りぼん2007年10月号感想

付録はとにかく別冊付録が嬉しいです。
最近連載したばかりで実力証明済み、そして十分にフレッシュなメンバーで贅沢でした。それぞれすごく情熱があり、パワーがありました。
この別冊で評判がよければ連載、ということもあるのでしょうか?
といっても、男の子が災難に遭う話が多いのは同じ男としては…

塗り絵もすごく素敵なアイデアでした。考えてみれば塗り絵自体、子供には昔からとても人気のあるものですから、今までなかったほうが不思議です。今度はぜひ、全作家とは言いません、せめてレギュラーメンバー全員の気合の入った塗り絵を!楽しみにしています。
しかもうおおお、と叫んだほど見事な内容のお絵かきセットつき!
この色鉛筆とクレヨンのセットは本当に使える内容ですよ。ちょっとクレヨンが固くて描きにくいですが。
さらにそれをたっぷり生かせる、大きなスペースがある大型の落書きノートまで…
子供のことを本当に考えてくれている、親の立場から見て涙ものの素敵な付録です。

内容も、多数の若手作家をしっかり盛り上げていて、この中からヒット作が出てくれるかと期待させます。
悲観論は何も生みません、ひたすら新人作家を育てることは正解のはずです。

特捜★プリンクラブ(込由野しほ)ドギマギ!(大岡さおり)まんなかの王子(黒崎みのり)HEY YOU!(村田真優)チョコレートコスモス(春田なな)アニマル横丁(前川涼)HIGH SCORE(津山ちなみ)流星アストロマンス(雪丸もえ)ロッキン☆ヘブン(酒井まゆ)青空ポップ(小桜池なつみ)真夜中にKiss(持田あき)株式会社ラブコットン(樫の木ちゃん)山本善次朗と申します(槙ようこ)おさんぽの時間(水沢めぐみ)CRASH!(藤原ゆか)紳士同盟(種村有菜)次号予告

特捜★プリンクラブ
第一印象はキサラとシゲチヨ…まあこれはわかる人たちだけわかってください、「無責任艦長タイラー」の子供達といってもタイラー自体今知っている人は少ないでしょうし。
冒頭のスピード感と迫力はさすがです。
カブが抱えている看板って、軽く見ても五キロはあるのでは…
調べて欲しいこと…P=NP問題の真偽、なんていったら柔道の禁じ手で頭を叩き割られそうです。
プリンが大好物だからプリンクラブ、という不条理というか意味不明というか、妙に酔わされる面白さです。というか考えが小学校三年生ぐらいでは…
あの重い看板を指一本で支えているというのがさりげなくすごい。
靴箱をポストにとか…なんというか、学校側は何をやっているんでしょう。普通止めますよね。
猫探しにも素直に応じるのは、結構真剣にやっているなと好感が持てます。
茶渉というキャラがどう動くかも楽しみになってきました。
はるかちゃんの絵は確かにびっくりしますね。
出会い頭にプリンをぶつけられる、というのも考えられる最悪の災難ですね。
プリンについての話のわがままさにはあきれるのを通り越して呆然としました。もう頭がパンクしたというか。
茶渉くんの妹だったとは…
猫を猫質に取るシーンは、非常といわれる連中が猫を探し回っているシーンを想像して爆笑しました。結局彼らはプリンコンビより有能だったというわけで…
豪快に蹴り飛ばして「もみあげ…じゃなくて森揚さん」というのも苦笑しました。なんか細かいところにうまくギャグが散らしてあって、全体がすごく面白いです。
頭を使う、といって使うのはカブの頭ですか…ひどい。
茶渉くんのお礼もつぼをつかんでいますね。
とにかく元気ですごく面白かったので、また(もちろんオリジナルで)連載が見たいです。

