ちゃお2012年2月号感想
「ちゃお」だけ単独表紙で、全く違う雑誌だと強くアピールしています。もう、「ちゃおなかよしりぼん」とひとくくりにするのが間違いですね。「ちゃお」はまったく別のカテゴリーの雑誌です。
付録も実用性が高いですね。
毎号の新人読みきりは実に贅沢。この中から素晴らしいヒット作が生まれてくれることを願ってやみません。
「こっちむいて!みい子」が巻末でないのが少し不思議です。
にじいろ☆プリズムガール(中原杏)キミのためならっ!(中嶋ゆか)ちび☆デビ!(篠塚ひろむ)姫ギャルvパラダイス(和央明)ラブリー☆スナップ(咲坂芽亜)プリティーリズム(藤実リオ)先輩のカノジョ(ふじたはすみ)ショコラの魔法(みづほ梨乃)こっちむいて!みい子(おのえりこ)ぐぐっと極上!めちゃモテ委員長(にしむらともこ)1/2(にぶんのいち)(森田ゆき)次号予告
にじいろプリズムガール
さて、虹架ちゃんの欠点とは?
双子が誘拐で…幼児誘拐事件は多いようですから、結構…いや、幼児誘拐は大きく報道されるから多く見えるだけで、もっと単純な殺人のほうが多いでしょう。報道されることが大抵の人間にとって世界全体ですからね。
恨みをそんな形で晴らす、もう最高の人生でしょうね。
自由に演じる、というのも厄介ですね。
人によって感じることが違う、というかそれをいうならこの場面…三種類考えられます。妹が生きていることも知らない、知らされてから再会まで、再会以降。この三つで、『玲奈』の性格は全く違うはずです。
「同じことでもどう思うかどう感じるか人によってみんな違う」これを理解できる人が、大人でも何人いるか…
役作り、というのも…もっと細かな情報があれば、と思いますが、もう勝手に自分で設定してしまうというのがある意味怖い。それが監督とずれたりしたら…そんな形で多くの作品は壊れるんでしょうね。多くの人がそれぞれのイメージで動く、どう統一するか…
逆に全員機械なら思い通りで済みますが。
しかしこの、「あたしだけの『玲奈』を作り出す!!」という決意の笑顔、強烈ですね。
先に審査部屋に行っている、という行動力の高さ、周囲を見ない、それもまた小学生だから…
ここで「…『玲奈!?』」といえるプロデューサーもすごいです。
RIAさんが素早く演技に没入している、役作りもきっちり済みなワケですね、当然。
ここの寸劇がまた見事です。
天才だけで、ってそれはこれまで、長期的な役作りを求められたことがないからでは?あと、読書経験の圧倒的な差。特に古典的な。
次回…何の心配もなく、ひたすらわくわくできますね。
キミのためならっ!
出会いが欲しい、というのは女の子みんな共通の願いでしょうね。
いい人、が兄じゃどうしようもありません。
寝顔盗撮ってのも過激ですね。
幼なじみの男の子が転入してくる、ってなんて都合のいい…都合がよすぎて自分の好み関係なく恋と勘ちがいしないように気をつけてください。ま、勘ちがいじゃない恋なんてないですけど。
同姓同名の別人…なんというか変わりすぎでしょう。
羊ってそんなおとなしいでしょうか?イメージだけで、実際飼ってる人から見ればいろいろあるのでは?
傷つくだけだ、ってどんな気持ちでのアドバイスでしょうね。…後半読んでやっとわかりました。ある意味お見事。
えらいあほな勝負挑んでくる、見た目だけじゃなく単に楽しいタイプの不良ですね。
兄までイメージが崩壊する、というのが凄まじいものがありましたね。
陰で妹のために暴力をふるいまくってきた…
逆に強くなりたかった、って…とりあえず、強くなりたいなら基礎体力がまず最初です。ランニングや縄跳び、腕立て腹筋。それだけ子供のうちに十分やれば、技なんてほとんど必要ないです。
方向性がずれすぎてますけど、一応体も鍛えてたんですね。
でも少なくとも実戦経験は乏しかったようですね…
なんというかえらいぶっ飛んだ話ですが、楽しいです。次からもとにかく楽しませてください!
ちび☆デビ!
