ちゃお2015年10月号感想

表紙はほかの二誌がまたやらかしたので目立ちはしています。ただ、付録の写真が、黒い穴のような感じで落っこちそうでした。
リアルな話をすると、広い黒は汚れやすいのですが…

付録そのものはこれ以上なく豪華です。

今月号の新連載・読み切りの数はすごいですね。本当に元気な雑誌です。

終わる世界でキミに恋する(能登山けいこ)少女少年ドーリィ♪カノン(やぶうち優)鈴と3つ子のボーイフレンド(うちはら香乃)12歳。(まいた菜穂)プリプリちいちゃん!!(篠塚ひろむ)探偵ミーミのおしゃれ事件簿(ふじたはすみ)恋悪魔MOMO(もちうさぎ)恋して!るなKiss(中原杏)ヒミツの王子様☆(八神千歳)あこがれステップ→KISSv(如月ゆきの)美女でナイト!(和央明)ミステリハンター(泉道亜紀)次号予告

終わる世界でキミに恋する
ひたすら、「読める作品でありますように」と祈るばかりです。
…絵はこれ以上ないほど好みなんですよ。この透明感と温かさ…
何かわけがありそうな感じの女の子、そして指輪の手がかり…といっても現実の学校で、こうして指輪をネックレスにして持っているのは無謀です。
人間は人間を家畜化したがり、人を家畜化する最良の方法は呪物を奪うことだと人は呪術の筋道で考えますから、そういうお守りはあらゆる人に狙われます。
何でも許される…こんな小さいところでのくだらない権力…
別の子が助けてくれる…さて、「魔王」とはどんな関係なのやら。
選ばれた人、という身分を作ることで有効に支配する、というわけですか。
退学が脅しにならない…そして親がいない?
優しい手も持っている、実に王道です。
さらに余命一年…ま、とりあえず一話では切りません。次以降どうなるか、ゆっくり見ていきましょう。
「魔王」の家族が悪意の塊だったら切る。
…なんというか、「赤い」シリーズを思い出すんですが…

少女少年ドーリィ♪カノン
最終章、というのも思いきっていますね。
ハワイロケ…裏方がとても大変そうです。
女装のまま一日中、「気ィ抜ける場所がない」…そりゃ悲惨な。
水着って、…とても下品なことを考えていますが、これまでのアイドル衣装はどうしてきたんでしょう。水着と変わらない、パンチラ前提だったこともあるはずです。
こっちのほうがセクシーなのはまあしょうがない…というか結構スタイルいいですね。
みらのちゃんもすごい。時差ボケとんぼ返りでセンター、って無茶もほどがあります。
二人きり…もう笑うしかないですね。
花瓶をひっくり返してベッドが一つだけ、ってもうそこまでやるかの域ですね。
…というより別の誤解をされそうな濡らし方で。
押し倒したのが無事なほうのベッドだったら暴走していたかも。
ドイツ語が喋れて英語が話せない…だったらドイツ語で話せば、たぶんわかる人にかわってくれるでしょう。
ドイツ語できるなら英語は簡単だと思うんですが…英語からドイツ語を勉強するのはめちゃくちゃ楽でした。逆にドイツ語から英語の難易度はどれぐらいでしょうね。
喉を押さえる奏四くん…声変わり…男の声になったら、今のままではいられない…
何でこんな簡単なことを、僕も気づかなかったのでしょう。

鈴と3つ子のボーイフレンド
相変わらず爆発的なかわいらしさ。
ものすごいリアクションも楽しいです。
三人の男の子、…「主人」?
三つ子の転校生、とリズムよく話が進みます。
「かくれた」「みつけた」もすごくリズムが面白いですね。
「えいえいっ」というかけ声がすごく楽しい、独特の世界を作っています。安心させてくれるんですよ、なぜか。
そして小さくなる?
兄との会話も、すごく心があふれています。
対象年齢をとことん低くしていますが、それだけにめちゃくちゃ楽しいです。

