りぼん2004年11月号感想
新連載、どちらも最高です！最近正統派作品が増えていてすごく楽しい。
そして意外な展開の多さも驚かされます。
だって HS 十 ベイベ 恋ピア アゲハ サボテン キャンマジ カリド ドラみら めだか E 空 予告
だって好きなんだもん
やはり本当にきれいだしうまい！
冒頭が実にうまい…直接ではなく色々な情報を語るメール、そして「リンゴとシナモンみたいな〜」と体に直接語りかけるような言葉…
シャガールの話もすごい飛び方です。キャラの紹介もうまい。
アイスとウエハース…ウエハースはチョコのほうが、歯は痛いですが合います。
この出会いは鮮やかです！その瞬間の輝きが見事に描かれています。会話が弾むのもうまい。
そして声や瞳にどんどん惚れていく、この描写もうまいです！
論外、という言葉が初読時には実際意外でした。
「めぐ」が今になってやっと出てくる、ここはどうなるかわくわくさせられます。で、男の子だったことにびっくり！これはうまくやられました。優しそうな微笑がいいですね。
幼なじみどころか姉弟だったにさらにびっくり。パターンの裏を見事にかかれました。
で、彼と再会してみたらいきなりこう…あれ？という感じです。呆然とさせられます。
変わった性分もあるものです…この年で不倫願望とは、刺されなければいいのですが。
変態という言葉を避けて言ってしまう会話も笑えます。
さて、どうすれば…もちろん偽装で誰かと付きあって、不倫ということで愛し合う手はあります。あ、まさかそれにめぐを？うわ〜…楽しみ。
HIGH SCORE
を、嫉妬話ですか？これは楽しみ…というかめぐみちゃんとときわづ、結構合います。
「籍入れてくれないの？」はかなり強烈な言葉です。
しかし、やはり本当はホモだったとは（多分違…？）
昔のメグさんってある意味伝説かも。そして、「めぐみくりそつじゃねーか そんな女別れろ!!」は爆笑！
紳氏同盟十
この童話はものすごく面白そうです。その絵本を実際に出して欲しいですよ。
そして、灰音ちゃんにこんな弱さもあったのですか…“売られた”にもかかわらず家思いなのも不思議です。
相手にしないのが一番の得策、というのは実はテロ対策もそうである気がします。
草芽くんもわけの分からない出方ですね。このデータはすごいの一語…でもここまですごい人でも、この学園ではその他大勢に近い存在なんですね。
おもしろそう、となる気持ちはよく分かります。
さりげないアイキャッチが面白いです。
草芽くんのキャラも結構面白いです。この通じてないラブは見ていてかわいそう、というより可愛い。
抱きしめられて収まるのは…そこで抱き返そうとした手が固まっているのが笑えます。
やはり外道はそういう存在でしたか…それが一番安定するんですよね、確かに邪悪ではあるのですが。政治とはそういうものです。
イスラムのテロも、そういう感じにバランスが取れていればいいのですが…いや、9.11も含めてそうなっているのかもしれません。
「何がわかるって言うんだ」という言葉の迫力はさすがにしびれました！
ごめんなさい、と泣く灰音ちゃん、なんかため息が出ました。とことんまで信じるって難しいことですね…
愛してるぜベイベ☆☆
何を待て、と？
ずいぶん回復しているようで、ほっとしました。子供は結構そういう意味では丈夫に見えます。
心ちゃんに聞くのは少し酷な気もしますが、それが分からぬ彼ではない…とわかっていて答えているのでしょうね。
「がんばって…ママ！」という心ちゃんの叫び、さりげないですがすごく重いです。
お絵かきの時間もそのことに…ここはけっこうはっとします。
ここからSOSを感知する先生には拍手！
あれ、心ちゃんがいう「ママ」は結平だったんですね。
そして、前回専門家に相談しろといいましたが、幼稚園の先生は考えていませんでした！この助言は実に適切でした。
まだ高校生の君には、何が適切かは分からないですよ…親のほうが分かると思うのですが、なぜ結平の親は発言しないのでしょう…
結平が見せる嫉妬はずきっとします。これも子供に気を遣わせてしまうと厄介なことになる気がしますが…ほら、泣かせちゃったし。
色々な重い言葉が腹にたまってきて、なんだかくらくらします。
「確かに「なんだよゆずゆ」って思う時あるけどー それでも大好き」という言葉が特に感動です。走思うことができれば虐待はしないでしょう…「なんだよゆずゆ」と思う自分を許せなくなる人が虐待に走る気がします。
風景は解決したように思えますが…さてどうなることやら。
恋するピアノ
