ちゃお2018年9月号感想

表紙のまいた先生のパワーはまさに圧倒的。付録の配置もよく、とても華やか。
付録の豪華さもすごい。

唯一の問題は、新しい作家の新連載というものがこの雑誌から失われてること…

今月号はやたらと色気の強いモノクロ扉が多くて眼福でした。

12歳。(まいた菜穂)プリプリちいちゃん!!(篠塚ひろむ)終わる世界でキミに恋する(能登山けいこ)きらめきランウェイ!(ふじたはすみ)ボーイフレンド(森田ゆき)ゲキカワvデビル(やぶうち優)会長様とひよこちゃん(如月ゆきの)ひかりオンステージ!(中原杏)ねこ、はじめました(環方このみ)カトリーのナゾトキ事件簿(おりとかほり)HoneyDays(八神千歳)こっちむいて!みい子(おのえりこ)ブラックアリス(なかむらさとみ)次号予告

12歳。
席がない、にはいじめかと思いました。まあすぐに、あるけど占領されているだけだ…と思ってしまいました。
さらに席替えとは…
というかお見舞いのときに席替えプリント渡せと。
「会いに来たんだ」ってなんというストレートな告白。
ハグまで行ってりゃそりゃあ…
皆見くんの苦悩が実に見事。
精神年齢と運動年齢と、ついでに顔と学力が全部…人間が平等なんて嘘、生まれつき身分ってありますよ。
まあ運動神経だけ追いついていない例外もいる…彼女を入れるのはむしろ残酷に思えますが。
と思ったらとんでもないシュート…
写真が別の方に行ってしまった、これは…なんというかカメラマンのミスですよね、一人の写真なんてないほうがいいです。
皆見くん…4ページコピーが32ページオフセットにならないか心配です(それを考える時点で人間として終わってます)
二人からの強烈な大好き、…なんて不公平で理不尽な作品でしょう。でも圧倒的な少女漫画の技法の最高峰…

プリプリちいちゃん!!
扉絵が何とも色っぽい。色気というのも不思議なものです。
ラブラブ…
おそろいにあこがれるとは乙女ですねえ。
何か話し合っている、ちょっと嫌な予感が。
広いけど何もない公園、実に贅沢ですね。問題は当然、スナフキンの仇なみの規則ががっちりあることで…
スカイダイビング…パンツが脱げたのは笑えましたが、まあパラシュートが脱げなくてよかった…
ペンは大事ですよね。
モンブラン・ウォーターマン・ペリカン・パーカーと背伸びしてみるか、それともロングセラーで頑丈一点張りの学生らしいものか…
パチッと外せるキャップがあるタイプの油性ボールペンで、普段使える最高のロング&ベストセラーは何でしょう。

終わる世界でキミに恋する
キャンプ場…逃げるのならそれこそサバイバルに…
しっかり嫉妬してくれるレイくん…
未来を求めること、本来は彼女には許されないのに…

きらめきランウェイ!
本当にいつも通りですね、なんてぶれない作品。
引く手あまたさん…なんというわかりやすさ。素晴らしい。
「今日あたし以外」「今わたしが言おうと」…なんという自信。
まともな服や靴がない…いやこれ、最初のメンバーが不利すぎます。遅くても唯華ちゃんを見ればわかりますよ。
試されているとわかって、それを他の子にも言う…蹴落とさないやさしさ、甘さ。
それを聞ける子もいれば、聞く前に動いてしまい修正できない子もいる…
不測の事態の強さ、ここで本当のショーの事を考えられるのがすごい。
説得力が高く抜群にわかりやすい、本当に「ちゃお」らしい作品です。

ボーイフレンド
これまたなんで扉絵の色気が圧倒的なんでしょう…
断って、それで終わりじゃない…「ものわかりのいい子してんの」…胸が痛くなる言葉です。
いややめるって無理でしょ。
自分の心をコントロールする方法としては呼吸を使う方法がありますが…
「じゃあ」と花を…なんて凶悪な。
それを見て強襲。…なんでこんな素晴らしい泥沼を大好きじゃああああ。