ドギマギ!
やはり可愛らしさは抜群です。
バイクは…暑さ寒さが極端で雨の日は悲惨で…といろいろありますよ。刺激がほしいというのはわかりますが、刺激的な状態になったらそれはそれで、戻りたいと思うものなのでしょう。かといって、どこに行っても所詮満足などできないと悟ってしまったらただ死を待ち望むだけか私心を捨てて義務を果たすだけの悲惨な二択になりますが。
いきなり何かが落ちて、それがすごく可愛い女の子…男の子にとってはかなり都合のいいシチュエーションかも。
彼女の、まったく前提を共有していない話し方が面白いです。読み返すとわかりますが彼女は自然に言っています…たとえば僕らが別の世界で犬猫を探していても、「この世界には犬猫がいない」ことを理解するまで時間がかかり、話が通じないでしょう。
でも泣き顔は可愛いです。それでいきなり抱きつかれたり…
このランドセルも面白いですね。
ドラゴンレーダーは苦笑しました。でも今の読者は…GTが最終的に終わったのって何年前でしたっけ。
ダウジングというのも思いがけない、というか…お互いズレに気がつくのが遅いですね。
犬でもサルでも豚でもない…なぜ猫が出ないのでしょう。
付き合いきれん、と言い出すのも、ペットのことを可愛がっていないように見えたことで腹が立ったのでしょうか。
これだけの穴を掘るのは数キロのマラソン並みの重労働ですよ。
「好きなら知りたい」が「コイツといるともっともっと知りたいって思う」と響きあうのがすごくうまいです。
ウチ泊まるか、というのができてしまうのがなんというかすごいです。僕はなぜかこういうのに奇妙な感情を感じます。
同居生活のドキドキもすごく見ていて楽しかったです。
バスタオル姿で廊下で、ランドセルに腕入れて…というのもちょっとシュールな眺めかも。
なんというかすごすぎる世界ですね。
占いの館でのマリアちゃんの素直な感謝がすごく暖かくなりますね。
というか、まだマリアちゃんのことを人間だと思っている大和くんの感性が普通にすごいです。
猫の話はちょっと悲しすぎますね。
ここで強引に抱きしめるのは、確かにチャンスですが…男だ。落ちていくときにかばおうと抱きしめるのも。
三平の正体はびっくりしました…マリアちゃん、嘘は言っていないです。
新しい子が…というか、一言もマリアちゃんがどこから来たのかを聞かないのも面白いですね。
キスは鼻の頭?というのも子供らしくてなんだかこそばゆい心地よさを感じます。
これからもこのドキドキ生活は続くのでしょうか。
別の次回作でもこの可愛らしさがもっと出てくるのを楽しみにしています…絵にちょっと不安定なところが散見されたので、そこは気をつけて。

まんなかの王子
これ、本当に姉と妹に挟まれている男の子にとってはすごく切実な話では…僕は幸か不幸か違いますが。
「帰りりぼん買ってきて」って何の拷問ですか?罰ゲームですか?まあいろいろ捨てている僕のような存在ならともかく健全なサッカー少年に。
クラブがあるのに早退するから送ってくれ、というのも…もしそれが大きいチャンスだったらものすごく悲惨な話ですね。
わがままな妹の怒りの表情がすごくリアルでした。
そしてケーキで騒いで「お兄ちゃんのせいだ」…さすがに切れるのもわかります。もう自分はどうだっていいのかよ、とものすごく黒いものが湧き出しそうです。
わけわからない…犬みたいに、逆に人が犬に対するみたいに素直にスキンシップと愛情だけを求めるのは難しいですね。
「弟の方が欲しかったな」というのはあまりにも残酷ですが…弟がいたらいたで苦労させられたでしょうし。
リストバンドを盗んで捨てる、というのも…小さい子の心理で考えるとわかるような気もしますが。
姉も、他にフォローはできないのでしょうか?
パーティをめちゃくちゃにして出て行く妹には、なんというか…悲しくてなりません。どうしていいのかわからないです。
なんどもおめでとう、というのはすごく素敵なシーンでしたが…なんというか、言葉にならない感情がものすごい量爆発しそうで、どうしていいかわからないです。
逆にこれだけ一筋縄ではいかない作品を作れる、というのがすごいのでしょうね。次回作はどんな作品でしょう。

