ちゃお2012年12月号感想
付録の下敷きにまず目を奪われました。こういう付録らしい付録は懐かしいです。
中原先生の付録は安定した力強さで、しっかり目を引きます。
この華やかな多様性、まるで花園のように…
にじいろ☆プリズムガール(中原杏)キミは宙のすべて(能登山けいこ)アイカツ!(白雪バンビ)ロマンチック・アンティーク(中嶋ゆか)ちび☆デビ!(篠塚ひろむ)魔法使いにヒメのKISS(久世みずき)少女少年ドーリィ♪カノン(やぶうち優)こっちむいて!みい子(おのえりこ)オレ様キングダム(八神千歳)ナゾトキ姫は名探偵(阿南まゆき)ロイヤル7days(白雪バンビ)ちっ恋!(くまき絵里)次号予告
にじいろ☆プリズムガール
冒頭から、もう自信と挑戦の楽しさが満ち溢れてます。最高に素敵な表情!
キスシーン…一度猫だましでフリも拒む、と思ったら本当にキス、個々は驚きました。
葉っぱ…今はデジタル補正がありますからね、なんとかなるでしょう。
「ウソやデマを記事にされても気にしない」…これ、ものすごい強さですよね。
やっと評判が追いついてきた、ここもあっさりと描かれていますが、説得力高いですね。
今視聴率32%って、非現実的な数字ですね…
三人とも大活躍、見ていて楽しくなります。さて次には何が来るか…
最後の賞だから、ってその三人以外がふがいなさすぎるでしょう。
国民投票…それはそれで大胆です。それまでに二名まで絞る、というのも厳しいというか…
一番大切なこと、「みんなの心に響く演技」それがわかってるのが彼女の強さ…いや、すごく楽しいことになりそうです。
キミは宙のすべて
父親以外からの電話も久しぶり、学校生活でも孤独なのでしょうか?それとも家族専用携帯電話?
「きょうだいが出てる」でいきなりぐさっとなるの、楽しいですね。彼の側の心情もしっかり描かれているのが強みです。
両方もう少し話したい、というのも楽しいです。
で、舞い上がって風邪なのに…
というかもう男いるのか、っていうのが正直なところです。
「あんなカッコイイ子が」…無神経にもほどがありますが、それが他人事…僕らも、想像を絶することを他人事として笑っています。
「悲しいこと乗りこえたごほうびなんだよ」…なんつー甘い台詞を。
「莉花が来るならオレも行く」、もう照れも何もなく押しまくってますね。いろいろとすごい。
クリスマスの町の、小さなコマですがすごく素敵です。
いっしょにいるやつ、と銀河くんのこと…彼氏、と覚悟してたのがわかりすぎて楽しいです。
遅くなるって連絡…おもいきりすっぽかすつもり?
いきなり上着を脱ぐのは驚きました。
「いいの今日は家族ですごして」…本当に他人優先の子ですね。
結局倒れて向こうに泊まる…もう、父親にも連絡した…もう交流があることは父親にもばれてますか。
「莉花ともっといっしょにいることしか考えてなかった」そりゃもう反省してるでしょうが、ものすごいことをストレートにいいまくりますね。
で、いきなり抱きしめて告白。そこまでいってしまうとは…
さて、父親がどんな反応をするのやら。
アイカツ!
移籍早々大活躍ですね。
生徒がみんなアイドル…いろいろとすごいです。
カードの重要性、というのも面白いルールです。
カードを吹き飛ばす風ってどれほど強いんでしょう。
友情も素敵ですし、どこもかしこもきらめきばかり、すごく素敵な小品でした。
ロマンチック・アンティーク
心を持つ人形、というと僕は松本洋子ホラーをいくつか思い出してしまうんですが…
残しておく条件で市に寄付…されるほうも厄介ですね。何に使えるでしょうか?図書館?
無人の家で本当に人間になって、明日から食事とか戸籍とかどうするんだろう、電気ガス水道…とまず考えてしまうのが悲しいです。骨の髄まで夢の世界が大好きなのに、そこでまずトイレの心配をするんです。
いきなりのハイテンションが見ていて楽しいです。
「これが“いたい”ってコトなのね」…それが生きる、って実感ですよね。
落ちた靴を拾ってくれる、ガラスの靴…
「こんなクツじゃ転ぶに決まってる」というのは、どんな人が言えるのでしょう。無視するか、ただ「大丈夫?」とバンドエイドを出すか。
いやー、しかしこの出会いのシーンの美しさ、すさまじいまでです。
よくまあここまでやるわ、というのが正直なところ。
靴を履かせてもらう、というのがまたすごいですね。
神の御使いをはたきおとすのが繰り返しギャグになってるのが実に楽しい。
心がない…それもいろいろ、意味があるんですよね。良心がないサイコパスは感情に乏しいとも言われます。また脳障害で完全に感情を失った人は、日常のごく些細なことも決定できず、日常生活が送れなかったそうです…スタートレックのスポックやデータは原理的に間違ってるんです。
自分の世界浸りすぎ、それも…なんというかすごい話になりそうです。どこに転ぶか予想もできない、楽しすぎます。
ちび☆デビ!
