ちゃお2013年8月号感想
表紙のパワーはやはり圧倒的です。ベテランだからこそですね。
付録、結果的には六本のシャープペン…コストダウンは恐ろしい。
増刊の宣伝、というのは羨ましすぎて油の涙があふれます。
…でも「アイドルマスター」はまずくないですか…?普通アイマスのコミカライズだと思いますよ。
今月号は「にじプリ」と「宙のすべて」の両方で、すごく辛い話になるんじゃないかと不安でした。ほっとしています。
少女少年ドーリィ♪カノン(やぶうち優)ちび☆デビ!(篠塚ひろむ)にじいろ☆プリズムガール(中原杏)寄り道のふたり(中嶋ゆか)キミは宙のすべて(能登山けいこ)夏恋スローライン(久世みずき)てぃんくる☆コレクション(和央明)オレ様キングダム(八神千歳)ちっ恋!(くまき絵里)ゼンゼンマン(環方このみ)ハルと魔法のカギ(白雪バンビ/武内昌美)こっちむいて!みい子(おのえりこ)次号予告
少女少年ドーリィ♪カノン
実写ドラマ化とは、面白いことになったものです。
いきなりの一ページ、実に豪華です。
浴衣を崩すのも結構ありますし、楽しいですね。
というか、先月号、「てぃんくる」でパニエは暑い、と。いまの暑さでパニエは…
妄想が暴走、ってすごいことになってますね。
さらに別のイケメン…何をするのやら。
いきなりのキスでビックリしたら、知り合い?
ドイツ語、ですよね。
許婚、って…カノン、思い切り顔崩れてます。
「何も知らない」と思わせるのに、ドイツ語との対比を使うのはうまいですね。
さらに家にもいる、とくる畳みかけも、ベテランらしいお見事な技巧です。
和室がない家は今の日本でも少ないと思いますが…?
「ツギノヒドリ」というのも面白いです。
別の女装までやるとは…
また見られてしまって、いつまでごまかせるでしょう。
心音ちゃんの過去ときましたか。すごく意外な展開にきてます。
いきなりカツラを脱いだのには驚きました。まあ、確かにラファティさんの言動はすごく強引ですが…
…というか、レミちゃんとの仲直りとかはどうなったのでしょう。
ちび☆デビ!
ぎっくり腰というのもすごくわかります。
小さい子供でもkg単位の荷物、それが動き回るのを何十回となく運んでいたら、負担にもなりますよ。
ミツル先生、今度はどんな目に遭うのやら。
ドキドキしているかりんちゃん、かわいいです。
ペペの応援でどうなるんでしょうね。
笑顔、と言ってもこうなるのもわかります。
ありえんわ、という園長の妄想も苦笑しますね。
さわる…まあ小さい子はこうもなりますよね。
女性はみんないい匂いがする、というのも不思議ですよね。
そして焼きたての肉…これはもうものすごくいい匂いです。
結局譲れず全部食べてしまう、そりゃまあ…でもこれ、他の二人の子も怒るのでは?
