ちゃお2014年12月号感想
表紙の暖かい華やかさはすごく安心感を与えてくれます。
付録にはびっくりしました。すごいことをしますね。つくづく今の、電化製品のコストダウンには驚くほかありません。
それにしても、「なかよし」と比べては悪いですが、カラーページの量も何倍違うんでしょう。すごい情報量というかコートの質量。
「ちび☆デビ!」の最終回は残念とも何とも言いようがありません。この数年で一番好きな作品です。
12歳。(まいた菜穂)こっちむいて!みい子(おのえりこ)キミは宙のすべて(能登山けいこ)ヒミツの王子様☆(八神千歳)おとな日記(くまき絵里)恋して!るなKiss(中原杏)COLORS!(中島ゆか)花嫁といじわるなダーリン(にしむらともこ)少女少年ドーリィ♪カノン(やぶうち優)とろけるまじかるフロマージュ(白雪バンビ)ちび☆デビ!(篠塚ひろむ)美女でナイト!(和央明)オオカミ少年こひつじ少女(環方このみ)次号予告
12歳。
背が高い、って男の子の場合は無条件に得なのに、女の子はコンプレックスになってしまうこともあるのがもったいないです。二乗三乗で体重も増えてしまいますし。何より二次元や2.5次元(テレビや雑誌のモデル)の身長体重が狂ってます。あれは設定、ファンタジーですし、現実にあんな数字だったら医学的に危険です。
よく目が合うのは、両方相手のことを見ているからですよね。
それにしてもこの見開きの広い使い方、すごい大胆です。
男子は身長、女子は体重と、何かと大変です。
桧山くんがいきなり抱き寄せるようにかばったのはびっくりしました。
ムネのせい…背が高くて美人で胸も大きい、っていいとこずくめじゃないですか。「つかうちらもみてたし」が苦笑します。
ムネが大きいといっても絵では無理に強調していない、自然に「少し大きめの小学生」として描いているのがバランスいいです。
「みんなとちがうってはずかしいし」が根本なんですよね。ため息が出ますけど。
小さくてかわいい、も本人にとっては悩み…なんというか、顔も体も完璧であっても、それはそれで悩みになりそうです。リチャード・ファインマンの自伝で、元プレイメイトすら自分の体にコンプレックスを持っていた、というのを思い出します。
おだんご潰された、といってもその分1cmぐらいは高くなったのでは?
桧山くん、彼女より身長が低いのはつらいでしょうね。…でも彼女のカードを見るのって、スリーサイズを知りたいんだって誤解されたら大変ですよ。
というか男に体重知られるぐらいなら裸見られたほうがましだ、が女性の本音らしいですし。
女の子の無駄な抵抗は笑うしかないです。
で、女子体重(予想)ランキング…この学級、先生は何をしてるんでしょう。止めろっての。
やめろ、と止めようとして触ってしまう…ああああ。ただただうらやましい。
四角柱になるというのはすごいです。
「守れなくて」が彼のいつもなんですよね。
あ、身長を見てたんですか…大丈夫大丈夫、あと二年もすれば追い越しますって。
「見るたびにきれいになって」…と男の側の気持ちも素直に描いているのがすごいですよね。
この結衣ちゃんの姿は、まさに小学六年の頃の僕の目に映った同級生女子の姿です。
そして「つけこむ」宣言、さてそれがどうなるのか…男の子というのも面倒な生き物です。
単純に強くなる方法としては、毎日できるだけ激しい運動をするというのもあるんですけどね。格闘技を習うのが敷居が高ければ。
こっちむいて!みい子
ブックオフで暗くなっている本屋…深刻な問題を出してきたものです。
作家や出版社、そして書店にとっては大きいマイナスですが、お金が足りない子供でも買えるというプラスも無視はできない…
ここで作家本人と出会ってしまうというのはわくわくさせます。
母親の「まんが家さんには一円も入らないのよ」…母親自身も苦しめられている出版社の人ですからね。
出版販売会社、本の問屋さんは「取次」といわれます。なぜかは知りません。
「ぐうぜんその先生に会って」…そりゃ母親としては泣くでしょうね。
とても考えさせてくれる話です。
キミは宙のすべて
最後のほうをちらっと読むだけにする…読まないことでいろいろ想像して自分を拷問することもないし、読んで嫌な思いをすることもない、と。
もう次の連載を楽しみにします、という以外に言いようがないです。
僕は嫌な思いをするために金を払ってるんじゃない、嫌な思いをしたければノンフィクションで十分満腹。
ヒミツの王子様☆
扉絵の色気がすごい。
今思ったんですけど、保護者の同意書を求める時点で性別はばれますよね。その点はドリカノも、「りぼん」の『バディゴ!』も同じことですが。
まず「早く何か着ろ」といってくれるの、紳士ですね。
リョウくん、隠してくれるつもりでしょうか?