山に遠足できるなんて、ずいぶん体力がついたんですね。
日焼けは美容の…というよりある時代以降皮膚がんを意味するものにも…
カブトムシはこんな簡単ではありません。それこそ日が出る前に森に着くぐらいの根性が必要です。大人が仕込んでいてくれたのかもしれません。
かならず魚が釣れる、というのも大人の仕込みですね多分。
手でとる、というのもきわめて特殊な技術です。
「アニキについていきたい」というのは大笑いでした。
まおちゃんも怖いのに、女の子が泣いてたらやる、別方向での男らしさですね。
冷やすのも焼くのもできる、いろいろと便利ですね。
ちよちゃんの魔法は変身ですか。ではリュウくんは…?
恋じゃなくロールモデルへの敬愛、とわかったら驚くでしょうね。
親の出番は少なかったですが楽しかったです。
姫ギャルvパラダイス
この二人が男って、ある意味犯罪でしょう。
金持ちについての疑問は今更過ぎます。
コスメだけでなく服も…この時代多角化は滅びの道ですよ。
それもプロデザイナーではなく身内、それ…どうなのでしょう。実際には成功しているのかもしれませんね、もうデザインの実力差や縫製の技術差はないも同然…デザインは多数の専門学校から膨大な志望者があふれている、縫製は労働管理・研修技術が完成し中国でも最高品質を達成できる、どちらもコモディティ状態…ですから、話題性が全てです。
なんで姫子ちゃんも、彼女にどれだけセンスがないかわかって…
男姿、これは便利ですよね。
自分はスタイルが悪い、それを原点にして何をするか…
デザイナーが値段を管理するには膨大な素材についての知識、そして縫製行程数や歩留まり、国際輸送の体積や重量まで計算できなければならない…ものすごいですよね、それ。
息子がこれ、で…まあ引くより熱狂の方が強ければ…
凡人体型の絶叫が客に共感されてしまう、というのも苦笑しました。というか誰か止めなかったのか…
若いときだけ、って今からそれを意識させてどうする…
とにかくバカをやったら…女の子がヘンな物が好き、というのも面白いですね。
ラブリー☆スナップ
こういう華やかさもあるんですね。
その話を傍から見れば、ステージママでは…爆薬の匂いがかすかに漂ってるんですが…
にらまれて固まってしまう、困ったものですね。
どうしたらいいかわからない、とにかく真似る方が楽、というのも初心者なら当然…多分、平気で自分でポーズを作ってる子たちも、最初は同じだったんだと思います。
いきなり後ろから迫られて、ポーズ指導…なんかもうパワーすごいですね。
つい抱きついて、って小学生ですよ?
ちゃんとありがとうがいえる、ってすごいですよね。そしてちゃんと自分で努力できるのも。
機嫌の悪いモデル、でもカメラの前に立てばすぐ笑顔…見逃さないカメラマンも、どちらもプロですね。
撮影にならない、というのも…ある意味告白なんですけどね。角度変えて、彼の表情見てみたいものです。
撮影中に何やってるんだ、そりゃ父親も怒りますよね。この父親の顔が見事でした。
すごく安定感のある、メッセージもはっきりしていて華やかな、楽しい作品でした。またの登場を楽しみにしています。
プリティーリズムオーロラドリーム
出したい、とここで言える気合、いいですね。
夢中になれる、というのもすごいですね。すごい集中力が伝わってきます。
咲坂くんもまた動き出した…
母親も気分転換させる励まし、どう励ましていいのかわからない、思っていた以上に速く大人になっていく娘に、戸惑いと深い優しさがよく伝わってきます。
男仲間の冬真くんへのからかいがまた見ていて楽しいです。
あいらちゃんの励ましもすごく胸が熱くなります。
これはもう、人生で一番充実しているときでしょうね。僕もわき目もふらず打ちこんだことはありますので、わかります…それが実を結ぶとは限らないことも。
先輩のカノジョ
すごく華やかで目を引くタッチですね。タイトルも気になります。
憧れの人のカノジョでいることがどんなことか…夢がかなってしまう、ということは素敵なだけじゃない…
モテワザリスト、ってヘンなのを拾ってしまい…まさか、憧れの先輩が?というか「友だちに頼まれた」と子どもみたいな言い訳。
そして憧れが醒めて、あとは素のままの先輩を見るし、彼もまた素を出せるのが心地いい…なるほど、うまい。
それでつい頭をなでてみたりとか…心情描写が実に丁寧です。
それ以前に、先輩の正体を誰かに言うことを考えもしない、という善良さが素晴らしいです。
落ち着けるところを見つけた…そりゃ大きいですよね。
「その時は私も一緒にみんなに謝りますから」これ、すごい。何があっても味方…一番言われたい言葉です。
そしてイチゴオレ買って、可愛くていいと言われて…
女の子たちに攻撃されて、ここで堂々と…そしてここで、正体を言ってしまうのもより深く彼を知っているから…そして向き合える強さも知っているから。
ストレートな告白が素晴らしかったです。
みんなの前でのキス…タイトルから、想像とは違うと思っていたら…それどころじゃなく、もっとキラキラしていた、いい意味で裏切ってくれました。
とても素晴らしい作品でした。これからが楽しみです!
