ちゃお2016年12月号感想
表紙の迫力は強烈ですね。あれには対抗しようがないから、とにかく全力…というのが伝わってきます。
付録もはっきりしていますが、音符がちょっと危険な気が。この先端は人を傷つけられます。
カラーページの裏をポスターのようにするのは面白いです。
恋して！るなKiss（中原杏）12歳。（まいた菜穂）ねこ、はじめました（環方このみ）終わる世界でキミに恋する（能登山けいこ）ゲキカワｖデビル（やぶうち優）ハピコン！（八神千歳）センセイには恋しない!?（森田ゆき）プリプリちいちゃん!!（篠塚ひろむ）こっちむいて！みい子（おのえりこ）チェリー＆Co（和央明）会長様とひよこちゃん（如月ゆきの）サヨナラの温度（中嶋ゆか）花咲くｖウェディング（大木真白）次号予告
恋して！るなKiss
いやーすごい。一般生徒全員、ショックでどうなってるか心配です。
指輪をぎゅっと…これまた大変。
ごまかしを許さずとことん攻める大河くんのカッコよさったらないです。
毒で死んだふりをする、この芝居もまた楽しいです。
「運命なんて変えてみせる」というのも強烈ですね。
彼女の、むしろ冷静な言葉がまた…どれだけこの時までの苦悩が激しかったか…
12歳。
いません、ってうそですと腕に書いてあるようなものですよ？
防災訓練、何があるのやら。
机に隠れていて髪に手が触れる…男子にとってこれは夢の一つです。
消火器に振り回されるの、下手をするとみんな粉をかぶってしまいますね。
とっさに守って譲る、すごいカッコイイ。
泣いている子をはさんでの二人の会話がたまりません。
親の、無用な攻撃…ただ親の立場から見ればもっともなんですが、すごくリアルで痛いです。
トラブルや冤罪の基本は、「印象が作った物語に固執する」なんですよね…でもそれは人類の本質でもあるわけで。
それで手をつないでしまう、というのがまたうまい。
そしてそこを見てしまうのが…うわああああ。
かなり強烈な泥沼です。
いやー泥沼って本当にいいですねー。
ねこ、はじめました
いや手がかりって病院の自分とか…電車で自分の家に行くとか…せめてわかる近所の範囲を広げるとか。
そっくりな猫がいる、これはまたまぎらわしい。
それでお出かけ…いや、単に首輪を買ってきてつければいいんですが。
ドッグフードとキャットフードの違いなんて意識したことはありませんでした。
試着でこれは爆笑。
買い物デートを妄想するのは虚しい。
結局目的は忘れて…というかカニは猫にとって大丈夫でしたっけ？悪いのはイカやタコ？
終わる世界でキミに恋する
いきなりすごいデレデレ。
支配は練習、って将来政治家になってからその時の犯罪行為が致命傷になったりしたら本末転倒ですが。
「道をまちがえそうになったら」って…病気のこと忘れてません？
キスと思ったら呼び出し、無粋ですねえ。
しかもほとんど誘拐…確かに大きいスキでしたね。
この敵意…いや、前作の方向に戻るんですか？
ゲキカワｖデビル
とことん整えたデート…というかカイくんの母親もGJ。
映画、食事…デートらしいですね。でもせっかく無事に済んだのですから早く帰った方がトラブルに…
家と全然味が違う、というのは苦笑します。
ホットミルクと半分…甘い、甘すぎる。
安くてそこそこ、でもデザインが…いや凝ったデザインは金がかかるんですって。東南アジアの人々の人件費が。
デートなの忘れてません？彼を最優先にしないと。
ロキの正体…もうデートさんさよーなら。
ファッションコーディネーター、しかも彼の母親のライバル…さて、このチャンスの女神の前髪をどうするでしょう。
ハピコン！
珍しい卵…というかカラスから見れば、もしゆで卵を食べられたら、４日間ひもじい思いをして久々のごちそう、または飢え死に寸前のひなの大事なご飯かも…
卵がいきなり話し始めるのはびっくりしました。
分身ロボット、それがないのが不思議ですよね。今なら、カメラ・マイク・スピーカー・電子マネーのついたマネキン＋電動車椅子は可能なはずで、それで相当な範囲の旅行はできるはずです。
ジェットコースターの言い訳が可愛い。
卵が見るジェットコースターの映像を…と考えたら、この旅行ロボって…酔いません？
このトラブルは彼女の方が悪かったですよね。
思いっきり泣いてるのは可愛いですが。
「クッキー返して」は強烈でした。
八神先生らしい、精神が疲れた時に読みたい作品ですねえ。
センセイには恋しない!?
別れたくはないけど…でも、別れなければならない恋人たちのことを思えば、ぜいたくな悩みですよ。
りおちゃんが察していることの描き方が実に細かくてうまい。すごい感情表現。
バカじゃない、と言ってくれたのは嬉しいです。
思い切り寝坊…ああああ。
それで木瀬くんと二人きり、これまたああああああ。
というかこれ、制服姿の男女…客観的に見ると駆け落ち疑惑という…女子のクラス委員を残すという配慮は？
やはりこの二人が歩いているのを見るのは辛い、ため息が出ます。
ここの二人の会話、その間、全部すごい。
そしてこの告白…最高ですよね。
そう、木瀬くんの気持ちは、常にさりげなく漂っていました。ずっと。
それがこの作品の一番のうまさかも…
プリプリちいちゃん!!