HEY YOU!
いつ爆弾が爆発するか=音楽活動がばれるか心配していたのですが、ちょっと違う話でしたね。
学校でとことんまじめに暮らして、夜は内緒で音楽活動…なるほど。
ほかにはなにもいらない、やっぱなんだかんだラブはなきゃね、というところはなんともいえないリズムで面白いです。
いきなり抱かれるようにネックレスをつけてもらうのもなんというか強烈でした。
そして強引な自己紹介…ナンパとどう違うのでしょう。
音楽がくだらないくだらないという教師は…クラシックも含めてでしょうか?また音楽の産業としての面も見えていない…非常に視野が狭いのか、単純に権威主義と無意識的なヴァンダリズム(野蛮、文化破壊)が混じってしまっているのでしょうか?それとも音楽=ドロップアウトという進学校ならではのイメージでしょうか?
ライブで、ソウたちとユウたちが合同でやるのも面白いですね。
音楽で二人の心が一つになる描写ははっとするほどの迫力がありました。
「顔ちゃんと見たい」「石になるよ?」というやり取りもなんだか強烈な色気がありますね。
みなが彼のことを見ている、といっても…眼帯なんてつけていればそれは…というか眼帯で完全に片目をカバーすると、結構危険だそうです。
音楽でつながっている、というのもよくある言葉ですが…今はむしろ、音楽が世界を征服しているといったほうがいいのかもしれません…グローバリズムの負の側面として。
キザな会話からいきなり「握手してください」になるハイテンションがまたすごいです。
この別れで終わっていてもそれはそれで美しかったかも…
また「音楽なんて」という言葉ですごく口がゆがんでしまうのもすごいです。
想いが悲しみになってみんなを泣かせてしまう、というのもすごく胸が痛いです。
そしてソウの正体…
街で聞いたCM自体が、ソウの強烈なラブレターになっている…それに歌であわせる、胸がすごく一杯になります。
その歌のクライマックスで固く抱きしめ…あの自己紹介の繰り返し、胸がいっぱいになります。
なんというか情熱がすさまじいですね。
これからもその情熱がどう出てくるか、楽しみにしています。

チョコレートコスモス
冒頭の先生はカッコいいですね。
栞ちゃんの本がまたいろいろ面白いです。
「完」で済ませてしまったほうが…多分いいのでしょうね…かなりインパクトはありました。
いきなり呼び出しで何かと思ったら宿題…吹き出しました。期待していたんでしょうね。
「嘘つき教師」というのもなんだか面白いやり取りでした。
ドアをばんっと開けたらそれ以上に勢いがすごい、というのも面白いですね。
「顔が良い奴は性格悪い」「俺の事そんな風に」「ナルシストだと思ってたけど」というのもなんか突っ伏したくなりました。いいコンビです。
栞がまっすぐに見つめてくるのはなんだか迫力がありました。
コンビニに行ったら合ってしまう、というのもわくわくしました。服装のいい加減さにドギマギするのも見ていて楽しいです…まあ彼も似たようなものならいいのでしょうが。
「楽しんでやれ」という言葉にはなんかぽんと投げ出すような感じがして、すごくカッコよかったです。
雑誌が宿題のネタになったのでしょうか?これも先を楽しみにさせてくれます。
「男の汗〔上巻〕」というのはどんな本でしょう…
自分だけはごまかせない…というのもすごくうまいです。
悠士くんが具合悪いのか、と手を差し伸べてくれるのもなんか素敵でした。
「自分が好きだって思ったらありだろ」…カッコいいんですが、墓穴掘ってますよね…
レポートは適当でしたが、結果できたものはすごく面白いです。
「大変良く出来ました」と振り返って、ノートごとVサイン…うー、かっこよすぎます。
新しい部活を作る、という話もどうなるのでしょうね。
なんか妙に面白そうです。