タイトルもいいですし、表現力を活かせるし伸ばせるいい選択だったと思います。
冒頭から独特のきらめきがよく出ています。
それがいきなりバットになるギャップ、アップの登場と予告ホームランと実にわくわくする始まり方です。
予告ホームランのカッコよさから、この出会いにつながる…うまい。
いきなり楽譜をもらってもどうしていいやら…
音大付属から普通校に、って都落ちのような気がします。
弾いてやる、といって…こういうときに腕を見せつけるのは普通幻想即興曲でしょうか？
あの曲、というつながりから…ここはうまい！そしていきなりピアノデュオを弾いて、という…こういう飛び方もいいです！
言うとおりに弾くのが嫌で、というのは『ハートビートにのせて（清水真澄）』と同じパターン…多いですね。
待ってる、って本当にこうして待って弾いているとは…単に練習で夢中になっただけでしょう。
音のすごさもよく伝わってきます。
さて、昔とどう違うのでしょう…普通幼なじみの再会パターンは、ほとんど始めに彼の変貌と幻滅から始まるのですが、こういう構成も面白いです。
すごく楽しみな連載です！
アゲハ100％
思ったより激しい悪意ですが、考えてみれば当然のことです。
アゲハモドキを調べてまでとは、なんかくらい…
「余計な詮索しててもなるようにしかなんねー」というのは確かにそうですね。
飛び出そうとしてしまったとき、それを押さえるタイミングが実にいいです。
ぱっと出てきた水森さんの「真実しかのせないから」という言葉、かっくいいです！
その言葉に自分の頬を叩くのも、純粋で可愛い。
そして…この冷たい瞳でしょうか？でも…そういう冷酷さと、あの嫌がらせから感じる純粋な悪意は…深いところではつながるのかもしれません。
いつもと違う形に変装しておびき出す…この真相は意外でした！
「女の子をキレイにするくらいにしか能がない」という言葉ははっとしました。アゲハにもそっちの弱い面があるんですね…
言えない…でも、言わなくても言ったのではと疑われたら、彼女の身が危ない気もします。相手は殺人も平気な連中でしょうか…？
しかし、どういう妨害を…まあ、現行犯で捕まえればいいのですが。
サボテンの秘密
ハイテンションですね。このままくっついたほうがいいのですが。
応援団とは懐かしい！ラフなところもあり、素敵な連合長です。
いきなり自転車に乗って「ぜんぜん軽い」というあの言葉が繰り返される…これはあ〜っと頭抱えました。
そこでこんな出会いがくるとは…声を聞いたことがある、ということは…声優同じ？じゃなくて京平と兄弟？
この軽さの表現は楽しいですね。
携帯電話を落とすのも…笑いたくなります。
どうでもよくなったところに彼が来てくれたのは…うれしいというより、つい怒りが先に出ちゃうのが彼女らしくて可愛いです。
闇練習とは面白いというか…そういうシステムを作るより、それが必要ないよう応援団だけの練習時間と場所を作ればいいのに。
さて、京平のどんな秘密でしょう。
キャンディ・マジック
予想以上に面白くなっています！このベタベタはたまりません。
没収と見せて楽しむのはいい役得ですね。
この二人の会話って見てて楽しいですね。
運動音痴というのもなんか予想通りというか…いいキャラです。
椅子の下に潜って密着、というのもパターンどおりで素敵です。確かに隠れる必要ないですね、叱ってるふりでもすれば怪しくはないです。
このドキドキはいい表現です。
バスケでドリブルしていたら蹴る、って赤木のあれを思い出しました。
「いんじゃねーのっ たまに足引っぱってやれば」とか、この人骨の髄まで天然で先生なんですね…
「あたしだけしか知らない先生がいる」とさりげなく気持ちが膨らんでいるのが見事です。
そしてタオルを抱えてちょっと嫉妬して、練習を始める…ここに来てくれるのはなんか爆発しそうになりました！
自覚できていない段階の恋の描写も本当にうまい。
シュートもかっこよかったです。
廊下で先生を見かけて、つい不自然な話しかたをして…心の中では先生に語りかけているシーン、すごく素敵です。
そこでこれはちょっと凶悪ですよ！
さあこの禁断の恋、どうなることやら…楽しみッ！
カリスマ・ドール
「親が子供にするようなやさしいキスだった」という表現はなんかいいです。
真琴ちゃん、ちゃんと沙良ちゃんの気持ちわかっているんだ…
キスのPVを流されるのはなんかいやでしょうね…
電話に「かず…「一夫さん？」ごめんなサイ」って、なんか不倫中の奥さんみたいです。
それで、こうして追いかけてくれるのは…色々嬉しいでしょうな。
