ちゃお2024年10月号感想

またとことん普通の表紙。いいです。
…意地でも「幼なじみと」を表紙・巻頭カラーにしないのがちょっと不満ですが。

付録はこういうのがまた贅沢です。
コナンを入れているのもいいアクセント。

こうしてみると上位陣以外の入れ替わりは結構激しい。代謝がいい雑誌はいいです。

特に今月号には、「もっと知られてほしい」と叫びたい作品がとてもたくさんあります。

キング様のいちばん星(如月ゆきの)ケモっちびより!(篠塚ひろむ)これはアクマで恋じゃない!(七野ナナ)こいしか!(森田ゆき)今日からパパは神様です。(寺本実月)シャイニング!(まいた菜穂)はろー!マイベイビー(かわだ志乃)幼なじみと恋する方法(大木真白)溺愛ロワイヤル(八神千歳)どちょっきゅう!にわたしだけ推してv(こまたしいな)メイクのお姫様(きたむらゆうか)ねこ、はじめました(環方このみ)迷探偵ハーミット(桜庭あも)カワイイのちかみち(雨縞しなと)月宮くんちのキョーダイ事情(あずき友里)次号予告

キング様のいちばん星
返事、でものすごくためらってますけど…残酷な。
文句ない、と言われて回想を入れて引き延ばす、とことんまで…
「ムダなことはするな」男だなあと。…でもゴシップは進化心理学的に人類には高優先順位ですがね。
普通の告白と同等の勇気、というのも伝わってきます。
ちゃんと見てもらえるかどうか、なんですよね…
ここで大声、男!って感じがものすごい量です。いやもう、何これと呆然とする脂身が多すぎるとんでもない量の肉を激辛に料理した巨大どんぶりみたい。
しっかりと受け止める…「大雅くんを私にください」というのもすごい言葉。

で、この二本目…何があったのやら。思いっきり人工呼吸後ですが。
即脱出するのがびっくり。
まあそりゃ不敬罪とハレンチ罪は昔から…
夢、でもおみやげあり、というのも面白いオチです。

ケモっちびより!
もう告白を考えてる段階、と。
野田くんには見えないから、というのも面白い状態です。
背中を押してくれ、と言ったら叩かれたのは笑えます。
結局告白はできてないのが…ああもう、と絶叫したくなりますねこれは。

これはアクマで恋じゃない!
悪魔だとバレてもいい?
信じない、じゃなく普通に利用しようとするのがすごい。
魔法関連のものは効果ですからねえ…そして仏具などで膨大な金銀銅が寺院に、そしてインドや中国にたまる…
本当に力を使うのを見ている、冷静ですねえ。
「隠してることない?」…あくまで上の立場。
悪魔だ、ということが結構…
さて、これで何を選ぶのやら。もう動かない?
精神的な駆け引きとかは本当にうまいです、これ。

こいしか!
自分のためのを作る…
とまどっているので、「かっこいい」といわれると心臓がえらいことになってしまう…
かわいい、を返したのはぎゃああっと叫びました。
さまざまなことが…ああややこしい。
で、氷上くんは傘は持ってるんでしょうか?
と思ったら白鳥さん…
「こうしたほうが野中がよろこぶと」なんとも頭がいっぱいになる一言です。
相合傘で幸せ、で、肩が濡れてる…ここからのわあわあはただのイチャイチャにしか見えません。
で、くっついてしまう…
「いっしょに見れてうれしい」の笑顔が強烈。これは…
好きな人がいる、という宣言、さてどんな誤解になるのか、うっひょひょーと変な声が出ました。

今日からパパは神様です。
これで最終回にするというのも大胆にもほどが。というかこれアニメ化できなかったのが腹が立つほど。
実の父親、でも完全に同居じゃない?…面白いですねこれは。
「もう夫婦」って確かにそんな感じで。
ちゃんと卒業式には来てくれた…そして一緒にいていい、から一気に結婚式にまで…高校生での二人、写真一枚でもものすごい情報量。どんなに幸せだったか伝わってきます。
で、バージンロードは…
…つかキリスト教の教会に多神教を持ち込んだらえらいことになりますけどね。現実が多神教だったなんて発狂ものですし。
丁寧に結婚式を描くのも素晴らしいです。ものすごい満腹感と幸福感。
あ、母親も…
ものすごい作品だったと思います。もっと知られてもいいですよこれ。

シャイニング!
誰かを演じている、というのもさすがに鋭い。
ここでさっとぬいぐるみに戻る、「時計が鳴ったら」をしっかり覚えていたのは彼女だけ、負けたことに気づいた二人、本当にシャープな表現。
サバイバルゲーム、といってもいろいろあるのでは?一番多い意味の、エアガンで撃ちあう遊戯、リアリティ番組、デスゲームまで。
異世界に迷い込んだ数人、日本でできるかどうかわからないほど難しそうです。
他の子たちも「いる」、すごい水準の高さ。
…それで、息ができなくなる、それで不合格…これはこれでとんでもない。意外な展開でもあります。
もう終わった、と思ったところで監督が通話に、合格とは別に出演させる…イレギュラーな。
それとは別に文化祭…どういうことをするのやら。
本当にこれはすごい、もっと知られてほしい作品です。

