りぼん2005年3月号感想
なんというか、全体にすごく明るくなっています。
紳士同盟+(種村有菜) 空のまんなか(香村陽子) サボテンの秘密(春田なな) ちよりの毎日(萩わら子) HIGH SCORE(津山ちなみ) ピーターパン症候群(酒井まゆ) アゲハ100%(武内こずえ) 聖vドラゴンガールみらくる(松本夏実) さくら色洋菓子店(日河まゆき) めだかの学校(森ゆきえ) だって好きなんだもん(吉住渉) キャンディマジック(原田妙子) 花咲きセンチメンタル(渥美理絵) 次号予告
紳士同盟+
ついにここまできましたか。
それぞれの紹介がなんか笑えます…
これで閑雅様を見ている真栗の視線、読み返してみると意味深です。
十夜くんも…かわいい。というかこの態度、ホモ好きな女子読者をいじめてません?「おまえだけだよ」という台詞なんて…まあ、同人誌としてはやおいももちろんできますがギャグとしてテディベアやフリフリレース、または美少女フィギュアでいっぱいの部屋とかも考えられるかも。
あ、ということは灰音ちゃんはもちろん真栗くんにも自分の全部は見せていない?
見送っての十夜くんの言葉もじーんとします。
このさりげない不正…びくっとしました。人間の哀しさ…田宮くんが社会人になってから繰り返さなければいいのですが。自分が首になるぐらいならともかく、地位を得て後の手抜きでビルが崩れたり戦争で負けたりしたらしゃれになりませんので。
灰音ちゃんは「なんの努力もしてないって?本気で思ってるの!?」と、そういうノブレス・オブリージュも理解しているのも意外でした…貧富ともに知っているというのはすごいですね。
そういうサボりでしたか…まおらちゃんの言葉はなんだか哀しいです。自分はそういう信を得ていないのでしょうか?
あくまでそばにいようとする灰音ちゃん、ふと…自分の弱さを口にしてしまう閑雅様、少しは心を開いたのかなという気もしますが…
「人の気持ちには敏感なんです」って、それは本当でしょうか?
クッキーを持ってくるよう頼むのは、心を開いてかと思ったら…こういうこととは。
心が凍りました。それについては潮ちゃんもわかっていてでしょうか?
あ、逆に…これで、潮ちゃんに自分の全部に近いものを見せてしまいましたね、閑雅様。
しかし、この状況でよく「閑雅様は私が来ること知ってた!」と、それに思い至ったものです。それでやっと閑雅様の気持ちが分かって…ここで思いがけない共感がありましたね。
その共感がどこに行くのかが心配です。そして、閑雅様と潮ちゃんも闇を抱える同士ですからね…
誰だって人間全部、そして自分自身をある程度は嫌っていますよ。
空のまんなか
相変わらずでよかった。
こういうCM、今までなかったほうが不思議かも。
ひたすら明るい雰囲気の幸せ家族…どこの世界もそれのために必死で働いてきて…
まあ余計なことは考えず、現実とのギャップを楽しみましょう。
ギャップにため息をつく表情が面白いです。
弾いていたのが水戸黄門というのは爆笑!
このなんでもない会話から、ここにいくとは…一年もそのまま?
居心地のいい状態になってしまったようですね。それがもどかしい周囲も分かります。
「手つないで帰ったり」の相手なのに気づかずに、というのは…死刑。
バラって本当に高いですよね…
依ちゃんの突然の質問はちょっとびっくりしました。本当に好きなのには…
あ、確かにこの状況を続けるのは京ちゃんにも残酷ですね。彼女にとってもここは居心地がいいようですが。
「今まで何してたんだ?」と気がつくことも、よくありますよね…
それを見守りながらバランスが崩れるのを恐れる京ちゃん…僕も布団を出るのは怖いです。
いきなり男が出てくるのはびっくりしました。というかそうなら、前の告白のとき言ってくれればよかったのに!
聖さんの告白と、青嗣くんの対応がどちらもすごくかっこいいです!