アニマル横町
冒頭の演歌は妙に似合う…と思ったらいきなりカーン?
あみちゃん…まあ僕も、さっきレーズンを食べたら死ぬ思いをしましたから気持ちはわかります。
寝たほうがいいのでは?
触ったら殺す、というところの妙に迫力があるシーンも面白いです。
ももクロちゃんとかぶってる、というのは今になって出てきましたか。
パンツ丸見えは懐かしいですね。あれってDr.スランプの前からあるネタでしたっけ?
うるさいっ、と書いた紙で殴るのも面白いです。
最後に口を開いてしまって地獄…ご愁傷様。でも結局、反省して甘いものは控えよう、特に物を口に入れたらすぐ磨こう…とはならないでしょうね。
僕も歯医者に行ったほうがいいのでしょうが…その気にはなりません。

HIGH SCORE
学生時代の体操服写真…お宝ですね。
三者面談で父が来たら全部持っていかれる…まあわかるような。
兄が血なまぐさく死体くさい…うわ。
学校では結構危険な目にもあっている、というのは…あらかた自業自得では?
丸腰は全裸に等しい、という感覚はわかりますね。まあ、朝あらゆる死に様をイメージしてから行けば大したことではありません。
羽柴ママの過去は豪快というか…見た目と違いすぎます。
先生方の特別サービスは、確かに嘘は言っていませんね。

流星アストロマンス
雪丸先生らしい、すごくパワーのある作品ですね。
冒頭からすごく力強いタッチで楽しみになります。
二卵性男女の双子、というのもなんだか面白いですね。
この夜の天体観測というのも不思議な冒険になります。
転校生が宇宙人かもしれない、というのも人間の心理って面白いですね。
いきなり二階から飛び降りる、というのも豪快というか…そして直撃、彼もよく骨折とかしなかったですね。
「デンパ入ってるから」「ちょっとかなり夢みがちなだけだ」は苦笑しました。
落ちこんでいるかと思ったら「かっこよかったなぁ」というのも楽しいです。
千花ちゃんが可愛いからと遊んでいるのがまた面白いですね。
ピアスのネタは後でどう出てくるかも楽しみです。
宇宙人だと「ちょっとだけそうだったらいいなって」…双子ですね。というか千花ちゃんとすごく良い感じですが、つきあっているのでしょうか?
ララちゃんがまじめに謝っているのも…でも「あんな人前で言うなんて」ってやはり宇宙人前提ですか?
「あなたは宇宙でひとりしかいない」という言葉もすごいですね。
助けに来るのが伴くんだった…そして「地球の女は騒がしいな」って…でもキスは唇じゃなくて頬ですし、しっかりピアスも返してくれますし…
おいおい、本当に宇宙人ですか?いや…面白いです。
せっかくだから本当に宇宙人なのか、とことん引っ張ってくれると面白そうですね。

ロッキン★ヘブン
なんというか、晶ちゃんの「和」を楽しんでませんか?
自分の立場が子供でしかない…なんかすごく、体をやすりで削られるような言葉です。
僕にとっても子供としての自分があまりに大きく、大人になれないしなりたくもない気持ちが強いです。思春期は半ば意図的に精神年齢を下げる努力さえしていました。
本気での愛…でもそれは、知らないほうがいいかもしれませんね。自分を全く制御できない、下手をすると破滅にさえ向かわせる…おぞましい憎悪・殺意にさえ変わる…とんでもないものですから。知らなくていいけど、というのはむしろ賢明かもしれません。
と思ったら椿くんも紗和ちゃんもいない…これは不安になりますね。
つきあってないのにキスとか、「もし…椿くんのことを大好きな女の子がいたとして」…これ、なんか売春している女の子を諭す言葉のような。
好きな人ならいる、と…この態度は晶ちゃんじゃないですね。まさか藍、と考えてしまったのは僕だけでしょうか?
よけーなこと…オーラが実に見ていて面白いです。
藍くんの態度、別れたとは到底思えません。以前と変わらないのでは?
彼の無神経な直球、晶ちゃんの怒り、個々はなんとも面白いですね。
田口くんが晶ちゃんを誘うシーンはすごく純情な感じがして、なんだか面映くなりました。
一方通行って…自分は関係ないと思っていますが、どうなのでしょうね。
晶と田口君のデートもなんとも素敵に見えます。
そして別れ際の告白もまっすぐで素敵な人ですね。
試しでいいから、と強引に迫って、彼女はどう答えたのでしょう。

