ちゃお2020年4月号感想

元気いっぱいなのがなんとなく珍しく感じます。

付録にコロナウィルスの影響が…思いがけないところで日本の根太そのものが侵食されているような。

この別冊付録はかなり殺意を感じる(僕が過労死する)物量なんですが…いややってやる。嬉しい悲鳴には違いないんです。

オレ様キングダム(八神千歳)ヴァンパイアの花嫁(小倉あすか)純情ガールフレンド(まいた菜穂)金目銀目ねこ館(竜山さゆり)同級生と恋する方法(大木真白)勝ったらきいてね!(小森チヒロ)エブリデイ授業参観(もりちかこ)ナゾトキ☆ホラーショー(春瀬花香)大人はわかってくれない(まいた菜穂)そらいろメモリアル(やぶうち優)はろー!マイベイビー(かわだ志乃)溺愛ロワイヤル(八神千歳)ひかりオンステージ!(中原杏)番犬ハニー(如月ゆきの)キョーダイなんかじゃいられない!(辻永ひつじ)家政婦りりあのキラキラ伝説(にしむらともこ)ねこ、はじめました(環方このみ)メロと恋の魔法(篠塚ひろむ)マジたん!(中嶋ゆか)のび太の新恐竜(ときわ藍/藤子・F・不二夫)こっちむいて!みい子(おのえりこ)キセキのローレライ(能登山けいこ)次号予告

オレ様キングダム
相変わらずだな、という一言以外何も言えません。
締め切りを間違えていてスノボキャンセル…悲惨にもほどがあります。
彼氏をモデルにしたヒーローのラブシーンを本人に見られる、これはきつい。
とんでもないお泊り会に…

ヴァンパイアの花嫁
なんつー甘さ…ハチミツを固めた飴みたいな。
この誤解は面白いです。
弱点が嫁…これを聞いてしまうとは。
もうハチミツで溺れるような。

純情ガールフレンド
女の子には嫌われてしまう、本当は優れているのに…
同小しばり…人間はとにかく群れをつくる理由があれば作りますからねえ。というか本当に人類は、本当に好きなことをするために別の理由を見つける名人です。
スマホばかり見ているのは…変な誤解もあったものです。
ここで怒りを抑えられるのはものすごい。
逆に謝れる彼もすごいですねえ。
グループでなければ話すことが許されない…掟が、人間であることより優先されてしまう。恐ろしい。
友だちができたことで初めて、虚心に鏡の自分を見ることができるというのも素晴らしい。
最後にとんでもない中傷から、恋の始まりになる…それは蛇足だったのかどうか。
実に質の高い作品です。

金目銀目ねこ館
なんというかものすごい絵…確かに猫の目は大きいですけど。横から半球のかなりの割に見えますけど。
毛の柔らかさの表現はさすが。
バカっぷりとそれを世話する苦労、楽しいものです。
猫たちの可愛らしい関係、おなか一杯にもほどがあります。

同級生と恋する方法
相変わらずの圧倒的な美しさに甘みが深くなって…なんで本誌連載じゃないんだと叫んでます。
ツーショット写真ならスマホでも撮れるのでは?
好きな漫画のアニメに食いつく、その反応と彼の優しさが何とも言えません。照れる表情も素晴らしい。
「昨日あんま寝てなくて」というのも彼がどれほどデートを楽しみにしてたか雄弁に語りますね。
「かわいい…っ」に「お前もな」は爆発しましたよ。
これを買ってやるのは無理でしょうね。かなり高価でしょう。…クリスマスとか?となると無理してすれ違うパターン…
タピオカで間接キス…甘すぎにもほどが。
子供たちに写真が苦手と知らされる…
「お前といると知りたいことに変わるんだよ」がまた気絶しそうなほど。ここで眠れなかった理由も…
そして写真が、ものすごいことに…もう笑いが止まりませんよ。
…いやこれ、ブドウ糖を大量に直接血管にぶち込んだような…コーラ一気飲みしたような…血糖値スパイクで死にそう…健診の数字があ…再検査…指先を刺すのはいやだ…
あああ…本当に早く本誌…待ってます。