それで…どうなるのでしょうか…
不安もありますが、それでも前に出る…というのも…普通に告白するより勇気がいるかもしれません。
とことんかっこいいシーンから黄色いチューリップのボケは爆笑。
サボテンの秘密
携帯電話に写真…他でも言いましたが、生徒手帳みたいなものですね。
勉強をすっかり忘れて…けっこういいのにここまで落ち込むって、なんだか笑えました。
全然住む世界が違う二人、ここからどう動くのか楽しみですね。
地方公務員…なんて堅実な。しかし、それもここ十年でどうなるかはわかりません。ある日突然財政破綻になる可能性は低くないので。
あんな苦労してやっと結ばれたのに、それより勉強を優先する…彼氏としては立場が…
確かに藤岡も一緒に勉強すればいいのですが。
あっさり二人とも別に過ごすのをOKする、というのが…なんかこの二人らしい気がして不安です。こんなに恋に淡白でいいのかな、というか。
「第一志望は洋一のお嫁さんv」がなんとなく爆笑。すごいな…
夏川くんまだいたんだね、というのも笑えました。
で…未来ちゃん、そんな好きなら藤岡くんのそばにいればいいじゃない…勉強は家でやって。
こうして待っていてくれるのを見ると、なんか藤岡くんのほうが愛は大きいのではという気もします。
というか今月号から読み始めたら、圧倒的に藤岡くんのほうが愛は大きいと読めます。
こうして仲がいいのはいいのですが…逆に不安になってしまいますよ。更に新キャラまで…
ちょりの毎日☆
この明るさと不思議な感じ、やはりいいですね!
これはどうすればいいのでしょうか。
いきなり気絶まで、熱くて心地いい感じです。
この勝文くんも面白いですね…
全校集会で壇上から落ちるのはすごい。恥ずかしすぎます。
ここでの勝文くんの意見、すごく真摯でいいです。結構いい奴。
結局告白できないまま…というかこれで続く?今時珍しいペースですね。すごく楽しみです!
HIGH SCORE
今回は抱腹絶倒でした。久々にダマ先生が出てきたのもうれしかったです。
「オレが素顔を見せるのは愛する女だけだ!」はかっこいいです!
あ、珍しくめぐみちゃんが沙夜ちゃんの魔手に…
マドモアゼルゆみこ最新作と、めぐみちゃんの反応には大爆笑。ミッキー、出番がないと思ったら一体どこに行っていたんだ…というか誰だ今のマドモアゼルゆみこ先生の担当!
ピーターパン症候群
権力や学校におけるいじめなどのシステムに「抵抗」したい人には、ディートリッヒ・ボンヘッファーの本を勧めます。キリスト教の立場からであり、キリスト教を理解する必要がある…おそらくは信じなければ本当には理解できないのだろう…ものの、「抵抗」というものを理解するのには非常に役に立つでしょう。
まあこの作品は、それよりそれぞれの家庭の問題のほうが重くなりそうですが。
親への嘘が大人の階段、というのは確かにそのとおりです。この偏見ありの階段はちょっとおバカですが…親の立場としては、エロ本や喫煙やセックスなら…十分問題ですが、万引や麻薬、売春はおろか人を殺したりしていないかとまで心配しなければならないのが厄介です。子供から悪を除くこと、嘘を本当につかせないことは無理ですが、それだと本当の悪になっていないか確認することができない…親というのは危険な仕事です。
会話のリズムは面白いです。
こうして否定すれば事実もデマとしてごまかせる…情報操作のいい模範演技です。逆にデマを事実にすることもできます。警戒しましょう。
「階段から落としてみれば」って、本当に飛べなかったら殺人ですが…
「悪人ではないけれどバカだから」は笑えました。
バイキング方式の給食というのもずいぶん贅沢ですね。ただ、それだと…なんというか、嫌いなものを無理やり食べさせられる辛さとかひいき、奪い合い、交換、売買など様々な経験を積めない気がします。まあわざわざ悲惨にすることもないか…でもイートン校はわざわざ辛いままにしてるとか…
「パパに似てる」って、男子にとってはいきなり最後通告をくれるものです。
母親について、いきなりちょっとヘビーに、と思ったら暁里くんのボケですっかり落ちました。
楽しそうな笑顔が一転して…親に叱られているシーンは見ていて辛いです。
ここまで「信」がなくなってしまっては、それこそ命に関わる事態がない限りどうにもならないかも。話であれば本当に命に関わる事態があって、それで親は本当に病院のほうが優先で子供自身を無条件に受け入れていないことがはっきりするか、逆に本当に子供に愛情を持っていて、単にお互いうまく伝わらないし信用できていないだけなのかはっきりするでしょう。でも現実ではそんなことはなく、信じられないまま年月だけがいたずらに過ぎてしまうんでしょうね…そう思うとちくりと痛みます。
あの非難を「お母さんにすごく心配されてるんだね」と、そっちから理解できるなんて大人ですね。
これで心を閉ざしてしまうのは…まあ仕方ないですが…
結局家族メインの話になるのでしょうか。
アゲハ100%
さて、核心に切りこんできましたか。
こののんき顔、久しぶりに見るとすごくほっとします。
序盤はある意味これまでのあらすじでした。必要だったのでしょうか?
