ちゃお2013年4月号感想

表紙をダブルにしたのがすごく柔らかい印象になっています。

付録もあくまでスタンダードですね。

今月号、ちょっと邪悪なキャラが増えてしまったような…それすらいないぐらいに子供っぽいほうが僕は好みです。

ちび☆デビ!(篠塚ひろむ)にじいろ☆プリズムガール(中原杏)ハルと魔法のカギ(白雪バンビ/武内昌美)キミは宙のすべて(能登山けいこ)12歳。(まいた菜穂)エリートジャック!!(いわおかめめ)少女少年ドーリィ♪カノン(やぶうち優)オレ様キングダム(八神千歳)ナゾトキ姫は名探偵(阿南まゆき)こっちむいて!みい子(おのえりこ)てぃんくる☆コレクション(和央明)ロマンチック・アンティーク(中嶋ゆか)極上!めちゃモテ委員長(にしむらともこ)次号予告

チビ☆デビ!
鍵、つきましたね。でもワイヤカッターかノコギリがあれば数分で切れますが。というかバールがあれば二秒。
彼女のクッキー、それはもう至福の時間です。
…まおちゃん…意志弱。
母親の悪口だけは許せない、というのも男の子ですね。
止めるにしてもすごすぎますね。
電話での彼女も、何でそこまで怒ったのやら…
鍵をかけてたら、って…そう思うと、誰もがやっている程度の飲酒運転+スピード違反で何人もの子供をひき殺してしまうとか、ちょっとした不注意の家事とかを思い出してしまいます。
さがさないで、といわれたらそりゃ探したくなりますよね。

にじいろ☆プリズムガール
寝てる間にみんな…残念と言うかばっさりと余計なところは切り落としてますね。
三位同点…一人だけ落ちる、というのは気の毒ですね。…桜田さん…
ファッションショーは、正直やると思った、という感じです。
で、ファッションショーの話題になったときには瞳ちゃんはきれいに存在してないのがすがすがしいです。
ちずるちゃん、そりゃ苦労しますよね。
好きな道、とさっそく正解にたどり着いてしまって…
RIAさん、いろいろとすごい…
透也さんも久々です。
で…瞳ちゃんの努力は出さないんですね。してるはずなのに。
町に出て、見事にばれたのを映画のロケでごまかす、いい機転です。
透也くんの「虹架なんかにドキッとなんてしねーよ」が楽しいです。
いきなりモデルが急病で、というのもすごく面白いです。
このモデルの仕事は事務所的にどうなんでしょう…ま、それがどんな結果になるかは来月のお楽しみ、ということで。

ハルと魔法のカギ
救世主異界より…レイアースみたいでないことを祈ります。
剣を抜いて魔法を唱える、このシーンはきれいですね。
金の魔法使い、といわれての惑いは丁寧に描かれていて、わかりやすいです。
夢みていても、実際にやるハメになったら…
自分の臆病が嫌になる、というのも、すごくわかりやすい心の動きです。
だめ、といわれ続けてきた彼女に、「君のおかげだ」という言葉がすごく心地いい…
大切なんです、すごく大切です。それがなければ人間、成長どころか生きていくことも困難です。
でも、逆に危険なんです。戦友の役に立てる、という快感は、簡単に人間集団を怪物にしてしまいますから…
離れる、ということはできるのでしょうか?
どんな旅になるんでしょうね。
「面白くなってきたな」はもろにレイアースなんですが、オチもああならないか心配です。

キミは宙のすべて
銀河くんには、「好きっていつまで続くの」と不安を明らかにしてしまう…
進化レベルで、タイムリミットはあるようです。
でも、「あの告白ウソだから」は…僕は違うと思います。誠意より、思いやりを優先してしまったんでしょうか。
彼にとってもあの頃はとても深い傷だった…
電話に出ることもできないほど、ずっと不安、というのもうまく伝わってきます。
陽太くんもしっかり彼女がいる、そして「デートって言ったら」が…ここはすごく面白かったです。
「オレは行く!!ジャマする!!」は大笑いしました。子供って無敵ですね。
思いっきり抱きついて舌を出す、引っぺがして抱える銀河…ここはすごく見ていて楽しいです。
気持ちがいえない、困らせられない…みんな、余計な思いやりで余計に傷つけあってしまっていますね。
泣いているのを見て駆け寄ってぎゅっと抱きしめる、愛情表現がすごくはっきりしているのが見ていてとても心地いいです。
この、一番素直な気持ちに、どう応えればいいんでしょう。絶対にオレは、といくら言っても…
すごいな、って思いますよ。一人一人、ちゃんと血が流れているのがはっきり伝わってくるんです。ワンシーンごと、抱きしめるときの重さと体温が伝わってくるんです。それがなまめかしくさえあるんです。

