りぼん2004年10月号感想

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紳士同盟十
なんというか…まともな人間はいないのでしょうか、この作品には。みんな暗い過去通り越して奇人変人のような…
いきなり「皇帝の恋人が男」というとてつもないことが常識のように扱われていて、また吹っ飛びます。
真栗さんの意地悪がなんか楽しいです。
そして、保健室で…始めはすごくびっくりしたのですが、冷静に見ると本当に直後とは思えません。なんとなくなのですが、匂いを感じないのです。汗や肌の紅潮、息の荒さも感じない…ティッシュや使用済みコンドームもないですし、服やシーツの乱れも違う気がします。まあそこまで描いたらしゃれにならないですし、もしかしたら匂いを描く技術がない…それはないと思います、この表現力なら。
「いいよ 生徒会入れてくれるなら」、売春を疑わせる言葉の衝撃が…「恥らう乙女に強引に」というユーモアと余裕ではぐらかされますが、逆になんだか重い不快感が漂います。まあ説教より空気を壊さないかも…ここに金八先生の居場所はなさそうです。ただ、保健医としては性病予防のアドバイスは必要なのでは?
売春ではなく、誰であっても…「好きだ」といってくる人には身を任せている、と?男子から見ればこれ以上なく都合のいい存在ですが、それは…逆に、自分を大事にしていない…一番深い愛情を与えられていない、家族の問題を示唆している…海で遭難して真水に飢え、渇きはひどくなるし死につながると知りつつ海水を飲んでいる状態なのでしょうか。抱くほうも、若さゆえの爆発的な興奮が冷めたら多分味気なくて…感性が枯れておらず、本気で好きならかえって辛いでしょうね。すさんだ心同士で、快楽だけで楽しむのはもっと悲惨です。
男子はどれだけ知っているのでしょう。噂で多くの男子が知っているとしたら…これ以上は考えたくありません。
そして、これは少女誌で描いていいことだったのでしょうか。こういう乱れた性を、直接描写でなくても描くのはいいのでしょうか…まあちゃんとした親は、どのみち今の「りぼん」はチェックしたら子供には見せないでしょうけど。
外道一味を呆れさせる羊…それがいきなり重い家族背景を思わせて…このギャグとシリアスのリズムはさすがです。
閑雅様の優しさは意外でした。あれほど嫌っていたのに。
言えない、そこまで心を開けないのか…いや、相手は自分を好きといっているわけでもないのに重荷を負わせるわけにはいかないですね。むしろ彼女は、少しでも彼の背負う荷を軽くしたいのですから。自分だって潰れそうなのに…いや、一人が百キロ背負うのはきつくても、二人で二百キロ運ぶのは可能なのでは…あ、数百人が力をあわせればピラミッドの巨石さえ運ぶことができる…
真栗さんのヤキモチは、そういう目で見ると可愛いです。
自己紹介も面白い人たちですが、みんな…なんかろくなもんじゃない裏があるような…
灰音ちゃんに笑いかけられたときの潮ちゃんの笑顔は、保健室での貝のように絶望した表情とはまるで違いますね。
漢字間違いギャグという芯を作るのはいいです。面白いです。
で、外道がつかんだゴシップ…早くも弱みになってしまいましたね。といっても、多分全員叩けばほこりが出ると思います。
売られた、というのも…性的虐待を暗示している気が…みんなどれほど重いものを背負っているのでしょう。
結局重荷を会長の肩にぽんと乗せてしまうこの人は何を考えているのかも気になります。
というか、こんな腐った卵(意味を知りたければ『マルドゥック・スクランブル』を読んでください。今の「りぼん」を読んでいて平気ならまあ読めるでしょう)を集めて一体何を描く気なのか!まあそれは最終回まで分からないので、不快感は押さえて最後まで見ましょう。耐えられなくなったら読み飛ばせばいいんですし。
腐った卵…家庭のトラウマで苦しむ魂の群像と再生を描きたいなら、それこそ『マルドゥック・スクランブル』をコミック化すればいい気もしますけど。

