ちゃお2023年8月号感想
表紙はむしろ大胆なほどのど真ん中剛速球。
付録の大型のクリアトートもど真ん中ストレート。
どちらもど真ん中ストレートができるのが、いかに強い雑誌かよくわかります。
ただせっかくだから宝塚の特大ポスターとかがあっても(ファンじゃなかったらドン引きするだけ)
冒頭のカラー部分の複雑な折り、これものすごい技術革新があってのことなんじゃ…印刷製本の苦労に頭が下がります。
シャイニング!(まいた菜穂)ケモっちびより!(篠塚ひろむ)キング様のいちばん星(如月ゆきの)ねこ、はじめました(環方このみ)溺愛ロワイヤル(八神千歳)片思いミステイク(森田ゆき)REIWAギャルあみるん(いわおかめめ)ビリドル革命!!(あずき友里)はろー!マイベイビー(かわだ志乃)今日からパパは神様です。(寺本実月)幼なじみと恋する方法(大木真白)王子は舞台に恋をする(ときわ藍)これはアクマで恋じゃない!(七野ナナ)恋するアバターちゃん(相庭)寮則は恋にも甘い(春宮アン)ポケットモンスターリコの宝物(おりとかほり)こっちむいて!みい子(おのえりこ)次号予告
シャイニング!
冒頭のプリン争い、子供の沸きかえった頭をうまく伝えてくれます。
普通に芸能人も好き…
夢もまだない、という時期の微妙な心理、これほど描いてくるとは。
プライバシーガラスを通じた一方通行から、つい窓を開けてしまった。うまいきっかけになりますね。
演技のシーンも実にパワフルです。
「男はコリゴリよ」が苦笑。
男子も胸に矢が刺さるのも苦笑。
空気が変わる瞬間を感じてしまう…本当にとんでもない表現力。放射状のコマ割り…
そしてここに飛び込んで、最初動けなくなる、彼の励ましで「ワクワクする」…すごさが伝わってきます。
想像して役に入り込む、その結果無言で…合わせて演じる…
ここから、厳しすぎる道。
現実世界は本当に厳しすぎる…どんな夢も千人万人に一人…さらに恐ろしいのが、特に東アジアは普通になりたいすら困難な夢になりつつある…韓国の超格差、中国の失業、中韓のめちゃくちゃを通り越した受験競争…
それはともかく、何よりもとことんストレートに正統派少女漫画の王道を突き進む作者の度胸と実力の高さ。
これほど高い表現が無視される今の漫画評論界がおかしいにもほどがある。
ケモっちびより!
この扉絵、ものすごくいいです。余白がきれいで、たくさん詰め込んだ豊かさもあって。
犬がいるから入り口を…これも面白い動き方。いろいろとおせっかい、それで傷つけてしまう…というかはたから見れば虚空と話してる…
雨が降って濡れてしまった、そのおせっかいは素直に感謝できるし…何でもないけれどすごく素敵な話。
キング様のいちばん星
うわあ…のぞきども…
スクールバッグ、いや両方の親に数万円出せと?膨大なゴミを出せと?
バカなことで意地を張ってしまって…両方やればいいじゃないですか。
なんというかあずちゃんと航くん、子供のケンカみたいで面白い。
つぶあんこしあん戦争…きのこたけのこ、ミルクが先か紅茶が先か…
両方食べてみないと気づかない、で済んでよかったです。
勉強もバッグつくりも、そのためにすごろく…ああこういう…いくつかのコマは勉強させられる…
デザインを統合するのは危険ですよ…サンプル、業者ならいくらかかった、と思ったら自分で作った?すげえ。
こういう平和な回があってもいいですね。
ねこ、はじめました
元に戻る…まだあきらめてないんですね?
