ちゃお2008年6月号感想
付録の鏡は保護シートをシールごとはがせるためますます使いやすくなっています。
以前はこの手の付録の、保護シートのこともわからずに欠陥品だと怒ったこともあるぐらいです…子供相手の清貧なのですからフールプルーフは当然ですよ。しっかりした説明書も嬉しいです。
ノートも無駄がなく扱いやすいです。
篠塚先生の連載復帰はやはり嬉しいです。ゆっくり休んだほうがいいと心配する思いもありますが。
来月号にはもり先生も帰ってきますが、また元の「ちゃお」に戻るのかそれとも大きく変わるのか、それは今どんどん出ている新人・若手の力をたのしみにしましょう。
ちび☆デビ!(篠塚ひろむ)おにがわら横町三丁目(八神千歳)こっちむいて!みい子(おのえりこ)きらりん☆レボリューション(中原杏)ぐっと極上!めちゃモテ委員長(にしむらともこ)なでしこvプリマ(久世みずき)サファイア学園アストロカフェ(三咲あや)特攻サヤカ☆仏恥義理(和央明)ときめくvまりあーじゅ(葵みちる)まひるの流れ星(いわおかめめ)たこ☆やきプリンセス(みづほ梨乃)次号予告
ちび☆デビ!
表紙からその柔らかい頬の感じに禁断症状を起こしていたことがわかります。
天使も悪魔もいない…不幸を感じているなら悪魔しかいない、では?天使も悪魔もいる世界とどちらもいない世界、どちらが絶望的でしょう。
いじめから始まるのには正直驚きました。
慰めてくれる人のそばにいつも怒鳴る人がいて逃げてしまう、というのは…すごく辛い状況ですね、その怒っている人も悪意はないからこそ。
家庭もないに等しい、というのは…確かに神に祈りたくもなります。ここで教会に行くということを思いつかないのは仕方ないでしょう…別に教会に神がいるというわけでもないですし。
いきなり闇の中での変な相談、悪魔の赤ん坊が降りてくるところはすごく不気味さと悲しさがうまく出ていて面白いです。
朝絶望しながら起きたら足に何か当たる、書き文字の「ふにゅっ」だけなのがすごく柔らかさが出ています。
目を覚ました直後の赤ん坊の笑顔の可愛らしさはすごかったです!
「人はとても理解できないことが起きたときなかったことにするという…」も爆笑!
いきなりウンチの匂いとリアル路線になっているのが素晴らしい。その赤ちゃんがウンチをするところなんて、実体験かと思いました。
タオルとティッシュでなんとかするとは頭いいです。「あっ男の子だ」というのがまたなんかリアル。
頼れる大人がいない、といっても…電話帳には役所関係の電話番号もあるのでは?
また泣き出して、赤ちゃんの食べ物がわからない…でも買いに行く一瞬も泣いてしまうから無理、これは実に厄介な状況ですね。
ぬいぐるみに入れる、というのも面白いです。
そしてクラスメートに見られて、いきなりの炎には…このアフロギャグは面白いです。
ミルクを飲んでそのまま寝てしまう赤ん坊の描写の可愛らしさはすごい!
京ちゃんになぜ…というか「こいつ」の名前は全然出てきませんね。
普通はこれ…ほのかちゃんが産んだと疑いませんか?
そして迫る影、クラスメートのようにも見えますが…
とにかく桁外れの可愛らしさと奇妙なリアリティ、想像以上に楽しみです。
おにがわら横町三丁目
いきなりどうにもならない状況ですね。今からでも海外に行けばどうでしょう?
泣いている女の子に食べるのをためらうとは…この赤鬼、結構ヘタレですね。
回想は見事に801で…はは。
いきなり抱き上げられて山奥、そこで食べ物の山を見せられて…太らせてから食べる気ね、というのもすごい発想です。
考えてみるとヘンゼルとグレーテルにしても、太らせてから食べるのって無駄ですよね…そのお菓子を自分で食べればいいのに。人間なんて飼料変換効率そんな高くないですよね…よほどの人間グルメ?
崖から落ちて心配してもらって、足をなめられてやっと相手に食べる気がないと分かる、わかりやすいですがすごく暖かい感じが伝わってきます。
「泣き顔よりずっとかわいいな」には結構びくっとしました。
池の水を全部飲んでしまうというのはすごい。かなり豪快な図です。
「用があんのはあんただから」って文字通り受け止めていいかも。何の用でしょう。
シャワーの使い方がわからない、というのは当然ですよね。近代的な風呂は非常に危険かもしれません。
小次郎…青鬼のほうの使い魔?