水着には力の限り爆笑しました。どうしようもねえ。
「あさひが必要だと思ったから」って殺し文句ですね。
美和ちゃん登場が嬉しいです!しかも水着姿!
…イカの着ぐるみ…今回はごまかせても次はどうするんですか…
マッチョ軍団って、ないのがある意味不思議ですよね。AKBに対抗する爆乳ぞろいのグループとか。
ふっとばされてナイスショットは笑いました。
人工呼吸でごっくんとなる女子ファンたち、というか美和ちゃんまで…
「萌え死ぬ」…まあ得したようでよかったですが、先送りでしかないですよね。
ひたすら笑います。あと美和ちゃんレギュラーにしてください(土下座)。
おとな日記
すごく魅力的な主人公です。そして連載ですごく成長しているのがわかります。
天才子役?それがどう関係してくるのか…
その世界に入るあまり、劇なのに「おしおきだよ」と叫んでしまう…さらにその天才子役が声をかけてきて、「一目ぼれしたみたいだ」…次々に移り変わる世界、めくるめくようなジェットコースター、すごく楽しいです。
隣のイケメンカフェとのトラブル、このわかりやすさも「ちゃお」らしくてとても魅力的です。
第一回を最後まで読んで冷静に振り返ると、むしろ難しい作品だと思います。
よく読むと力技だけでブッ飛ばす系統なんですよね。
だからこそ、うまくいけばすごく楽しめるでしょう…楽しみにしています。
恋して!るなKiss
なぜデートなのに三人…
「ムーンちゃんポップコーン」というのも楽しそうです。
三人で運命の相手がわかる、って恐ろしいイベントですね。
「『運命』を再確認したくて」って…ヤーンを試すようなことはしてはならぬ。
「こんなことするハルカくんキライ」ってそりゃそうですよ。このイベント自体が間違って…るからこそ、実際にあったらすごく人気が出るのもわかります。
そして涙を隠すために観覧車に一人で乗った、そこに大河…そりゃハルカくんも大河が運命の相手じゃ、って不安になりますよね。
「徹夜してデートの準備したんだよ」とか、これほどかわいくて困る生き物もないです。
恋をしたらいけない運命…さてそれはどういうことか。
「これ食って元気出せ」も素晴らしいシーンです。ため息が出るほど。
さらにとどめのように運命の光…まったくすごい作家ですよね、ここまでお約束の連打をかけてくるとは。とっくにノックアウトされているというのに。
COLORS!
本性を知って「朝食ですよ」とやるおじょうさまモードの彼女を見ているとギャップに吹っ飛びそうです。
まあ人間だれもが様々な仮面をかぶっているもので…。
「ねぼけちゃってカワイイ」とか、これファンにばれたら死刑じゃすまないでしょう…
で、「女に触られるのキライなんだけど」とやられても喜ぶとか、もう終わってますね。
裸見てしまうとか「食わせて」とか、一人一人なんというおいしい…
さらに高熱とか、もっと妄想が暴走しそうです。
虹…すごい技術ですね。
そして涙流しながら「自分のカラダ大事にして」って、また決めてくれますね。本気だからこそ。
「ダレかツッコミなさいよあのカンちがいコスプレ娘に」…同感。
二人きり、ってもうこれは天国というか…
妄想が天秤を吹っ飛ばしてしまうのは大笑いしました。そして…寝てるのをいいことに…ああああ。
そりゃ猫もおびえますよ。
プラチナちゃん、ナイスストップ。
で、今度は真冬ちゃんが寝込んで、…熱で妄想のタガが外れなければいいんですが…外れないはずがないですね。
なんというか、合掌して十字を切って次回を待つほかないです。
花嫁といじわるなダーリン
日本の今の法律では結婚は女子16歳、男子18歳ですから。まあ籍を入れてないなら…ってそれ結婚じゃないし。
落ちてお姫様だっこ、ってやっぱりいいですねえ。
豪華客船…おぼっちゃまですねえ。
そして買い物デート、うれしい気持ちがよく伝わるいい笑顔です。
「お前はオレの嫁なんだから」…女の子が言ってほしい言葉、よくわかってます。
で、当日…パーティにもぐりこむとか、頭を抱えるようなことを…
女の子って生き物は本当に…かわいくてどうしようもないです。
そして男の子って生き物も、本当に馬鹿ですよね。
すごく暖かい話のようです。幸せいっぱいをしっかり楽しめました。
少女少年ドーリィ♪カノン
変身した舞菜ちゃん、それに動揺している心音ちゃん…なんという不安な四人組。
…というか見方変えると、すごくいまさらですが、奏四くん…ハーレム状態…なぜ今までそれに気づかなかった。
自分の場所を取られた、というのは感じだけなのでどうしようもないですよね。理性が働きようがないです。
「感じ」という底なしの穴を満たすために責める…それこそどんなに土や水やセメントを流し込んでも満たされることはないんですよね。底なしですから。
特に男が理屈でどうにかしようとしたら最悪です。
そしてデビューの意味すら見失ってしまう…
底なしの穴の辛さがすごくよく出ています。
どんどん嫌な子になってしまう、「悪いトコをムリヤリさがそうとしてる」と自分を見ることはできている…それがぎりぎりで踏みとどまっているような感じを与えて、危うくて危うくて。
「裏方のほうが向いている」のは事実なんですが、なんというかPの気まぐれで…
結構地雷踏む子ですね、舞菜ちゃん。
そして、すべては歌でしか表現できない気持ち…すごい迫力。伝わってくる感情の量がすさまじいです。
なんだかんだいって、お互い傷つけあうからこそ心の殻を破りあい、高めあってしまう、ってもうPの読みが深すぎます。
とろけるまじかるフロマージュ
やっと本編、という感じですが…
「お前たちには聞いていない」が苦笑します。
わからない、というのが正直なところです。
人間の姿になれる、すごくかわいい!