青空ポップ
ミカさんが素敵すぎます!でもあっけなく、ふられた同士がくっつく…のでしょうか?
告白しようとしたらもっとたくさん人がいた、というのはなんか笑いながらため息が出ました。
ミカさんの寛容さには驚きました。そして別れたときの、口元だけの表情…奏ちゃんの気持ちもわかっている…すごく強い心の持ち主ですね。
HEALは、今回は対策ばっちり…というより知名度ばっちりでは?仁木さんのシャツに「久しぶり」と書かれていたのがさりげなく笑えました。
撮影シーンもさりげないのにきれいでした。
スタイルがいい、というのも難しいですよね。背が高く足が長く胸が大きく腰のくびれが深いのがいい…ように思えますが、どれも微妙なバランス、特に顔や髪とのバランスでいろいろ印象が変わりますし、胸が標準的で非常にバランスのいい美しさもありますし。
ミカさんのストレートな告白は…うらやましい!あ、さりげなくですが「ミカも」というのは、織花ちゃんもだと間接的に言っているような…奏ちゃんはわかっていないかも。
そして織花ちゃんへのメール、すごく明るい感じですけど…傷ついているのも伝わります。
結果を知っての告白だったとはいえ、それで痛みが小さくなるわけでもないですし。
織花ちゃんがした電話は、織花ちゃんは奏ちゃんの気持ちを知らないとはいえ、あまりに無神経に思えます。「同じ立場だったら」と考えるの自体は正しい思いやりなのかもしれませんが、こう立場が違うと…思いやりもあだになりますね。
いきなり遥斗くんに声をかけたのもびっくりする行動でした。
で、いきなり二人で閉じ込められる…というか「男女二人で閉じ込められる」のは普通主人公ですよね。
ま、掃除用具入れでバケツはあるのでトイレの心配は…と生々しすぎますね。あと、机でドアノブを叩き壊せば、この形なら開くのでは?用具室に工具はないのでしょうか?
というか、この二人で閉じ込められた事件が明るみに出たら大スキャンダルかも。
こういう件でわざわざ電話が来るなんて、美都さんと織花ちゃんも結構仲がいいんですね。
HEALを捨てる覚悟をしてまでミカさんのために動くのはカッコいいです。友情もすごく重んじるんですね。
若い男女が二人きりで変な気には…というのは考えすぎでしょうか。
「泣き言は同じ傷を持ってる人にしか」、だから遥斗くんに…「織花ちゃんが私の欲しいもの全部持ってる」という言葉もすごく胸が痛くなりました。それを織花ちゃんが聞いてしまうのも、なんだか残酷にも思えます。
寝ながら、目を押さえて「どうしても…一緒にいるのがつらくなる〜」という言葉も、すごく素直ですね。同じ傷を持っているから遥斗くんには心を開けたのでしょうか?
そして遥斗くんの「それで?」というのも、冷たいように見えますがすごく…優しさを通り越して、本当に共感に満ちた言葉ですね。
さりげなくドアを開けて去る織花ちゃん…今まで思いやっていたつもりなのに、それが全然足りなかった…これがどれだけ痛いか、すごくわかります。
そして奏ちゃんが迎えに来てくれて、それで…でも気持ちを我慢することができない…
この思いの強さの描写もいいですね。
そして、織花ちゃんがすぐに話を聞いてしまったことを謝るのが…織花ちゃんの、ずるいぐらいの美点です。
ここでのミカさんの叱責は…涙が出そうになるぐらいの強さですね。気持ちを押し殺すほうが、嘘があるほうが…お互い傷つけてしまうでしょう。ミカさんは、聞かれたとわかっていてもこうしてまっすぐ言葉をかけられるんですから!
二人の手は…愛情は優しすぎます。こんな素敵な人たちに出会えただけでも、織花ちゃんはすごく幸せですよ。大事にしてほしいですね。
なんかもう、今回は何度も読み返してしまいます。

