りぼん2004年4月号感想

なぜ最近のりぼんは問題のある家庭を題材にすることがやたらと多いのでしょう。
それは読者の心に釣り針のかえしのように食い込み、痛みが続きます。それが売れるのかもしれません…ちゃお、なかよしとの差別化としてはメディアミックスファンタジーではなく、児童のありのままの問題を描くのも正解の一つではあるでしょう。
恋愛や冒険より家族のほうが今の子どもたちには切実なのかもしれません。
「itという名の子」など児童虐待系の本は売れ筋ですし…どうせならそれをコミック化するぐらい…
ただし、正直読んでいて楽しくはないです。これも重要ではないでしょうか。

全員サービスの「本当の使いやすさを考えぬいた」という宣伝文句は気に入りました。それがいかに無視されてきたか!

満月 天陸 H.S サボテン ベイベ どらみら めだか 永田町 ラブわん 13金 ぴんく 予告

満月をさがして
要するに、満月ちゃんが三人の自殺者の魂を救済する話なのでしょうか。
満月ちゃん自身がどうなるかはまだはっきりしませんが。
今までも満月ちゃんには苦労させられてきましたからね、大重さんたち…まあ出番があってよかった。
いずみくんの歩んだ道…もう傷つきたくなくて、ということはあの瓶を苦しみつつ開けていったのは自分の意思でしたか。
死神の由来は意外な話でした。こういう話が出るとは思わなかったので。僕は自然に神の命令だと思っていたのですが…
最初に冥界へ降りた、ということは…いや、聖書とは関係なさそうです。
天使という新しい名前を皆に与えたシーンはとても強い光を感じました。
「私は綺麗じゃない でも綺麗でいたいと想ってる」ということばも突然の静電気のように身体を貫きます。
この最後の思い出は…あまりにも残酷で、そして美しいものでした。もちろん児童相談所や精神科医、ゆずゆの母のように親戚に預けて姿を消すなど、児童虐待を自力で止められないならできることは多くありますが…
そしてあふれる愛に満ちた言葉、初めて自分を信じられるようになって…ここでねぎラーメンの、おそらくこれが最後になる登場シーン、かっこいいです!
満月ちゃんの思いは…意味としてはわかりにくいのですが、伝わってきます。
生きる決意をしたのでしょうか、これからも?
そしてこのショッキングなシーンに心臓が凍りました。一体…来月号予告にクライマックスという文字がないのも気になります。

天☆界☆陸☆上!
ヒスイや水晶を刻んだような、不思議な印象のCGです。
変なヒーロー。
いつも身軽になる道具を持っていると歩くのが下手になる…実際将来そうなりそうです。筋力強化スーツは現実になろうとしていますし、もし誰もが小型車に変形するパソコン兼用のロボットスーツを着けて暮らすとしたら、人間はあっという間に自力では立つこともできなくなるでしょう。
確かに走りきるのは気持ちいいです。ここの所走っていないですが、また走りたいな…
炎の上、って無理です。熱は上に向かうのですから、炙られてしまいます。
いきなり変なことになりましたね。
これはもう、走り方というか歩き方から指導しなければ…実際にはまともに走れるようになるには何年もかかるでしょう。
その頃には全て燃え尽きていますって。
天界のみんな待ってて、ってどれくらいかかると…三ヶ月?

HIGH SCORE
女としてならあたしがサイコーだから、というナルシーな本音が…本当にいいのですか、入れ替われる相手が…今世界で一番美人でナイスバディな女優またはモデルって誰でしょう。具体名が浮かびませんでした。
めぐみみたいに、って中身が自分なら完璧なのでは?
泉水くんは外見はめぐみでも、体型はどうなのでしょう。
この二人の何気ない会話、いいです。
政子…確かに無敵です。腕がジャマ、というのはお約束。
女になったのが彼のため、というのは不意打ち!卑怯!しびれましたよ。

サボテンの秘密
なんか殺意沸いてきました。全て天然なのが信じられないです。
「燃やして捨てろ お前と一緒に」同感。
彼女とかはいなかった、というのはどちらなのでしょう。1:特定の相手などいない、とっかえひっかえ2:女には目もくれない熱血硬派一直線……ふと怖いことを、3は…
昔、好きだった割にはあまり知らないのですね。僕もそうでしたからわからなくはないですが。
彼の目があの彼女のことを追っているシーンはどうなるのでしょう…
「あれは山田が頑張って作ったもんだろ?」本当に天然のたらし。
暴発しているのに、まだ一番奥がわからない…たまねぎをむくようにきりがない、もうやりきれないですね。
まあ、単に「好きだ!恋人になって将来結婚して」といえば済むといえばそうなのですが。あっさりいいよといいそうです、こやつは…