…で、人を助けてぬいぐるみに戻って、閉じこめられて…ああああ。
「友だちだから」ってそれは一方的ですよ。まあ小さい子ですから、おもちゃ・ペット・友だちの区別がつかないのはある意味当然かもしれませんが。…その区別がつくのが人間ですけど、人間になれるのは何人に一人なのやら。
家が厳しいというのはやっかいですね。
そして、人間の姿になってゲームをしたり、本当に友だちになろうとする…でも、それじゃ本当には…
「ひと稼ぎしようと思ったのに」と、どんな行動をとるのやら。
「ちょっといじわるなもの作るんです」…そう、完全な願望充足じゃなく、成長できるものを作ってる、すごく良心的な魔法通販じゃないですか。
…逆に完全願望充足型の、モラルのない店には負けそうですけど。
魔法で連れ出してやり、魔法を使わずに呪文だけ…いい魔女ですね。
…というか本編が始まった時点で終わり?残念、これからすごく楽しくなりそうだったのに。まあ、語るべきことは語りきっているから、といわれれば納得できてしまいます。
次回作も楽しみにしてます。
ちび☆デビ!
いっしょに号泣したいです。大好き。大好きで大好きで大好き。ものすごく大好き。
帰る日、でもお出かけということにしている…それで笑顔で見送って、それから大泣き…
まおちゃんも、ただのお出かけだと思っている…そこで本当の両親と会って記憶を取り戻して…残酷ですよね、これ。
そして大泣きして帰ってきたまおちゃん、これ嬉しいですよね。
こうして何度も往復していたら…これって、いろいろな事情のある家庭にとっては夢のまた夢でしょうね。日本には面会権すらないんですから。
それこそ『COLORS!』よりこっちを求めている人のほうがずっと多いと思います。『ある日犬の国から手紙が来て』とは…
そして真さん…そのまま同棲しちゃえばいいのに、とも思いますけど。
京ちゃん、そのためだけに登場ですか…あ、そして正体というオチも…告白のあっけなさも苦笑するしかないです。
本当に最高の作品をありがとうございました。寂しいですけど、つらいですけど…来月から何を楽しみに、…ああ、四月号の新連載を楽しみにしてます!
美女でナイト!
先代三姉妹の迫力はすさまじいですね。今の三人も将来こうなるんでしょうか。
クリスマスドレス…大きい課題ですね、いきなり。
ヴァニラ様の男姿、さらに「デートしよう」は笑うしかないぐらいおいしいです。
「はいアナタ」は爆笑しました。
気が弱そうな子にはガンガン攻める、と店員の悪い面を描いているのが大胆ですね。
そしてマネキンになっていたヴァニラ様、いろいろとすげえ。
ひたすらデートを楽しんでいる、もうドレスのことなんか吹っ飛んでいるようですね。
そしてキラキラからできた…なんか否定的な雰囲気だと思ったら、「わたくしが10年前に作ったドレスと一緒」…ええと、まろんちゃんはともかくほかの二人は見てますよね?止めろよ。
「食べるのが一番」とは、わかってますね。
で、クリスマスツリーと重なったのを見て…すごい表情ですね、ものすごいわかりやすさ。
…でも女優じゃなきゃ買えないでしょうこれは。というかこれで街歩けます…?
オオカミ少年こひつじ少女
美人の保険医、どんな騒ぎになるのやら。
「わんこクン」って、まさか一目で見抜いたのか…
特別な理由があるのかな、というのも不安な雰囲気ですね。
あ、やっぱり狼男だとわかっていて…犬の寿命で死んじゃった、それは辛い通り越してますね。
笑ってくれるならそれでいい…と笑顔でいる二人を見て、ため息しか出ません。
すごく面白い終わり方です。ひたすら考えさせるというか。
これからこの作品がどう展開するか、楽しみにしています。
来月号も豪華ですね。
「ある日犬の国から」…また泣くに決まってます。
エリートジャックはいつも楽しませてもらってます。
そして青空先生の連載、予告カットでもすごく素敵な感じが伝わってきて、楽しみになります。