被害者ですけどね。
チャームエンジェル
一気にハードになってきました。
エリムさんが怒鳴り散らしてついしたがってしまうのは…人間はやはり動物なのだ、ということでしょう。
また暴走じみて謝るのも面白いです。
リコルちゃんの図星は笑うしかありません。
気分転換で天界TV…事前の根回しといい、リコルちゃんもずいぶんやりますね。
前の相談者はやはり作者?こういう小ネタは外しませんね。
というかこういう場で、全部正直に言いすぎてます…場の魔力?
「誰かがいなくなるのがこわい」というのは誰にでもありますね。本質的には、一人で餌をとれるようになればその恐怖はなくなるはずなのですが…人間にとってそれはすごく難しいことです。
恋の悩みを言う前に、相談員が全部言ってしまうのは爆笑しました。というか…天使全体の公然の秘密では?
「どうしてこんなに胸が苦しくなるの」…すごく実感できる言葉です。
星天使様の強さと優しさはさすがです。
これでいい方向、と思ったら…まさかいきなりこんな大事件になるなんて。
これまで堕天使がなかったほうが不思議です…
絶望そのもの、というのがどれほど激しい力を持つのでしょう。
そして絶望は希望の反対ですよね。信仰・希望・愛の…反対はそれぞれ不信・絶望・そして無関心…?
アミーがかばってしまった、というかマキディエルも抑止できなかった…
ラミエルの血の描写がかなりリアルです。「おまえが生きてさえいれば私に絶望など」という言葉もすごく刺さります。
ここで母親と再会する、というかチャームエンジェルって地上では行方不明者扱い?
「一人で会いに来てくれるなんて」という言葉は、少なくとも「行方不明で母親が探していた、というわけではない」ことは暗示しています。
種が絶望を呼ぶ…だから、両親と共に暮らしたい、という夢を思い出させたのでしょうか。
でも…夫婦は一度壊れたらどうしようもないです。もう別々の人生…それを無理に結び合わせようというのもエゴでしょうね。
子供のためには不幸であっても離婚すべきでない、か、それとも自分達の幸せのためには別れたほうがいいのか…両親が不幸なまま無理に空虚な家族を維持していて、それは子供にとっても幸せでしょうか?
これも永遠に決着のつかない問題でしょう。
干支★えとせとら
このとんでもない状況で動じない綾島くん…というか美冬ちゃんのことしか見えていないのでしょうね。
変わり果てた仲間、といっても羊毛は羊を殺さずに刈り取れますよ?まあ羊革だったら確かに変わり果てた仲間ですが、革加工品をプレゼントするのは無理がありますね。
結構素早くマフラーって編めるんですね。
取り出そうとしたら羊がごとり、ここからのやり取りは爆笑しました。埋葬…
マイ枕を学校に置いてあったらいろいろ楽でしょうね。
マフラーの回りでの黒魔術もすごいです。「よいこの黒魔術」ってそんな本があったらすごいですね。
へびわしづかみで笑われて、それでますます仲良くなるというのも面白いです。
笑い転げるのがキャラじゃないから秘密、というのもうまい!
どんな経緯でマフラーが木の上に行ったのかは永遠の謎ですか?
超ブレーメンの音楽隊はすごい眺めでした。
カラスとのけんかも…カラスが十二支に入っていないのも不思議ですね。
みんなぼろぼろで、それで絆が深まったところで…この引きも笑顔一杯の絵と字のギャップがすごいですね。
次はどう処理してくれるか楽しみです。
まひるの流れ星
自覚してからの可愛いことといったら!
教科書を重ねて勉強しているのも可愛いですね。しかももう給食時間だから意味がないというのも苦笑します。
というかこの本の取り合いでまたベタベタしているのがまた可愛いです。
朝花ちゃんが豪快にいろいろやってくれましたが、彼女がどう動くか楽しみにしたら、いきなりやってくれました!「まひるちゃんって奈斗くんのこと」ここでのまひるちゃんの反応も面白いですね。
朝花ちゃんに見つかって、極秘ラブバイト…どころかドキドキ同棲…この妄想大暴走は実に楽しいです。
むくわれない恋、という言葉…それでばん、と机を叩くときの感情表現はすごいです。
そして…ここでの奈斗くんの態度に、彼もまた報われない恋を…とも思えてしまいます。
パンを朝花ちゃんのところに持っていくのは、かぐやさんの厳しさと優しさがすごく胸に染みてきました。
気持ちに迷いがあると愛をコントロールできなくなる、というのもすごくいい言葉だと思います。
むくわれない恋、って先生だったとは…
奈斗くんの、あきらめ癖があるという言葉も…彼も報われない恋をしているのでは、と思わせます。「朝花もあと5・6年すれば」というのもある意味リアルですね。
いろいろ気になります。
きゃらめるvキッス
試練にもほどが…
眠り姫にやることは一つでは?
