りぼん2001年7月号感想

なんか、明るさとどろどろが絶妙のハーモニーを奏でています。

「アンダンテ」初めて、茗ちゃんの・・・多分、この作品の核心に触れた感じです。
単色を組み合わせたカラー扉、単純で面白いですね。見開きの花畑も、なんとなく夢の中のような、不思議な幸福感があります。
カンチョーが笑えました。そして、薬になぜこだわったのかがわかって納得。カフェインは覚醒剤と違ってそれほど依存性も副作用もありませんが、長期間睡眠不足を薬でごまかすのは・・・やはり危険ですよね。
元々小食、って・・・どういうメカニズムなのでしょう。
屋上に迎えに行って・・・これはもう、泣いた者の勝ちかも。
この扱いが、男が女を扱う手だと気づく・・・その、ふとした違和感の描写はうまいです。いつも自分がああすねていたら、どうするのでしょう。
色々と無理をしていた母の姿を自然に那都に重ねて・・・この暖かな、そしてなぜか妙に色っぽい空気、好きです。あくまでカンチョーには笑えましたが。
ブラコンに近い心理、無責任な従兄弟の言葉でその気になっていた、ここはなんか微笑ましいです。それをわかっていて楽しんでいる、母の表情が印象的です。
いつかは離れるときが来る、それがわかっていても・・・この心理が恋になるのか、ここはわからないです。その微妙さがいいですね。
腹筋地獄はみ低手面白いです。今は、器具なしのシットアップは古いのですが、まあそれはそれ。
結構無責任な部長と、さりげなくこの男の子を強調する構成はうまいです。
初めは退部届かなと思いましたが、雰囲気を見れば告白とわかりますね。
部屋でそのままぶっ倒れているのは、わかるような笑えるような。
おしゃま、って・・・今はもう死語では。寝ていてもそれには反応する兄貴ぶりが笑えました。茗はダメ、というのも面白いです。
で、クロロホルムって・・・しゃれにならないですね。殺気を感じます。
代わりに出て、といっても・・・那都の言う通り、他のミュージシャンにチャンスを与えた方がいいような気もしますが。
他にできる人がいないほど難しいのを作ってしまった、だから責任という論理は少し無茶。やはり那都のカリスマを生かしたくてでしょうね。または単に相田さんのミーハー根性?
羊の夢がまた面白いです。
それにしても、ライブからクラシックのピアノ、ドラムまで・・・すごすぎ。そんな化け物じみた才能を、自然に描けるのが小花先生の力でしょうか。
この音楽的な気迫は良く伝わってきます。ドラムの叩く、というより斬る感じがすごい!手の動きの速さ、リズムの激しさなどはかなりいいです・・・見開きで客の熱狂を交えた、大きな画面を取らなかったのはそれほど表現したい事ではないからでしょうね。
素直に感動するベースと、ボーカルの嫌味などこんな、ちょい役のバンド一人一人にキャラクターをしっかりつけているのが丁寧ですね。
この相田さんとのやり取り、実に面白いです。誘惑か、と思える接近にしっかりドキドキする相田さん、そして笑顔で・・・。しかしこんな簡単に、一つの人気バンドが潰れるとは。
杉間くん、ちょっとこの条件では・・・かわいそうに。そんな人と出会える可能性は、限りなく低いのでは?人にはそれぞれの魅力があるのですから、折角自分を好きでいてくれる人をもう少し知ってみても・・・。
サボりもせず暗い表情で出てくる杉間くん、男だなと肩を叩く友人の気持ちがよく分かります。
弱いところを見せられない家族・・・それは自然でしょうか。ここに少し、不安を感じます。まあ、両親があれでは仕方ないかも。
でも、メルには弱みを見せられるし・・・なぜそれがキスに、こんな自然に結びついたのかはわからないです。
かなり優しいのに、不思議とショッキングなシーンですね。さあ、どうなるのでしょう・・・。

