ちゃお2018年11月号感想

表紙には圧倒されました。桁外れの迫力・パワー。

付録もごくスタンダードでいいものです。

番犬ハニー(如月ゆきの)12歳。(まいた菜穂)プリプリちいちゃん!!(篠塚ひろむ)終わる世界でキミに恋する(能登山けいこ)カトリーのナゾトキ事件簿(おりとかほり)ひかりオンステージ!(中原杏)ゲキカワvデビル(やぶうち優)はろー!まいベイビー(かわだ志乃)カサの中の青空(中嶋ゆか)ボーイフレンド(森田ゆき)きらめきランウェイ!(ふじたはすみ)こっちむいて!みい子(おのえりこ)ねこ、はじめました(環方このみ次号予告

番犬ハニー
どういう関係なのか少しわかりにくい冒頭部。
彼女はとにかく彼を守る?
袖の中から出てくるナイフも面白いですが…残念。ナイフ自体はどう見ても普通の、半回転して開く折り畳み。この状態で開くと袖に引っかかります。すぐ開けるようにするにはボタンを描くべきです、飛び出しナイフは違法ですが。袖から滑り出るタイプなら、薄手のシースナイフでないと。
折り畳みナイフを開いたまま袖に隠しておく、という手もありますが、その場合には音はしません。
ナイフでの突きを腕でそらす技は見事です。この位置に入れば相手は左手も蹴りも封じられ、こちらはためは小さいですがパンチを一方的に打てますし、耳や髪や目の骨をつかんで投げという外道技にも連絡できます。
そしてボディーガードかと思ったら、「どけよチビ」と知り合いではないらしい…
アクションシーンは華やかでした。
ボディーガード、でも本人は知らない…
というかこの事件の後、学校と警察の事情聴取でいつ帰れるんだろう状態ですよね現実には。
悪徳って自分で言うか…
普通の暮らしがしたいから、というのも面白いです。あれほどわけのわからない冒頭が完璧に説明されるとは。
悪口を言われ、水に突き飛ばされての反応も気持ちいいです。
守るため、というのを忘れていない…靴屋での二人は実に心地いい。
この兄、かなり父親に似ているのでは…と思ったら契約書の…思いっきり父親そっくりですねえ。
如月先生はとても幸せですよ。ものすごくいい編集に恵まれているし、自分自身でも自分の能力がよくわかっている…完璧に持ち味を引き出せる作品です。
楽しみというのも愚か、信用しきって楽しめます。

12歳。
年賀状を渡し合うというのもいいですね。
最後に告白とは…
男の子のみんな、これは怖いですねえ。
板金鎧は爆笑。
かたぬき、という遊びも面白いです。
エイコー父…
ふたりの笑顔が胸にしみるほど素敵です。
ここで皆見くんにもいい顔をして、悪気がないのはわかっていますが残酷…で、目撃されるに決まってますよね。
夜は抱きしめられたことが頭から吹っ飛んでいる…なんて残酷な。
まあ目撃されたのが一人でよかった。

プリプリちいちゃん!!
本当になんて素敵な笑顔でしょう。
困った子ですが…そのほうが気楽かもしれませんね。
新婚旅行まで考えている…ここは大笑いしました。
進路を悩むのも丁寧に描く、みんな本当に彼女のことを愛しているのが伝わります。
「ふろくで」は苦笑。
ここでUFOの修理が終わるとは…
この連載も終わりが近いのでしょうか?

終わる世界でキミに恋する
どんどん物事が出てきてスピード感が増していますね。
薬、代用薬が切れる、事故…
迷わず父親を優先する…駆け落ちより、自分の生命より、彼が父親と後悔の残る死別をしないよう…
指輪の秘密は思ったより深い愛情のこもった、素敵な話でした。
さて…まあ…次回は読めてます。みんな集まって、死んだと思わせて散々思い出話やら報告会やらやって、最後に元気に登場、でしょうね。どれだけ引っ張るか。
本当に死なせたらそれはそれで。

カトリーのナゾトキ事件簿
不気味な洋館、イギリスミステリらしい。
いい相棒ができましたねえ。
マジックミラー、どうやら種や仕掛けはあるようですね。
なんというしょーもなさと温かさ。

ひかりオンステージ!
バスプリ…テニプリはジャンプ、集英社でアウトでは?
サービスシーンはありがたいもので。
センスをどうにか、って下手に自分のセンスがあるよりないほうが有利では?
サルにオコジョが…ここは苦笑するしかないですねえ。
確かにこれは自殺行為ですね。
なんてわかりやすい作品。