僕はなんとなく山田くんの気持ち、わかります。
くだらないと自分で分かっていて…
出張というのも面白いですね。「こんな人ゴミでこんなカッコ〜」は笑えました…
あれ、女装は校則違反じゃないんですか?…んな校則あったら怖いわ…
二人とも化粧お化けで朝が似合わない、というのはちょっと笑えます。
方向音痴ではない、ただここに土地勘がないだけ…そしてこの意味ありげなスワロウテイルのブランド、面白くなりそうです。
アゲハの活躍は相変わらず華麗で素敵。
「こんなにキレイにしてもらったのに こんな表情してちゃダメ」という言葉、すごく心を打ちます。
そして…こうしてアゲハにメイクしてもらっていない彼氏がある子もみんな、両親がこんなにキレイに生んでくれて…普段から努力してこんなにキレイでいるのに、そして素敵な彼氏とつきあっているというものすごい幸せがあるのに、こんな表情してちゃダメってことはよくあると思いますよ。人間いつ死ぬか分からないんですから、そのデートがどんなに幸せでどんなに大事かか…
山田くんの言葉、もう聞いていてしびれました。
「夢見る頃は過ぎた」ってその若さで…不憫。
そして、あ…「月三千円でなんであんな高い化粧品買えんの?」って、これまでその問題は思いついていませんでした。
と思ったらこの展開とは、意地悪というか…うまく焦らしてくれます。
聖vドラゴンガールみらくる
来夢ちゃんの励ましはうまい。
それで、なぜその問題も澪ちゃんに?調べたとはいえ、本当に信じているのでしょうか。
なぜ杏樹ちゃんと対決したがるのか…形を使っているのを見ればわかるのでは?
ドラゴン桃花に興味があるのはわかりますが、杏樹ちゃんに勝つことが桃花ママと勝負する入り口になるでしょうか。
やはりラストで明かされたスパイであることと関係があるのでしょうか。
対決シーンはさすがにかなりの迫力があります。
さりげなく杏樹ちゃんも強くなっているのが、前回の刃物男や今回の隆司先輩に反応してしまうことなどから分かってくるのもいいですね。
会長と隆司先輩、それぞれの愛情はどちらもすごく共感できます。
ただ、「よほどの天才でもないかぎり闘争心のない者に成長はない」といっても、杏樹ちゃんは…天才でありながらそれを封じられ、落ちこぼれとして育ってきています。一足飛びに闘争心まで要求するのはきついのでは…むしろ他者の目を無視し、基礎を徹底して深めることが今必要では?
隆司先輩は杏樹ちゃんが強くなれば自然にドラゴンガールと再統合できるのでは、と考えているのでしょうか。では会長にはどんな代案が…?
最後のこれはむしろ蛇足かもしれません。
さくら色洋菓子店
やっぱり日河先生の絵がものすごく好みです。ちょうど扉絵に描かれているケーキみたいに甘くて…
この先生のキャラクターが、冒頭で主人公を紹介するだけでなく後半にどんどん生き生きと深まっていくのがすごくいいです。
この冷たい男の子のキャラクターもいいですね。分かりやすい話に…とここでは思ったのですが、構造的には分かりやすいのに微妙に分からない…
「俺あんたすきじゃないから」は確かに血も涙もない!