愛してるぜベイベ
アニメで九歳の声優というのには驚きました。まあ子役というものもありますから…
しかしさりげないところに爆弾が埋まっていましたね。まるで突然100kgのマグロを渡されたように重くてびっくりします。
キスしそうになったら家族全員、は笑えました!もし気がつかなかったら、そのまま…焦げるって。
クラスメートと会うところで、さりげなくモブキャラでしかない女の子が「寒くてやってらんないよ」と言っているのがいいです。
双方に転入、というのが…なんか面白そうです。
大賀さんは前から結平とゆずゆのことを知っていたのでしょうか?そんなはずはないですが…
そしてここの会話で、とんでもないことになりました。
「好きなときに好きな人と遊んでるのに」…これは子をもつ親、特に事実上子どもと閉じ込められている専業主婦共通の悩みでしょう。
「あやはおねえちゃんのことだいすきなんだけどなぁ」は確かに一番嬉しい言葉で、彼女もそれを聞けば頑張れるでしょう…もう二週間ぐらいは。終わりがないですからね、これは…
妹さんに「私も妹のことはかわいいんだ」は聞かせてあげたいです…
子供が産めない、そう自分で知っている、自分が悪いと思っている理由は…あまり考えたくないですし、ここで憶測はいえないです。出すつもりでしょうか、その理由を…僕が考えている理由だったら大きすぎます。
でも、子供を産むことができなくても…相手もそれを理解していれば、結婚はできるのでは?
なぜ突然こんな行動に出たのか、どこでここまで追いつめられていたのか…わからないものです。

聖vドラゴンガールみらくる
それで秘密なのですか。やっとわかりました。
突然のパンダ、正体はすぐわかるべきだったのに…すっかり忘れていました。
会長が少しでも笑ったらそのためにいくらでも汚れをやる芸人根性、立派です。
唐突にイジメ撃退拳は爆笑!
竜牙と間違えたのは爆笑しました!それで「部外者が」とわかっているのも…なんだか。
本当に強いのは、って何が本当に強いのでしょうか?このコンプレックスはわかりにくいです。
男子のケンカは、素手の一対一なら止める必要はないですよ。どうせ血の気が余ってるんですから放っておけばいいんです。
「娘の親離れをジャマしに来たと?」って、娘と同年輩の男の子に泣かされてどうする…
封印の是非ですが、力を制御できる年齢になったら解いてもいいと思います。このままは不自然ですよ。
「比べられるのがいやか?」はまた直球…「いっそママが生徒会に」という子供らしい言葉は可愛いです。
親子鷹の活躍はかっこよかったです。
今度はパパの親ばかぶりも見てみたいですね。

めだかの学校
ダチョウに乗る…「二年間の休暇」を思い出しました。ははは。
いきなり事故とは、まあ怪我はしていないようでよかったです。

永田町ストロベリィ
まあロシア語(別にR国=ロシアとは限らないですが、一面トップになるということは)は、これからの政治家には必要でしょう。それ以上に中国語も重要ですし、英語は当然の前提ですが。
秘書山、情けないです。
この虐待は何の意味があるやら…マスコミにかぎつけられたらどうなるか、自分の子供とはいえ致命的な弱みを握らせることはないのに。苦痛しか感じません。
夏野くん、官邸で…ペットみたいな感じでしょうか?
あの、「他にも裏で相当ヤバイ事してる」って、政敵の娘にいってどうするのでしょう…というか、本当にこの世界の政治はどうなっているのやら。そこをもっと見たいのに。
一ノ瀬首相は小泉首相が主なイメージ…若く清廉潔白で国民的人気も高い、というキャラのようですが、問題はなぜその「若い首相」が生まれたかです。それだけでも非常に重大なことです!現在のように首相の若返りが圧倒的な世論になっている時期なら、たとえ一ノ瀬首相が辞任しても橋元氏に出番はないでしょう…あ、それでうさばらしに子供を殴っているのでしょうか?
いきなり携帯が切れたのは笑えました。
確かにこれは、どうしようもないですね。解決策その一…秘書山以外の誰かを使って携帯を充電してもらう。
23:12という時間が痛いです…
しかしこの朝、これもマスコミにかぎつけられたらえらいことですね。
このすれ違いは面白いです。嫉妬から言葉がきつくなって、なまじ互いの弱みを知っているから…さて、これが政界再編のきっかけになったら面白いのですが。