いや別の誰かだったりして。
猫と追いかけっこ、でいきなりめちゃくちゃ痩せたり…あ、夢…
犬も時々眠ったまま大騒ぎして、どんな夢みてるんだと…
溺愛ロワイヤル
プレゼント、年に三回だと大変ですね。あ、父親も含めて四回か。…母親のことを考えたことがなかったし今までにあっても忘れてる…
空箱をラッピング…別に充分ですよね。
父親も実にいい味出してます。
片思いミステイク
やっぱりこの作家、扉絵のセンス高すぎます。
我慢できず人目があっても抱き寄せる、本当に細かい所まで演出されてます。
今度は追い掛け回す…本当にお騒がせな人たち。
観月さん、本当に楽しんでますねえ。
両方いっしょうけんめい…どうにもなりませんねこりゃ。
「一生」を聞いてしまっていた…
「どうだろうね」って何を食べれば満足するんですか。
自分を闇タイプに置いているのが苦笑。
で、やってしまった大馬鹿…さあどうする…
REIWAギャルあみるん
後ろ後ろは大笑い。
魔法をかける…すご。
一学期が長いのはなぜでしょうね。というか日本の学期って何なんでしょう。学期の世界史…学校の歴史…えらいことになりそうです。
かぶるどころか全部真似ている…
本人が近くにいるのに好き放題、ここは大笑いします。
「友だちいない?」はひでえ。そして「それでいいの?」…辛辣な。
魔法にかける、でプールに…ここからパワーで押し切るのはさすがいわおか先生。
サービスもたっぷりで実に楽しい。
ビリドル革命!!
ぎりぎり…
憑依型、というのもあるんですね。
声帯という楽器が小さくなると音も…
「口パクするから」蹴りは大笑い。
妄想するのよ、はまさに目からうろこ。
この状態で走られたらすごく酔いそう…ゾウの全力ダッシュに乗ってるような…
立場を失おうとしているかんなちゃん…
ここで抜き打ちの試験、これはきつい。
歌での表現力は本当に高い。それこそかんなちゃんが初心を取り戻すほど…
ステージに立って…AIでしょうね。今はそれが可能な時代…スタートレックやスターウォーズの死去メイン…
はろー!マイベイビー
今回はホラー回?
学校にも怖い話が…
宿題を学校に忘れて、子供を連れて…いや連絡して許可取れば…
あいちゃんがいない、それでピアノの音、足音…これは爆笑。
人体模型はそんなわけで…
鏡に映った絵具だらけの母子、これは怖いを通り越してます。
しばらく黙ってる…ひでえ。
今日からパパは神様です。
いやそれ「気になっています」のレベルじゃないから。火事をロウソクと言ってるようなもんですから。
誕生日…父親は複雑ですね。
「目の前に」…お気の毒としか。
トマトでケーキ、結構面白そうです。野菜は実際には糖度高いの多いですし。
なかなかうまくいかない…結構難易度が高いのでは?
母親のレシピ、そりゃ強力ですねえ。
「もったいなさすぎて」はものすごく力入ってるのがわかります。
この笑顔でますます、気持ちは強まってるのに言葉がないので…って圧力鍋じゃないですか…
たまらん、としか言いようがない。
幼なじみと恋する方法
最終回はびっくりしましたが、そういうことでほっとしました。
ここで声をかけるか、とむしろびっくりしました。
桃花さんの積極的なアタック、彼女の立場で邪魔がずるいと思う読者は…
ただし朔也くんも全然相手にしてませんけど。
「さっきからなんなの?」…そりゃまあ…ずるい、と言われたらその通りで。
足も痛くなって、逃げていたことに…ここで来てくれる、これでどう動くのか楽しみで…
「どう思う」と聞いてしまって…丁寧に考えてくれるのが誠実ですね。
そして「好き」という言葉、ああ…聞こえてない…うわあそうきましたか。
ため息しか出ません。
王子は舞台に恋をする
…なお僕は母に連れられて『愛あれば命は永遠に』から『エリザベート(初演)』まで観てました。一路ファン。詳しいようで浦島太郎。
宝塚というのが何か知らない読者も地域によっては多いのでは?東京の人冗談ぬきで恐ろしいほど知らないんです。
宝塚歌劇団…阪急傘下の劇団、小林一三の創設になり100年を超える歴史伝統がある。オーディションがある多くの劇団とは違い、出演者は専従団員・未婚女性のみ。男の役も女が演じる。『ベルサイユのばら』のル・ルーなど子供の役さえ。中卒〜高卒のみに受験資格がある二年制の音楽学校(歌唱・演技・ダンス・日舞など総合)に合格し卒業しなれば出演できない。兵庫の宝塚が本拠地、東京にも劇場あり。地方公演もある。
人間以外って『エリザベート』や『PACK』?あれ?ネットで見るとどちらも…
テレビ、今は「花の指定席」などがなく、テレビだけの入り口が確かないのがきつい。
