りぼん2006年9月号感想
付録のボールペンから、紐はすぐ外しました。紐で首に何かをかける場合、その紐はごく弱いものでなければ、何かの拍子に首を絞めてしまいます。力の制限がはっきりしたボールチェーンが理想です。
紐を外してみると、この太いボディと大ぶりな操作部は案外使いやすいです…僕には。
大ぶりなケースも用途は多いです。
さて、またタイアップが増えると同時に新人の連載がガンガン出てきて…どうなるやら。
シュガーズ☆(黒崎みのり)HIGH SCORE(津山ちなみ)ロッキン☆ヘブン(酒井まゆ)生物彗星WOO(加々見絵里)青空ポップ(小桜池なつみ)パワパフガールズZ(込由野しほ)ラブ・ベリッシュ!(春田なな)紳士同盟†(種村有菜)アニマル横丁(前川涼)たらんたランタ(槙ようこ)にじいろ恋旅館(大岡さおり)ダンシングベイビーかりん(藤原ゆか)ルーズリーフ(持田あき)次号予告
シュガーズ☆
ひたすら強烈なパワーは僕にも元気を与えてくれます。
自分の下手さがわからないのは気の毒というか…僕はカラオケでやるたびに、多くの好きな曲が僕にはどうにも無理だ、と痛感してしまって悲しくなります。努力で音域が上がるなら…
家が洋食屋で、というのがどう生きてくるかも楽しみです。すごく元気に入ってくるのはちょっとびくっとしましたが。
好き嫌いと向き不向きが矛盾してしまうというのも悲しいものです…僕も本来の才能は文型だったのに、理系にこだわってしまいました。
学校でも元気は同じなんですね。つかさちゃんの冷静なキャラもいい対照です。彼女は音楽万能なんですね。
バンドはくだらない、というのは何か意識しているの見え見えですよ?
新しいバイトが咲屋くんで早速サボっていた…この隠し方がうまい。
世界がどうのというテンションの高さも面白いです。
咲屋くんもしっかり応えてくれて、なんというかすごいことに…沖田さんも本当は、というのが期待させてくれます。
一本背負いでこの落ち方だとギターが壊れるか尾てい骨が壊れて半身不随かでしょうが。
家がやっていることを継ぐ、という道がしっかりある、でもバンドに打ち込んでいる梨多ちゃんと沖田さんの対照もわかりやすくていいです。
思いっきりやって思いっきりこける、これはこれで素敵な体験かも…悲惨ですが。
咲屋くんのヘルプも嬉しいです。
隅で見ている沖田さんも…ひょっとして咲屋ファン?
立ち直りの早さはすごい。
それで家の洋食屋に誘って、「やりたいことも決めらんないもんねー?」と強引に引き込むのがすごい。
いきなり沖田さんの親がやってきたのはびっくりしました。
この「甘えてんじゃねぇよ!!」はかっこよかったです。
沖田さんの決断も早いですし、親の理解も早くて…
とにかくパワーがすごいので期待できそうです。
HIGH SCORE
親が宿題を手伝うというのもよくある話ですが、こういうプロが手伝うとえらいことになりますね。
まあさよちゃんは親の協力がなくても似たようなことをするでしょうが…
羽柴家はいろいろすごい。とりちがえ疑惑は笑えました。
夏休みの遊びで…めぐみちゃんはすごく喜ぶでしょうが、もっとすごい子に育ちそうです。
本当に賢い双子はすごいです。
ロッキン☆ヘブン
今回のカラー扉はなんだか違和感を感じます。
眠れなくても元気は元気なんですね。
「落ちこんだ時に落ちこんだ格好してたら自分のこと嫌いになるもん」という言葉はすばらしかったです。
また城戸くん、何かするつもりでしょうか…藍くんがガードして、このお姫様抱っこは嬉しいですね。
けじめを聞きたくない、って客観的にはもったいないことをするものです。
晶ちゃんの忠告も嬉しいです。
友だちのちょっかいは、やはり女の子って怖いなというのが正直なところです。
手をつかまれてつい裏拳になったのはなんかすごい。ハサミで髪の毛を切るというのも恐ろしい…
けじめってやっぱりそういうことでしたか。
紗和ちゃんもここまでやられてあっさり許すというのもすごいです。
逆にその寛容さを見てしまった結李ちゃんは余計敗北感を強めるのでは。
「おまえの気持ち知ろうとしなかった俺が悪いと思う」「って小西さんに言われたの?」は最高のやりとりです。
