ちゃお2010年7月号感想

今月号はむしろ付録重視ですね。複数の使い方ができるというのは強みです。
鉛筆はさりげなく、誰もが確実に使えるし、ボールペンどころか電動消しゴムとさえ違って「市販最上品」をコストオーバーなくつけられるのがいいところです。

サマーフェスティバルも積極的にやるようで、元気な雑誌というのはうらやましいですよ。
増刊の予告漫画が短いですが素晴らしかったです!ホラーがちゃおの力の源の一つなのは確かですし。

オレ様キングダム(八神千歳)くるるんっ☆りえるチェンジ!(中原杏)ぐぐっと極上!めちゃモテ委員長(にしむらともこ)姫ギャルvパラダイス(和央明)ちび☆デビ!(篠塚ひろむ)わざアリっvきわみちゃん(もりちかこ)となりのオバケさん(中嶋ゆかまほちゅー!(やぶうち優)ダイアモンドステップ(いわおかめめ)ラブ侍ユイカ(葵みちる)こっちむいて!みい子(おのえりこ)次号予告

オレ様キングダム
だめだこりゃ、としか言いようのない色ボケぶりですが、まあそれが仕事にプラスになってるならいいんじゃないですか。
赤点だったら…やはりスケジュールがきついとかいろいろあるんでしょうか。
全教科…美術は?
用途が限られている脳って不便ですよね。でも。仕事に使えるならまだいいじゃないですか。僕の脳には何の用途もありません。
いきなりテスト勉強イベント…林間学校よりよっぽどチャンスなのでは?どんなオチがつこうと。
全問正解したら…それ、中高生男子の家庭教師妄想ですよ?
毛糸のパンツ…恐ろしいフラグもあったものです。
みんなも一緒なのはまあ当然ですね。
ハーバード主席って東大とか全国模試一位などとは比較にならないとんでもないレベルなんですけど。頭脳だけじゃ難しくて家柄とか財産とかも相当必要なはずですが。というか今でも非ワスプ(アングロ・サクソン白人でキリスト教のプロテスタント)の主席が容認されるでしょうか。
そこまで分からなかったらそれこそ教科書読み通すことから…それができる漢字読み力がなかったらそれこそ…
毛糸のパンツそのまま、というよりも朝シャワー浴びずに男の部屋に行くことのほうが問題だと思うのは僕だけでしょうか?やる気まんまんならエチケット…
さてボロ毛糸パンツかノーパンか、究極の選択と考えてしまうのは男だからですが。
座ったまますすっと進むとか、追い詰められた女の子って…
というか輝くんわざとやってません?
まったく出番がなかった…存在自体忘れてました。

くるるんっ☆りえるチェンジ!
異動がある日本式会社って嫌ですよね…
サラリーマンだから仕方ない、ってどれほど多くの主婦がそれに耐えてきたんでしょう。
というか日本で地域親戚の絆が弱いのは転勤で分断されたからでは?それだけやっといてリストラってどんな…
いきなり柊星くんにはっきり返事して、ここからの彼女のカッコよさは素晴らしいです。
あちこち探して、思い切って正面からの告白!気持ちいいぐらいハッキリしていました。
「うれしくてどんな顔していいか」というのも素敵な言葉です。
帰るのが一週間だけ…おいおい。
「しゃべるネコたちの説明」…はは。まあいいや…
とにかくすごく読んでいて楽しい作品でした。次回作楽しみにしています!

ぐぐっと極上!めちゃモテ委員長
一人で強引にやってしまう敵側…でもそれが絶対に悪いとは言い切れません。
ベッドに二人座るってそれだけでもドキドキしますね。
理想的な部屋…女の子にとっては結構重要かもしれませんね。
本当の友達を作るため…なるほど。そっちまで抱え込むつもりでしょうか、未海ちゃん?
友達がなければいけない、というのは僕はちょっと危険な気もします。友達を作るのが下手な人間を追い詰めてしまいますから…便所飯みたいなバカなことにもなりますし。
まあ未海ちゃんはこうして熱くやっていくのが彼女らしいですからいいんですが。
あっさりした解決も、すごくわかりやすくて読んでいて心地いいです。
やっぱり無理して倒れる…さて東條くん、彼氏力の見せ所ですよ。

