ちゃお2019年3月号感想
この表紙はある意味大胆ですね。正統派を極めた他二誌と比べると余計際立ちます。三誌とも正統派の極みでは逆にどれも埋もれますか…
付録は大きいのをやった後で大変でしょうが、上手くまとめたものです。
純情ガールフレンド（まいた菜穂）ねこ、はじめました（環方このみ）ゲキカワｖデビル（やぶうち優）はろー！マイベイビー（かわだ志乃）番犬ハニー（如月ゆきの）バケモノ係！（中嶋ゆか）ひかりオンステージ！（中原杏）ボーイフレンド（森田ゆき）プリプリちいちゃん!!（篠塚ひろむ）恋するメゾン（八神千歳）ショコラの魔法（みづほ梨乃）はつ恋、落としました。（笹木一二三）こっちむいて！みい子（おのえりこ）次号予告
純情ガールフレンド
冒頭部のつかみがまさに完璧。
様がつく、それで何。身体を強調する言葉で心の深い部分がわしづかみ。そしてマヌケな…
同じ小学校、中学にはよくあるんでしょうね。
スマホばかり見ているのは事情があるのに…痛い言葉ですね。でも、彼のほうにも事情があるかも…
これだけやられて素直にありがとう、って…悪人に騙されないか心配です。
ちゃんと謝れる男の子、どちらも本当に精神年齢が高いのが伝わります。
ブラが透けた、それで上着を…同じ小学校でなければ、というルールがどれほど理不尽か、だからこそ強大かわかります。これよりくだらないルールのために姉妹や娘を殺し、隣人の一家を赤ん坊から皆殺しにしているところは今もたくさんあります、それが人間です。
排除されると、逆にそのルールに縛られなくなる…
自分が大人っぽくなったことに気づくのも見事ですね。そしてなんて美しい…
「どっちがうそついてるかわかる」も胸が熱くなります。
「私の友だち傷つけたら」…どれほど勇気のいることか。
デラックスで続きとは…悪魔ですか。
あるあるカレンダーも恐ろしい。笑い転げました。
ねこ、はじめました
スマホを猫や幼児がいじって大変なことに、というのは実際ありそうですね。簡単に膨大な金額が飛ぶシステムになっていることも多いですし。
スマホは確かに便利ですが、落としたり忘れたりしやすいというのは欠点だと思います。腕に巻きつけるとかならその心配はないのに。
これらを検索した人はいるでしょうか…
通話終了を押すのは爆笑。
ゲキカワｖデビル
結構重さのある話ですね…そして父親も存在感がない、でもそれは父子家庭は収入維持だけですべてを使い果たすから。ちゃんと働いている男性は、会社にすべてを捧げ家庭など無視することを要求されますからね。
「またあたしを否定するの」はきつい。
その人に合う服、イメモに合わせるあざとい服、これは今のファッション全体に強くあるでしょう。
AI、いやそれ以前の、今のネット通販服…多数のドットがついたぴっちり服を客に着せ、スマホで写真を何十枚も取らせて送らせ、それで判断するシステム…技術がもうすぐ、どれほどファッション世界を変えることか。
すごく注目していたとは…さて、じゃあまた仕事の質を一段上げないと。
…だったら飛行機事故のときに全部捨てて飛んで来いやああ、と絶叫しますけど。
はろー！マイベイビー
どんどんきつくなってきてますね。大きくなると運動能力が上がり、できることのスケールが…今回だってティッシュペーパーを変な食べ方をしていたら下手をすれば生命に…
砂場…今は封印しているところが多いようですね。安全な遊具って存在できるんでしょうか。
自分の子からこの事情でも目を離したら…絶叫しますね。
…無事でよかった。
この事態はどの母親にとっても他人事ではない、これで致命的なことになり後悔の生涯を送っている母親も一人ではないでしょう。
真生くん…どうなるんでしょうね。
番犬ハニー
ダンクとは…おそろしい。
悪意に敏感、このボディーガードとしての顔はぞくっとするぐらいいい顔です。
この対立は避けられないものだったかもしれません。というか、朝の時点で二人を退学させていなかった、それは不公平と言えたでしょうね…
エリートねえ…汚らわしい黄色いサルがイートン・ラグビー・ハローの真似をするなんて恥ずかしくてばかばかしくて笑いが止まりませんよ。非白人がエリートなんて、オオトカゲが宝塚のトップスター、と同じ、笑い死にさせる気ですか？あ、僕が人種差別をしているのではないですが、世界の貴族は皆そう思っていることは確信しています。