女を紹介してあげる、で…ひどいなあ…
るるぽんの説得一発、「あんたよりたよりになるわね」…きつい。
隠し場所を忘れるのも、僕もまあよくあることです。何を隠したかさえ忘れているのが自分でも怖いのですが。
掘るシーンでさりげなくるるぽんが、自分を模してキャタピラをつけた工作機械を作っているのが面白いです。
リクの鉄の意志はすごいですね。穴を掘るというのは、人間にとって最大の重労働の一つです。
めるちゃんの穏やかな寝顔はとても魅力的で、リクの気持ちがすごく分かります。
魔法で掘ればあっという間、というのもすごい…これだけの魔術師がこちらの世界で何もできないのも不思議ですよ。
扉を呼ぶには誰かが犠牲にならなければ、というのもいきなり過激ですね。リクがどう答えるかは言うまでもないことです。
来月号でクライマックス、ですか…ほっとしています。あまりにもこの作品は辛すぎますよ。
裏切りの放課後
ごめんなさい…どうしても読む勇気が出ませんでした。これ以上人間やっていくのが嫌になったら危険なんです。
読んでないので何もいえませんが、できれば…読者にとってプラスのアドバイスになってほしいです。
いじめをなくすことはできない…人間の本能と言っていいものです。でも、深い傷を与えないようにすることはできるはずです。
誰もがどこかに本当に信頼できる人がいる、そして刑法上犯罪を構成することは確実に処罰される、その二点だけでも保障できれば浅い傷で済ませられるでしょうか?
ビューティーポップ
お疲れさまでした!あまりにも長く…いや、「ちゃお」にとってのあらいきよこ先生の存在感がどんなに長かったか。僕もその半分も読んでいないのでは?
綺里ちゃんの病床に座って、そっと手を握って…この、寝ていると思い込んでの告白を聞かれている、というシチュエーションも好きです。
「そーだったんだ」でパニックになって、そこで「ありがと」から腕を気遣う言葉…
加奈子ちゃんの変身もすごく可愛いです。
男同士の会話もなんだか気持ちいいですね。
別の大人…中身は子供同士の会話も…ナルナル父が、謀略じゃなくて技術を見せてくれなかったのがなんだか残念です。
綺里父の言葉で憑き物は落ちたでしょうか?
いきなり海外へ、というのも…相変わらずですね。
別れを告げる皆に、ちらっと探している綺里ちゃん…なんだか胸が熱くなります。
ナルナルも最後までツンデレですね、知らないおっさんを指差したり…もう告白しているから手遅れなのに。
最後にぎゅっと抱きしめるのはびっくりしました。すごく素敵です。
帽子を譲るのも素敵です。
十年後はなんだか暖かいです。コマッタローとビリーの気配がないのがちょっと首を傾げましたが。
大人計彦はスーツ似合いすぎてます。
ケーくんは相変わらずすぎます…
最後の、決め台詞の後の「お昼のあとにね」という言葉がすごく幸福感を感じさせます。
とにかくお疲れさまでした、としか言いようがないです。
こっちむいて!みい子
あまりに意外な話、という気はしますが、性を扱った以上死はつきものですし、また戦争の話などもあります。
すごく好感の持てる子ですね。マンガ家志望同士の絆もすごく深いはずです。
この手紙もすごく心がこもっています。
帽子を見た時点で白血病だということはわかってしまいました。
今は治る、と言われてはいますが…やはり胸が痛いほど心配になります。
がんばる、という言葉の残酷さも…すごく苦しいです。
どうなるのか…作者のことを信じて来月号を待つしかなさそうですね。どちらにしても…
小坂まりこ先生の連載はすごく嬉しいです!
競技かるたというのもすごくいいテーマだと思います。というか、僕は小学校のころに百人一首を覚えていたので、古文の授業は全く困りませんでした。小さいうちに百人一首といくつかの漢詩を、できれば何も見ずに書けるようにしておくとあとがすごく楽ですよ。
また和歌は百人一首だけでなく、万葉集から古今・新古今、そして他の勅撰集、室町以降、さらに近現代にも質量とも素晴らしいものがたくさんあります。
小坂先生のパワー自体もすごく楽しみです。
知識のページもしっかりした内容でした。読者が理解してくれるといいのですが。
「裏切りの放課後」はやはり読めそうにないです…連載にならないことを祈るしかなさそうです。