どんでん返しで、「わかってっから」とわかってくれたのは嬉しかったです。
本当に伊藤先生、大変ですね…これからもっと大変になっていきます。
同年代三人を二人で見る、というのがある意味無茶。三人ともどんどん大きくなり、それにつれて持ち上げる重さが増える…
逆に、十人で十五人の、それも毎年五人卒業して五人入ってくるなら、常に負担は同じです。
少人数で少人数を見るのは、両親と三兄弟に近く自然ではありますが、デメリットもありますね。
にじいろ☆プリズムガール
12歳バレ、と思ったらRIAさんの過去話、というのがすごく嬉しかったです。
まあ、先送りなんですが。
クラスメートの励ましは嬉しいです。
パティシエ探偵、というのは面白そうなネタです。実際にあっても驚きません。
回想シーンの心の動きがすごくわかりやすいです。
弟妹に対する嫉妬という普遍的な感情。
それが子役としての活躍に結びついて…
13歳、という年齢をターニングポイントにしたのもうまいですね。最も不安定な年齢ですから。
道理で返してもいじめになってしまう、それが人間なんですが…
それでも、あくまで与えられた役を頑張る…というかまあ、芸能界で不条理はいくらでも体験しているでしょう。
と思ったら、「ズルいことは何もしていないのに」…結構幸せにやってきたんですね。
崩れそうになったところで、藤宮沙織に救われる、というのもうまいです。
そしてあらためて、端役の演技に全力を出して意地悪な子を圧倒する、ここがものすごいです。
なんというか、えみるちゃんが気の毒になりますよ。
努力して前進する、そう信じていられる…この作品の世界は、現実の芸能界とはとてもかけ離れているのでしょう。あらゆる努力を圧倒する不条理も、この現実にはありますから…
でもそれを描くより、あくまでプラスのメッセージを子供に、お菓子の雨のように注ぎかけてくれることに、すごく感謝しています。
この作品世界が、現実とはまったく違うとしても。
寄り道のふたり
自分だけの大切な場所、これはとても大切な呼びかけです。
誰にでもあるべきです。安全な場所が。心安らげる場所が。
でも、邪悪は…いじめっ子や、近代的管理組織は、そのような安心を人から奪おうと全力を尽くす…それが現実ですが。
涙が止まらない二人。なんという印象の強い始まり方でしょう。
会話を続かせようと、「ティッシュ恵んで」というのもとっさにしてはうまいです。
しかも両方失恋…客観的には笑うしかありません。
で、話してしまう…もちろん、普通なら荷物を押しつけるだけですが。
親友と同じ人を好きになる、というのも…深刻ですね。
それが友情を盛り上げることができる、というのは素敵です。本気にならないうちに両方が憧れにしてしまえればよかったんですが。
選ばれない、と思ってしまって、焦りが悪意に変わる…これも、誰にでもすごくわかる気持ちですよね。
バレちゃった、というのは笑うしかないです。
客観的に見ていればこれ以上面白いシチュエーションはないですが、本人にとってはこれ以上なく深刻でしょう。
おせっかいな二人が、わざわざ噂まで。これは面白半分善意半分…と本人は思ってますが、実際には修羅場見たさ、面白全部でしょう。
そして…やはり、先輩は晴美ちゃんに告白して、晴美ちゃんの答え…
いい人、にもほどがありますが、これ…一つ間違えてたらホラー漫画ものの悲劇になってました。目撃がなかったら、千夏ちゃんの心は引き裂かれていたでしょう。
「よくがんばったな」は僕の言葉ですよ。
今度は彼の番ですか…それもまた楽しみ。
すごく面白い趣向です。次回がとても楽しみです!
キミは宙のすべて
どんな悪質な話になるかと戦々恐々でした。
どんな悪役か、と思ったら「お金持ち」「ツンデレで猫好き」と、一気に人間らしさを描き出す…そういうやり方ですか。
名門の秀才でもある、と。いままでは莉花ちゃんのお嬢さまぶりはそれほど描かれていませんでしたが、そう思って見るとこのダイニングキッチンは相当すごい。
星夜くんと同じ高校…それは嬉しいですよね。
「昔みたいにいっしょに」は苦笑しました。聞いてるの承知で…
ベンツでやってくる、というのもすごいですよね。
王子さまスマイル、というのもわかりやすいキャラクター作りです。
銀河のことを知っているかどうか…この彼の反応は何でしょう。
そして猫をだしにしてべったり、しかしおとなしい猫ですね。
「おばあちゃんに知られたら」ってよっぽど恐れられてますね。嫁追い出して誰にも責められないほど、アンタッチャブルな絶対権力者…
迷わずかばう、ということができる…なんて子でしょう。つくづく。
そして手をつないでの校内デート…こんな幸せなことはないですよね。
「やきもちやいてるみたい」ってやいてるよ、っての。
キスはしそこねましたか、残念。なんでやなんでしょう?