真夜中にKiss
奥で大胆不敵に笑っている男、って家長は隼人氏では?隼人氏はほとんどいないというならわかりますが。
和臣が会社で仕事もしている、というのもすごい話ですね。問題は、もうどれぐらい失敗をしてきているかです。一度も負けたことのない将に重要な戦いを任せるわけにはいかないです。
心から笑ったり怒ったり、なんてそんなの庶民だって誰でもできるわけではない贅沢ですよ。
「落合もいるし」「扱い悪くないですか」が苦笑しました。
びっしりのスケジュールを見たとき、読み返していたから誕生日に気づいたんですね。
文化祭に「死んでも来るな」…強烈でした。
そしてメイドの皆さんの素直な言葉もののちゃんの人徳でしょうか?
当たり前のことですが、言われてみなければわからないものです。
「こんなに大勢の女子高生」「さわやかな顔で言わないで」…今回は落合との漫才が冴えていますね。
イタリア語にドイツ語に…でも欧米のエリートは何ヶ国語もマスターしているのも当然です。といっても英語やフランス語で生まれ育ったら、他のヨーロッパ系言語は簡単なのですが。
アジュリーゼ、というのはなんか爆笑しました。
一条の教育係は違う…まさにそうなんですよね。
ナルちゃんとカックン、というのもまたつかめない人です。
プリンセスサロンでの、殺気だらけの和臣…まだまだ子供ですね。
いきなりののちゃんを拉致して「殺されたいのか」…はは。
考えがある、ともう決意はしていたのでしょうか?
ここで「勘が外れたことがない」…ある意味怖いですね。逆にカサンドラの悲哀で、かえって周囲ごと破滅に巻き込むことはないでしょうか?特に…あくまで彼の勘と決断に逆らう勢力が、人間達のなんともいえない流れで強くなって…この破滅は止められない、と彼の勘が叫んだとき、彼はうまく逃げられるでしょうか?
「いや笑うとこだよ」というのも苦笑します。
そして、話す前にわざわざ東京タワーまで歩いていく、というのもなんともすごいですね。
4.5km歩くというのもずいぶんと…というかスケジュール詰まっているんじゃ?
そしてここでサプライズのハッピーバースディ、これは強烈でしたね。
一つ一つの光が…これはある意味為政者の見方かもしれません。
この決意には驚きました。でもどうやって家を出てやっていくのでしょう。というか家を出るなんてできるのでしょうか…家族はそう簡単に断てるものでしょうか?
そして、家を出ても今までのように自分を高めることはできるでしょうか?
あまりにも自信が強すぎる、むしろ傲慢にさえ思います。

株式会社ラブコットン
あまりに怒りが激しすぎて、冷静に感想は書けないです。
家族を何だと思っているのでしょうか?モノ?奴隷?貯金箱?これまでどう見てもネグレクト・虐待であり日本の法でも保護責任者遺棄罪さえ考えていい状態で放置して、さらにその子が必死で稼いだ金を全部遊びのために持っていく?
僕だったらあの親がいる限りどんなに頑張っても無駄なんだと絶望し、殺意を生じてしまうでしょう。
それこそ従業員の給料は生き死にの問題です…この十年、給料を出せずに自殺した経営者は何万人いるでしょうか?
彼女があまりに強すぎて…彼女が抱きついて泣きじゃくれる場がないのがあまりに悲惨です。祖母もそういう存在ではないようですし、未来もまだ…
ちくしょう、何とかしてくれ!

