ちゃお2016年10月号感想

華と品はありますが、今回は周囲の字・カット・付録などが強ぎて埋もれてます。
ただ、表紙そのものを三誌で比較すれば、「りぼん」も同じ正面笑顔であるため、横顔の「なかよし」に食われています。

派手な付録も印象が強いですね。

終わる世界でキミに恋する(能登山けいこ)12歳。(まいた菜穂)プリプリちいちゃん!!(篠塚ひろむ)チェリー&Co(和央明)ハピコン!(八神千歳)花咲くvウェディング(大木真白)センセイには恋しない!?(森田ゆき)サヨナラの温度(中嶋ゆか)ゲキカワvデビル(やぶうち優)なないろvチェンジ(もちうさぎ)ねこ、はじめました(環方このみ)悪魔くんのカノジョ。(くまき絵里)次号予告

終わる世界でキミに恋する
施設で死を待つ身かと思ったら、とても華やかに人生を楽しんでいますね。
レイは、返信しなかったのは…単に居所を聞いた時点でスーツケースをひっつかんでいただけ、と。
これで花を取りに行くのはバカを通り越してます。事故死したら友達や多くの人にどれだけ迷惑がかかるか、最悪二次災害すらありえるというのに。
というか見つけること自体が無理。
それから起きることはわかりきってますが、描き方が丁寧なのですごく胸は打ちますね。滑るまでの過程、落ちてからの絶望や心理描写にページをしっかりかけているので。
「オレに「どうにかしろ」って言ってよ」…この言葉はしびれました。
さらに「もうだまって」とキス…
こんな大きい気持ちの変化、五回ぐらいかけてもよかったような気さえします。

12歳。
好き嫌いで食べられない、というのはよくありますが…
取り上げてほかの人が食べてしまう、というのは、彼女の健康上いいのか疑問です。
給食の片づけを一人でやるというのも大変ですね。
自慢していたキーホルダーがない…教室最後に出た人が盗んだ、とは限らないですよね。誰も見てませんし。
犯人捜しはしない、というのは慎重な先生ですね。犯人捜しはすぐに魔女裁判になりますし。
持ち物検査…これも怖いですね。
信じてくれる人が二人もいる、ってすごく幸せなことですね。
「大丈夫 私たちは思ってないよ」がうれしすぎる言葉です。
「守ってもらってばかりじゃないぞ」も素敵な言葉です。
…魔女裁判を題材にしたアーサー・ミラーの「るつぼ」、何歳ぐらいでやるといいでしょうね。
ほかにも冤罪や、「復讐法廷」など正義関係の人間の闇を描く作品は…

プリプリちいちゃん!!
ドッヂボール、苦手なんですね。僕もすごく申し訳ないことをしたことがあります…
あごのせは見ていてすごく楽しくなりました。落ち込んでいるのと可愛がっているのの、うまいバランスです。
特訓、というのも楽しそうです。
ちぃちゃんがボール、というのもひどい話ですね。
ボール投げマシーン、とっても嫌な予感。
よけたら壁にぶつかって…「ぺそっ」という擬音語がかわいすぎます。
ま、キャッチはできてよかったですねえ。

チェリー&Co
オンリー優、面白い芸名ですね。…僕は「そのままそのままそのまんま東」と叫んでしまう年齢層です。
東京の高校に転校、どういうことになるのやら。
自分がダサいと自覚した直後、変な人に声をかけられる…ああなんてわかりやすい和央ワールド。
カワイくてイケメン…そりゃすげえ。
いろいろ選んだらひどいことに…もう何年この世界につき合っていることか。
Coくんが本当はすごく強いのはお約束ですねえ。まあ被害者は踏んだり蹴ったりですが。
「オレが変えてやるよ」って変えすぎです。
いきなりデビューって、とんでもない世界ですね。来月何があるのか怖いぐらいです。

ハピコン!
…もう結婚決定のようですね。
で、翌日は学校でもう結婚の話が…ああああ。
「私たちにももませて」って、なんかとっても楽しそうですね。
山菜弁当で、小さいころの思い出を思い出す…
「これ以上キラに手を出すなっ」の間違ったサービスは見なかったことにしたいですね。読者は大喜びでしょうけど。
いろいろと楽しいラブラブになりそう、というか楽しいことは保証付きです。