本がほとんどない、ボールの本棚から宝塚ばかりの…この本棚の中身の金額が見えて悲鳴を上げてしまうのが…
「宝塚の役者さんに」という言葉は読者にとって親切ですね。宝塚ファンは「生徒さん」や「タカラジェンヌ」と言いますが専門用語なので。
音楽学校、とそれぐらいの説明はくれるんですね。…本気なら、ってある程度親も心の準備はしていた?いや親もファンで、娘の容姿がそっち向きなら…中学生だとかなり遅いですよ?ついでに金がうなってないと大変ですが…
いやスクールに入る前に、本気かどうか見るために2月で長距離走をある程度の時間で走れる体力(必然的にダイエット)を求める方が…
ぽよーんとした体形はびっくりしました。すごいことをしますね。
バレエの基礎とか、どれほど遅れているか…激烈な恥感覚に叫びたくなりました。
素直でメンタルが強い…楽しんでいる…学校の成績を落とさない、というのもしっかりある…そして頭がものすごくいい…
そりゃ音楽学校受験は全く別ですよ。
「私たちみたいに本気じゃなかったし」…この話の転換はお見事。自分がどれだけなめていたか思い知って…死ぬ気に切り替える…
ダイエット、人に聞いて…午前四時から、それぐらいでやっと…
ピルエットができるようになる描写はさすがにとんでもないすばらしさ。
ここで話を切る、それからの大変さを描かないのもいい構成ですね。あ、増刊で続きも…音楽学校地獄編楽しみ(鬼)
後になって思いついたことですが、同じスクールで一年一緒に学んだ人が受かって、七海さんが一年余計…本科生と予科生(奴隷の一号鬼の二号の軍隊・体育会系)…先に受かった人から見れば、「なめくさってる、でも本気出して受かればトップ確実のけた外れの容姿と素質」…うわあ地獄通り越してる。最高。
いい題材を見つけたものです。応援しています!
これはアクマで恋じゃない!
宝石の色が変わっていない…「首輪を別の人間に」そりゃそうですよね。試験なんですから。
時間がないのに遊園地を楽しんで…
膝枕、これはびっくりさせられます。
「ウソついてごめん」からの告白、それで首輪をつければ…「好きな人いるの」、ここは実に感動的です。
そこで後ろから抱きついてくる…やってくれました。岡野くん、気の毒ですけどね。
これでキス、そこからの熱い甘さもすごい。
しっかりしたいい作品でした。お、大人気で連載決定…楽しみです。
恋するアバターちゃん
監視って発想がひでえ。
そして彼の言葉で、口の中が「うわあああ」…ここはすごい。
ゲームを指導する、というのも楽しそうです。
これだけの努力を勉強に使えば、と思ってしまうのが。
色々なゲーム、時間も金額もすごいことになりそう。
そしてリアルの宇佐美さんが誘われて…「私に手を」からの長文が楽しい。
運動能力って本当に格差ひどいですよねえ。
それでお姫様抱っこ…で、夢だと思って歌を…振った相手にこれだけ優しくするというのもすごいですねえ。
歌ったことでばれるかと思ったら「仲よくなりたい」、さてこれでどうなるのやら…楽しみな展開です。
寮則は恋にも甘い
いろいろと飛び回りますね、小さい子供から、昔の思い出を見ている、そして水をかけられた…
寮母、天国のパパとママ…いろいろ複雑な状態ですねえ。
いろいろな男子がいますねえ。
ちゃんと女子扱いされている…
で、あんな紳士な人がこれ…うわあ。
「いくら両親が」…ああああああ。
一人ぐらい、ほかの方…あ…そりゃ…
でも高校中退はきつい。
アイスパーティ、これも面白い。
親戚がこれではきつい。わかりやすいですけどね。
逆に女装、って普通なんですけどね。
ポケットモンスターリコの宝物
相手が万能すぎて無理ゲー。
「トレーナーだから」というのはかっこいいですけど、なんか本末とかゆがんでないかなと。
そしてなんでもポケモンバトル。楽な世界ですねえ。
いやバトルなんだからその間に探すのは卑怯では?
爽快感のあるスケールの大きい話でした。次回作は何をしてくれるか楽しみです。
こっちむいて!みい子
彼女たちも先輩、年月が経つのは早いですね。
まもるくん、これはつらい…大笑いします。
反抗期?それも親ではなく…
強く責めるのではなくドアを閉めた、これがまあ彼の成長なんでしょうね。
地震で素早く対応できたのがみい子ちゃん…いやこの場合熱湯は危険なので離れる方が…
ドアを開ける、というのもいい知恵ですね。
そういう授業もあったとは、やはり震災が多いと意識も…ただそれも教師の研修で過労がひどくなるという…
関係修復の感じもうまく描かれています。
来月も新連載が2つ、コラボの読み切り、実に豪華。