いきなり裸を見てしまい、そして青鬼もいることがわかって、さて…晴彦くんが青鬼でしょうか?
こっちむいて!みい子
…ひでーやつ。
好きな子の隣になっての、吉田くんの素直な喜びようは小五とは思えません。
まりちゃんが竜平くんをつつくのは見て楽しいです。数年後はさぞ立派なからかい役に、将来は立派な世話焼きおばさんになることでしょう。
親に教科書を音読するというのはいい勉強ですね。とにかく教科書を読み通すというのは数学以外ではかなり効果があります。
吉田くんがかばっているのだろう、とみんな思わなかったのでしょうか?
竜平くんの不満そうな表情が見ていて楽しいです。
プリンでの会話はすごくもどかしい感じで面白かったです。
そのたびの竜平くんの表情がまたおいしいです。
まりちゃん、みんなを引き離してしっかりのぞく…前文訂正。もう立派な世話焼きおばさんです。
みい子ちゃんを下級生と言われて怒ってくれるのはカッコよかったです…でも聞いているほうが恥ずかしくなりましたね。このおばさんも、ここまでまっすぐなことを言われたらいたたまれなくて頭が熱暴走したことでしょう。
そのまま告白なのもすごくカッコいい流れなのですが…相手が悪かったですね。
「どこへ?」には爆笑しました!
「おまえってひでーやつ」って、今のままでいたいからと自覚的に無垢を装っている竜平のほうがもっと悪いですよ。
人のこという資格なし。
きらりん☆レボリューション
みゆみゆがレンに惚れる、というのも早速でうまいです。というかなぜ宝塚の逆はないのでしょう。歌舞伎があるからでしょうか。
きらりちゃんがあくまで「ネバネバガール」と呼ぶのは…恐ろしく子供らしいですね。悪意がないだけ尚悪い。
可愛い服がいっぱいの部屋、姫コーディネイト…また面白いことを。「プリンセス・ティアラ」ブランドをどれだけ理解しているかも問われますね。
双子がばれるかと思ったら…みゆみゆのうるさい性格のおかげでなんとかなったようです。ぐっと壁に押しつけて手にキス、まあ単純なことで。
手間のかかる服を手伝わせ、そして服を全部汚す…審査関係者がこれを見てみゆみゆを失格にしないことが不思議でなりません。まあそれを言ったらこの連載の最初から…
よく自分の服を汚さずにやったものです。すごい運動神経かもしれません。
あまり関係ない、というか露骨にアシスタントが描いたメンバーの服が結構可愛いのがいいです。そのアシスタントが次には素敵な連載で登場するかもしれません。
SHIPSの二人…そこまでして出番欲しい?
口パクでの会話はあまりのラブラブに震えます。
この小悪魔姫…ペンキというものの性質を根本的に分かっていない気もしますが、一々つっこむのは野暮でしょう。
ルール違反で不合格、とこの言いがかりは…頭痛くなってきました。
ぐっと極上!めちゃモテ委員長
未海ちゃんもルイちゃんもすごい自信です…確かに自信は女の子を内から輝かせますが…
互いをイメージチェンジさせる…やれやれ、というのが正直なところです。
ルイちゃんのセンスでいじられた未海ちゃんは…どうしても胸のなさが目立ってしまいますね。相手のことを考えていないですよ。
東條くん…素直に言えば?そんなエッチな格好オレの前以外でするな、と。というかおばさんの言うとおり。
まあ本当に似合っていませんが。
さらに「いつもの委員長の格好のほうが」と…ああとろけます。
カリスマ店員扱いされてついいろいろやってしまうのは彼女らしいです。
三色といえば、背広だとほぼ自動的に背広の色、ワイシャツの白、ネクタイと三色で収まります。
桃里さんの笑顔の脅迫…未海ちゃんの反応は意外でした。
沈黙している未海ちゃんの迫力はすごいです。「今の私の美しさは」…なんて自信。
まあ東條くんは問題なく受け入れてくれると思いますが…ストーリー上の山場が一つ消えたじゃないですか。
今度はルイさんにも弱みが?この抱擁はその弱みがらみだと思いますが…まあとにかくやっかいなことになったものです。
なでしこvプリマ
やっといい展開になってきました。
元々この話は、地道な努力の重要性を誰よりもわかっているはずの「日舞の家元」が、バレエに関してはまるでそれを知らないように振舞っているという矛盾があるのですが…
オーディションを受けてくれたのは結果をわかっているから…
白鳥の湖のストーリーはすごく嬉しいサービスでした。本当にきれいです。
家で…確かに約束を破ったのは致命的ですが…胸が痛くなります。
別の時間でしかレッスンできない、とここまで必死とは。
「樹くんのまえで」なんて意識しているようじゃ…わからないはずがないのに、初心者が下手なのは当たり前、誰もが初心者だったことはあって、うまい人は必ず血のにじむ練習をしてきた、と。
二人の踊りの美しさはたいしたものです。
それを見て内心諦めてしまうのも…頑張ればいつかはできる、ということを知らないはずがないのでは?