おねしょ、というのも小さい子にはすごく切実ですよね。
泣くのではなく自力でズボンをはきかえられるのはえらいですね。というかもうオムツが取れている…成長が早いこと。
ぺぺで隠そうとして、でもバレバレだった…はは、可愛いです。
で、弱い環はまおちゃんですか…泣き出すの可愛いです。
しおりちゃんも大変ですね。
悪魔の赤ちゃんのおねしょはうつる…あーあ。
で、おねしょも嫌がらせに使う…末恐ろしいです。
「おねちょうつしてゆ」というのがまた可愛いです。
しかし…もうかわいすぎますね、まおちゃん。
さて、寝具が使えなくなったから母子で真さんのところへ…とやってはいないですよね?
魔法使いにヒメのKISS
普通の中学生が、魔法使いに…リボン?
朝からものすごくボケたシーンですね。どうやって抜いたのでしょう。
…グイン・サーガのイエライシャも似たようなもんですよね…
で、マホ研究部、確かに命をとられそうです。
美少女、だと思ったら男…なんかもうえらく変なところですね。
しかもいきなり姫扱い…どうなってるんでしょう。
いきなりガスマスクの人がやってくる、というのもこれまたものすごいですね。
そしてうっかりかばってしまって、というかみんな本物の魔法使い、というのがすごいですね。
触れた相手の魔法を増幅する魔法、それはそれで便利ですね。
で、いきなり嫁宣言…?
もうどうなってしまうのやら、でもすごく楽しい世界です。
少女少年ドーリィ♪カノン
カノンの舞台。さあどんなものになるのやら…
罵声をあげる人がいるのもリアルですね。それにも負けずに歌い続けることで客席を圧倒して…
歌う側からすれば、反応や空気が直に伝わる生ライブのすごさ。
その、ライブで歌うことの感動は圧倒的に伝わってきます。
そして、本物のレミちゃん…彼女の真実も。
どれもこれも、とにかくすごい…ひたすら圧倒してきますね。
こっちむいて!みい子
中学の話、ですか…間違いなく小学校高学年の頃は、かけらも考えていなかったと思います。
吉田くんは、無理でしょう。本来はユッコも私立が可能な水準なんでしょうね。
ハルナちゃんは…聞くのが残酷ですね。本当は故郷があるのに…
あ、故郷の学校も再開した…
「ぼくも坂本さんにはこっちにいてほしいな」罪な男ですね。さらに送ってくれて。
あーあ、惚れたなこれは…
で、やきもちを期待したら「なんかお似合い」…だめだこりゃ。確かにお似合いです。
確かにひどい、これ…男女逆だったら女子に責められまくるところです。
で、「あたしにだってチャンス」…どうなるのやら。
オレ様キングダム
弟、といってもどう見ても…すごい身長差。
「彼氏の黒澤きゅんです」といえるほうも嬉しいですが、いわれるほうも嬉しいでしょうね。
この大反対、自分もイケメンだから…?
インクは重いですよね。文鎮になりますよね。
ひたすら調べる、というかストーカー…理科室の天井とか音楽室の肖像とか楽しすぎます。
「オレのヒーローだったのに」…違いすぎるイメージにびっくりしました。
なんというか可愛いですね。
で、パンツ一枚で歌を歌いながら…さらにそこをののちゃんに見られて変態扱い、もう楽しすぎます。
キスしようとそしたら、キスを止めるよりパンツをのぞく…ああ、間違いなく姉弟です。
なんというかいろいろとえらいことに…
ナゾトキ姫は名探偵v
テレビでナゾトキ姫の名前が名指しで?
ネットでどうなるんでしょうか?