12歳。
パソコンはたくさんあるのに人数が少ない、もったいない。
それもiMacかそのコピーの、キーボード・マウスワイヤレス…金持ちだなあ。
名刺というのも面白いアピールになりそうです。
カタツムリでムリ、というのも楽しいです。
なんか怖い人と隣で名刺交換…いやーおもしろくなりそう。
「だから明日交換しようよ」ってこれ、好きでもない子にはやらないですよね。しっかり腕つかんでこのスケベ。
後で感触と笑顔を思い出すんでしょう?
こんなことがわけのわからないトラブルになる…女子も、男子のバカを笑えないですよね。
「いつもはビクビクして」と、男子の側の気持ちも描いているのが深みあります。
…三角関係の予感に楽しみがすごく増えてます。たまりません。

プリプリちいちゃん!!
あちこちお出かけしまくって…贅沢な過労もあったものです。
甘いもの…でもそれは別のストレスになりますがね。
お月見、いいプレゼントですね。
…地底から似たもの、って、分子の左右が違って消化できない、ってことはないでしょうね。
多くの分子は、右手と左手は同じ形でも、同じ紙の上で平行移動していたら絶対重ねられないように、分子としては同じでも右手と左手の違いがある、ということがあります。地球の、今知られている生物はすべて、いくつかの分子の左右が一致しています。
ともぐい、ってこういうさりげない毒も幼児向けには必須ですよね。
故郷に帰りたい…それでみんなとスキンシップとか、なんて幸せな世界でしょう。
すなおな「ありがとう」、ある意味強烈です。
なんかもう幸せにとろけそうな作品です。篠塚先生の作品を読めただけで、生まれてきてよかったのかもしれないぐらいに…

探偵ミーミのおしゃれ事件簿
ドクロとか骨とかがかわいい、というのも面白いですよね。
クッキーちゃん…ある意味怖いかも。
一ページアップは目を引きます…やっぱり連載をしているとどんどん絵から無駄が取れて見やすくなります。
普通に見張っても見つからない…いや、ちょっと怖い疑惑が浮かんできました…自作自演という。
ここでまた一ページの超ドアップを決めるの、かなり大胆です。すごい甘いにおいまで浮かんできそう。
あ、自作自演じゃなくて…
解決してからのアフターサービスがすごく丁寧ですね。
ハロウィンパーティに誘って、ぜんぶ一咲ちゃんの…そりゃわかりますよね。
これまためちゃくちゃかわいい。
可愛いレッドへリングも楽しいです。
とにかくひたすら楽しい、という点ではずば抜けていますよ、この作品は。

恋悪魔MOMO
始まりから華やかですね。
「大好きっ」と笑顔、こりゃ心奪われますよ。
デートしたことはある、でよくすみましたね。刺されても知りませんよ。
ネコを助けようとして自分がひかれそうになる…これすごくうまい。僕もやりそうです。
黒い翼の美少年…車が事故起こしていなければいいんですが。
ハートを奪えば、恋心を忘れてその相手には二度と恋をしなくなる、これもうまい設定です。
そしてレアハートとか、もっと面白いことに。たたみかけるような話づくりですね。
悪魔との契約には裏があるのが当然…どんな裏があるのやら。
すごく輪郭がくっきりした感じで、単純に楽しいです。

恋して!るなKiss
…罪悪感どころか宣戦布告ねえ。
よーそんなこと素直に母親に言いますね。
結局選ばなければならない…逆ハーレムルートの権利はなしと。
「熱海に夫婦で…」恐ろしい母親もいたものです。
おかゆ…なにこのさわやかな笑顔。
どんどん本性を出しているハルカくん、こっちの方が魅力的かもしれませんね。
おまえのためにとかいいながら食べさせてくれる…恐ろしいやつ。
で、さらに泊まっていって…なんつー母親。
もうひたすらサービスの嵐ですね。女の子の読者が出血多量で死ぬのが目に見えます。
まさかこんな話になるとわ…やってくれました。

