ちゃお2009年10月号感想
小冊子は内容が盛りだくさんで楽しいです。
バッグも豪華ですね。
対象年齢がますます低くなっている感じもしますが、僕はそれがすごく好きです。
安心して楽しめるにこしたことはないですよ。
ぐぐっと極上!めちゃモテ委員長(にしむらともこ)こっちむいて!みい子(おのえりこ)くるるんっ☆りえるチェンジ!(中原杏)とんでる!ポニーテール(もりちかこ)姫ギャルvパラダイス(和央明)魔女は恋にヘンしてる(くまき絵里)オレ様キングダム(八神千歳)ちび☆デビ!(篠塚ひろむ)メイドじゃないもん!スイートキス(いわおかめめ)世界制服☆ハニー(葵みちる)星にねがいを(まいた菜穂)くまップリ(竜山さゆり)次号予告
ぐぐっと極上!めちゃモテ委員長
なんというかみんなヒマですね。
対決とかそういうのを好むのも人間の性です。
イチャイチャ禁止って別に別れろってわけじゃないですね。
ドジりかけたところで潮くんが助けてくれるの…これでルイちゃんが勝ってもなんというかむなしくないですか?
ルイちゃんのケーキはすごい…やってることは単純ですが、一つ一つの技巧のレベルが高いです。
単純なクッキー、カップケーキ、タルト…確かに地味ですが…
カロリーが低い…それはまあ確かに女の子には切実重大な問題です。
チョコレートはカカオバター…固形油が入ってますしね。確かにココアは入ってません。
バターを使わないクッキーで味を普通にするには…?「コンロの火やオーブンを」と低年齢読者に配慮したのは嬉しいです。
一見潔く身を引いたかに見えて…まあ苦労しますね。
こっちむいて!みい子
小さい子に対してはこの路線でいいと思います。
もっと大変なのは、限界までやってそれでも通用しなかった子がどうやって立ち直るかですが…そのことを「ちゃお」の対象年齢の子が考える必要はないでしょう。
ちゃんと作品を完成させるだけでもかなりすごいことですよ。自信もっていいです。
この緊張感を感じている子がどれぐらいいるのか…
パーティの準備までしてくれる…
必要なのは、一番上のほうの子と何が違うのかを分析し、どうすればその違いに追いつけるのかを知ることだと思います。
それ自体ちゃんと指導されないとわからないですよね…たとえば「テストで100点を取る方法」なんて、誰もちゃんと教えてはくれません。
絵がうまくなる方法だってちゃんとやらなきゃわからないですよ。
マンガを描かない生活…それは楽しいでしょうね。というかそれは…やけ食いしているだけにも見えますが。
この封筒の必死の励まし、でも…もう一人、どの方向の努力が必要なのか教えられる人がいればいいのですが…箱一つ、リンゴ一つ、ボール一つを正確に描くこと、人体解剖図を丸写しすること…話のために本を、特にシェイクスピア全部と世界・日本民話神話集を読んだり、詩を朗読し手で書き写すこと、投稿枠関係なしに短いページできっちり起承転結をまとめること…
でもこういう純粋な励まし、意欲そのものがないと…意欲と単調な訓練の両方が必要なのがきつい話です。
くるるんっ☆りえるチェンジ!
男子寮に女子は…無駄なことを。
二人部屋のようですね。
にゃかむらさんの馴染みようには呆然です。
ルームメイトの子が可愛いのは嬉しいです。
二人とも漫画家志望…すごい偶然。
とんでもない噂を大声で!ぶっ飛びました。というかこの子、腐…
で、男の子に変身して潜入、ですか…後でおきる騒動を想像するだけで頭痛がします。
確かにすごい商品です。
一時間たったら元の姿…誰かにばれるフラグですね。
男子ばかりの世界は女子には刺激強いですよね。
つかこの風紀委員…直接的過ぎますよ。
椿くんの部屋というのもいきなりで強烈。
しかしえらくストレートで読んでて恥ずかしい問い詰め方でした。こういうのもたまりませんね。
とんでる!ポニーテール
つ、ついに綺更ちゃんがヨゴレを…
「私たち」の一言でこんなあっさりと承知するって…操縦されてますね。ポニーテールだけが飛び出すのも楽しいです。
今度は日本観光…日光江戸村…
舞台を利用してヴィクトリアさんをその気にさせるのはうまいです。
大人の大先輩の存在は何かとやりやすいですね。
つばめちゃんもしっかり成長しているのは嬉しいです。
ヴィクトリアさんの演技で動きを表現していないのはあえてでしょうか…
「私より上です」と素直に認めるのがすごい。つばめちゃんが飛び出してしまうのを「ムリもない」というのも、散々いろいろな思いをしてきたんでしょうね…
折れたんじゃなくて、見たものを必死で真似ている…それはすごい。
ヴィクトリアさんの事情が、それぞれをどんな風に変えていくか…
姫ギャルvパラダイス
え、いきなり終わり?