おばあちゃんの厳しく温かい言葉はさすがに素晴らしかったです。
さっとトゥ・シューズを池に捨てるのもすかっとします。
そしてトゥ・シューズをはいてみたときの痛みと彼の言葉でやっと、みんな血のにじむような練習をしていることがわかる…おばあちゃんに日舞の稽古を頼むのはやっとか、というのが正直なところです。
これまで家元の娘らしい鍛錬は何もしていなかったのでしょうか、彼女。
サファイア学園アストロカフェ
タイトルがなんかすごい。
絵は相変わらずすごく好感が持てます。
部活の一環として学校内で店を経営して職業体験、というのは素晴らしいです。実際には反対が多くてとてもできないでしょうが…ましてお姫さま抱っこサービスつきの執事喫茶など。ほとんど風俗じゃないですか。
美少年だらけの執事喫茶はかなり強烈でした。少し手を握られただけで爆発してしまうのなんて本当に可愛い。
仮面での占いというのも面白いですね。
今までの自分を捨て去れば…それは厳しい。
進路調査票で…スカートも似合わねーくせに、というのはひどいですね。
女の子らしくなろう、と素直に決めるのはすごいです。僕だったら怒りますよ。
いきなりメイドの格好でアストロカフェで働く、と…可愛い。ミニスカメイドは邪道ですが絶対領域という凶器がありますし。
この格好で殴りかかって、止められて頬にキスされてストレス発散にパンチングゲーム…なんか可愛いんですが。
悪質なカメコを排除するのは店の男側の仕事では?少しぐらいのセクハラは仕事のうち、笑って流せ、というのは我慢できなかったらさっさと辞めていいんです!
れおな君の言葉には、僕は納得できません。一言フォローするべきでした。
それでいきなりのお姫さま抱っこには…これもある意味セクハラでは?
そして応急処置と、キスが多いですね。
いきなり告白して「そういうふうに見られません」から、占い師の正体が北斗でなぜか奴隷…なんで奴隷なんでしょう。弱みを握られたほうが奴隷になるのが普通では?
かなり理不尽な展開ですね。どうまとめるのか…
特攻サヤカ☆仏恥義理
うわカッコいい!
ウィンクの威力は…宝塚ではすごいものがあります。
ケンカしながら仲がいいのはほほえましいです。
「ライブほんと楽しみ」と無邪気に笑っているのはすごく魅力的でした。二人とも素直に謝って…
ヨウヘイの対応も意外でした。こうなったネギさんって不憫ですよね。
ぎゅっと素直に抱きしめるこの愛情表現、読み返してみるとため息が出ます。
不良たちの嫌がらせは…実際、様々なイベントではこういうのはどう対処しているのでしょう。すぐ警察を呼ぶべきだったか、それとも暴力団が闇から闇にうまくやっているのか…
嫌がらせに来た不良たちも、別に背景がある様子はないですね。だからこそ余計どうしようもないのでしょうが。
美風くんが意外と強いとは…でも写メールで脅迫とは…なんかもう僕も暴れたくなります。いくらサヤカちゃんの言葉があっても、目の前で仲間がやられるのを見過ごしてちゃ男ではいられませんよ…といっても、美風くんと二人で後ろ手に手錠をして無抵抗でとことんやられてやる、というのを要求するのは無理が…
謹慎というのも、まあ…学校というシステムでは喧嘩両成敗というか絶対に暴力は許さないのが…でも、やはり仲間を見捨てろというのは道徳としても絶対間違っていますし、完全無抵抗を人に要求していいかどうか…警察を呼ぶ、という選択肢は男子にはタブーなのですが、それをなんとかできないものでしょうか。
サヤカちゃんにもそこはわかって欲しいです。
というか今回の件はどうにもならなかったのでしょうか…
最終回、ってこのシリーズが?それとも「特攻サヤカ」シリーズ自体?