「GALS!」これをどうにかできるのか?が正直なところです。誰にもどうしようもないでしょう。
手紙でどきどきラブラブ、まあ女の子ですし。
ラブをアップして欲しい、というタツキチ・・・やはり不安なのでしょうね。自分が本当に愛されているか、もっと確かめたいのは当然ですが・・・難しいです。
蘭がタツキチの事をどう思っているのか、いまいち分からないですね。情熱恋愛とは少なくとも違う、友人の延長上?
この難しい状況、僕がこんな相談を受けたらどうできるでしょうか。この励ましが、できる一番の事かも。いざというときにはちゃんとフォローしていますし。
勝手に一方的に友達扱い、これはうざったいものですが・・・どこかくすぐったいのがどこかにあるでしょう。
この恐怖感は普通ではないです。あ、こんなにおびえるなら・・・傷を隠すのに、テーピングという手もあると教えた方がいいかも。
この明るさと・・・それを見下ろす、氷のような雰囲気はうまい。
一転して明るいばか騒ぎ・・・でも、いやな感じはこの程度では緩和できないですね。
ラブラブできないから、手紙でしゃべって・・・そのはずがベラベラしゃべり出してしまう・・・手紙にも結構魔力があるのかも。
タツキチの、このお笑いモードから突然真剣になるの、すごく面白いです。いつもの馬鹿も、骨の髄からというより・・・自己防衛の面もあるのかもしれないですね。そして、真剣な顔になると結構いい男だ、という事にも驚きます。
こうしてまっすぐな目で、真剣に自分の・・・多分一番情けない思いを語れるの、すごいです。
この暴力には・・・多くの読者が共感でき、また怒る事もできない絶望感を感じるでしょう。僕も、怒りを殺意として出す事ができないですね。代わりに、心臓が鉛のように重くなります。はっきり言って手遅れです。病識のない人間は治せません。先生は自分が正しいと思い込んでいる・・・邪悪(草思社「平気で嘘をつく人たち」参照)そのもの、原澤さんは底無しの自己否定の中、良心を失っています。
あざがリストバンドのせい、と聞いて・・・直接行動に移ってしまう、沙夜ちゃんが本気で心配しているし、恐れを持っていない事が分かります。
あの夜に脅迫じみたメールを出したことから、あの極悪メールが形を変えたSOSだと分かります。でも、このSOSは受けようがないですね・・・。人を傷つける事でしかSOSが出せないとしたら、どうすればいいのか。絶望的な気持ちになります。
原澤先生の、この言葉は大人としては納得できます。でも、子供としては・・・腹立たしい、とか言葉では言い表せないですよ。
蘭ちゃんの反論がかなりしっかりしているのは分かりますが、これも通じるはずがない事は分かっています。僕には、見捨てる事しかできないですね。
しかし、前も蘭ちゃんは似たような事を?
刑事の直感は確かに正しいですが、でも・・・沙夜ちゃんは知らないのですね。本当に刑事だとしたら、このケースには「民事不介入」の原則で絶対に手が出せない・・・警察にとって、人間の心や命より組織の規則がずっと大事だ、と。

「HIGH SCORE」何度見ても慣れません、この変身。双子座って、誰か素顔をイメージしないのでしょうか。
誕生日にみんなでプレゼントって、慕われていますね。凶器としての灰皿・・・死なせたくなかったら、致命傷にならない程度のものを買った方がいいですが。ま、これなら大丈夫でしょう、多分。

「めだかの学校」死神、って夏が過ぎたらどうするのでしょう。生命保険には爆笑!

「ナツの甲子園」なんて直球なタイトル!絵も直球ですね。
女の子にとって、そんな放課後が一番理想的、というのが改めて新鮮です。
それがいきなり、この部活の圧力でひっくり返る、そして部活はやらない宣言、基本にのっとったいい始まり方です。
悔しそうな横顔がかなり印象的です。この回想は見ていて面白いですね。呼び出されてドキドキして損した、これってある意味告白ですね。
そして・・・確認もせず、噂でやめたのは短慮のような。
新しい恋を見つけよう、という姿勢も面白いですが、ここでこうなってしまったら・・・笑いました。
彼女の性格を分かっている「おごる」頼み方、これで三年の年月は一瞬で吹っ飛んだのが分かって、うらやましいです。
部室のぼろさがムードあっていいです。
みんながとことん下手で、でも大地くんってなぜそんな、野球の弱いところに入ったのでしょう。それほどの選手ではないから?
うじうじせず、きっぱり行こうという彼女の励ましは気持ちいいです。僕もこのチームの一員のように、明るい気分になってきました。
配球の読みからの、狙い澄ました一発の爽快感は最高でした!あ、大地くんはピッチングはうまくても、バッティングはそれほどでもないのでしょうか。
そして、うっかり帽子を取ってからの、弱肉強食がまた笑えます。まさに獲物に食いついてむさぼり尽くすよう。
その馬鹿に、乗ってしまう夏子ちゃんも、あの頃と変わりませんね。
あの頃と変わらない空、変わらない二人。でも、何かが確実に違う、ドキドキします。二度目の出会いでも、こうして好きになって・・・あの頃とは違いますよね。体力も男子と女子は差がついてしまっていますし、他の肉体的な事も・・・。
この笑顔で切ってもよさそうですが、ここからのエピソードも面白いです。
しかもこれだけいわれて、自分だと気づかない大地って・・・。
いいムードと思ったらこうなるのも、お約束でいいです。さわやかで面白そう、次からが素直に楽しみ!