12歳。
現行犯逮捕、って小学生ってのは…あ、「じっちゃんの」は講談社ですが、いいんですか?
ここまでこんな小さなネタで遊びつくすのもすごいですよね。
「セカイイチ?」「わざと言わせたでしょ」…だめだラブラブすぎる。
犯人は面白がってるだけの…どうしようもないですね。
「友だちになりたい」だけの花日ちゃん、罪な子です。
プロフ手作り…重いわー、という制裁は大笑いしました。
これで「ウラにつづくよ」がすげえ。
「もっと知りたい」このやりとりでの二人の照れ方がまた、殺人的です。
先生もそりゃ切れますよね。
「男子だから高尾のキモチわかる」というのもひどいですよね。
情報の価値がはねあがる、というのも面白いです。
「プロフに書くんじゃなくて話したいんだけど となりにいるんだから」…見事に締めてくれました。
後ろでモノローグをかわっていう、というのもたちが悪いですね。
なんというか、何から何まですごく素敵です。

エリートジャック!!
ふんふん、これが権力の基本構造ですね。
総統閣下がいらっしゃる、だから今日は、大将である私にいつも以上に忠誠を尽くすように。一人一人が忠誠を尽くす相手は総統じゃなく大将、というところがミソです。そして総統はその構造で、自分で一人一人の忠誠を得るよりずっと楽に組織を動かせます。
学校前での花見…まあそれはそれですごいですが。
せっかくですから百人一首大会とかやってみたら?
百人一首なんて全員余裕だ、というなら万葉・古今・新古今で。カルタ作るの面倒ですが。
というか、勉強によって生徒の価値が決まるエリート高なら、百点取れれば花見してようがゲームしてようがかまわないのでは?SASに規律は要らない…
転入生、どういう人なのやら。
今度はこっちでもプロフ…大変ですね。
勉強を話題にして友だちができていく、というのも面白いです。
おもちゃ、ってえらく人格曲がってるようですね。
そして、取巻きを集めているのが友だちに見えない…カンは鋭いですね。
彼が新理事長、というのもえらいことですね。
犬を集めて、というのも絵としてすごく見ていて楽しいです。
このわかりやすさはすごく魅力的ですね。これからがまた楽しみです。

少女少年ドーリィ♪カノン
デート、で…二人とも気合入りすぎですね。
すごい目で心のシャッターを切る、というのが強烈でした。
男姿でクールに、って彼も普通の男の子ですね。
服をつかまれて、それで自然に手をつないで…ああもう。
町の中で、二人だけが白い背景に浮き出す構図はさすがにお見事。
子供に譲る、というのは普通はすごく好感を持つことでしょうが、なんでも譲ってしまう彼女がちょっと気に入らない…微妙な心の動きですね。
Pの言葉、うまいですね。
結局女装させられる…あーあ。
すぐ譲ってしまうのを止める、というのが一貫性が感じられます。
デートを見られてしまって、レミちゃんからの宣戦布告…なんというか時限爆弾の導火線を見ていたら、気がついたらダーティボムに…
でもこのショックで、カノンの真相のショックは和らぎそうな気もします。というかレミちゃんの、人形扱い問題は実質解決してますし。
さあどうなるか、一瞬先も予断を許さない、って感じですね。

オレ様キングダム
ものすごく背の高い変な人…なんか妙なことになりましたね。
なんというか、作者が一番忙しい時の現実逃避についスラダンのコミックスに手が伸びてしまって、というのが想像できてしまうんですが…失礼しました、すみません。
イケメンバスケ部…で、ののちゃんの妄想…
一色先生までやってくる、って本当に暇ですね。
敗北の死神、ってそうさせたのは一色先生の誘導なのに…もう絶好調。
強烈なキス要求は脳みそがぶっ飛びました。
ピザ百枚とか、いろいろスケールすごいですよね…あほすぎる。

ナゾトキ姫は名探偵
リッカくんの家の話ですか。
なんというかいろいろすごいですね、これ…
お面をしたままの伏線とか、名家とか…なんか金田一耕介路線というか、それも日本ミステリの系譜としては重要なんですよね。
彩葉ちゃんの行動も、読み返してみるとうまい伏線ですね。
能舞台のシンプルさは素晴らしいです。
一瞬暗くなって、気がついたらリッカくんが襲われていた、これもミステリとしては定番です。
なぜおなじみの警官が出てくるのか、まあそれはお約束ということで…しかしかなりスケールの大きい不祥事ですよね。
矢で刺す、って普通の矢では困難な気がします。弓道で使われる矢は、先端は尖ってさえいません…弓から高速で放たれてやっと殺傷力が生じる品です。
逆に、博物館などで見られる鋭利そうな矢じりがある戦争用の矢でも、実際にはそれほど鋭利というわけでもないですし、しかも柄になる矢柄が細く弱いので、人に刺すのは簡単ではありません。
読み返せば、呪いだと騒いでいるのが犯人…それでごまかそうとした、ともわかります。
考えてみれば、槍も薙刀も、調べられないはずはないです。
あ、槍の頑丈な柄を使えば、矢で人を刺すことはできる…なるほど。
犯人のクズぶりが凄まじいほどです。
梅くん…三毛門刑事、一発だけは反応遅れたふりして止めなかったのでは?
今夜が山、といってもあの場所だと肩甲骨で致命傷は難しいのですが、実質槍になっていたら骨を貫いて肺に血を流しこむことはできていたかもしれません。
まあ助かってよかった…助かったのは彩葉ちゃんのおかげ、これからも彼女は結構参加してくれるかもしれませんね。