ときめくvまりあーじゅ
あまりの対象年齢の低さに少しくらくらしていますが、幼児になりきって読めばすごく楽しいです。
婚約パーティを前に、それ喪服です。
「キミがあのことを忘れていてくれて」でもう99.8%真相はわかりましたが、それで思い出していたら大変でした。
鳥のゴンドラも豪快でした。
勇樹の「おまえのこれからの人生を考えたら」ってまともすぎて頭が痛いです。
手紙じゃなくてICチップに録音、というのは今も多いのでしょうね。
「私の運命変えてみなさいよ!いくじなし」というのはうまい!これに乗せられるのも単純馬鹿ですが。
「ぜひどうぞ」とにっこり笑って、ここからの…やっぱりこの結婚式からの花嫁略奪ってロマンですね。
真相暴露はあまりにもあっさりしてました。というか父親がすぐ真相に気づけば…
愛とチョコでは、四歳の男の子では迷わずチョコを選びますよね、そりゃ。
オモチャの宝石でペンダントを完成させてしまうというのは豪快でした。
なんというかものすごい力技でした。なんというか酔っ払ったような気がします。
とにかくお疲れさまでした。とにかくすごく光に満ちていたので、次もまたもっと光に満ちた作品を楽しみにしています。
まひるの流れ星
豪快なオチでした。
さそり座が眠らせる星座というのは…本当はその気になれば殺せるのでしょう。
「友だちのほうが大切なら」という冷酷な目には胸が痛くなりました。それだけ…おそらくこれからは、人を殺傷できる力も含めて学んでいくとなれば並大抵の厳しさでは無理なんでしょうね…
おばあちゃんからの電話で、なぜ相談しなかったのか…強がりで無理をしなければいいのですが。まあ奈斗がいれば大丈夫でしょうが。
いきなりまひるちゃんが豪快に力を連発して、夢だと思わせるとは…なんて強引な。
笑顔でキャラまで変える奈斗くんも…苦労してますね。
そして落ちそうになって、手を握って抱きしめられた瞬間…というか奈斗、朝花ちゃんは落ちてもいいと?
愛の力がすごすぎます。
夢だと思ってくれた、というのも…ははは。
奈斗くんがまひるちゃんの潜在能力と意思…力だけじゃなく、おばあちゃんとの電話で見せた強い意志にも…嫉妬して向上心を高めるのもすごく気持ちいい描写でした。
やはりすごく面白いです。次の新展開も楽しみです!
たこ☆やきプリンセス
なんか熔岩があふれ出すみたいなエネルギーです。
冒頭から熱いです。
大げさすぎるぐらい大げさなグルメマンガ表現も楽しい!
そういえば僕、たこ焼きって何年も食べてませんね。宝塚大劇場での明石風たこ焼きも…
大阪から東京へたこ焼きで殴りこむというのも大胆なことをします。
ラブラブな幼馴染もなんか頬が裂けそうににやけます。
そして美形のローストポークサンドイッチと紅茶…また豪快なことを…
いきなり拉致されるのにはびっくりしました。そしてその用事が、いきなり紅茶とサンドイッチの店…すごく素敵な招待でしたね。普通に招待したら行成くんがついてきてしまうからですか。
でも用事は…そういうことですか。高層マンションが建つのなら、おそらくコンビニなどからこういう誘いは多数来ているでしょう。
ゴールデンドロップのような店がそのような立地で成立するでしょうか?むしろ高級モール向けだと思います。
まあ交渉の仕方が悪い、ロンドンやニューヨーク、BRICs各国大都市に挑戦してみませんか?とやっていれば乗ったかもしれないのに。
弁当になるならないで挑発するのはうまい。
たこ焼きは弁当に向かない、というのはかなりリアルですね。
行成とラブラブに抱き合って、それで彼が作ってくれた弁当から…えらい力技です。
おにぎりをたこ焼き同様の出汁で、確かにそれはおいしそうですね。
たこ焼き器って他にも用途があったんですね。
最後の「恋のライバルに」「二度と来んでいい」という男同士の会話も楽しかったです。
とにかく圧倒されたというか押し流されたというか…楽しめました。
いや、次回作はどんな作品になるやら。
来月号はもり先生に明野先生…フルメンバーそろいますね。
どちらの作品も相変わらずすごく楽しそうな雰囲気です。
新人の読みきりもなんだかすごく期待させる予告カットです。とにかく楽しみ!