「あたしはバンビ」カラー扉の、不安を巧みに表現しながら主題を語るのはうまいと思います。見開きに入っての、透き通るような感じとやや抽象化され、原色で主張している部分のギャップも見ていて面白いです。ただ「大人気だよ!カラー35P」を(編集者が)一番目を置きたいところに置いたのは疑問ですが、僕には思いもよらない高度な計算によるのでしょう。
悪夢を見るほどの苦痛とは・・・分かります。でも、こう言ってもらえれば幸せですね。
ぶつけるのは明らかにわざと、これって・・・同じ人を好きになると、意外と仲良くなりやすいという感じでしょうか。あ、ファンクラブの連帯感と同じ、つながりを感じて・・・。でも男女というのが危ないですが。
約束はしていないといえば確かに。そして、「あたしはあたしで泉のこと好きなんだから」も正論ですね。
でも、八重蔵は寂しいと思います。ライバルだからこそ、孤独を癒してくれる存在になっているのか、それとも・・・わかりませんが。
用がないなら見るな、こういうこと結構ありますね。見つめられている、というのは一種のプレッシャーになりますから。でも、「単に鑑賞してるだけ。きれいだから」と正直に言ってもいいような。
分からないところ・・・公文式が一番手っ取り早いかも。分からないところから、順を追ってやれますから。
この、言葉にない感情が軽く行き交う、しかも手では数学を教えながら・・・ここ、面白いです。
八重蔵が死んでいる、これは・・・泉が麻衣に惹かれていると直感してでしょうか。風呂はお約束ですね。
この、寂しそうな横顔・・・もしかして、ほのめかして手ひどく拒絶され、かなり苦労して冗談だよとでもごまかし、友達に戻った事があるとか?
女の武器って一体。この、会話の中の高い空はとても気持ちいいです。
ここからの展開は・・・言葉が出ません。なぜキスになったのか、理性では分からないですが感情では共感しています。
キスしてしまって、二人とも驚いているのが分かりますし、八重蔵の孤独も強く伝わってきます。
八重蔵は、なぜか・・・三角関係の状態が、妙に居心地よくなってきたのでは?