そしてこの変なデブコンビが、こういう形で…なんというかあれ?あれ?と微妙にリズムが狂うような感じです。
凝りに凝ったケーキの描写はすばらしいです。
さて、始まった…と思ったら、いきなりふった本人がいるところにふられた子が、というとんでもない状況…
この明るくなれるケーキを作っているシーンそのものは、古典的様式としてよくできている気がしますが…何か不思議な違和感があるんです…
忘れてやる…が、やはりかっこいいというのは笑えます。
で、「こいつ」って…それ、せっかく明るくなった気分が全部台無し、どころか被害妄想になるのでは彼女?刺されないように気をつけてね…
とげのある会話から自然に手をつないで桜を見るシーンはいいです。
顔があわせづらい、という微妙な感情…ここにじいさんのギャグが入るのも面白いです…
で、ここでは先生が表に出てくるのが面白いです。
「眉間にしわ寄せてなきゃ美人なんだから」という台詞は…ジゴロですね…
美桜ちゃんの強い拒否反応も見ていてかわいいです。それが、好きという言葉を意識するよりケーキを作るという行動になるとは…この誤解は分かりやすくて楽しめました。
むかつく感情が好きの証拠、という…その「むかつく」感情が常に流れていたのが、この作品から感じたなんともいえない違和感でしょうか?
すきじゃない、と繰り返すところから…「あたしはすきだよ」とひっくり返って、そしてそれが直接ケーキつくりに結びつくのも彼女らしい気がします。
言葉では憎まれ口のようなことしかいえないけれどケーキはとても優しいんだろうな…一度食べてみたいです。
誤解の真相は笑えました。
お互いのケーキを食べる、って最高ですよね!お幸せに。
なんか本当に不思議な作家です。絵は最高ですから、もっと登場して欲しいです。
めだかの学校
長いことおつかれさまでした!「りぼん」を買い始めたときからずっと読んでいただけに、なんだかこの卒業式のように…ええと…あの…
ひたすら力が抜けました。
泣いているのはろくな思い出がなくてでしょうか?
いや、どうにも…終わるのが信じられないのが正直なところです。
だって好きなんだもん
この小沢って子、すごく面白いキャラでした!「そこまで自己中だとむしろおもろいわ」という気持ち分かります。
自覚がある自己中心は見ていて気持ちいいです。それならそれで問題はないです、特に誰にも文句を言わせないほど金や魅力が非常に高いレベルである場合。
神崎さんの謎っぷりもいいですね。こういうかわいいのを見て首をふって、望加ちゃんのことはやはり嫌っているのかな?と思ったら…
芳井くんが友情を優先したのはカッコイイといえばカッコイイですが、それだけ恋愛には全く執着がないということで…愛情も何もない…
バレンタインチョコ…嫌なことを思い出させないでください…
で、神崎さんを呼び出して自分から…めぐのこれはなんというか、体に電流の流れる鞭が巻きついたような…
で、こういうタイプが好みだったというのが意外でした。
さてこっちはどうなるでしょう。一見希望がありそうですが…
で…光美ちゃんまで狙い始めて…望加ちゃんがあわてるのも無理はないです。
約束しといてこれは、あの病気の前では約束も何もないのか…
思い切り罵倒する、という雰囲気ですが、なんとなくそれさえ芳井くんの手のひらの上のことのような気もします。
芳井くんに抵抗できる女子はいないのかも、という気さえしてしまいます。
まあ、ある程度以上のルックスとセンスがあって、そして恋愛の技術がある程度高ければ誰でも落とせるというのが身も蓋もない現実かも。
キャンディ・マジック
バイトがばれるとか、恋心が問題になって進退問題にとかそういうのがなかったのがちょっと残念というか…まああったらあったで辛い思いをしたのでしょうが。
この話、相田先生の側から読むと…恋してはいけない相手にどんどんはまっていく男の想いがはっきりつたわってきて、たまらないものがあります。客観的に見るとそのはまっていくところが最高に…人が苦しんでいるのを見て楽しむ、あまりいい楽しみではないのですが…楽しいです。
つい水原くんに本音をぶちまけてしまうシーンなんて、よほど追い詰められてるな、としか…どうしたのでしょう。
水原くんの反撃もかっこいいです!なんかしびれました。
まあ大人も、自分が大人なんて自信があるとは限らない…自信なんてないけどとりあえず大人らしい行動をして、大人のふりをしているだけ…ということはあります。
学校のさりげない描写はうまくちほちゃんの気持ちを描いています。こういう細かいところがいいです。
今度は朝倉先生がちほちゃんに本音を…この対称な構成はすごく面白いです。
朝倉先生は結局悪役にならず、普通の大人だったというのもなんかリアルでいいですね。
そして、相田先生も改めて自分の気持ちを…マスコットから…見つめなおしてしまって、そこでこの再告白で爆発…なんというか、密室に連れ込むシーンはもう煮崩れちゃいました。
「いつの間にかハマってたオレは〜」には、お気の毒というかキューピッドの矢には逆らえないとしか…
しかし、なにげなくすごく熱く時間をかけたラブシーンですね。じっくり見ると身もだえします。
「オレのクビがかかってんだぞ」というのが笑えました!
