りぼん2007年5月号感想

ずしっと重いノートだらけの付録は「ちゃお」に比べれば地味ですが最高!
小遣い帳、日記、交換日記もとてもありがたいですし、他の、それだけで五教科そろうノートはイラストを抑えて実際の授業に使えるよう配慮してありますから十分新学期の準備を始められます。インパクトでは「ちゃお」に負けるとしても、一学期ずっとこのノートで過ごせばじわじわと効いてきますよ。

内容もますますバラエティ豊かで、何かと楽しくなっています。
ショートの充実が鍵かもしれません。
ポスター風のカラー扉も贅沢で素敵です。付録がたくさんあるような気になりますよ。

CRASH!(藤原ゆか)山本善次朗と申します(槙ようこ)真夜中にKiss(持田あき)株式会社ラブコットン(樫の木ちゃん)ロッキン☆ヘブン(酒井まゆ)アニマル横丁(前川涼)青空ポップ(小桜池なつみ)CvCvCv(中島椿)眠れぬ蝶(彩原その)パワパフガールズZ(込由野しほ)ラブ・ベリッシュ!(春田なな)キャッスルかごめ荘(桃山あんず)HIGH SCORE(津山ちなみ)紳士同盟(種村有菜)次号予告

CRASH!
やっぱり藤原先生の描く笑顔は明るくて、すごくエネルギーが伝わってきます。
家が芸能事務所だから学校でその話ができない、というのも…逆にそこまで信頼できる親友はいない、と?
鼻血というのはうら若き乙女としてはすごいことかも。
イベント会場での、さりげないすれ違いは読み返してみるとにやけてきます。
そっちみろそっち、と叫びたくもなりますが…それが荷物を運んでいるスタッフにぶつかったとたん…と期待させて、むずむずするだけ?助けてくれたお兄さんも?
「アイドルって不思議」という言葉は、ある意味本質かも…人間の本能の部分が、群れ動物・家畜の部分がリーダー、飼い主、偉大な存在を求めてしまう…そして生まれつきそれを持っている人も、知的水準とか全部関係なしにいる…それはあるときは宗教のカリスマとなり、あるときは戦場の将軍となり、あるときは大衆をひきつける政治家となり…そして今はアイドルとして、僕はそう思っています。そう考えるとあまりほめられたものじゃないですけど、僕は人間の群れ動物面が大嫌いなので。
幸せ通りこして衝撃的…その衝撃が変なところからやってきましたね。
こんなところでこんな騒ぎを、すごい人です。
この紫ノ塚という人も冷静というか…恐ろしい人です。
五人まとまると鼻血ぶー?でもまあ、この五人がまとまったところはなんというかすごいです。
鼻血女の話を聞いて「あんたきっと運命かわるよ」って、この屋台のおっさんは何者?花ちゃんの父親?
夢で「CRASH」というユニット名も出てきて、それと重ねてのスカウトはすごい迫力です。これを逃しちゃいけない、という必死の迫力が感じられます。
シャープな迫力とスピード感には定評のある作家ですし、舞台での爆発が楽しみですね。

山本善次朗と申します
「髪が「いじってください」言っとんの!」という言葉はすごく楽しいです。このシャツが妙にさわやかな感じがして、すごく魅力的です。
由宇希くん…好きな子をいじめてしまうタイプでしょうか?
帰り道での嫌がらせはむしろかわいいぐらいでした。
死んだら何にもなくなる…ならいいですね、僕は間違いなく地獄行きですから。まあ、地獄もすぐ慣れるでしょう…人間にある、苦痛に慣れるシステムも除かれるのでしょうか?それは嫌ですが。
ほたてちゃんが泣き出しているのは、これまでもずっと否定され続けていたことを思えば…いや、どんなに傷が多くても新しい傷が痛まないわけじゃないです。
犬の霊についてはつくづくうらやましいです。僕も見たいですよ。「ほたての気ひいただけか…」は苦笑しました。
先生と善次朗の仲も、この農園で進展するでしょうか?「畑耕したことあると?」という表情の厳しさも素敵です。
手をつなげない、ってなんだかX-MENのローグを思い出します。
本当に木の根元に犬の死体があったのは、かなり突き放した描き方でびくっとします。
「きれいでよかった」という言葉も、逆に…きれいでなかったら相当ショックでしょうね。多分…まず吐いてしまって、逃げてしまうことすらありえます。
由宇希くんがさりげなく泣いているのも…思い出します。
おじいちゃんまで来てくれるのはすごく感動します。年中彼女の周りでは、霊たちのさまざまなドラマがあるのでしょう…こういう善意ばかりとは思えない自分の皮肉な考え方が悲しいです。
「こんなキャラですが」「先生おいは男じゃよ」このやり取りは飛びたくなります。すごい色気。
いきなり声をかけられたらちゃんと大声を出せるのはほっとしました。
そして今度は、この母親を呼ぶ子供は?
毎回いい話ばかりで、書くのにすごいエネルギーがいると思います。これからもこの調子でやってくれるとありがたいですね。