「時空異邦人KYOKO」やはり・・・です。それにしても種村先生って、裸体そのものとその使い方がうまいですね。
この展開はある意味予想通りです。あ、でも響古はなぜ、その剣がリ=ナイトだと一目で分かったのでしょう。
無理にでも戦おうとする氷月には、僕は特に感情が浮かびません。その意図もすぐ分かりましたし。
でも、なぜそれほど悔いているなら・・・過去に戻ったときその時の自分を、たとえ自分が消滅するとしても止めなかったのでしょう。決意を変えられなくてでしょうか?
認められなかった事が辛い、それは理解できますが・・・それにしても、なぜそうなる可能性が大きいと知りつつ、先代は氷月を養子にしたのでしょう。ここに何か、響古の出生にもつながる深いわけがありそうですね。
謝って済む問題じゃないから、この償い方は理解できます。僕もそうするかもしれません。
でも、それがかなしいから・・・ここを漢字を使わないのがすごい!純粋な感じが、はっきり分かります。
少女マンガだからこそできる、男の論理の根こそぎの否定ですね。
はぜには笑えました。この辺がすごいです。
そして、こうして自分のために泣いてくれる人がいる・・・それが氷月にとって、どんなことになるのか・・・。
あ、それにしても氷月は自分がそんな形で消滅したら、異邦人探しと憂の復活の問題をどうするつもりだったのでしょう。
それにしても全部分かっているとは・・・しかも、どうして許せるのでしょう。あ、逆滝が復讐をあっさり断念し、ただ未来だけを見ているのもこれで納得が行きます。復讐が、目の前の氷月に向かうのがいやだから・・・でも、逆にどうしてこんな許しができるのか、それが理解できません。
これは宗教の助けもなしに人にできる許しではない、そんな気がします。
氷月が今響古姫と逆滝によって、二度救われた事がはっきり分かります。昔の回想も深いですね。もし、このまま逆滝も殺していたら・・・その色のない世界に、永遠に閉じ込められていた・・・。それにしても、キスによる死刑判決と婚約の件は一体。まあ、一日結婚してすぐ離婚すれば・・・。
あっさりと最後の異邦人が見つかったときの、髪がかつらと化して飛び上がったのは笑えました。
王を見守るちょこら、この何時になくしおらしい雰囲気と服が可愛い!
儀式の前の、この問いただしは・・・ある意味卑怯ですね。恋愛慣れしていない事が伺えます。普通なら『私も心から愛しています。だから確かめたくて』とくらいは言うはずですが。
逃げて、この笑顔は・・・そりゃ、即死ですね。僕も惚れそうです。
儀式の、全裸での表現は見事としか言いようがないです。そして、短い耳を殊更に強調するのも。
王の、冷徹な表情も印象的です。こうなると完璧に読んでいたわけではないですが、ある意味予想通り・・・そしてこれから、一体どうなるのか・・・まだ謎は多く残っています。

「グッドモーニング・コール」カラー扉の服はさりげなく脚を強調して、よく似合っています。
僕も正直わけわからないですが・・・上原のどこがいい、と聞かれても、見て分からないのかとしか言いようがありません。
菜緒ちゃんの見放した言い方も分かります。
突然の浮気には驚きました。一体誰なのでしょう?まさか北浦さんとの中を誤解しているとか?
その幼なじみ(上原の浮気相手)の事が好きだから、この指摘は鋭い!
ここからの安部っちの暴走は笑えました。
突然出てきた浮気疑惑、面白くなりそうです。なのに当の本人は相変わらず・・・
ここからののんびりした展開は見ていて、ゆっくりできます。
こんなに菜緒ちゃんの事を大事にしているのに、浮気とは信じられません。多分誤解でしょうね。
菜緒ちゃんののんきなラブラブも、見ているだけなら楽しいです。多分実際に近くにいたら少しうっとうしいかもですが。
で、結局引っ越すのですか。それがきっかけで・・・少女マンガじゃ無理ですか。となると、より上の年齢層向き雑誌への引越しを編集長に直訴するか、または前例(神風怪盗ジャンヌの最後の方)があるからと押し通して力づくでやってしまうか・・・。僕はもうセックスしていると思いますが。

「聖@ドラゴンガール」敵の名前も見えて、スリルが増してきました。
一体何をしているか、わからないのが続いて・・・あまり意味のない試練ですが、とりあえずアクションの華麗さで引き込む、ということなのでしょうか。
竜牙の冷たさが何を意味しているのか、すぐ分かりました。全く男って奴は・・・(世紀末のエンジェルで)悦くんに今野くんが言った言葉がそのままあてはまりますね。「お前に何かあったら俺は生きていけない」とはっきり言ってしまえばいいのに。
この展開は少し簡単すぎる気もします。
海王神君、というのはいかにもとってつけた名前のような。本来中国の世界観では海洋の支配者は竜神、なら東海の支配者は・・・西遊記によれば東海竜王ゴウ(傲から人偏を取った字)広のはずです。松本先生には、もう一度岩波文庫完訳で西遊記を読んでみて欲しいですね。
しかし竜巻とは・・・迷惑な話です。
この変身と、人魚の美しさは素晴らしいですね。声を失っている、というのは人魚姫から思いついたのでしょうか。
この魔法戦闘はすごいです!そして、思わず人魚を守ってしまった桃花と、冷静に判断して術を解く竜牙の父の行動は見ていて気持ちいいです。
それにしても、詫びのしるしって・・・薬だけじゃなく、せめて如意棒(ってあれは二トン近くあって、絶対人間には使えませんが)のような武器でもくれればいいのに。
秘密の修行がそんなわけとは、なんか可愛いです。

「えみゅらんぷ」ショックで言葉になりません。何か言おうとすると、自粛せざるを得ない言葉しか・・・向こうの衣装は似合っています。コミックス発売が楽しみです!