ゲキカワvデビル
ほぼ直立のヒールってけっこうありますよねえ。
靴が合うかどうかはすごい重大ですね。今の僕の体調の悪さも靴かも…
これをぶっつけ本番、というのも…車酔いのような感じもよく伝わります。
カイくんの幻は強烈な不意打ちでした。
解決はあっさりしていますが…

はろー!まいベイビー
全国テスト10位以内って…とんでもない人ですね。
ガラスのひびは怖いですね。ひびだけでもかなりの怪我が可能です。
すっかり一家ですね…いいのかこれ。本当に赤ちゃんができないか心配なほど。
来週には引っ越す…というかそれ、その状態で全国模試って不可能にもほどが…

カサの中の青空
素敵な幼なじみですねえ。うらやましい。
ここで転校生とは楽しいことに。
三人で…クラスメートにねたまれないか心配です。
デートって意識しまくってますね。
「ついてきちゃダメだからね」「やだ」…『プリプリちいちゃん!!』かよ、と思うと大笑い。
と思ったら「きよらが好きだから」って今更…
それで絶交だと思うなんて、どれだけ子供なんだとしか言いようがありませんねえ。
「ネコの言葉はわからないけど…今キミが」この言葉は実にカッコいいです。
そしてどれだけいい人なんでしょう。
真正面から飛びこんで…ここは胸が熱くなります。
ぎゅーっと抱きしめてくれる心の熱さ…
たまらない作品です。間違いなく最高傑作。

ボーイフレンド
いろいろとぐちゃぐちゃですねえ。
「うそついた覚悟を」も強烈な不意打ち。
母親も大のりですね。すごくかわいいです。
つまらなそうにしているのが楽しくなってくる、ここはすごく流れが自然で素敵でした。
「今うさみんがいっしょにいて楽しいって感じてる相手は」これは強烈な言葉です。
それで手をつなぐ…笑うしかない。
花火が見えない穴場、まあ別の意味での穴場になりそうですが…そう思ったら次のページの展開が読めました。
と思ったら外れたなあ、と思ったらその次…まったく見事なペースメーキング。
さて、どうするのやら…

きらめきランウェイ!
さて三次選考…そして思いっきり地味な仕事。でもモデルにとっては一番大事な仕事のはず…
というか多分、ペアでの選考はどちらのミスでも両方落選ですよね。イギリス軍特殊部隊の四人チームでの入隊試験が、一人がミスしたらそれで四人ともおしまいのように。
スタッフも不慣れ、どんどん条件が厳しく、モデルとしてはリアルになっていきますね。
「楽しくない仕事はやらない主義」って落選宣言じゃあ…
意外な性格の違い、というかこれで通過できると思っているのは、この選考の本質を理解しているから?
きらちゃんはとても前向きに工夫しようとしている…
というか「4次に進めたらそれでよくない?」という言葉、この選考は基準があいまいで、とてもゆるく思えるからこそ難しいのかもしれません。
そして母親の話…母親が、自分のようになって欲しくないと…その愛情のこもった言葉から…こういうところをしっかり、土を突き固めるようにしてくれるのが丁寧なところ。
しっかり本質の説明があったのも丁寧ですね。20名から12名、意外ときつい試験だったようです。逆にこれで落ちた子はなぜ落ちたのかわかりにくい…きつい。
そして意外な名コンビができつつある…
次回も安心して楽しみにできます。こういう作品があるのは本当に素敵ですよ。

こっちむいて!みい子
保護者面談、テストを助けていた…
というかテストがないなんて嘘に決まってますよね。
同じことを考えている子が何人もいますが…
給食での、そっちの子たちの行動は笑うほかありません。
いきなりしっかりテスト結果から…もう笑うしかないです。
で、叱ろうとしたら勉強以外のいろいろなことが…運がよかったですね。紙一重違えば…
逆に怖いですよ。家族が幸せになるか不幸になるか、こんなわずかな偶然で変わるんですから。

ねこ、はじめました
はずしまくっている…
「うんこしそうな顔」は笑うしかなかったです。

八神先生の新連載もにしむら先生の読み切りも、もうとことんまでいつも通りの安定感確定でしょう。
…いつになったら、いつになったら…もう待って待って…おねがいです大木先生に、原作つきでもいいので新連載を…

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