もう結李ちゃんの目から見れば、藍くんが沙和ちゃんのことを好きなのは見えている…さてここでどんな邪魔が入るか楽しみです。
生物彗星WOO
すごく絵は好みです。元気ですし、微妙なゆがみがすごくいい表情になっています。
こんないい作家がオリジナル作品で出てこれないのも残念なことです。
妙な生き物につきまとわれる困惑もよく描かれています。
守ってくれたのを誤解して怒ってしまい…「うーうー言っててもわかんないよっ」という言葉、なんだか僕自身に言われたようです。
僕も、特に子供の時には思いを言葉にすることが全くできませんでしたから…
でも、それじゃ子育ては無理ですし子供同士やっていくことも無理です。僕自身も言葉以外、特に行間などがわからないので辛いのですが…
優しくアイちゃんを見守っている小太郎くんもすごく素敵なキャラです。
これから色々大変かもしれませんが、せめてこの機会に加々見先生が大きく成長してくれることを祈っています。
青空ポップ
読んでいて辛い話です、親が心配するのも正しいし、かといってその束縛があまりに苦しいとしたら…自分の魂自体を恨むか親を恨むかの最悪の選択です…
でも本名?せめて芸名を使うとか…
三人それぞれの反応がまた面白いですね。クールな理子ちゃんが実は大量に買っていた、というのは笑えました。
そしてこの三人の艶姿、こういうサービスが多いのもこの作品のいいところです。
バックナンバーを読んで勉強、というのは過去問で勉強するようでなんだか面白いです。
母親を彼女と勘違いするのはすごい。強引な招待も面白いです。
でもやっぱりただ明るいだけじゃなくて、織花ちゃんの母親のことを意識して、でしたか。
ラブポップ9月号を抱いているのを見られた…この時点でばれるのはどうしようもないですね。
奏多くんにいきなり「きのう織花がうちに来た」で思い切り動揺したのは見て楽しいです。
守護神というのは笑えました。
織花ちゃんの母親についての話をワンクッション置くのがまた面白いです。
言えなかった…でも気づいていたでしょうね、この人は。
「上手にできないことや人より弱いことが〜」という言葉もすばらしいです。
ここで奏多くんが丁寧に止めようとするのも…昔はそこのことで傷ついたとしても、ちゃんと香月さんの父親としての気持ちも理解できるようになったから…これもじーんとします。
でもなぜ、モデルとして母親と同じところまで上がらなければ彼女は…ただ泣くだけの無力な存在なのでしょうか。
普通の中学生としての生活に充実をもてない、というのは不幸なことです。
やはりちゃんと言わなければならないでしょうね…いう前にばれてしまいましたが。
さて、次号…気が重いなあ、正直…
出ましたっ!パワパフガールズZ
ひたすらパワフルですごく楽しいです。
恋の話もやっぱり彼女らしくパワフルですね。
本当は彼もPPG好きで…「ブロッサムが好きかな!」につい言ってしまいそうになるのは爆笑。
きれい、かっこいい人をターゲットにする…わかります。
変身シーンのカッコよさもきっぱりしていて素敵でしたし、前途多難な恋も楽しめそうです。
ラブ・ベリッシュ!
何で乗っているのでしょう。
忘れられている主人公は悲惨ですね。
何かありました空気は面白い表現です。
ちゃんと送っていく渚くんも優しいです。
雨芽ちゃんもこんな爆弾、何もこんなときに出さなくても…。
情報を清水さんから聞くために風呂上りの写真を出すというのはすばらしい。他にどんな隠し撮り写真があるのでしょうか…
清水さんの行動力も色々すごいです。
こうして怯えているのは、どうしても怯えさせるほうが悪者になってしまいますね。
それで問い詰めているのが、その後ろから梓くん本人が来ている、というのはすごくうまい。
そして梓くんが付き合って、って…30P左上のコマの表情がまた極悪。
本心は何か、そして…複雑なことになりそうです。
紳士同盟†
な、なんかすごいことになってきました。
男としてのまおちゃんは逆に宝塚みたいなカッコよさです。
真栗は…死ぬほかないですね。
そして男装のまおら様がまたカッコイイ!この写真の嵐はそれはそれですごい。
閑雅様…ここは高成?まで「愛羅武灰音」とやっているのは爆笑。
「皇帝の恋人」という意味深発言、影武者までわかっていてでしょうか?