「ペンギン・ブラザーズ」痛快!でも、これっていいのでしょうか。小学生や幼稚園児も見ている中で、拷問の具体的なやり方を言葉にするのは・・・まあ、だからって実行する馬鹿ばかりではないですし。
この作品が、一つ間違えると「完全いじめマニュアル」になりかねないのが危ないところですが、多分そのくらいの知識は・・・この情報化社会、あるのでしょうね。拷問マニュアルは本屋にいくつもありますし。
本来言うべき言葉に比べると随分ゆるめているのでしょう。「ペンチで爪抜いてはんだごて押しつけて、まわしてそのビデオをばらまいた挙げ句前後に瓶突っ込んで割って、全身の骨一本一本叩き折って顔から沸いた油浴びせてやる」だったと思います。それに、そんなの可愛いくらいの事が今日も世界中で行われているのですし、その情報は簡単に手に入れられるのですから・・・。(今の言葉も十分まずいですが、これまでの感想のトーンや難しすぎる言葉だけで、この情報に耐えられないほど小さい子はこのサイトを避けていると思います)
蝶野がいかに嫌われていたか、まあ当然ですが・・・あ、一色などの強力な後盾がいたわけではなく、単に嫌と単独で表現する事が、いじめが怖くてできなかっただけ?称賛の声が、制服を着た子からだというのがもう、この学園が変わりつつある事を語っていると思います。
この強い味方三人組がついたら・・・かなり強いですね。なんかありきたりといえばありきたりで・・・今後の活躍もなさそうなキャラですが、華麗です。
これだけきれいな子でも嫌がらせできる、しかもファンクラブを恐れないとは・・・傍若無人な。
それにしても、これだけの「敵」の前に堂々と姿を出せる蝶野も、相当な度胸ですね。回りの視線を全く意識しない・・・?
顔が謝っていない、これ以上ないほど罠だと見え見えですが・・・応じてしまうのに呆れたのは僕もです。読者全員同じ気持ちでしょう。
しかし、まさかここまで考えていたとは・・・。
一色くんが砂化するのを見るのは、なんか見てはならないものを見るような・・・笑い顔のまま、顔が固まりましたよ。気持ち悪い、って・・・こんな素敵なミステリアスキャラに、よくもまあそんな正直な事を。スネーク白雪さんが知ったら、それこそ髪全てがヘビに変わりますね。
この「早くあなたの心の中を見てみたい」という、自信満々な表情がかっこいいです。
このプチベルサイユ宮殿には驚きました・・・。陽菜ちゃんのドレスは結構似合いますね。もっとここはベルばらモードにして欲しかった気もしますが。
勝利を確信しての、こののんきな陽菜ちゃん・・・この明るさも、将の資質ですね。あ、そう気づいてみれば彼女にも、西崎や一色同様将器は十分ありますね!
ここからの展開は・・・一瞬のスリルから、もう最高の爽快感でした。インターネットの使い方もうまい!アナログ接続の僕に動画のダウンロードはきついですが、是非見てみたいです。少し悪趣味ですが、知らされていて高速通信があったら見るでしょう。陽菜ちゃんの言葉攻めも最高にイカしています。
そして、豪くんの登場は、もう時代劇のような。そんな方にタメ口を、そんな陽菜ちゃんだからこそマブダチとして認めているのでしょうが。
これでさりげなく表現しているメッセージは好きです。どんないじめでも、その力はほとんど幻なんだから、勇気を持って立ち向かえば絶対大丈夫!って。でも、それは陽菜ちゃんみたいな力があって、豪くんのようなとんでもない力を味方につけられるからできたことでもある・・・。
投げつけられたナイフは・・・それほど危険ではありません。食卓の刃がついていないナイフを、この距離で上に投げて刺すのは、少なくとも僕には無理です。嘘だと思ったら包丁を机の上で360度回してみれば・・・先端が突き刺さる確率など、十分の一もないです。ナイフ投げは華麗ですが、現実にはとても難しいですよ。
空中でつかむのは、元々人間の動体視力では無理ですね。腕に刺さっているならまだわかりますが。
まあ、そんな不自然さを無視すればとてもかっこいいシーンには違いないです。
一色・・・この行為は気持ち悪い、百歩譲っても顔がああじゃなきゃ気持ち悪いと分かっているのでしょうか。
でも、これでグレイ革命そのものが決定的に有利になってしまって・・・怖いのが、これで本当の・・・僕の憶測ですが、学園運営のためにこの対立抗争システムを水面下で支配している存在が出てきて、今度こそ絶望のどん底に突き落とされる事です。