真夜中にKiss
くっきりしたわかりやすさがいいです。今までのむしろ詩よりの作品とは対照的です。
「食事の後片づけぐらい」と冒頭からギャップが大きいですね。いいレストランでも、フォークを落としたら拾ってはいけない、というのがテーブルマナーの一部だそうです。
いきなり社交界マナーの分厚い本…それって本質がある本でしょうか、それとも形だけでしょうか?
いきなり明後日デビューしろ、というのも厳しいですね。なんというか、すごく強引に戦場に引きずり出されるような理不尽さも感じます。
昔は紅茶専門店…ふむ、子供は小さいころ本物の美しいものに触れるといい美的感覚が育つといいますが、紅茶からもけっこういいかもしれません。
運転手の落合さんが突然人間の顔を見せたのもびっくりさせられます。いい味方になりそうですね。
和臣さんが母親を失い、小さいころから無邪気でいることを許さなかった…そのためこまれた怒りがののちゃんに向けられているのでは?そのことを理解できなかったら、どちらも致命的な間違いを犯す危険があります。
いきなり彼氏と別れる、というのは結構誤解を招く行動かもしれません。別の世界の人間になったのだから、と偉ぶっているように見られるのでは…それを考えると転校したほうがよかったかも。
一人になるより、支えあうほうが強くなれそうですが…というか、自分を大切にしてこなかったということは…逆に誰のことも本当に好きじゃなかったのかも。
彼氏とも友達とも、そんなに情があるようには見えませんね。
なぜこんなに目の敵にされるのか…「偉くならなきゃいけないの」という言葉、ノーブレス・オブリージュ…ちょうど今、イギリス王室のウィリアム王子は恋人とも別れるほど軍務で忙しく、ヘンリー王子は前線行きを直訴しているとか…日本では軍務こそなくても、違う義務が山ほどある…うらやましいならうらやましいと素直に言えばいいのですが、それを言うことも…思うことも許されない、と。
そこまで自分の感情を裏切り続けていたら、ぶつける相手も欲しくなりますよね。
「自分を可愛がるのが下手なのは和臣お前もだ」という台詞が恐ろしく深いです。さすがただの庶民と、その全てを覚悟で結婚したお人だ…
よく自らも上にいて、それだけ冷静に自分の立場を理解し、人を愛することができるものです。
ののちゃんのドレスの美しさはすばらしいです。このプレゼントも…つけこなせればいいのですが。
和臣さんの忠告はふっとさわやかで、「芽吹いた若葉のダージリン」というイメージとうまくあっています…詩の部分も使いこなそうとがんばっているようですね。
登場の瞬間の華やかさもすばらしい!
「何がしたいの」という言葉はまさに…彼女を敵に回すと恐ろしい、分析屋じゃなくて…
いきなりの嫌がらせでもパニックにならず、庶民としての体験が強さになる、というのもうまいです。
「このあたしに喧嘩売ったこと後悔しないでね」のカッコよさは強烈でした。
ただ、この強さがどうして育まれたのか…なぜここまで強い怒りと憎しみにさらされ続けるのか、いろいろと疲れますけど。

株式会社ラブコットン
オープン前日、いろいろ緊張しますね。
五万の価値はある、と思ってつけたのでしょう…本当にその価値があるのかもしれません。
というか涙はタマネギですか!
ビフォアアフターはなんか例の番組みたいです。いろいろな工夫が実に簡素でいいです。
ナルナルと中野くんの改造もうまいです。
で、開店しても二時間客ゼロ…宣伝忘れには額を机にぶつけました。
そういえば、宣伝担当がいてもいいぐらいです。
子供もうまく使っています。入りづらかったのを、子供と一緒に入れるというのが実にうまい…
綿百のアピールはちょっとびくっとします。僕みたいな合理主義者ならともかく…
初売れのくす球も、すごく嬉しい気持ちが伝わってきました。
鈴ちゃんの脱ぎっぷりは、大ゴマじゃないのがすごく残念です。
二時間で完売というのはすごいですね。そして、ナルナルの…それぞれの力をすごくよく評価しています。「士は己を知る者のために死す」…
それが目薬と見せて、結局未開封というのも素直じゃないですね。
さて、今のところは順調ですが、これからどんな苦難が待っているのでしょう。