ヒミツの王子様☆
男の子あさひはお休み…って今までもすごく出番少なかったですよね?
この文化祭、さぞすごいプラチナチケットでしょうね。
図書館は公共図書館併用でしょうか?
そしてこの妄想…
安全のために着ぐるみを着たら、食べさせてもらうサービスシーンまで入れてコンテストとか、すごいジェットコースター。それも水しぶきつき。
ニンニクのにおい、それを気にして…
「大好きな遼くん」とかもろ自爆しちゃってますね。
そして吸血鬼状態…なんというかパパラッチがいたら大変ですが。
今はみんな携帯電話持ってますし、監視カメラもありますから油断も隙もないですよ。
しかしなんつー濃厚なサービス…

あこがれステップ→Kissv
えらくややこしいタイトルですね。公式書類でもルビを入れるんでしょうか?
すごく整った安定した絵、中からあふれるような生命感。
動きの激しさもよく伝わってきます。
男上級者のダンスも激しいですね。
キスシーンを見たのも、失恋で悲しいとかじゃなく妄想?それに彼の目も何かありそうです。
公園でも熱心に個人練習している…抱き留めてくれる愁斗くん、お約束ですがいいですね。
いきなり腹に打撃入れて「体の軸」とか、本当にダンスには熱心なんですね。
愛音さんも優しいというか…
そして明らかに強烈な牽制球なのに、「つき合ってるわけじゃないんですか」と無自覚に突き刺したり…なんというか、予定通りというか普通に心が流れない、とても面白い心の動き方をします。
そしてこのまっすぐな言葉とか…この心の流れはすごく納得できるんですよね。
高台での彼女の言葉も胸が熱くなります。
いじわるで手続きミス…といっても、ちゃんと受付を確認しなかった上の人のミスですし、任せた愛音さんのミスでもあります。
決勝に飛び入りで、それが通用してしまう…決勝進出者が寛容だからですよね。
ダンスシーンの迫力で押し流されてしまっています。
横に寝ているのからずりずりと膝枕になるの、すごい萌えます。
最後の落ちも強烈でした。…アーメン、南無阿弥陀仏…もう大爆笑。
すごく楽しくパワフルな作品でした。次回作も楽しみにしています!

美女でナイト!
このまま引き下がってたまるか、とものすごい化粧…楽しませてくれますね。
そしてハロウィン…めずらしく、*月号をそのままネタにしますね。
招待状での目のきらめき、まさに予定通り、って感じです。
…誰も来ないのになぜ会場をとれたんでしょう。
結局街を歩けば人たちがついてくる、…『ジーザスクライストスーパースター』の「ホサナ」が脳内で流れます。
そして、まろんちゃんは「どうせ私なんか」が自分という物語になっている、自分と同じ子たちを連れていく…うまい。
「名前なんかいらない」、これこそ本物の自信…これは意表をつかれました。やってくれました。
もう最後の最後まで爆走してくれましたね。次もまた同じような作品でしょうけど、それも楽しみにしています。

ミステリハンター
おばけが映る鏡、って何の利益にも害にもなりませんよね?害になるなら近づかない方がいいです。
二度と戻れない旧校舎への入り口…窓や壁を壊せば?
すごい美少女がいきなり出てきましたね。
学校から出ないとか、旧校舎を知っている、とか幽霊だってわかりやすすぎます。
そして十二時に鏡を見て…やっとホラーらしいことになりました。
千代ちゃんのことを信じている…まっすぐすぎますね。
幽霊が自分を犠牲にするとは…なんとか天国にやれればいいんですがね。
というかこの光の霧は、天国に行ったのでしょうか?
やはり幽霊…本物の心霊写真ですけど、逆に鮮明すぎたら誰も心霊写真とは思わない、と。
というか旧校舎の悪霊たちはどうもしないんでしょうか。
これで懲りないって本当にとり殺されそうです。
とにかく楽しい作品でした。次も楽しみにしています。

来月も新連載二本+ナゾトキ姫と豪華絢爛。
どれも楽しそうです。

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