キャンディ・マジック
僕はオリジナルは読んでいないので、同じ構成だという評については何もいえません。そうだとしたらちょっと問題ですが、習作としての短編を長編に膨らませることはあるので、それと同じようなものかもしれません。僕はオリジナルは読んでいない、だから面白ければいいです。
作品自体はおふくろの味と言いたいぐらいです。冒頭からいかにもわかりやすいです。ちほちゃんのキャラの分かりやすいこと!
中高一貫…こうのんびりしているのはうらやましいですが…あ、そうか。少女マンガでは、多くの主人公は中二です。中一は新生活に慣れるのが精一杯だしまだ未熟で恋愛どころではない(その学校生活自体を題材にするなら別)、中三は受験で大変…でも中高一貫校にすれば、中一と高三以外はずっと使えます!
水原くんもいいキャラです。これからどう関わるか楽しみ。
バイトとは大胆なことを!その動機が面白いです。そういう心配はこの年代の子は誰もがしますが、実行に移すことはそうないですよ。
この似たもの熟年夫婦はなんだかかわいいです。
それにしても、この年齢で初バイト二日目にしてはずいぶん冷静にやっていますね。僕だったら地に足がついていないと思います。
このセクハラにも、よく暴走せずちゃんとやれているものです。本当にしっかりしています。
「大人でクールで頭がよくて優しくて誠実」を、「そんな人いるわけないじゃん」「そんな中学生がいたら恐いよ」と、自分でつっこんでいる冷静さが面白いです。
そして…このべったべたな出会い!しびれます!
148cmと書いた紙を握りつぶしている小さなギャグがまた芸が細かい!
先生のカッコよさ、大人の雰囲気と若さの調和に圧倒される生徒たち…ここはうまく描けています。
真っ赤になってのまじめな会話がすごく見ていて楽しいです。
「ちゃんと相手のこと考えて話してるって事でしょ?それってすごく立派なことだよ」と言う言葉に感動していたら…今こうして読み返していると笑えます。
ちほちゃんの単純、いや純粋な思いの描写もお見事。
それで、恋と気がついた瞬間…このタイミングは技あり一本!
結構ショックでしたね、初読時は。
しかしこうして連れ去られて、バイトにはどんな言い訳を…?
「俺が襲ってるみたい」ってそうとしか見えませんね。
このショックの描写もすごいです。逆ギレには笑えました!「今のこの就職難」はすごくリアルな言葉なのですが。
で、逆に弱みを握って…運命共同体、いや〜設定自体が見事!
連載でどんなふうに話が展開するのか、ここはあえて読みきりは読まずに楽しみにしていましょう。

HIGH SCORE
相変わらず美人にすごい役をやらせますね、ここは。顔もスタイルも関係ないです。
リカちゃんが知らずに優しくするのはすごく見ていて楽しいです。
で…大門先生はさすがですね。

愛してるぜベイベ☆☆
…専門家に相談しなさい。以上。
これで感想終わりでもいいのですがね。残念ながら、僕にはこんな問題に手を出すほどの児童心理、小児科医学、家庭問題の知識はありませんし、あまり助言はできません。専門家に相談しろとしかいえません。
なぜお姉さんがこんな厳しい目で見ているのか…心ちゃんのさりげない緊張感がまたすごい。
考えてみると、ここでの心ちゃんの立場は本当に微妙です。
病院が嫌って、子供が嫌がるから病院に行かせない、専門家の助力を受けないのは…最悪それも虐待になりますよ。
このままにして、後に取り返しがつかないことになったら?まあ普通子供はそれほどやわではないですが。「ゆずゆ振り回すのは嫌だ〜このままでいい」という言葉は、一見ゆずゆちゃんのことを思いやっての言葉に思えます。
でも、問題を先送りにしていて非常に無責任です…
現在の「専門家」に予算も人数も施設もない、個々の力も遅れているのは確かです。でも…専門家の助言を受けないのはもっと危険です。
この状態で、せっかく来た心ちゃんをかまってあげられないのも地雷が埋まった気がします。
夢での表現は、むしろ分かりやすさを優先しているようですね。
夜泣きだけでなく、この場合おねしょなどもありえますが…それはちょっとリアルすぎますね。
掃除など、家事が心を空っぽにして落ち着かせる力があるのは確かです。
「ふたりっきりにしてあげるv」には、僕にははっきりジャンプ型対人地雷の信管が反応した音を感じるのですが…
動物の描写や衣服、子供の元気さの描写はさすがにうまい。
うさぎなどと遊ぶのは本当に楽しいでしょうね。ここでこの歳の、精神的に不安定になっている子供を待たせるのは危険な気が…僕なら片時も離しません。
迷子を見たのがきっかけで、フラッシュバック…この心的メカニズムはこんな幼児にも働くものでしょうか?
こわれる、とわかるなら専門家に相談する以外することはありません。母親のほうの状況は、泣いてもわめいても変わらないのですから。
ドラマチックな緊張感の描写は見事。幼い読者が反応して傷つかないかが心配なぐらいです。ただ、子供の力が抜けたら頭はもっとがくっと落ちると思いますけど。