そして大気くんをかばった理由、つくづく善意しかない子です。僕もすごく彼女のこと、好きになってきました。
予想外に本気になってしまって、さあどうなるのやら…大気くんも、家を利用して二人の仲を裂く、という最終兵器は使いにくくなってきました。
でも…いつかその展開は起きるのでしょうね。そんなつもりじゃなかった、って感じに。そうなったら、それこそ駆け落ち話とかにもなるかも。
楽しみなような、読むのが辛いような。
夏恋スローライン
バッシュというのもすごいジャンルですよね。
ブランド名実名はびっくりしましたが、スラムダンクもブランド名実名ですし。
選手の個性にあわせてバッシュを選ぶ、というのもすごいです。
「ドキドキする」という、その表情を見ている大和くんのほうがドキドキしてるんですが。
「オレ以外」というのが苦笑しますね。
「別にその子たちとつきあったりとかはぜったいねーから」…説得力ねー。つきあうことはないけどあーんなことやこーんなことは、でしょうか?
いきなり1on1、贅沢ですね。すごく楽しそう。
一瞬で決める、すごくきれいに動きますね。視線だけで愛情をぶつけるのもすごいです。
気持ちが悪いのにも気がついてくれる、本当に優しいですね。
お姫様抱っこ、そりゃうらやましがられますよね。
避けられてる、って思うのも苦笑します。好きすぎるだけなのに。
「大和が好き」と自覚してしまって、それがどこに転ぶでしょう。
大和くんは「おまえらの邪魔するつもりないから」と譲る気満々ですし。
そして、陸くんの…こうして迫られたら大抵の女の子、落ちますよね。
強引にされたい、というのも女の子にとっては…ただしイケメンに限る、というのは言うまでもないですが。
てぃんくる☆コレクション
ライバルはゴシックロリータ、ある意味定番です。
双子、というのも面白くなりそうです。
しかも同じクラス、いろいろと刺激的になりそうです。
びゃーっ、って何でしょう。
いきなり創作してしまうのもすごいパワーです。
対決、って八百屋と自転車屋が売り上げ対決するぐらい意味がないのでは?
「勝ち気けっこうじゃないですか」と認めているのも楽しいです。
お互いに嫌がらせをしているのはなんですけどね。
高い…ですよね。それをうまく一年中着まわせる、というのは面白いです。
流行も関係ない、たしかにそれは節約ですか。去年の服は流行おくれだから着ない、というのは僕には狂気の沙汰に思えますが。
二人ともわかりあっている、というのが素敵ですね。
で、最後の数秒でてぃんくるちゃんが買ってしまって逆転…勝敗よりかわいいが大事、って本当に仲のいいライバルになりそうです。
ちらっと謎を入れるのもいいですね。
オレ様キングダム
男装、というのも新鮮ですね。
記念パーティとか、なんというか…ま、そういうので人間関係をつなぐことで、新しい才能を発掘し仕事を増やすのも出版社の常。
だから殿様商売なんだ、って気もしますがね。
白馬くんはまた女装ですか。
美少年としてもてているののちゃん、それを楽しんでたらいろいろ悲惨…
すごく危険な視線、そして強引に「私とつき合って」…おいおい。
殺してとかキスさせてとか、このぶっ壊れレベルの強引さ、楽しいですね。
そして黒澤王子さま…なんということを。
男の子の姿だとも忘れてキス、そこを見られて…
この、何千度かわからない萌え上がりっぷり、作者がものすごく楽しんで描いてるな、ってわかりすぎて大笑いです。
興奮しすぎですよ。
そりゃまあベストセラーにもなりますよ…
ちっ恋!