優しい雰囲気ですね。
寒いのははだしだからでは？
学校に行って様子を見る、って大丈夫でしょうか。
告白してからずっと避けられてる…あああ。
そしてクリスマスパーティ、なんかいっぱいいっぱいが確実にあふれる予感。
この手紙は感動しますよねえ。
サンタクロース、で参加するのは大笑いしました。
いやー…たまらぬ。これは、たまらぬ。
なんてやさしさ…
こっちむいて！みい子
期待させる扉絵ですね。
最初におこづかい＋マンガから、「これだけクリスマスプレゼント」と分けるよう言っておけばいいのに。厳しいですねえ。
あ、はんぱの毛糸は用意してあったのかも。そう考えると優しいです。
マフラーがパーティー用と聞いてほっとするのは苦笑しました。
店のクッキーは大笑いしました。
そして吉田くんにマフラー…あ〜あ。そしてこの優越感の視線。
で、「ごめん」…うわーやってくれました。
転げまわりますねこれは。
チェリー＆Co
本人と…フレンドリーですねえ。
さらに豪邸だったり、いきなり宝塚…笑い死にしそうです。
で、母親。…OG？と思ったら本当に元トップ。
それを知らないとは本当にファン？
この年齢の息子がいるのにこの美貌、というのは宝塚では別に驚きません。最近大地真央さんのポスター見て呆然としました、僕が小学生の時サヨナラ公演だったんですよ？
しっかりしたしつけといい家族を評価してくれる三人…素敵ですね。
気にしてないふり、笑うしかないですね。
そして二人ともどん底で仕事になってない…ああ。
勘違いに納得して、やっといつもの二人に戻った…なんというわかりやすさ。
スカイツリーは…言葉が出ません。すげえ。
これで終わりというのもあっけないというか…最後まで強烈に面白いんですが。
会長様とひよこちゃん
父親の反応がすごい。
体育祭の勝者…というか、全員の強さを比較できる競技がある、と？
人間の強さを、何百人もまとめて比べられる競技って何でしょう。バトルロイヤル…じゃ運要素大きいですよね。
全員で号令に合わせて腕立て伏せやバーピーをして最後まで残った、だったらかなりはっきりした強さですが…
男だけでペアチケット、なんて残酷な景品でしょう。
…男二人で行ったんですか、なんて腐得な…
チアガール姿にやる気MAXになった男どもの背中が強烈です。
一般開放、どんな過激な…男塾状態だったら爆笑しますが。
うん、普通ですよねえ…
そして会長には熱が…それに手加減しない、男ですね。
チア姿と思ったら学生服、これはこれでいいんですがね。
普通に中距離走のようですね。
フィニッシュは見事なかっこよさです。
そしてどんなデートになるのやら。
サヨナラの温度
「いつでも来いよ」に言葉を濁す皆、一人だけ「また来るよ
ぜったい」…
人の死を直視するのは辛いですからね。
辛くても何度でも行く、すごい精神力ですね。
このベンチを病院に…許可をもらったりするのは大変だったでしょうね。
この状況でからかう口調を保てる姉の精神力もすごい。
そして皆を呼び集めて、そりゃ誰だって何かしたいですよ。
…みんな騒ぐのは当然ですよねえ。
本当にできたとは…そしてその日に…家族も医者もきつい決断でしょうね。
そしてこの告白、逆に嫌な思いさせないかとか考えすぎないのが素敵です。
というかこれで死ぬのは、本人は幸せでも家族がちょっと気の毒になります。
なんというか…よくこの作品にGoサイン出したもんだ、というのが正直なところですよ。
次は何をしてくれるか…また「COLORS！」が来てくれるのも待っています。
花咲くｖウェディング
扉絵はほう、とため息が出るような美しさ。
告白の返事として、「これからも新くんに会いたい」というのはしびれました。なんて初々しさ、恥じらい。
そして指輪…キスしようとしたところに邪魔、しかも両親。
結構強い反対ですね。
どれぐらい想ってるか知りたい、って冷静ですね。
指輪を隠して試す、というのも意地は悪いですが善意ですし…そう、「こんなになるまで探してたんだよ」と。
この表情を見れば疑いようはないですよね。
…なんて頭の良さ。
そして三年後の結婚式…なんて美しさ！
ひねりがほとんどない、徹底した正統派。海原雄山が満足するサバ味噌煮定食。
こんな素敵な作品、二十年少女漫画読んできても指折りかもしれません。
次回作が楽しみで楽しみで…
来月号は青空先生、もう楽しめることは信頼できます。
40周年…さて、どんな企画があるのやら。まず「のとやまつり」、ってこれ講談社からクレームこなかったんでしょうか。