サボテンの秘密
「そうだよね 早く見なよ」の繰り返しギャグは二人の口調がよく伝わってきます。
あれ、なんかハエが飛んでいるような。無視しましょ。
この子のおせっかい…これで本当にくっついたら、キスの描写ぐらいは求められる借りですね。おおこわ。
というか、二人乗りはダメだということはきれいさっぱり誰も思いついていないようですね。
荷台に座る形と違い、今どきの自転車での二人乗りは不安定な気はしますが体のどこかに触れていなければいけないのでスキンシップとしてはいいですね。
ゲーセンに入るのがわざとだったら宮刑または艦隊中回って鞭打ち。
UFOキャッチャーで遊んでいるのは、多分二人にとって一番幸せなときでしょう…もしくっついたとしても、色々あって懐かしく思い返すような。記念品もいっぱいですし。
カップル扱いなど、こう幸せだと何で壊れるか心配になってきます。記念品がいっぱいということは転校とか…すれすぎて妙な想像ばかりしてしまいます。
蹴り入れて「可愛くなったでしょー」も、どんな裏があるのか…もうこいつは全く信じられません。
うまくいきそう…になるとなるほど、すっかり疑り深くなってしまっています!

アゲハ100%
やっと本編開始、といったところでしょうか。
アゲハの絶対の自信と凛ちゃんの…この態度のギャップは非常に分かりやすく、いい看板になっています。
さりげなく抱きしめて「いじめちゃダメ」は結構吹っ飛びます…
「よく言われるの ごめんなさい」という言葉でいい人だな、と印象を変えて…水守さんのキャラクターを小出しにしていく組み立てはとてもうまいです。
まじめには見えますが、ガセを認めたのは彼女ですか…読み返してだから、ですが善意に見れば清濁併せ呑む、でも…初読時は善悪の判断に苦しむ一言でした。
如月のほうをアゲハだと思うのも、まるでアニメの合体、変身シーンバンクのように分かりやすい楽しさがあります。
無表情の中の情熱を表現しようとする、これは非常に難しい試みにチャレンジしたんですね。
「頑張ってるのね」の一言ですべてが開かれる、ここの描写は本当に頑張ったのが分かります。
伝わらないもどかしさもよく分かります…
メイクで答える、というのはうまい言葉です。
それですべてがうまくいった、と思ったら…まあ、火は蛾をひきつける…常にはけ口を求めるものいわぬ悪意はあります。
形のないヒドラに、無力なアゲハがどう対抗するか…初代はどう対抗したのでしょう。

聖vドラゴンガールみらくる
やはりわかりません。なぜ杏樹ちゃんが「変身のヒミツは言えない」のか、そして「あたしのホントの力じゃない」と言い張るのか…そして、なぜ両親は本来彼女の力に他ならない来夢との再統合をしようとしないのか。
彼に心を開いてはならない理由は何もありません。秘密を語ればどれだけ楽になることか。異常なまでの天才だからってコタローくんは(会長たちも)差別はしないでしょう。
ドラゴンガールの力、龍憑きと天才は本来彼女自身のものだったはずです。単に幼児に重火器を持たせておけないから、と封印しただけで。なのになぜ「本来の自分」と、心を閉ざしてしまうのか。もうドラゴンガールを、完全にあこがれるほかない他人、依存してはならない悪夢と感じているとしたら…少年誌的に直すと、生まれつき絶大な力を持っていた腕を幼児期に切り落として魔剣に加工して、それをあたかも「頼ってはならない危険な武器」であるかのように扱っている…本来はその腕も含めて自分だったのに。うぬぼれは危険だとの措置が、逆に深刻なコンプレックスになってしまった…失敗だったかもしれません。
今は、今の落ちこぼれの彼女だけが「仙堂杏樹」だと思っているようですが、本来の「仙堂杏樹」はまぎれもなく天才少女なのです。それなのに…今後も一生再統合はせず、その力とは切り離されて落ちこぼれのまま認められるのが一番幸せなのでしょうか?もちろん、拳法においておちこぼれのままでも立派な人にはなれます…有名人の子としての(本来不要な)コンプレックスはありますが、人間として強くあることは会長の母親との和解のケースのように可能です。でも、あれも結局…ドラゴンガールの、拳法の力に頼る結果に終わってしまいました。話としてどうしてもドラゴンガールの活躍を必要としてしまう制約が…『電脳少女Mink』で、いつもMinkの力に頼って話が解決してしまい、みんくちゃんの出番が終始なかったように…彼女にとっては辛いところです。
もちろん天才には多くの代償がつきものですから、落ちこぼれとして受け入れられるほうが幸せかもしれません。
それとも再統合して力をコントロールできる自信がまだないのでしょうか?
ここが普通の変身ものとは違う点ですね。『はてしない物語』や『電脳少女Mink』における変身…ストームブリンガーなど異常な力…は自分の理想像で、あくまで借り物…他者に違いないのですが、彼女の場合その天才少女こそ「本来の自分」なのに。
コタローくんは、その変身を外から与えられた借り物だと思っているようですが、厳密には違います。
頭が真っ白になって、それをサルになってまで、ヨゴレ芸人やってまでほぐす会長たちの愛情はほっとします。
今回は隆司先輩がいいところを見せましたね。これで三つもペンダントが集まって、っていいのでしょうかこんな安直に。
二人の騎士宣言は贅沢というかなんというか。そりゃ倒れるでしょう。