大好きな作品の連載化、嬉しいです。
先生扱い、ってそりゃそうもなりますよね。
「娘の服着てよろこぶ母親」で、某Y.T.さんを思い出してしまうじゃないですか。
親子みたい、確かに。すごい身長差。
身長差20cmの恋、というのもすごいですよね、色々と。
人気男子ランキング3位、というのもこれだけカッコよければ当然ですよね。
男を落とすテク、って嫌な予感…
転んだフリ、をするつもりが、もっと強烈な最終兵器…胸ジャストミート。
ってこれはもう退場ですよ、反則過ぎて。
ラブレターをもらった光くんに相談される、ってのも考えすぎれば落ちこみそうです。
そして「一緒にいたくなる」で「立花のことだな」って、天然たらしにもほどがあります。
幼なじみ…恐ろしい伏線を出してきますね。
そして雨で相合傘、腕を伸ばさないと、ぐらいで土下座はないでしょう。
男の面目、なんていっている人間には誇りも面目も何もありません。
「光君には…っゆるさない」というのはすごくかっこいいです。
それに、「俺を笑ったやつに怒っただろ」というのも、本当にかっこいいどうしです。
で、やっぱり「みぃ」ちゃん登場でしたか。本当に猫と言うか鈴…
楽しい連載になりそうです。すごく楽しみです。
ゼンゼンマン
月に照らされた夜の街での追跡劇。いいですねえ。
捕まえた、と思ったら…死神が競争の激しい旅行会社、というのも面白いですね。
上司がいろいろすごい。
「2人きりになりたいってことだね」というボケが強烈。
天使のコスプレをすることで信頼を得る、というのは苦笑しますね。
人間外見に弱いですから、ころっと騙されるかも。
「死神の何が悪いって言うのよ」というの、確かになでたくなります。
エアロバイクを買ったのが、短足のウェルシュコーギー。すごいギャグの切れ方です。
逆に怒りの地獄ツアー、というのは面白いかも。
いきなり死人が借金取りと化す、というのは苦笑しました。
そして地獄めぐりに契約印を押させて、それからの死神モードのカッコよさ、すごい強烈ですね。
ツアー、といっても苦しめられる側にならないか心配ですが…
とにかくリズムがよく、トランポリンみたいな楽しさでした。
ハルと魔法のカギ
「あんたなんか大嫌いだったのよ」…非常に傷つく言葉です。
レオンに見られた、となる、というか魔法だと思わないのが不思議ですね。
「こんなあたし嫌い」となるのも、すごく共感される心理ですよね。
こちらの世界での、何もできない自分…それを思い出してしまう…とことんダメな自分を思い出してしまう…
もっちゃんが上がってきて、やはり責められて、
「あたしなんていないほうがいいんだね」…これは胸が痛くなる言葉です。
そして首を絞められかけたところでの、銀の鎖…
水を利用した転移、こちらでも魔法は使えるんですね。
「おばさんにちょっとあいさつしてこよう」と気を使えるのがお見事。
レオンがハルを抱きしめる、それしかできないですが…どこでも、強くなるにはどうすればいいのでしょう。
対人殺傷能力は簡単に手に入りますが、それを使えるだけの強さは?…勇気と正しく使える智恵は?
「今のハルが好きだ」という言葉、それが人を強くしてくれるでしょうか?
何よりも、今できることを一歩踏み出すことができれば…
こっちむいて!みい子
夏休み中でも、親の休日かどうかで大違いですよね。
スカイツリーというのは今の子供たちがすごく楽しみになるところでしょう。
「みい子にうまく伝えといて」…うしろうしろ。
どうしようもないですね。
そしてハルナちゃんと、よくそれだけの金額がありましたね。
「たしか500円いかないくらい」ってそう、聞くほうが怖いです。
「何かあったとき自分の足で帰ってこられるところ」というのは的確なルールです。それが一番安全ですね。
「ママが連れてってくれないから」という責任転嫁も子供らしいですね。
案内図を見ながら頭を使うのもいい社会勉強でしょうね。
真下から見上げる、すごいでしょうね。僕も見たことはありません。
そりゃお金かかりますよ。
無理だから帰る、と決断できたのはえらいです。夏休み中なら水分補給だけでも150円が三回はかかりますし、五時まで待つのは無謀を通り越しています。まず間違いなく倒れるだけでしょう。
金色の…あれは何度見ても笑えますね。
ビール、と教えてもらってよかったです。
まあ、無事で何より、いい冒険でした。
子供はどうしても冒険に飛び出してしまう、それはどう言っても変わらないこととみなして、その時に何とかなるように…どうすればいいのかわかりません。
危急の時にしか使ってはいけない十万円を、この子に預けて、本当に普段使わないようにさせることは無理に思えます。
正しい選択をできるようにするには、どうすればいいのやら…
来月号、コミックスが付録?すごいにもほどがあります。
そしてエリートジャックもショコラの魔法も楽しみな作品です。