姫ギャルvパラダイス
夏休みにはお金…僕にはそれがむしろ不思議に思えます。僕は夏休みに生活費以上のお金を必要としたことなんてないですよ?
単純に親がかりでなく夏休みらしい遊びをしたことが一度もないだけです。大学時代は大学の図書館で借りられるだけ本と他学部含め教科書を借りこんで、実家で勉強するか下宿で勉強するかの選択があるだけでしたから。
遊園地でのバイト…いろいろ大変荘ですね。
もう一人女の子、というだけで誰だかはわかりましたけど。
ホラー城もそれはそれで制服が可愛い…はは。
おもいきりプリンセスしたら骨のだった、というのは爆笑しました。
すっと出てくるこの白目がまた楽しい。あとでどう化けるかも含めて。
こっちは眼のレクチャーですか…
というかこういうことやって、眼を傷めることはないのでしょうか。
黒い涙…これは確かに怖い。
本物の幽霊がすんでいるってすごいですね。
十字架のネックレス…というか十字架のネックレスは武器にはならないでしょうか、ナイフ仕込みなしでも。どんな無茶な警官でも十字架のネックレスなら見逃してくれそうですが…
で、ドラキュラよりもネックレスに文句…みんな正座…
リボンで巨大十字架、というか「りぼん」を使うのは雑誌的にどうなんでしょう。あ、もうこの部数差なら眼中になし?

ちび☆デビ!
ママたちのおしゃべりタイム…楽しそうです。
ホットケーキに蜂蜜と間違えて醤油…悪夢ですね。
かりんちゃんもちょうだい、というのはすごく子供らしい反応ですよね。
いい子すぎて心配、という親も結構いるんでしょうね。
何にとっていてもビデオって言うんですね。まあそんなのはほかにもいろいろありますが。
お昼寝中にいたずらしているのも可愛い。
なんというかもう…こんなに子供の魅力を出せるってどうしてなんでしょう。

わざアリっvきわみちゃん
こういう心の中を読まれてしまったら死にたくなりますよね。
無理といったら自分の未来を一つ消す…そのうち消しすぎてどうにもならなくなることもあります。
まず努力することから始める…
いきなり眼が輝いたのはぶっ飛びました。なんでもありですね。
妄想力と想像力ってどう違うんでしょう。
きわみちゃん、何でも踊れるにもほどがあります。
あざとすぎる自己紹介も…できるんですね。
これだけいろいろやっといて、どんなオチがあるのか…
で、どんな歌詞…で、歌詞を没にするんじゃなく衣装を破って…
意味は分かりませんがとにかく笑い転げて笑い転げて腹筋が限界に行ってます。やせそうなぐらい。

となりのオバケさん
なにこの柔らかい雰囲気。
もうすっかり通い妻状態ですね…でもぜんぜん彼の世界には入れない…
でもどうしようもなく好き、という気持ちがたまらないです。
メイド服のバイトもいい男子読者サービスかも。
デートといえば彼はちゃんとした格好をしてくれるし、「カワイイ」とも言ってくれる…すごく嬉しい気持ちが一杯伝わってきて、見ているほうが幸せになってきますよ。
全然会話にならない…で、いきなりなんて急所に踏み込むんですか…若いって本当に怖いもの知らずですね。
心にある世界を見せて…そういわれても、どうやっていいかわからないですし怖いですよ。人の心には悪いものもいっぱいありますし。
素直にそれも認めてしまって、「一人でいるほうが好きだから」…なんというかすごく分かりますね。というか、もっと前から、それこそ小学校に入った頃からそんなふうに自分を分かっていれば無駄なトラブルは全部避けられたはずですが…
彼女の涙がすごくきれいです。
開いているドアを見て、ふっとためらう表情がすごく印象的でした。
血を吐いて倒れた…長く生きられないと分かっているから人と接しないようにしているだけ?
これほど力のある作品が三回連載というのももったいない話です。