空のまんなか
この二人の会話はなんだかふわっと暖かいです。
「史さんしか見てなかった」というのはちょっと残酷ですね、所詮アヒルと白鳥、種が違う…?
依ちゃんも出て行くとは…それもあっさり。ここのリズムはいいです。
みやちゃんの淋しさが少しずつ強くなっていく、その描写がうまい…
なぜ史さんが勝手に決めたのか…反対は考えていなかったのでしょう。
とうとういってしまった、ここでの聖さんの優しい手が…でも、やめるとはいわないんですよね。
彼女の力になってやるべきなのは青嗣くんでしょうが、頼りないし、本来他の人が好きな彼に頼るのも…微妙に痛いですね。
あこがれだから、というのは…これまで皆が見せた魂の輝きでしょうか?
史さんが冷たいのはなぜでしょうか?応援してくれるはず、とばかり考えているとしたら、邪魔するわがままが許せないとしたら…それはそれで幼稚です。
ばらばらになってしまったみんなを、どうするのか…青嗣にがんばってほしいのですが、なんだかやるせないです。
そして、次回で終わりのようですが…せっかく優れた作家なのに、ちょっと不完全燃焼なのが惜しいです。

カリスマ・ドール
「手がかってに☆」は笑えました!うまい。で、ここで強く抱きつかれたらどうするのでしょう。
「ファンの子といっしょにしないで」でました!この心理がやばいんですよね…そう、何万人もいる誰もが、本音では「あたしだけ特別にして」と叫んでいるのですから!だからこそ誰も特別であってはならないのです…そして、宝塚は安全なのです。
レコーディングで爆発させて「恋が爆発する感じ」「期末試験中でストレス発散」が妙に笑えます。
ブラックメールのいたずらは、邪魔したいのか応援しているのかもてあそんでいるのか、つかめないおっさんですね…
キスの件はすっかり忘れていたのがまた…さあどうしましょう。
「相手が男かもしれなくてコワイだろーけど〜がんばって!!!」が爆笑!
隼世くんも、まあ彼は多分女と確信してでしょうが…
PVの表現はさすがにうまい。
で、できなかったのはびっくりしました。本当は「沙良」を見て欲しかった、というわがままにはずきっとします…ちょっとちょっと、隼世ファンの身にもなってみろって。
女だと知って、どうしようという感じでしょうが…この励ましは、精一杯というところでしょうか。
キス自体の印象はやや薄いのが残念です。

永田町ストロベリィ
やっと終わった…お疲れ様でした。
まあ無事でよかった。「桐原くんとイチャこいてないで」ががくっときます。「たんじょーびに彼氏とイチャこくなと」というさりげないツッコミが笑えますね。
「もう死んでもいいって思ってた」宣言とかを読んでいると、夏野の初期の外道ぶりが嘘のようです。
「失敗しないよーにね」は本当にそうです。十六でお母さんになったらどんな苦労するか、よくわかっていますよね?
で…それでも手を出しますか、あんたわ…
指輪は吹っ飛びました。
キスしながら、さりげなく机を押しやって迫っていくのはさすがにうまい。
「なるべく遅くならないよう努力」っていいますね、若造の分際で。絶対失敗するなよ。
ここを見てしまった衣里ちゃんの気持ちはよく分かります。
で、あの〜、一ノ瀬首相…まだやってらっしゃるんですか?ずいぶん長期政権ですね。
まあ僕も、始まったときにこんなに長く小泉政権が続いている、なんて予想もつきませんでしたが。多分関係あるのでしょうね、小泉首相のアイドル性と…
まあフィナーレはさらっと流して、お疲れ様です!
次回作までずいぶん充電期間があるようですが、それだけしっかり練って、今度こそ本当に看板になれる作品を!看板として扱われているのですから。