オオカミ少年こひつじ少女
散歩に出たらいきなり殴られて、とんでもないいいがかり…それが真実なのがあれですが。
魔女呼ばわりとか、実際に大きい危険があるんですけどね。人間って魔女狩りがとっても大好きですから、普通に暮らしていたらまさかと笑うようなことを、誰も止められない圧力でやってしまいます。
そのことは学校で日々見ているでしょう?人間がどんな簡単に怪物になり、それは決して止められない、ということは。
で、正体を見抜いたのではなく…単に、絵本の話?
「オレのご主人が冬華でうれしいって思った」と、この表情たまりませんね。犬は常にこれぐらいの信頼の目を人に向けてきてくれている…

こっちむいて!みい子
柏ぽち先生ごめんなさい…おいおい。
そのコミックスを買った人に、サイン会のポスターを示す店員、気が利いてますね。マニュアル化された言動ではないですし。
こうして妄想するのも子供らしいですね。
二人ともしっかりめかしこんで、楽しそうです。
僕も、二十代は何度かサイン会などに行ったことがあるので、懐かしい時間ですね。
手を挙げそこねてしまったまりちゃん、みんなすごく共感できると思いますよ。
桜先生、ちゃんと一人一人しっかり見ている、余裕のある人ですね。
一生の思い出になると思います。

てぃんくるコレクション
どうしたら私を好きになってくれるんだろう…誰もがそう思いますよね。
そして、簡単な答えに飛びつきしがみついてしまうものです。占いとか。
ファンの一員はいやだからあの輪には入らない、というのも軽いため息が出ますね。
そして、取巻きと彼の視線…それも彼女ではなく、てぃんくる?
また仲良くケンカしてますね。人を振り回してどっちも酔う、ってこっちまで酔いそうです。
座れない、って布+コルセットじゃなく本当に陶器なんですか…
このサイズの巨大陶器ってえらい金額では?
…これ、突き飛ばす云々じゃなくて割れるのは必然なんですから、てぃんくるちゃんのほうが悪いですよ。
怒ったらこうなるんですね。
「選ぶのは男の人です」…とってもみも蓋もない、女の子にとってはこの世で一番聞きたくない事実ですよね。
「だったらどうしたらいいのよ」というのは…そこまで行きつける女の子が、めったにいないんですよね。
小杉さん…なんというかすごい。
おしゃれじゃない女の子は放っておけない…未海ちゃんと同じメンタリティですね。
笑うこと、簡単なこと…でもすごく難しいですよね。
結構厄介な話題になりましたが、どうなるのやら。

ロマンチックアンティーク
甘いこと言ってますけど…
絶対消してやる、ってそっちのほうが怖いです。
人の読んで、強引に誘える…すごいですよね。
払い潰すのではなく、今回は握りつぶす、ですか。
いろいろと聞かれてしまいましたが…
そして、ここまでしてしまえる…こうして闇を描かれると、それだけですごくつらいです。
責められるより同情されるほうがきつい、というのも当然ですが…
楽になる、ということなんでしょうね。邪悪に身をゆだねるのは…

新極上!めちゃモテ委員長
ユニフォームのリメイク、犯人を責めるよりとにかく仕事をする、というのはいい決断です。
衣類を素早く補習するにはホッチキスが結構役に立ちますよ。
そしてあくまでメイク…冬にはリップはすごく大切ですしね。
犯人を捕まえるのに、針をどうするんですか針を。
ポニーテールの未海ちゃんはさすがに華やかです。
切られたのは同じ場所ばかりじゃないのでは?
証拠を見つけた、というトラップ…まあ巧妙ですね。
元ヤン、というのも懐かしい設定ですね。
しかも黒幕がいる、というのがまた…
そして当麻くんの家と、リンさんに一体何があったのやら。

来月号は、まるでとおやまつりみたいなW登場。増刊もあるので忙しすぎて体調崩さないか心配です、どうか本当に無理でないペースで…

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