勝ったらきいてね!
勝ち負けじゃなくて目標は大学受験、あるいはそのあとの司法試験や医師国家試験でしょう。
「すきじゃない」「すきです」はものすごくわかりやすくて楽しいです。
勝てたら告白する、ってまあ先延ばしのための逃げですね。
で、全部見られてしまっている…ぎゃああああ。
「全部言ってほしいんだけど」は大笑いしました。思いっきり両想いじゃないですか。
自習室のカップルシート化、それこそ刺されても知らないよレベル。
参考書を書き写す。それ以上の勉強はあり得ないですね。
…睡眠不足で台無しにしても。
塾移籍、どれだけの金が動いたのやら…
そして受験票、ここまでやってくれるとは…お約束の積み上げというのは本当に素晴らしい。
正統派少女漫画のすばらしさを目いっぱい堪能しました。

エブリデイ授業参観
初デート、どんな邪魔が入るやら…
あやしいクリームで小学生の姿に、どうやって公的書類をごまかしたのやら。今はコンピュータがあるので魔法使いでも手が出ないんですが。
父親の心配性がもう笑いが止まりません。
楽しそうなデートと思ったら父親…笑い転げました。
父親も大変だ…こういうのを入れるのがもりちかこ先生らしいずるいところ。
デート…いや通報されそう。まあ誰でも親子だと思いますか。
と思ったらやはり警察に連行、笑いが止まりません。
そしてあまりにもしっかりした男子…それも彼の母親、最高じゃないですか。

ナゾトキ☆ホラーショー
これはきつい…絵が可愛らしいだけに。
クイズそのものは面白いです。
この状況で解いている中、なにげなく邪悪さを出して真相…読者の心をうまく操っています。謎解きに集中させて一瞬ホラーだと忘れさせてから地獄へ…
「ちゃお」が常にホラーを忘れないという伝統はすごく作家陣の力になっていると思っています。僕自身がホラーは好きじゃないというのは措いて。

大人はわかってくれない
いや先生に言ったほうが…と思ったら告白。うおい。
…剣道は日焼けしないですよ?普通。うん、日焼けするような合宿をやるところもあるかもしれませんが。砂浜で早素振りなんて想像しただけで死にそう。
「あの人たちがオレに割く時間なんて」…これを言うこと自体結構甘えてる、SOSですが…
勝負の理由があほすぎる…年齢考えるとハンデ必要なのでは?
柔道で肘は凶悪な反則ですね。
止めんなと言える時点で締まってないですよね…
というかこれ教師何やってる、どっちも死亡事故のリスクあります。
「自分のことも大切に」というのがまさに、たまたま急所に飛び込んだ一発…

そらいろメモリアル
そりゃあれで宿題できる人がいたらすごいですよ。
「かぎられた時間を」…死を意識すると人間そうなりますよね。
運命を変えたら…
無数の光で、生命のはかなさと尊さを教えてくれる…これが読者にどう残るやら。
いやこの次に赤ん坊の話というのは、意識的に組んだんでしょうか?

はろー!マイベイビー
スカート…それはもう世界の終わりですね。
赤ちゃんがいればどうしてもそうなるんですね…悲しい。
可愛すぎますねえこれは。なぜ元気か、単に二乗三乗則ですよね…小さければ筋肉断面積あたりの体重が軽い。
子供を背負って走る、何キロあるんでしょう…きつい。
そして大量の菓子。笑うしかないです。落ちも大笑い。

溺愛ロワイヤル
本当に直してしまう、魔力がある…ってそんなこと言うべきじゃ…
幼なじみが二人、ああ王道っていいなあ。いや三人目もいましたか。特盛カツカレーにさらにハンバーグ乗せられたような。
魔族というのも周知なんですね…
どんなプレゼントやら…
夜になるとこうなる、本当に満腹感が強すぎます。
婚約者候補…いや近すぎると異性として意識しにくいという研究結果が、イスラエルのキブツや中国の幼い時からの婚約者で。