E系☆ハイブリッドガール
考えてみるとこの連載、結構続いていますね。一つの壁は突破したのでしょうか。
いきなり小学生のテンション…本来この作品は、小学生のテンションをどこまで出すかがキーなのでこういうのを忘れないでいてくれるのはいいです。
コウ&光には、また変なのが出てきそうだな、と冷たい目で見るほかありません。
裏の姫の話は、宝塚を知っている僕にはふ〜ん、それが?というだけです。色々な話を聞いていますから…(遠い目)
関係ないと思っていたら、スクリーンでの告白に呆然。
姫様のインパクトは…結構若いスタッフさんですね。大丈夫でしょうか?と冷静に見てしまいます。
ただ、この子に脅しは逆効果ですので。まだ若いですし、仕方ないですね(とカモミールティーをすする僕)
結構まともな彼になんか驚きました。でも多分裏があるんでしょうね。
オフレコで見せる(信じてません)かわいらしさとのギャップも…スタッフには見せているんでしょうね…
いきなりキスに発展し、圭ちゃんが意識し始める展開はあまりにも不連続です。そのままの流れの作品とは思えないですよ。
感情以前のものを叩きつけていく表現はさすが。
そして…マネージャーは、多分これをずっと覚悟していたのでしょうね。
はてさて、姫様姫様…もっと大人になって、それを利用するぐらいの気持ちでいなきゃ。
誰か大人がいないとファンクラブは変な方向に行くから…ほとんど目の前、しかも傍観者の立場でファンクラブの崩壊を見たことがある僕には、ちょっと見ちゃいられないものがあります。

少女は羊の夢を見る
うまい。さすが。
みんな夢がないというのは、今どきの教師にとっては悩みでしょう…いや、今どきの教師にそんなの悩む心なんて残ってないかも。
エロ本呼ばわりは実にうまいかばい方です!
ここまでは、スタンダードな恋愛にも思えたのですが…
しかし、夢を正直に語り合うことができないって本当に悲しい時代です。結局僕は古い世界の人間なので…
いきなり羊に吹っ飛んで、そして…夢を壊すのが仕事というのは面白い発想です。
「アホか貴様」というツッコミがまた爆笑!
そして「そういうとこが非現実的なんだお前は」って羊肉を食べている、そっちのほうが百万倍非現実的です。
「あたしがかってに憧れてるだけだし!」と、何気にいってしまっているのが爆発ものです。
夢を見ないほうが人生楽…どのように?どんなふうに楽なんですか?
公務員になれる必要十分な勉強をして、適当に結婚して適当に生涯を終えればいい…そのほうが、そこまで高度に自分をコントロールするほうが難しい気がするのですが。
バリカン、眠りの術などのアホなバトルがまた面白いです。
彼もまた夢人でしたか。
そして、いきなり準入選の知らせ…これには呆然としました。
みんなに知られてしまったことが、その気恥ずかしさに追い詰められ、あれほどリュウマに否定されても抵抗していたのが否定の言葉になってしまった…この裏切り、弱さはすごくショックでした。
その弱さを乗り越えて始めて本物になれる、とは思うのですが。
なぜ堂々と人に言えないのか…集団の圧力、一種の文化…夢を見て頑張ること、まじめに勉強や運動をすること、正しくいることがカッコ悪いとみなされる世界…なんだか腹が痛くなるような絶望感です。でも、それこそそれに打ち勝てなければ本物ではないです。
リュウマの言葉と暖かい魔法にはほっこりします。涙があふれる瞬間を堂々と描いた勇気は高く評価できます!
さて、それで…ハッピーエンドと思ったらこういう落ちとは。それもまたうまい。
まあ試練があるほど恋は燃えますからね、そっちも楽しみです。
これで今どきの子供の心に入るでしょうか?まあそれは十年後をお楽しみ、ということで。

めだかの学校
イルカ先生と王様の会話がすごく笑えます。「先生の目をしっかり見て…」といわれても、あのオリンピック…パラリンピックさえ…を見ていると、あまり説得力はない気もします。
このラジオ体操は何をすればいいのでしょう?
綱引きのこれは…ひどい。

来月号の新連載はどちらも嬉しいです!
吉住先生の作品は安心して読めますし、松乃先生の作品は今度はどんなキュートさを見せてくれるか楽しみです。
これから、これまでの大量新人読みきりが活きてくれると信じています。

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