山本善次朗と申します
確かに山にいれば山に遠足というのは珍しくないですね。
笑顔で出かけてからの悩みの表情はちょっと何かが刺さったようです。
子供の無邪気は九割が演技なんですよね、結局…子供も子供なりに考えています。確かにその多くは間違っていて、子供自身は考えず大人に従うのが最も正しいのですが、そうはいかないです…経験が足りないだけで子供も人間なんですから。
速水くんへのストレートな「好きだもん」という言葉には聞いているほうが照れました。
隠している理由…僕は知りたくないですね。もし母を死なせたのがその力のせいだったとかなら…
学校で子供達の霊が泣き叫んでいる…考えてみるとこの学校、かなりの幽霊スポットだったのでは?どこもかしこもこの密度だとしたら…それもまた怖いです。
「全然射程内」には口の中のものを吹きました。犯罪ですって。その後の弁当箱の話も苦笑しました。
草刈りは確かに楽しいですね。社会公認で刃物を振るって生き物を切り刻めるんですから。
大人になってもまだ霊が見える人は早死にする…ストレスでしょうか?
ほたてちゃんの変な行動、そして「こんな力なければいいのに」という言葉…善次朗の立場から見るとすごく辛いですね。
「若い女子はええの」といっているじいちゃんを、ばあちゃんの霊がひっぱたいているのは楽しいです。
いきなりおちたおじいちゃん達を…ほたてちゃんの怪我、速水くんの連絡につなげる展開はすごくドキドキしました。
それで、いきなりこの二人もふっと成仏するのは…ちょっと簡単すぎる気もします。
骨折で済んだのは幸いでしたね。
「明日いなくなるかもしれん でもそれは皆一緒じゃ」この言葉…この力があると、否応なしに人は必ず死ぬ、ということを常に思い知らされることになりますね。
影でのまことと梅ちゃんの会話がラブラブで素敵です。
速水くんの言葉…クライマックスに近づいているのでしょうか?

おさんぽの時間
残念!すごく面白かったのですが…でも少しほっとしています、犬を飼うときは必ずある、死別の時が描かれずに済んで。
僕の家の近くにも、高速道路網の隙間の緑地である意味天然のドッグランになっているところがありました。フェンスに一箇所だけ穴が開いているので、そこに放せば自由に遊ばせることができましたから。
犬のお出迎えは嬉しいですよね…思い出しただけで泣き叫びたくなります。
あおいくんへの想いが恋に育ちかけているのも、見ていてすごくほほえましいです。
「そーゆーコータローだって」「オレはゴン太郎っつってんだろ」は吹き出しました。
バニラちゃんのこれは…まあいつものことですね。
知らない人におやつをねだって、チョコレートがダメだ…というので思いがけないスキンシップ、そしてあおいくんの知り合いらしい美人…うふふ、いろいろ楽しくなってくるか…と思っていたのに…
「あんこにはオレがいるし」と声に出せないゴン太郎…じゃなくてコータローがまた可愛い!
僕は犬を自転車のカゴに入れたことはなかったですが、確かにこの危険はありますね…動けないぐらいリードを短くしておくべきでした…がその場合首吊りの危険がある…ネットが必要なのでしょう。
ここで必死でかばうシーン、足を痛めたきなこちゃんの…その痛々しさは死ぬほどわかります。
罪悪感が強くて、「あたしじゃない人に飼われた方が」というのも…わかります。僕の犬が本当に幸せだったのかどうか、わかりませんから…そう思っただけで涙が出てきました。事実としては…十七歳まで生きたということだけです。
本当に僕の犬も、ずっと笑っていてくれたのか…
この調子で、なんというか一番平和なまま終わるのも…ほっとします。これからいろいろあるでしょうし…辛い別れも…犬との別れ、こうして集う犬友達も引っ越したり私立校に進学したり…そしてこれから思春期を迎えれば、自分自身との別れと言っていいこともある…
でもきなこちゃんが最後まで幸せな日々を送ってくれることを、心から祈り信じたいです。