まほちゅー!
調子に乗ってるのってかわいいです。
運の魔法を私利私欲のために使うな、って言っても逆にどうすれば使わずにいられるのかがわかりません。
まあ私利私欲のために使おうと思えば…ギャンブルv
チャイムが「マホーン」なのが楽しいです。トを入れたらマホトーンですが。
友達と久しぶりに会うとめちゃくちゃテンション高くなりますね。
こっちはこっちで悪くない「日常」ができちゃってますね。
ホレ薬…はは。竜のウロコ…そうなると視線の行き先は一つですね。
このしゃきしゃきしてる妙なはさみはどこで手に入れたんでしょう。理科室?
さて昔何があったのやら…えらいことみたいですけど。
そして魔法の鏡ですか。なんというか、ハリーポッターっぽくなってきましたね。

ダイアモンドステップ
おしゃれのしすぎでデートに遅れる、というのもよくある話です。
ぶつけた痛み…心配ですね。
迫力がすごく伝わってきます。すごく地力あるんですね…
楽屋に行ってみたら何これ。
パートナーって感じじゃない、って多分怪我の件ですよね…だったら怪我してるの指摘すればいいのに。
スケート靴で足を踏む…ほとんど悪夢ですね。
腕がはれているのをあくまでごまかす、どこまでごまかせるやら。
甘いものとか、どんどん好きなものを我慢して…
怪我がやっとわかって、そこからの永遠くんの熱さがすごいです。強烈な自責も伝わってきます。彼、ものすごく自分を責めてますよ…

ラブ侍ユイカ
ばれたくない動機はそれだけじゃないでしょ。犯罪だってこと自覚してませんね。
「あんなダサイカッコして」…うまくばれてることアピールしますね。でも脅迫状とかより陰湿じゃなくてすっきりしてます。
今すぐ伝えたい…それができるってすごいですよね。結果を考えてしまうのは人間だからですけど、それは時にすごくマイナスになっちゃいます。
陽太くん…というかこういうときには自分が悪役になりきってでも一応つきあってる女の子をかばうのが男では?
結局変身しちゃうんですね。それであっさり正体を自分からばらして…要するにカッコ悪くてもいい、という。
それ以前の犯罪とか、剣道を凶器にするのが本人も祖父も関係者も剣道界から永久追放で道場も閉鎖+廃部、それどころか下手をすれば剣道自体が禁止にされるリスクがあるとかは全面無視なんですね。そして竹刀がひとつ間違えばどれほど危険な凶器かも自覚していないんですね(防具のない眼や喉などへの強い突きは人を殺せます)。というか戦後剣道が再開を許されるのにどれだけ苦労したかということはかけらも知らないんですね。
告白シーンはストレートで気持ちいいです。
なんというか…すごい作品でした。次はどんなことになるのか…どの方向にぶっ飛ぶのか楽しみにしています。

こっちむいて!みい子
ラブラブカップルに何があったのでしょうか。ゴムつけてくれないとか?
山歩き用の小さいリュックに充分な装備は入っているでしょうか、心配です。体が入る大きさのビニール袋(無論外気を吸うように訓練!)と点滅する長寿命の小型懐中電灯と大型絆創膏なら、火や刃物と違って小さい子供でも抵抗なく持たせることができるしかなり救命率上がると思いますが…
確かにこのTシャツは公認カップルでも恥ずかしすぎますね…
「あげるなんて言ってない」…ここの迫力はすごかったです。
で…はいお約束イベント。こういうのすごく好きなんですよ。
キス寸前でみんな丸聞こえ、というのには笑い転げるしかありません。
というか竜平とみい子ちゃんではそれはなかったのでしょうか?
開き直るにもほどがあります。おそろしい。
いや…なんというか脳が煮えました。

来月号からまいた先生の連載…すごいですよね。
一度連載して、それから増刊でずいぶん長く頑張ってまた連載に復帰…本人の研鑽もすごいですが、それをしっかり認める雑誌側も力があると思います。
本当に実力のある作家を時間をかけて育て、その実力を発揮する機会を何度でも与える…涙出そうなほど素晴らしい、うらやましい。つくづく「ちゃお」に移籍して大英断でしたよ!
ホラー専門増刊を出す余力というのも考えてみればすごい話ですよ。それが作家陣全体の力をどれだけ底上げしていることか。

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