ゲキカワvデビル
それぞれの感情が強く出ていますね。
やはり女の子には体重が一番大事…
「アモンくんがいるじゃん」…むごい。
プロ…うわああ。
やっとこの人の人脈のものすごさを悟ったようですね。住む世界が違う…それが怒りになるとは…
自信がない、ということを見抜かれて、恨みで心が染まり切っている…困ったものですね。
歯のかみ合わせ、歯を食いしばったり食べて噛んだりするときこめかみの血管が動いて、それが健康に結構重要だと昔読んだ気がします。
まだ学ぶことはいっぱいある…。
圧倒的な人、それを憎み引きずり下ろす方向に…どこで転換できるでしょうね。
この人は想像を絶する、致命的を通り越した傷を負っていることを、まだ知らないのでしょうか。

会長様とひよこちゃん
竹刀を人に向けるのは剣士としては…でもまあ、逆に怪我人を出さないためなら…
卒業式に雨、でも…このサプライズは胸が熱くなります。
みんなの前でのキス…うわあ。そして少し先の話も…
問答無用の圧倒的なパワーで楽しませてくれました。そのパワーが新連載でどう爆発するか楽しみにしています。

ひかりオンステージ!
鬼…はは。
とても単純で丸っこい絵は確か初めて見るものです。とても作風の幅を広げています。
あいちゃんがモデルの仕事をしている、ここからの話の発展も楽しみです。
ビミョーなのを選ぼうとしたらもっと想像も…チンアナゴっておい。
そして…なんというか世話好きですね。
陰口を聞いて、「誰の味方するかなんて」がまたカッコいい。
誰も信じられない、って…いや小さいころ活躍してたひかりちゃんの方が致命的な人間不信になっていて当然なのに…

ねこ、はじめました
知ってる人…すごい表情。
振り向かれてとんでもない隙間…いや、なんでこんな建築が。どんなドラマがあったのでしょう。
近道ってかなり無理でしょう。
…棒を取ってくるべきでしたね。

カトリーのナゾトキ事件簿
ペットさがし…楽しそうですね。
厨房はどれぐらい時代考証を…考えるべきではないですね。
はい調理・暖房器具の世界史は大好きです。
思い込み…まあそりゃあ…
世界に一つ…確かに世界に一つですね。
見事な落ちです。

HoneyDays
海外の映画監督、まあそういうこともありますよね。
そして受かった…
伊織君に…って絶対それ関係者以外秘密。
「全てを受けとめてくれる」ああかっこいい。
まあ、ケラリ〇ノ・サンド〇ヴィッチ氏というどうしようもなくまぎらわしい方もいますし。
海外の監督でも日本で撮影することだってあるでしょうし、日本人監督でも海外ロケはあるでしょうし。
で、結婚?いきなりにも…

こっちむいて!みい子
吉田くん…なんか手を合わせて光明真言を唱えたくなりました。
そしてミホちゃんも…
がんばれ、という声を聞いて…本物ですからねこれは。
やっとハイタッチができた、というのはうれしいですね。
…現実のいじめに、別の友人というのがどれだけ対抗になるのかは知りません。

ブラックアリス
勝手すぎる両親…そして消滅チケット…
確かにそれを使うのは間違っているにしても、現状が彼女にとって不幸で、そして彼女がその不幸を解決することが不可能だ、ということには変わりないでしょう?
黙って耐えるか死ぬか選べ、というまったく救いのない話です。
何か、別の選択肢を与えることは?
で、使わないことを選ぼうとしたらもっと大きな悪意と。作品全体の悪意が大きすぎて、それでも正しくあれというのは完全に無理ゲー。
誰も彼も…何これ。
で、自分を消してアリスに…某地獄少女並みに胸が悪くなるだけ。…来月号以降、この作品の感想は書きません。嫌な思いをするために金を払っているわけではない。

月号は絶対面白い「マイベイビー」と、小森先生の読み切り…さてどんな作品でしょう。

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