花咲くvウェディング
すごく香り高い絵、すごくきれいな花の香りをかいでいるような感じです。
いきなり知らない人に間違えられて…逃げた婚約者の身代わり、と。うちの花屋の立て直し…わかりやすい理由ですね。
特訓も大変ですねえ。
香りでリラックス…彼も大変、というか彼が人間だとわかる、とてもわかりやすく丁寧な積み重ねです。
きれいな格好をするとものすごく素敵です。
心のこもったスピーチもすごく胸を打ちました。
ものすごくわかりやすく、とっても素敵な作品です。どうなるか楽しみにしています。

センセイには恋しない!?
ここで「河合が好きだから」とはっきり言ってくれる、うれしくてうれしくてどうかなりそうですよね。
そりゃ抱きつきもしますよ。
まあばれずにすんでよかったです。
「顔見にきただけ」「じゃあ見て」は死にました。
振りむいたら木瀬くんで、「あんな顔して振り向かれたら」…これもまた面白いことに。
二人で掃除、これは気まずい。
…信じるだけ、といっても両方傍から見ると…でもまああれだけラブラブならねえ…
たまらん、としか言いようがないです。

サヨナラの温度
素敵な人がいましたね。
転校生にとってはこれほど理想的なこともないでしょう。
女子受けがいいなら彼女はいないんでしょーか。
ニジコイという略称、いろいろとアウトな気がします。ギリコイとかニセコイとか。
聖地巡礼という名のデートとか、すごすぎますねえ。
「灯…くん…」と呼ぶところ、確かに破壊力すごいです。
手をつなぐとか、もう天国すぎると思ったらいきなり地獄…どういう話になるのやら。

ゲキカワvデビル
新しいイケメンが…昔の知り合い?
すごく表情が豊かで楽しいです。
学校祭でいきなりえらいことに。なんかもうすっかり、怒鳴り合うために怒鳴り合ってますね。
カイくんが冷静に言ったら収まりましたが。
予算…そりゃそうですよね。そして予算の節約法が面白いです。
双子の子は服装とか気を使いますよね。某ミラクルガールズみたいに思いっきり真逆という手もありますが。
いきなり「つきあわね?」、情熱的な子ですね。そしてカイくん…
いやーこのクラスの女子は幸せです。こんな楽しいことってないでしょう。

なないろvチェンジ
魔法を気軽に使うにもほどがある…
可動式猫しっぽ、まあ今はいくらでも売っているでしょう。…つけねはどうなっているのやら。
大っキライ、と叫んでしまって…さてどうなるのやら。
包丁の飛び方がかなりホラー漫画なんですが。かなり怖い。
伊織くんのほうを見ている切ない表情、それを見ている響弥くん…ため息が出ます。
見た目だけで料理はうまくならない、ちょっと不便な魔法ですね。
「そんなに伊織がスキ?」と迫ったところで後ろから、ここも強烈です。
本物の魔女…お菓子は作れなくても飛ぶことはできたんですね。
今回はいろいろと変身してくれました。…まあ魔法のデメリットがなくてよかった…それに、恋愛感情の描写が素晴らしかったです。
次は余計な要素なしに、ものすごく正統派のラブストーリーを見てみたいですね。

ねこ、はじめました
普通は猫は風呂を嫌がるのでは…
ぶるぶるできないのをやたらと丁寧に描くものです。というか水だけで石鹸がないとむしろ…
トイレ…うわああああ悲惨すぎます。

悪魔くんのカノジョ。
なんか大変ですね。
強くなる…柔道部って体力的に地獄を見ます。受け身のたびに、腹筋とスクワットをやるんですから。それを何時間とか延々と。
というか今はまだ危険部活ですよね…簡単に安全にはならないでしょう。
まあ稽古を始める前に何カ月かランニングや受け身を徹底的にやるべきですよね。
で、なぜ黒魔術…
いろいろな部活巡りをしているのが意味不明ですごく楽しいです。
誰かを守る…弱いから同じ弱い人の力になれる、すごく素敵な言葉です。
無慈悲エンジェルスマイルは見ていてすごく楽しいです。
なんというか、すごい作品ですね。何が起きるかわからない、めちゃくちゃ楽しいびっくり箱。
このまま本誌連載になるのを楽しみにしています。

月も新連載二つに笹木先生の読み切りとは、豪華なものです。

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