流星くんがこんなところまでつきあってくれる、ここは…本当は流星くんが沙良ちゃんが好きとわかっているのがちょっとつらいです。
「その後オールナイトカラオケ！」はカッコいいです。「オレの曲カラオケには入ってないから」が笑えました。
それで、これは…さあどんなふうに四角関係を動かすやら。
で、SARAに沙良ちゃんについて相談するというのもちょっとおいしい展開です。
そして、声をSARAだと思われたことが我慢できなくて…まさか！これはびっくりしました。
聖ｖドラゴンガールみらくる
うわ、こっちもこの展開に！
来夢ちゃんの新しい服、可愛いですね。
というかこの姿で見られて、三歳の子供だと思う彼ってどういう性格でしょう…妖精だと思います、僕なら。
会長が竜などについて調べるのは分かりますが…それだったらちゃんと煌家に問い合わせたほうがいいでしょう。
拳法の特訓って、そんなの一夕一朝じゃどうにもなりませんよ。
寝言でドラゴンガール…それはすごい。
あ、杏樹ちゃんに優しくするのとドラゴンガールが好きなのとは関係ないと思います。それで落ち込むのは違う気が。
みんなのいじめは、今更かと。
会長と隆司さんの会話は深いですね…会長はドラゴンガールと杏樹、どっちなのでしょう。
イジメられっこでどんくさくて泣いてばかり…それも結局、力を強引に切り離したからなんですよね…本当にそれがよかったのか。なぜ制御させるのではなく取り上げたのか…危険なら親子三人で山林にこもり、力を制御できるようになるまで修行をしたほうがよかったのでは。
釘が出た板が倒れてくるのはぞっとしました！
そして、まさかこうしてばれてしまうとは！さあどうするのでしょう。
めだかの学校
犬小屋が新校舎というのも…
カバンに入った校長を放り出すのは笑えました。でも焼却炉のほうが…
高層ビルのような学校…遊園地のような…オバケ屋敷…僕はどういう学校が一番いいでしょう…校舎はクーラーがあれば十分、それより大きな図書館とTeV級線形加速機とスーパーコンピューターがあれば最高です。
雨漏りで溺れるのはさすが。
落書きのヨン様は笑えました。でもいいんでしょうか？
E系☆ハイブリッドガール
まさかこういう展開になるとは！
どろどろな恋も、ある意味自然です…好きな感情は結構多くの人に自然に行きます。それがまるで太陽の前に月や星の光が消えるように、激しく恋する一人に向くだけで。恋する相手が複数でも、不思議はないですよ。
蚊を使うのはなんかうまいです。
音楽も背後でちゃんと…あれ？決闘マンガじゃなかったんですか？
思いの大きさで勝負…結構フェアですね。
「なんかおもしろくねえ」がちょっと転がりました。やはりマネージャーも…
姫様軍団のこれは…笑うほかありません。
そしていきなりヨネちゃんの登場は一体どんな意味が…これだけのためにわざわざ？
「気持ちに流されてるあたしはあたしらしくない」という言葉はちょっと不遜な気もします。感情というのがどれだけ大きいか、わかっていないのでは。
そしてこの…何の勝負？
あふれるほどの想いで決着がついてしまうのは、ちょっと意外な展開でした。
さて、マネージャーのおしおきは一体…楽しみですが、少女誌ですから期待しないほうがいいでしょう。
空のまんなか
結構あっけなく見つかったのは笑えます。なんか青詞くん、どうしてもヒーローになりきれませんね…
トイレに逃げ込むのを引っ張り出すのは確かに不審者…
わがままを言ってしまったことで、自分を責めていたというのは彼女らしいですね。
それにどう対応すればいいか、僕だったら分からないでしょう…抱きしめることしかできないかも。
この行動は僕にはできません。
一般人だと思われて入れない、というのはなんか辛いですが、アガサ＝クリスティーも自分の作品に関するパーティで主賓なのに入れてもらえなかったことがあるそうです。
そして…手をつないで、涙がにじんでいる二人の表情がすごく切なくなります。
しかしまさかみんながこんな動きをするとは！
カメラの前で五人でお詫びは笑えました。
「チャンスなんてまた来る 来なきゃつかみに行きゃいい」「こんなに魅力と才能あふれる人間を世の中がほおっておくわけない」って、あんたら「栄光なき天才たち」を一度見てみろと。
成功はあくまで運と、チャンスを逃さないことであって才能は二の次ですよ。
この自信はすごすぎますが…
結局ほんわかだけで終わってしまったのは残念です。
次の連載こそ、本当に正統派らしい素敵な作品を期待しています！
来月号、オリジナルドラマCDは付録のほうがよかったような。
酒井先生のよみきりはともかく、連載でいい引きが多かったので楽しみです。