実在しない、コンピューターで作った文を…面白い話ですね。
あっさりとエキストラでもぐりこんでしまう、というのもすごいですね。
そして、厳しい若く美しい女監督、「ダメイ子」…
本当に死人が!?それはやってよかったのでしょうか。英断だったのか…
ずっと吐く寸前のリッカくんの姿が痛々しいほどです。
さすがに、実際の死体を見たらひなみちゃんも気絶してしまう…
台本を見るときはちゃんとハンカチを使っているのがしっかりしてますね。
とうとう、本当の殺人事件に巻き込まれてしまった…三毛門さんの、「殺人事件の現場でお前たちに会っちまうとはな」、彼がどれほどその日を恐れていたかよくわかります。要するに探偵ごっこですんでいればよかった、そうならなければいい、とずっと思っていたのでしょう。
祖父が止めるのも当然ですよ。
そしてリッカくん…これが初めてじゃない、って…
続ける、というのは…リッカくん、どれだけの覚悟があるのでしょうか。
命をかけて守る、と言葉で言うだけなら優しいことです。でもことばは風のごとし。
殺す覚悟は?自分が身体障害者として、尻も自分で拭けない長い一生を過ごす覚悟は?ひなみちゃんを守りきれない覚悟は?拷問される覚悟は?目の前でひなみちゃんが拷問されるのを見せつけられる覚悟は?顔を焼かれ手足を失ったひなみちゃんと、一生過ごす覚悟は?人を拷問する覚悟は?復讐を許さない法制度の矛盾に一生苦しむ覚悟は?真相を知りながら一生黙ることを強いられる覚悟は?自分や仲間の、見たくなかった邪悪な面に直面する覚悟は?
でも、変なカンがある限り…逃げても事件のほうから追ってくるのでしょうね。
人殺しのある作品にしてしまう、それが正しかったのかどうか…それは、これからを見守るしかないでしょう。
無事を祈るほかありません。
ロイヤル7days
執事さんの来るタイミングはお見事です。
そして後ろからぎゅっと抱きしめて、もうたまりませんね。
そこに帰ってきた本物の王女様…わがままを通り越してますね。
別れの、本当は告白の言葉なんですが、通じているのかどうか…それより別れのほうが辛い、というのが伝わってきます。
願い、は…「海さんの願いを叶えてください」…
姫も、最後にはわかってくれた…
とても可愛いお菓子の詰め合わせのように楽しい時間でした。次回作もすごく楽しみにしています。
ちっ恋!
とてもお久しぶりです。
クリスマスにダンスパーティがある、って残酷な学校ですね。僕なら…ひたすら、誘いを待ちながらウェイターに徹していたでしょう。好きな焦がし合わせそうに別の男に抱かれて踊っているのを見せつけられていたら…刃を自分に向けていたかもしれませんね。
いきなり「立花お願いだ」…これはひどい。ちょっと台用意すればいいのに。というか男子の誰より背が高いって…
でも、背が高いというのはスタイルがいい、ということでもありますよ?それだけで。
「男が女の悪口言ってんじゃねーよ」って、こんなことしたら、まだ「立花のこと好きでやってんだろ」ってやられるでしょうね。
しかしいい笑顔ですね。
逆にものすごい身長差…
背が低いのにバスケがうまい、というのもよくありますね。
で…身長差ゆえの、ラッキースケベ。たまりませんな。
「なら立花も俺のをさわれ!!」には大笑いしました。
友達の一人がずっとおにぎりを食べているのも芸が細かいです。
掲示板を張るのを手伝っていて一発芸、ここも楽しかったです。
「バカ俺退散」ができるのってすごいですよね。
どちらも同じ、でも…下を向いてるのと前を向いてるのが違う、と思えるのが素敵ですね。
で、「俺と踊らないか」…うわ、嬉しいことになりましたけど。
そして、からかわれている光くんのことを見て、光くんが笑いものにされるのがイヤで断ろうとする…この気持ちはすごく切ないですし、わかります。
強引に「脱げ」って大胆にもほどがありますが。
さらに女装させられてもドレスを取ってきてくれる…
「人を見下して笑うやつより俺は俺のために泣いてくれる立花がいい」カッコよすぎて脳がくらくらしますね。
確かによく見ればすごい格好。でもそんなことを気にするような状態じゃない、と…
最後も胸ネタでやってくれて…もう最高です。
徹底的にスタンダード、至高の鯖味噌定食を堪能させていただきました。すごく素敵な作品でした。次回作も楽しみにしています!
来月号は待望の和央先生新連載!それも魔法少女ですか…毎回とんでもない、想像を絶することをしてくれる作家ですから、僕のすることはただ衝撃に耐えるのみ。
そして新人作家の読みきりも楽しそうで楽しみです。