人生に一度のモテ期…僕はまだ来ていないのか、単に気づいていないだけなのか…
高成と潮ちゃんのタッグ制裁がまた面白いです。
劇中劇は楽しいです。
真栗の女装は想像以上に似合っています。
いじめるつもりがついいいものを投げつけてしまうお姉さまは爆笑。
王子も王子ですごい。
その楽屋で「真栗はなんで男の子が好きなの…?」と、すごい言葉が出てきて驚きました。
まおらちゃんの言葉、それこそ槍で突き刺すように残酷です。逃げ場がないですよ。
そして舞台を一気に切り替える王子宣言、そしてキス!うわああ…
堂々と皇帝にケンカを売って、リコール宣告まで…なんかすごいことになってきました。
まあ舞台はめちゃくちゃですが。
実際どうなるんでしょう…真栗、いつまでへたれてるんでしょうか。
アニマル横町
親の敵を討つために…ああ、昔のカンフー映画によくあるシチュエーションですね。
おやつが冷やし中華というのはすごい。まあ子供をとことん体を使って遊ばせるなら、おにぎりや焼き芋など食事に近い内容のおやつでもいいのですが。
それにジャムというのもお約束のいいボケです。
おにぎりにジャム…おぞましい。
「できあがった物が」というのもテレビを思い出して笑えました。
わざわざクッキーを作ったら梅干だった、というのは爆笑。
たらんたランタ
とんでもない作戦に出てきましたね。「悪い奴に悪いことしても意味ねー」…相互確証破壊による休戦を無期限に続けるのが一番いいような。
嫌な思い出は回想を読んでいてもかなり嫌です。恐ろしい。
学校への侵入がチェックされ…それをかばうというのも不思議な子です。それが「ヒカルはヒカルで」いることなのでしょうか?
それでも強引に連れて行こうとして、それをねねちゃんがかばって、このわかりにくさはむしろ現実的なのでしょうか?
かなり強引な展開ですが…どうなるのでしょう。
あんな小さい頃から良心が存在していないとしたら、どうしようもないような気もしますが。
にじいろ恋旅館
すごくキャラクターの印象がいい作品でした。旅館という舞台をどこまで生かしているかはわかりませんが。
なぜか女同士が組んでしまったのは面白いですね。
かけおちのはずが花火大会…准くんのいろいろな変なところもうまく出ていて素敵です。
浜辺で、ここで小朝ちゃんたちがでてきたらややこしいことになりますよね。
まさか教師との禁断の、だったとは。
准くんの行動も、大上段から斧で薪に斬りこむような一直線で素敵です。
この誤解から一気に、飛鳥くんと手をつないで花火…これも幸せが伝わってきて嬉しいです。
で、11時までなにをしていたのやら。
虹と笑顔もすごく素敵な幕切れでした。
話はやや不安定でしたが、キャラクターなどすごく素敵なところもあるので次回作を楽しみにしています。
ダンシングベイビーかりん
奈穂さんの参加でかりんちゃんが悩んでいくのはその圧迫感がうまく伝わってきます。
ひたすら明るくてパワフルな子が、こう後ろむきに悩むのも面白い描写です。
結論も彼女らしく、まっすぐで…バカなぐらい…胸が痛みます。
佑磨くんがこれからどう苦しむか、じっくり見ましょう。
そしてかりんちゃん…気持ちはわかります。僕にもこれだけの勇気があれば…
ひたすらやけ食い、というのも胸が痛いです。
佑磨くんがかりんちゃんのことを探す、そして彼女のことを何も知らなかったことに気がつく、この動きはほっとしますが…
お互いにヘッドホンで音楽を聴きながら歩いているから、同じ曲なのにお互い気づかない…このすれ違いは見事でした。
ただ、歩くときに音楽を聴くのは危険だと思います。想像以上に聴覚も使っているはずですから。
さて、どんなクライマックスに向かうやら。
ルーズリーフ
雨一つで恐ろしく思い雰囲気が出てきます。タオルを投げるのもよくわかります…僕も中学校のときなんて、女の子に物を手渡せずすぐ投げていました。
雪くんの家庭の冷たさもひしひしと感じられました。
そしてなんとなく孤立した感じになる…その孤立がこれまでずっと慣れていたから安心感もあるのでは?と思ったら慈雨ちゃんが来てくれましたが。
「どんなに大きな失敗をしても〜」、これ、コリン・パウエルの13のルールにもありますね。
ソーダを振らせてぶしゅっとさせて、これもうまい慰めです。なんとしても笑わせるのが一番!
夏休みに入って、三矢くんを誘い出して…まだ敬語なのが彼女らしくて、なんだか胸がきゅっとします。
ひたすら礼儀正しい言動がまたなんだか…でもここまではっきり言えるとは。
そして三矢くん、「俺に杏野くれよ」とまたストレートに!それにこう激しい反応をしてくれるとは…
どうかするほど激しい感情も僕にはよくわかります。だからこそ見ていて辛いです。
で、ゆきちゃんが「佐伯君のそうやって1人で考えるところがいや」と、なんかすごくまっすぐに言いたいことを言えるキャラになってしまってます。
このガレージでの逢引はドキドキします。「佐伯君と離れてまで〜」から、ガレージで抱き合うまで何があったのかも気になります。
本当に気が変になりそうなほど暑い…
来月号はやっと武内先生の新連載!これでフルメンバーそろったという感じがします。
ショートのチャレンジグランプリ作品も、多分感想は書きませんが楽しみです。
そして亜月先生のホラー!すごく期待できそうです。