「ランダム・ウオーク」みもふたもない一言ですね、男運が悪い。
唐突で意味不明な始まり方も面白いです。それにしても、この作品の登場人物って、ずいぶん軽くくっついたり別れたりを繰り返していますね。
マイナスオーラはわかりやすくていいです。
ふったのではなくふられた・・・フォロー不可能に笑えました。
うまくいかないと、つきあっているのは苦痛になる、わからなくはないですが。でも、それ以上に幸せもいっぱいあったと思います。
優架にも純情時代があった、って・・・まあ不倫?したりしていたところは、どう見ても純情には見えませんねぇ。
この他愛もない会話から今回の話に持って行く力はすごい!
のんびりと話しているのが・・・隣にいるこいつとは、軽くずっこけました。でも、こんな男女の友情ってあったら最高でしょうね。
この態度、見れば優架にも塔子ちゃんがヒロの事が好き、と分かりそうですが。
感情だけが吹き出してくるのを、うまく言葉にできている・・・塔子ちゃん、大人ですね。
しかし、塔子ちゃんにもこんな頃があったとは。まあだれにでも純粋なときはあるでしょう。
色々話しかけられて、うざったい感じがよく分かります。それが、嫌そうな笑顔が雨で変わっていくのが可愛い!
この、あったよかった、とほっとしているのが・・・今の彼女を知っている分ギャップはありますが、可愛い!どうしてそのままでいてくれなかったのでしょう。
しかし、雨で取り込むまで名前も名乗っていなかったとは。この笑顔はいいですね!
今ごろ気づいてショック、というのがなんだか笑えます。
そして勢いでどうでもいいひととつきあい始めて、ここから・・・変わって欲しくなかったような。
それにしても、まだ園芸をしていると言うのが・・・なんかギャップありますが、全部含めて彼女なのでしょうね。
このさりげない、誘惑とも告白ともつかない言葉と、その後の沈んだ表情は目に残ります。
プチ失恋、とまで言えるとは、なんかいい二人ですね。
一人暮らしの部屋って、かなり下心見え見え。でも、確か親が隣では?いよいよかな・・・まさか優架ちゃんはセックスの体験はなし?特に海斗とはありそうでしたけど。
ここからの、簡潔な展開は見ていて面白いです。僕はこれ、浮気ではなくて誤解だと思うのですが、結局別れる可能性が高いでしょうね。

「世紀末のエンジェル」面白かったですが、なんか・・・一回か二回ですむクライマックスに半年近くかかったような気が。
あれだけ気を持たしておいて、関係なしにはこけました。
それにしても、この人前でのべたべたは見ていて気持ちいいですが、実写だったらいらいらするでしょうね。
とてもしっかり、恥ずかしくなるくらい繰り返し、大量のページを使ってメッセージを表現する、もしかしたらクライマックスが長引いたのはそのためかも?でも、メッセージがストレートで普遍的な分、恥ずかしいですが感動はできます。
凪さんのフォローはちょっととってつけたような感じはありましたが、ほっとしました。
この平和なデート、見ていてうらやましいですが、あれだけ大変な思いをしたのですから許せるかも。でも、このデートで切ってもよかったような・・・
結婚まで話が行く、なんかすごいかも。そして、この落ちにはなんか平和な気分です。

来月号は朝比奈ゆうや先生の新連載、今度はどうなるのでしょう。楽しみです!

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