で、…高等部の生徒だったら…それでも十分まずいか…どんなつきあいなのでしょうね。「いつもの所」というのは食堂でしょうか?
ちほちゃんのめげない想いと、相田先生のどうしようもない想いがよく描けていて、すごく面白かったです。
次回作もこの調子で、とことん正統派でお願いします!過去の作品ちょっとブックオフで見ましたけど、気にしませんので!というか「彼までvkm」はすばらしかったです!
花咲きセンチメンタル
ひたすら雰囲気の作品でした…ただ花に埋もれたように酔っています。
顔あわせてしまったときの一瞬の気まずさ、そして…陰りからの、演技の笑顔が具さっと刺さります。無垢が破れてしまっています…
そして、いきなり「片岡のこと今でもすきなのかな」というのには僕も「ぶほっ」となりました。
そして…「じゃあちゅーでも」にはまた「げぇほっ」。
すごい関係ですね、なんというか…切ないですが…
「あんた最低」は同感です。思い出してみると本当にくだらない形で失敗していた、それが…すごく切ないです。
というか、触れることは拒否するとかにすごく深い事情を想像していたのですが…こういうこと?でもそれは僕が大人だからで、子供にとっては十分命に関わることと同じく重大なことですよね。
多くの初恋は、もし両思いでつきあいはじめても…そんな感じで壊れていくのでは、という妙なリアリティを感じます。
「恋愛はふたりでするものでしょ?」という言葉、なんだかお酒みたいにじーんとします。
詩的な雰囲気が急に普通の会話になって、行動に…この緩急もいいですね。
花の中での言葉…奇妙な静けさを感じます。そして、そこから…ふっと現実に戻って、むき出しの心が…
不器用な触れ合いは見ていて、あまり繊細で怖いぐらいです。
男女の「触れ合い」を、「さわる」とある意味露骨に表現する力とこの冷たさと暖かさが奇妙に混じった雰囲気、絶妙です。
次回作はどんな作品になるでしょうか…楽しみですね。
来月号はついに槙ようこ先生再登場!最も地位のあるメンバーがそろいましたね。
なんというか…不思議なのですが、主力である種村、槙、酒井、春田先生は非常に鋭く緊迫感があり、人間の悲しい部分を強く追求する作品を描き、他はどんどん正統派に走っているような気がしてきました。ちょっと武内こずえ先生は微妙ですが。
それでバランスが取れるのでしょうか。
そして松乃美佳先生の連載で、最近の正統派重視路線は続いているな、とまたうれしくなります。
だとしたら原田妙子先生、渥美理絵先生の再登場、そして正統派の新人の台頭もあるかもしれませんね。
もともと正統派の層は、「なかよし」ファンの側からは…見たくも考えたくもないぐらい厚い(本音もしくはたぶん客観的事実:「りぼん」が正統派軽視だったのは幸いだった、こんな分厚い作家層で、本気で正統派強化に力を注がれたら「なかよし」「ちゃお」の正統派作家なんて…)、ですから…正統派学園初恋少女漫画自体が好きな僕には、少し複雑ですがうれしい怖さです。