ロッキン☆ヘブン
「エロイことがしたいと」に、心のすごく深いところから笑い転げ…頭を抱えました。何度も何度も、そこだけチラッと読んでしまうんですよ。
冒頭のドラマは無意味に思えましたが、読み返してみると…というかそこまでのライバルを持ってこなきゃ話が動かないんですね。
しかし二人でスパゲッティを食べ、のんびりと昼寝、って完全に夫婦ですよねこれ。これ以上ないほど幸せですよ…
「城戸・ピエロ・智史です☆」の明るさにはつっこみようがないですね。
キスすると見えて花びらが髪に、このラブラブは…女子全員蹴飛ばしたくなったでしょう。
ぶつかったのが冒頭のドラマに出ていた俳優だったとは…背の高さもよく出ています。
女子たちがわらわら集まってくるのは閉口しますが、まあ当然ですよね…
「何よヤキモチ!?」「ミーハー」という会話がすごく可愛いです。ラブラブですね。
台本を届けに言ったら彼の意外な本音…気づかれたらいきなり壁に貼りつけられて「何が欲しい?」って、何を求められると思ったのでしょう。
誰かもっとすごい人のサインとか、今度楽屋に入れてとか、視聴者参加型番組に出してとか?
「素のほうが」…まあ、あのG組ですからね…「G組で絶対ラッキーだよ!」という笑顔はすごく素敵でした。
さて、どんな形でこの男が出てくるか…あまりどろどろせず、さわやかにやってほしいですが。

アニマル横町
三十二歳…僕と一緒?というか僕って、ハトに豆をやっているおじさんと同じ?
ヤングマンも知っていることは知っていますが、それは高校の合唱コンクールです。
ゲームウオッチも多分僕は持っていませんでしたよ。
「飛猿だって出来るもん」ってあんたこそ何歳ですか?
めちゃくちゃに運動をさせてヤングマンと証明させる、というかそんなのに付き合う時点で若いです。

青空ポップ
これは厳しい。
地味に落ち続けるというのはかなりきついです。
社長との電話で、「フルネームは仁木り」…言わせないのがひどい。
不合格通知をばさっと捨ててくれる遥斗くんがかっこいい!つい捨てるのをためらいそうです。
デートもしたことがなかった…だから思いっきりデートとして楽しもう、と…いい気分転換にはなりそうです。
奏さんもなんでもないようで、うまく役に立っています。なんとなく、の「ポージングとかいつもかっこいい…」という言葉で一発で気がついてしまったようで。
昔の、遥斗くんと織花ちゃんのデートを見ていたら…もろに嫉妬してしまうのは可愛いです。
次からオーディションで、誰がいい評価をもらっているかを冷静に見る視線ができる…それでやっとつかんだ…これだけ苦労して身につけたことは失わないでしょう。
どのジャンルも表現できる幅の広さ…確かにすばらしいですが、本来の自分を見失ってしまわないでしょうか?幅が広いというなら…X-MENのミスティークやT2のT-1000みたいに相手が要求する自分になれる、ということでは…
本当の自分がちゃんとあって、それでしかも相手が望むイメージを作れる、というのはどういうことなのでしょう。
美都さんというライバルの存在はいいのかわるいのかもわからないです。
人を目標とすることで自分を見失わないか心配…でも、ちゃんと目標があれば歩きやすいでしょう。
その美都さんと、この涼という人は…これもまた面白いことになりそうです。
結構地味ですがすごい試練ですね。

CvCvCv
けっこうあっさりと力を取り戻してしまいましたね…完全に人間になる展開を期待していたのですが。
キスしようとしたら電気が走り、はにいちゃんが気持ち悪くなる、ということは完全に人間になったわけでもなさそうですね。
行かないでほしい、と素直に言えず、彼を心配するふりをしている…こんな小さな嘘でも結構胸が痛むものです。まあ、目は正直ですが。
料理も上手、学校も行っている…いろいろと面白いです。
「魔界じゃ「人間」は」という人間評はあまりに納得が行き過ぎて頭を抱えます。
でもはにいちゃんはぜんぜん違いますが…でもどれぐらい違うのでしょう。どう違うのでしょう…アイヒマンと。
具合が悪い、と心臓がどきどきするのが区別できない、というのも可愛いです。
奈緒ちゃん、くーちゃんの二人が悪魔を簡単に受け入れられないのは少し残念です。
ロビンが怒るのはわかります…
知らないから、わからないから怖い…それをいうなら、他人自体が怖いです。
でもあくまで大っ嫌いなんですね。というか彼女の大嫌いは大好きなんじゃ?
アレンが出てきてくれたのは…都合のいいヤツです。この悪意のなさがかえって怖いですが。
いつもの掛け合いのつもりがキスになってしまい、ロビンがいきなり悪魔に復活したのは…なんか残念だったような。