「パリなんて渋谷に比べたらたいしたコトねーケド」…本当にそうなのかもしれませんね。
渋谷でスナップを撮られる、というの確かにレベル高い話です。
着まわし技術、確かにそれはすごい。
心のあり方ですか…ため息しか出ません。
ハンバーガーには崩れるしかありませんでした。さすがにすごい。
男姿で抱きしめるのはびっくりしました。
盛りを活かせるデザイナーでなかったのは不運でしたね。
次回作は今度はどんな爆発を見せてくれるのか…楽しみです。
魔女は恋にヘンしてる
すごくはつらつとした力が出ています。
いきなり凍って落ちて出会い、ここもうまいです。
演劇部、とまあそれが常識的な反応でしょうか。
恋と変の字が似ているのをうまく利用しているものです。
あっさり魔女だってコトを納得してもらえましたね。
いきなり家に、しかも同じ部屋で納得される…やっぱりこれ「変」魔法ですよね。
男の子のほうが「入ってくるなよ!!」とか「変なこと考えるなよ」とか…
毛虫で叫んだら風呂から飛び出して…ラッキーすぎますね、男から見れば。
「解」の字を間違えるというのも楽しいです。
この漢字ネタって結構奥が深いですよ。
三日間修学旅行中叫ばない…だったら三日間解けない声を出せない魔法をかければ?
オレ様キングダム
マンガの上ならできる妄想は見てて死にます。というか、堂々と本誌でもこのノリでやってください僕は楽しみます。だれか「できるかーっ!」とツッこんで…
ラブラブになることを考えて漫画一本、って手が早い。
美和ちゃんのマネージャー…さてどんな風に動くやら。
というかなにこのホモ。「スカウトだけですか?」って思い切り期待してますねこの腐。
で、別荘にまでついてきたんですか…暇ですね。
キス妄想は楽しいです。
がけ下に落ちてさらに熊、ですか。
熊をあっさり投げるのはびっくりしました。
白馬くんからののちゃんを…人格交換かなにか?
ちび☆デビ!
とにかくお大事に、としか…持病がありながらあまりに長いこと第一線で膨大な活躍、ただ頭が下がります。
今回の話、身につまされる親ごさんも多いのでは?
というか読者、それどころか僕でさえもそんな頃がついこないだあったんですよね…
赤ちゃんが立つ、というのは親にとっては重大イベントですよね。
個人差、というのを認めたくないのが人間の本能とはいえ…
今度はライちゃん…「自分もって思った」、というより模倣の対象ができたからというのも大きいのでは?
まおちゃんののんきさ、親としては心配するでしょうね。
カレンダーに×をつける、というか立ったら一生の記念日にするのでしょうか。
しおりちゃんがほのかちゃんになついているのは楽しいです。
ママの育て方に何か問題があるか…子供というものの中身がどうなっていて、それがどう成長するか、どれぐらい知ってます?どんな生理学者だって分子生物学者だって、どの遺伝情報がどんな分子を作り、それが何万種類も同時に働いて、それにどんな外界からの刺激が関わってどんな成長につながるか、なんて百万分の一も知ってはいませんよ。
子供の成長なんて結局偶然、親ができることは生きるための食事や水や清潔に気をつけ、そして一杯抱きしめてあげることだけです。それ以上どうにかしようというのは、こうすればこうなるを制御したい、という人間の悪い癖ですよ。
なんでもやってあげちゃうから…というのを批判する文章も今の世界ではすごく多いですね。でもボールをとってあげるシーンを逆にいえば、コミュニケーションの訓練をしているようにも見えます。
この夫婦喧嘩はあらゆる親にとって覚えがあることでしょうね。
まおちゃんに夫婦喧嘩を見せたのはまずかったですが…逆に夫婦喧嘩がない夫婦もありえませんし。
まあこの二人が本当の夫婦じゃないと言うのは措いといて、というか誰も覚えてませんね。
ホットケーキであっさり立ってしまったのは苦笑しました。
なんというか本当に幸せな気分になれます。明日はホットケーキにしようかな…
もちろん減ページも全然かまいませんよ!できるペースで安定してください、何よりもお体を最優先して!