はろー!マイベイビー
お父さんからの…大変ですね。どれだけ説明してるのやら。
ひいきを疑う、これって親にとっては相当重大ですよね。
あ、おかしくなりそう…そういう…バカすぎて笑いしか出ません。ものすごくたくさんの言葉も。
数十ページ前のお幸せな結婚式を見たら発狂しそう。

幼なじみと恋する方法
おかえりなさい!無事復活ですごくうれしいです。
冒頭、これまでの話も入れて、丁寧にやりますね。「髪 日に透けてキレイだな」がまあたまりません。
隠すかどうか、まあぜいたくな悩みですよね。
…こいつに相談する、誤解とかになりそうで楽しみなような怖いような。
「友だちとして」と言ってくれる、うわあ。
二人で外に出るのを見られてる、誤解フラグ…うまく組み立てていきますね。
触ろうとしたところを、ここは見事なタイミングというか静から突然の動。
「俺が守る」は強烈。
「こわれちゃったらやだな」と「カップルっぽいことは」と、両方あるのが素直でかわいい。
言いふらすことはしない、と裏でちょっと動いているのもいろいろ楽しみです。
教室で二人で、手をつないでみるだけでここまで…
めちゃくちゃ赤くなってるのがかわいいにもほどが。
歌みたいな言葉で伝わってくる高揚感、結構じっくり描いている…
「なんでそんなかわいいんだよ」もすごい重さ。
二人ともお互いが好きすぎて、見てるだけで爆発しそうになります。
想像以上にすごい連載になってきました。

溺愛ロワイヤル
これだけの本は重いでしょう。あと汗。
いきなり三人にキスした、魔界蜂?
というと結構強い魔物をいくつか思い出します。
結構危険な魔物ですね。というか魔王を敵に回して大丈夫でしょうか?
毒と戦い続けてる、本当に…楽しんで描いていることがとてもよく…
それで三人にキスして、こういう展開に…これからも出てくるのでしょうか?

どちょっきゅう!にわたしだけ推してv
画面が贅沢です。
…裏と表のギャップがすげえ。
でも二人とも向上心はあるのは伝わります。
大チャンス、それでランニングで決意している向上心の高さ…
後ろで何か企んでる人、何をするのやら。と思ったら…なぜバレない。
今更になってまみ子ちゃんも努力しているのを見て、というのはわかりやすい心の動き。
譲ることで巻き返す、ファンのため…細かいところをすごく丁寧に作っています。
ステージで仕返し、というのも面白い。合図で装置を破壊して…
異臭はサリン以降の時世では相当シャレにならない話です。
二人で思いっきりアピールするシーンもいいです。
関係性があまり変わっていないのも面白いです。
とにかく丁寧にしっかり部品を磨いて面取りして、丁寧に組み上げたという印象。素晴らしいです。これからも楽しみな作家です。

メイクのお姫様
そりゃ顔の骨格まで…まあ江戸伸介だったら服着てるの見ただけで骨格からミリまでのスリーサイズから…
噂が気になって、追いつくために自分をメイクで…ってそれで何をするんじゃなくぶらぶらするだけですか。
ここで声をかけられて…
普段の二人って、どうみてもイチャイチャしてます。
「手先まで気をつけるようになる」は感心しました。
下準備とかがあるのも面白いです。お湯の温度も欲しいですね。
甘皮が大切、というのも嬉しい知識です。
ネイルでアピールして手を取ってもらう、ここは素敵でした。
「プリンセスとのディナーに変更」はやってくれたものです。
あ、こっちもうまくいっている…

ねこ、はじめました
ネコに恋人?いろいろいじられてますが…
好き、で考えてますけどネコはかなり違う、というのが面白いです。
フレーメン反応がまた面白い。

迷探偵ハーミット
楽しんでますねえ、名探偵…
巻き込まれて大変ですが。
早くも依頼人が、早い。
多分、って最後まで言わせてやればもう解決したのに。
フィルムはこれからも使えるでしょうか?
「ナゾトキの時間だ」ってのってますよねえ。
二重露光、フィルムならではですね。でも同じことはデジカメでもできますか。
まあ人殺しにはならない…ですよね?でも前に「ちゃお」は人殺しがないミステリと思ったら…
うん、今回は人殺しがなくてよかったです。

カワイイのちかみち
なんかキラキラしている、ここで双子インフルエンサーが転入、キラキラの理由はこの二人…いい導入です。
姿勢は体幹部の筋力も必要、で…それがあるとないとじゃ、老化してから寝たきりになるか、活動的に動いて長生きできるか、を分けますからねえ…
結構丁寧な知識ものですね。これはいい。
おまけページでも面白い知識がありますね。
同じ16ページショートで感想書いてないのもあるかもしれませんが、これは感想書く価値ありそうです。

月宮くんちのキョーダイ事情
…「キスした相手」って言葉にするなって…
ここで雷で真っ暗、スマホというのは本当に便利ですね。
それで抱きしめる…うわお。
「僕 美空ちゃんが好きだから」と先制で、ふふ。
花火、これまた楽しそうです。
告白までがややこしく絡まって、結構じっとりした重さがあってこれはよい。おいしいドライフルーツのような味わいです。
「それ以上は」っていたのかよ、普通どこか生きますよねえ。大笑いしました。
なんとも質が高い作品でした。これからも楽しみです。

月号は三本も…贅沢な雑誌です。

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