結構告白になったのは早いですね。
バケモノ係！
水分過剰が心配ですが…小学校の時の僕はどうやってましたっけ。
化け物なのにずいぶんと情けない。
結婚指輪…本当に小さい子供みたいです。
ビーズアクセサリー、手間をかけているのがとてもよくわかります。でも相手が幼児じゃねえ…
魂が抜けた、それが見えるというのも因果な。…土壌微生物やアリは見えないのでしょうからどれぐらい以上、というのはちょっと野暮。
カラスの怨霊…この指輪で、胸が熱くなります。
木が火事で…さてどうなるのでしょう。
ひかりオンステージ！
「あいちゃんの恋を応援する」…笑うしかないですね。
客を楽しませる、というのも舞台では大切ですからね。
言いそびれて…なんという、核時限爆弾。合掌。
少女漫画ってこれだから楽しいんですよ！時限爆弾だーい好き！
故障…ハプニングを入れてきましたか。
と思ったら…これまた素晴らしい、すごく静かできれいなシーン。
そして大成功、その時に…見事起爆しましたね。
さあどんな爆発になるのか…
ボーイフレンド
返さなければ…そう思うだけでも成長なんでしょうか。タイミングの悪いことなんですが。
柚琉くんの情けなさときたら。
買い物で会ってしまう、このすれ違いぶり、たまりません。
そして渡そうとしていてこれ…笑うしかない、笑いが止まらない。
いや、別れ話と思ったらキス！さて誰に目撃されているか…
もうまったく予想がつかない話です。
プリプリちいちゃん!!
相変わらず何とも言えない大人っぽい魅力。
地下室、大丈夫でしょうか？地上の建物が崩れやすくならないようにいろいろと建築基準があると思いますが…
「その先もずっと」…うわあ、いきなりのプロポーズ…
そして七年後、笑うしかないですねえ。
大人になったみんなが集まって、素晴らしくきれいな花嫁…ため息しか出ないぐらいにきれいです。
ため息が出るほど素敵な作品。この作品が多くの、幼い少女読者たちの心の深い部分に、どれほど豊かな緩効肥料をくれたことか…
ありがとうございました、と声を大にして言います。世界の、いいものをものすごく増やしてくれた。そして種になって見えない形で、とてもたくさんのいいものになってくれる、そう確信できるのですから。
ゆっくり休んで、次回作も楽しみにしています。
少し大人っぽいヒロイン像もすごく素敵でしたし。
恋するメゾン
「いい感じにヘンタイね」…ヤガミヒロイン平常運転です。
あれねえ…
水着だったらまだいいんですが。
…ゴム弓さえ経験者突っこみをしたくなるとは。いや、日置流ならこうなる瞬間はあるかも…
徹夜は体にとても悪いんですが…
自然に手をつないで部屋に戻ってしまう、相変わらずこれだから八神ワールドは。
ショコラの魔法
弓道の描写は簡略に見えてしっかりしています。意外と。上下非対称すら無視しているのに。
人気者が彼氏になって幸せ、と思ったら…面白い導入。
どんなお代なんでしょう。
ここで、美穂ちゃんの悪意が入るのは…その組み立てかな、と思ってしまいます。外れるかも。
保留にして友情の修復を選ぶ…
代償はわだかまりと…これだからこの作品は好きなんですよ。
はつ恋、落としました。
うわ、かなりひどいですね…
小さい子ってひどい…
風邪で寝込んでいる時ってゲームはどうなんでしょう。
男子の会話は実に楽しそうに描いています。
また明るく、ここからどこに行くのでしょう。
…こうきたか、としか言いようがないぐらい、心が煮えそうな…舌を火傷しそうなカップ一杯のスープを何種類も、わんこそばみたいに差しだされているような気分です。
本当にとんでもない作家です。こういう作家をうまく活用できればいいんですが…
こっちむいて！みい子
相変わらず大変ですね…
そしてさりげないせこさ。笑うしかないですねこれは。
食べ物の恨みほど恐ろしいものはない…口から濁点つきの「あ」がずっと漏れてます。
そして、やられてみて初めてわかる食べ物の恨みの恐ろしさ。
結構大変なことが大笑いになる、本当に素敵な話。
最終章…ずいぶんと長い作品でした。「ちゃお」という雑誌、さらに10年代少女漫画を一手に支えた作品。
また新しい顔が次々出てくるのもうれしいです。