メイドじゃないもん!スイートキス
招待状って…当たり前でしょう、というかこっちから出す立場、というよりそれ以前に社交界へのデビュタントはまだでしたっけ?というか日本に社交界があるのかが疑問ですが。
「おまえあての招待状はオレが処分してるからな」は爆笑しました。
「その格好で舞踏会に」…そう、彼女のメイド服好き…骨の髄からの庶民根性は彼女の魅力ですが、逆にそれは社交界では恥をかくだけです。
断れない大物…前回の、アキラの母親との軋轢と関わるのでしょうか?
アキラさんがフォローしていれば何とかなるでしょうか?…やはり罠でしたか。
番犬に、という事態…まあパターンとしてはわかります。
女の子が危険な時にぼーっと立ってられるか、というアキラくんの言葉は嬉しかったです。
セシルくんもしっかり動いてくれていますね。
裸馬を乗りこなすとは…
認められるのもパターンですが、やはりアキラの母親はこれからも厄介な敵になりそうですね。
少なくともここのメンバーで、桃愛ちゃんの顔と名前を忘れる人は一人もいないでしょう。
世界制服☆ハニー
「俺のことでここまでするんだ?」「世界一幸せなダーリンでいてほしいから!」すごく単純な答えですね。
逃げてばかりいて何とか現実を作っている人にはむしろきついでしょうが。
そしてこの乱暴な行動には驚きます。
複雑な問題にどう対処するか…まさかこんな形で…すごく意外でしたし、胸がドキドキしました。
あっさりと南中に戻るのはわかっていても読んでいて心地いいです。
すっかり東中も征服するとは…
なんというかあまりにまっすぐで力に満ちていて、すごい!としか言いようがない作品です。
星にねがいを
祝本誌復活!
いきなりの、失恋と死…どちらも同じようなものですね。失恋と言うのは…正確には自分のある妄想世界の崩壊でもありますし…
自分が死んでいるとわかっている幽霊…この冷えるような感じは何でしょう。
冒頭の彼だけは彼女のことが見える、ここで一気に切り込んでくるのはさすがに切れます。
復讐、というのに怖いと思わないのがすごい神経…というかもしかして、夏目くんは元々見える人なのかも。
猫を助けるのにこうして、というのは心が温まる分、逆に…冷え切って凍りついて凍傷になっている人にとって、暖めるのは恐ろしい苦痛になるような感じさえします。
回想にラジオの砂嵐を聞いている夏目くんの一面を混ぜるのは、すごく彼がどういう人なのか好奇心を誘います。
幽霊を家に送っていく…
告白を立ち聞きしての激しい言葉も、すごく強く思いを盛り上げてくれます。
流れ星を聞くためにラジオを聴いていた、というのはショックでした。
ずっと彼も罪悪感を感じていた…罰ゲームかと思った、とそのあたりがちょっと説明不足ですが、下手に入れると蛇足になるでしょう。
キスからの別れ、そして雑音と流れ星…すごく詩的な美しい簡素さ、やはり…こういっちゃなんですが、「なかよし」は実に惜しい人材を逃しましたし、「ちゃお」にとっては本当に得がたい存在です。
次の登場がとても楽しみです!
くまップリ♪
期待通り。
もう目を覚ますことがない事故…両親や友人の心労が描かれていないのが、わかる側から見るとすごく辛いです。
より進んだ医学の星…そちらから医師を呼ぶわけには?
石を出して…が正しい理由も否定する理由もよくわかります。難しいですね。
このクリオネのような「はじまりの石」…助かる展開は恐ろしく単純ですね。
巨大化したぬいぐるみにぶつかっても、車は壊れると思います。
さて今度は「はじまりの石」はどこにあるのやら…まあずっといる、これが幸せ、というのも素敵な結論です。
るるかちゃんの家族や友人の悲しみがなかったことになったことは…いいことなんでしょうね。
次はどんな作品になるのでしょうか、楽しみです!
来月号は…森田先生の新連載は手放しに嬉しいです。
デビュー三作目という新人のなぎり先生も予告カットは結構好感持てるし楽しみです。
五十嵐先生の作品は…読む勇気があるかどうか、というのが正直なところです。
とにかくこの新陳代謝がさかんで、すごくしっかりした土台もあって、とにかく安心できる雑誌です。
あとはとにかく篠塚先生のご回復を祈るとしましょう。