ショコラの魔法
特売のために急いで、事故ったら百万倍金と時間がかかります。
しかし華麗なアクションですね。パンツが見えないか不思議ですが。
隣に引っ越してきた男に下着姿で…これは油断しすぎです。
女性に失礼、ってすごいことさらっと言いますね。
恋愛でギクシャクするのがいや…見かけより女の子らしい子ですね。
心を読む魔法が使えたら、そりゃ人間不信にもなりますよね。
「あなたのチョコなんか食べたくありません」…それが正解なんですよね。魔法にはかかわらない方が正解です。
だからこそ、正しい助けの言葉が差し出される…
魔法の本質をよくわかっています。
心を読めるなら、と強く心で語りかける…
ケンカができる友達に…胸が熱くなりますね。
借りのチョコ、というのがまた楽しいです。
そしてそのまま続く…さあどんな形になるのやら。
こっちむいて!みい子
友チョコ、というのも厄介ですよね。
なるほど、そりゃ確かに金もかかります。
これだけ堂々とラブラブしてられたら、何もいいようがありません。
なんというか、目に見えない深い境界線があるような…
みい子ちゃんもそっち側の不利をしているのがなんともいえません。
母親とのチョコレート作りも楽しそうです。
ラップと紙ナプキン、それなら確かに安くできます。
それでみんな勘ちがいする、これは罪作りな…
今回はひたすら大笑いしました。
ぐぐっと極上!めちゃモテ委員長
いきなり朝からこれは…で、他の男の子、というのも極悪すぎますね。
オレのものを奪ってくのが趣味、って困った趣味もあるもので…というかそれって、魔術的護符を奪うことで人を奴隷にできる、という意識していない魔術なんですよね。
まだおばあちゃんは追い出したがってるんですね。
邪魔ばかりされるのも大変ですね。というか東條くんがちゃんと行動すれば…
初詣にも行かせずこき使っている、という時点で客どころか嫁扱いですよね。
冷えないためのファッションも大変ですね。
新年早々大凶、というのはある意味すごい。
渚って、他の女の子にもこのペースができるのでしょうか?なら今頃、もうハーレム状態のはず。ならなぜ今、女の子たちに追い回されていないのか…
しかし強引ですね。
こんなところでキス、ってまあおばあさまがウォーミングアップを終えているのが目に見えます。
というか目を閉じているからギリギリで突きのけて渚がキスしても気がつきませんよね。
1/2(にぶんのいち)
扉絵がすごく印象的ですね。
転ぶぐらいちょっと笑うこと、とできてしまう…小学校時代とは違う、と。
自然に背後から出てくる、というのがうまいですね。
告白できるなら消えてあげる…って、告白は必要な勇気が別では?
そしたら友だちが、「亜矢と間柴いいと思わない?」…そりゃ、そーだねと言うしかないでしょう。
そこにみのりんが出てくるのは苦笑しますが。
この、突然出てくるのをすごく自然に描いているのが見ていて楽しいです。
そして日直で、あれだけ優しくされて惚れないと言うのも不思議ですよね。
で、やはり軽くいえない…困ったものです。
どうしてもダメな部分がなくならない、この自分同士背中合わせで話したり、背中で押しつぶしたりするのが見ていてとても楽しいです。
すごく暖かい話でした。派手さはあえて全くなく、一つ一つ丁寧に。
これからの作品も楽しみにしています!こういう作家の存在って本当に貴重ですよ。
来月も新人読みきりがあるなんて、なんて贅沢な。
それに能登山先生の新連載も!もう楽しみすぎて胸が爆発しそうです。