ひかりオンステージ!
壊れてますね…本当は時間が必要なのに、時間がなさすぎる…
タクシー、学校に連絡…持つべきものは友ですね。
おもいっきりやらかしてくれた律くん…
プロポーズまで、まったく…

番犬ハニー
冷たい言動から「家族でしょ」…これは、僕個人にはちょっとやりすぎでした。傷が深くて痛いです。
今度は…どこもかしこも大変ですね。
そしてこの強引な行動…どんなフィナーレになるのか…まあ今から次回作に期待するのは早いですね。

キョーダイなんかじゃいられない!
よ、よかった…大事にならなくて。
試合を見に、それで家族としてまとまろうと…これは面白い。
「どっちもあきらめるつもりないから」はため息が出ます。
押し倒して「好きな人の心配くらい」はやってくれましたね。
いつかちゃんと…いやバレてるに一票。あの書置き見たら親は大心配ですって。

家政婦りりあのキラキラ伝説
これまた面白い発想です。
ティーセットも落とさないって本当に超人…
学校でのいじめという問題…誘拐とは見事な発想です。
それで親の愛情の強さを確認させる…
トラブルをおそうじ、決めてくれましたね。
カッターナイフというのは微妙ですが怖いですね。弱すぎる、でも偶然があるとすさまじい威力。
次々と面白いことをやってくれる力は本当にすごい。

ねこ、はじめました
うわああ…何この扉。そして受賞もすごい。
そして元に戻って、それからが大変という…
カラアゲとコロッケがどれほどうまいものか、それはため息が出ます。
自分の家に帰るという選択肢は…
さてどうなるのやら。多分元のさやに戻ると思いますが。

メロと恋の魔法
いや恋はかなってからが本番ですって。少女漫画、特に読み切りではかなって終わりが多いんですが。
してみたかったことラッシュ…でもそれでいっぱいいっぱいで、「あとでね」はまずいでしょう。わかりやすさに笑ってしまいます。
二人きりになりたかったとか、彼の気持ちがしっかり描かれているのが今回の面白いところ。
そして…それが「好きだ」と言いたいだけだった、というのはもう…言葉が出ません。
さらにオレのターン…笑うしかないぐらい幸せ。
十分長くラブラブ編をやってほしいものです。

マジたん!
タッチはいつも通り、とにかく明るく純粋でかすかな不安感。
種明かしもしてくれるとは面白いです。
その明るさから一転して残酷な現場…
鉄の熊手…猛獣の爪のような傷をつけるバグナクという暗器もあります。最近邦訳が出たミステリで、それを使って動物に罪を着せる連続殺人犯がいましたっけ。
これまた面白い作品、どのように展開していくやら。

のび太の新恐竜
つらい決断ですね。
僕も小学校の頃は逆上がりができない側でしたが、高校のときにちょっと体を鍛えてからは楽にできるようになったものです。結局は全身の筋力が必要なんですよね。
決断をじっくり描くのがまた丁寧です。
そして見事なまでに続きは映画館で…でもコロナでの上映中止が心配ですが…
とにかくこれは、新人作家を育てる方法としては最高すぎます。次回作が実に楽しみ。

こっちむいて!みい子
本当にオチなしに卒業式…?
一人一人の暖かな姿、感無量です。本当に何年、この子たちを見守り続けてきたことか。
くっつけといわれて本当に…うわお。手をつなぎそこねるのも残念というか…
本当に中学生になるとは…信じられないというのが正直なところです。

キセキのローレライ
逃げてしまって気まずい、ごく普通の恋の悩みですね…
話そうとして初めて、相手の事を知らないと気がつく…相手の事を知ろうともしないって結構あるんですよね。
いつどこで…特に今はそういうのを意識してしまいますね。
熱があって倒れていたとは…鍵が開いててよかったですね。
キスよりむしろ水分補給を。

月号はおりと先生の…「りぼん」で似たような企画を見たような…
すみませんブラックアリスは感想なし。ヴァンパイアは今月の別冊もよかったので楽しみです。

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