ラブわん!
かっくいい…
大人の事情は笑えました。
犬にかまれて全く動じないのあちゃん、さすがです。
絆創膏だらけの飼い主が痛々しいです。
この完全防備は爆笑しました!根本的に間違っています。
主人から指導するのは、本当にできたらいいですね…
本犬のひねくれた口調は脱力しました。
ふと恐ろしいことを考えてしまいました。犬男爵に…
「そうかな 犬のトラと人間のあんたに対する〜」この台詞は結構爆発ものです。
犬をけられてこれは…かっこいい!
さりげなく「おまえ…相手が俺だと信じた上での」が爆笑。本気を出したら互角かも。

13日は金曜日?
人に見えない、って…ここのオカルト倶楽部は本物ぞろいだと知らないのでしょうか。
コックリさんの分析は的確でいいです。
恵麻ちゃんが足で脅すのがかっこいいです。犯人はお前だと言っているようなものですね。
春は眠い、というのは見事な答えです…
罪悪感で苦しむぐらいならバレた方がまし…それですめばいいのですが。人を呪わば穴二つ、といいますからね。
いいえ、し、ね…これはかなり怖いです。
恵麻ちゃんも強引な除霊ができるんですね。
オチはお約束ですがほっとします。

ピンクでいこう!
どうやらまだまだ続くようですね。
みんな大変な期待を持ち始めていますね。これ以上の迷惑は考えられないかも…
視線がヘビでカエルをかぶっているのが笑えました。
「高瀬くん否定しなかった」は鋭い!僕も気がつきませんでした。
怒られて「えーでも高瀬くんだって」と、いつの間にか普通に話してしまっているのが笑えます。
エレベーターを開けてくれているのは爆発しました!かわいそうになってきます。
今までばれていなかったことのほうが不思議ですよね、これは。
いきなり脅迫は笑えました。ここで、こんな脅迫をしたことを彼にばらせばあんたも彼に好かれる可能性は0になる、と脅し返す手が使えるのですが…
お願いっ、と繰り返すのは勝った、という感じでしょうね。
で、新藤くんって?
確かにどちらにも相談できませんね、これは。
この頼み方じゃ、何かあったとすぐわかる…もしかしたら同居がばれて脅迫されたことも見抜いているのでは?
さてどうなることやら…まあ高瀬くんはすぐ何があったか読むでしょうが、新藤くんがどう動くかも楽しみです。
もしかしたら新藤君に迫られているいくみちゃんを助けにミラーハウスで探し当てて…想像しただけで転げまわります。

空のまんなか〜スプリングストーム〜
やっぱりこの雰囲気、たまらなく好きです。
コンプレックスが話の主体、というのもいいですね!ライバルは…の逆ですか。
学ラン着たとたん注目、それが楽しいなら…今からバレエと日舞と声楽習って、牛乳主食にして身長伸ばして宝塚狙えば?
姉の天然ボケは爆発しました。
小さい弟の慈も面白いです。この発明が活きればいいのですが。
便利というか、ものすごい機能ですね…今の技術じゃ作れないでしょう。
止める簡単な方法は、バットでかっ飛ばすことでしょうね。
そんなばかばかしい家族設定から、いきなり恋の問題になる流れが面白いです。
なぜ依ちゃんが男装を続けるのか…これも大きいですね。
そして、突然告白する流れになるのが…自然なのに読めませんでした!
返事はわかってる…そのつもりでも、実際には残酷ですね。特に「何もしてやれない」という言葉は…思いやりが伝わってくる分。
僕は一番聞きたくなかった、そして覚悟していたことは平然と聞けたのですが…それは多分容量を上回っていて感情がフリーズしたのでしょう。
夕夏ちゃんは見ていたのですか…でも責めようがないですね。何が悪かったかといえば、彼女の気持ちに気づかずに近くにいすぎたことなのですが。
「京のこと頼む」と青嗣くんがいっているのも余計やるせないです。
「見た目がかわいくても中身がブサイクな子になっちゃだめだ」はしびれました!ぜひいつか、宝塚の舞台で言ってほしいものです。
どうすることもできない感情の嵐…春の嵐ですね、文字通り。
それがどこに流れていくのか…今はひたすらやるせなく切ない。ゴールデンウイーク進行で来月号が少し早いのがありがたいです。

来月号は、北沢先生の連載ですか!びっくりしました。瀬戸先生といい…現実に小学生女子読者にはこのタイプの作家が人気あるのでしょうか。あれをどう続けるつもりなのか…難しいと思いますが。

福米先生の連載は(ショートですが)とても嬉しいです。

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