CRASH!
この取材にかこつけたアンケートは実にうまいです。
カメラマンも濃いキャラですね。「青空ポップ」から借りてきたほうがむしろ楽でしょうが…きちんと自分のキャラでやるのは好感が持てます。
それぞれの反応と花ちゃんのツッコミは笑うほかありませんでした。
特別プロデュース作戦…「バカが一人居なくなれば」なんて彼も一々突っかかるから腐女子を萌えさせてしまうんですよ。
個性がありすぎて問題児、というのも厄介な話ですね。
アイマスクをつけて移動というのもなんかすごい…
しかも五百万のカメラというのが話が大きいです。
この自然はすばらしいですね。
バレーボールをしようとしたら、このバラバラ…笑い転げました。
キャンプクックをしようとしたらまたこれですか…というか桐くんはラーメン屋で修行していたのでは?
それで切れたら、いきなり皆が引いた…と思ったらとことんリアルな熊…うわあ。
熊はカレーを食べられるでしょうか?タマネギは大丈夫なのか、大量のスパイスは…と心配してしまいます。
この決死の連係プレイはすごくスリリングで見事でした。
で、三万円で熊を殴る、って安すぎますよ…というかあんたは鷹村さんより強いんですか…
助かったと思ったら崖、確かに「これ少女マンガだよね」…まあカメラが防水で何より。
それにいい写真も撮れましたしね。
そしてこの五人を一部屋に閉じ込めるのも、熊の檻に閉じ込めるほうがまだ…でもみんな本当に非協力的ですね。
前途多難で実に面白いです。すごく面白い。

紳士同盟†
苦しみが降り積もるところの描き方は実にうまいです。
和仁の捧げるひたすらな愛、これはまあ狂いますよね…
やっと嫌いだった、と叫べた灰音ちゃん…これはすごく大きな解放になると思います。
止めずに水をかける真栗、すごく彼女のことを信頼しているのがわかります。一度真栗と灰音ちゃんが背中を互いに預けて戦うのを見てみたいですね…役員で唯一キスをしていないですが、戦士として通じ合うものはありそうです。
四人が敬礼で送り出すのも素敵です。
「片親しか血はつながってなくとも」…小牧ちゃんも強いですね。
パスワードと声紋の二重ロック…というか、初めから消防に任せるか、真栗に頼んでC4爆薬十キロほどもっていくかすべきでしたね。
「『KOMAKI』ですわーっv」には爆笑しました。似合ってねえ…
で…まあこのパスワードオチもよくある話です。RSRよりずっと前から。
窓が人力では破れない、ってそれもう欠陥品では?そう考えてみると…ドライバーでも炎でもバールでも破れない防犯用窓というのが最近売れているそうですが、この状況では脱出ふかのうな檻になるのでは…
危険になって、舞加ママが正気に戻った…というのも都合のいい話です。
そして親子三人やっと抱き合って、…手放した理由もあまりの馬鹿さ加減に頭を抱えました。
それがどれだけ灰音ちゃんを傷つけたと思ってる…このバカタレが…下手な思いやりほど悪質なものはありません。
激しすぎた怒りがやり場を失い、今はただ…呆然と狂気の笑いが残るのみ…それを美というなら、そんなものは炎の中に消えてしまえばいい…

来月号は彩原先生と萩先生、どちらも面白さには定評がありますしすごく楽しみです。
彩原先生の作品はちょっとファンタジーのようですが…そして萩先生の予告カットの、このすごくスタイルのいい女の子がどんな活躍を?
そしてギャグ別冊付録も豪快で面白そうですね。チョコミミも盛り上がっていますし。

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