眠れぬ蝶
「りぼん」に風味だけだとしてもホラーが入るのってどれだけぶりなんでしょう。「パートナー」ぐらいしか記憶にないです。
こういうものすごい村って今もあちこちにあるのでしょうか?
家庭の複雑さもちょっと興味深いです。
神様に守られる…というのはいいことのように思えます。というか、日本という国自体天皇の力に守られているんですよね。
カマキリと見せて花だった、というのはやられました。
五年前死にかけた…かなりすごいことですね、これ。というかこんなことをして反省していないって、彼には良心がないのでしょうか?
「はやくこんな不気味な村出たかったから」というのは…誰もが感じる自然な思いでしょうか。
でも結局、若者みんなが村を出てしまって…どの村も過疎、そして都会は都会で空っぽ…もし田舎がいいところではなく、ただずっと出られなかっただけだとしたら…日本そのものが田舎に残っても都会に出ても地獄ということでしょうか?
「凛がいるなら」と読まれている、というのもなんか辛い、閉じ込められたような感じがします。
この猫もどんな形で動くのでしょう。
この回想も可愛いです。
昔の歌の不気味さもなんというか、すごいですね…
そして見てしまった、おぞましい儀式…なんかわかる気もします、やり場のない憎悪がたまっていくのは。
出かける夏夜ちゃんを見守る親は、これから何が起きるか察してなのでしょうか?
そして結界から…あ、止めましたか。
ずっと記憶を閉じ込めて、このままだったら一体どうなっていたでしょう。
昔の日本の、どの村もそんなふうに、記憶を閉じ込めてやっと生きてきたのでしょうか。
そして今は、日本自体が記憶を閉じ込めて…まさに地獄ですね。
来月号はどうなるのでしょう。いっそのこと、一切の救い、甘さを拒絶して徹底的に冷酷にやって欲しいです。

出ましたっ!パワパフガールズZ
ラブレターでこんなに動揺するなんて、可愛いです。
あちこちにものすごい量の嘘ラブレター…これってすごく迷惑かもしれませんが、いろいろすっきりしますね。
ある意味誰が誰を好きか、どっかのテレパスが全部公開するようなものです。
犯人がアルファとベータだったとは…でもこの変装は可愛いです。
大人がどんなにこれでえらい目にあったかは想像すると爆笑します。
アルファとベータも、そういう愛があったから今ここに…どうだったのでしょうか。
本当にまったく愛情を受けていない人もいますからね…
他のニセモノには名前があったけど、かおるちゃんへの手紙にはなかった…これは素敵なオチです。

ラブ・ベリッシュ!
自覚したはいいけど相変わらず…まわりには夫婦喧嘩にしか見えない、でしょうね。
二人で飲み物を買いに行って、トンとぶつかるのは可愛すぎます。
えみちゃん、いまさら気づいてどうするんですか。
補習を魔法で愛の補習に?なんかエッチな感じの言葉ですね。
デートする、と知らせて…「好きな子とうまくいかず自業自得」というのがひどい。考えてみると間違っていません。
間違いを聞こえていない…ふふふ。パニックになって、ふとわれに返ったら、本当に女の子にもてている…すごい表情するのもわかります。
いきなり殴って「二度と私に」…たまりませんね。
で、渚は全部お見通しですか。さすがにそれは初読時からわかりました。
「平気でいられるの?」と聞かれて、ふっと世界が違う色で見えてしまう…ここの表現はすごいです。
大声で「行くなバカー!」というのもすごく強烈です。
キスで黙らせるのも…ああもう。「最高に可愛かったよ」って…このサド!
恥ずかしがりながら手をつないで寮に帰るのも可愛いです。
いやまあお疲れ様でした。とにかく楽しかったですしなんとも言えず熱かったです。
次回作はどんな話になるか、今から楽しみです。

キャッスルかごめ荘
結構あっさり終わってしまいました…
田中くんを送り出すことに…すごく明るいですね。まあいい知らせなんでしょうし。
全部手続きは済んでいる…すごい信頼感です。
田中くんの天然な思いやりもまっすぐでいいですね。
「僕にはそれだけで充分ですよ」という言葉自体は素敵なんですが…この、別れがつきもの
このおじいさんも、どれだけの別れを経験してきているのでしょうか。
いい思い出を作るために…
それぞれのプレゼントも、ミオちゃんのプレゼントもすごく素敵です。
泣きながら笑顔、というのが…なんというかすごいです。
「いってきます」ということは、帰ってくることも…故郷に錦を飾る?その日が楽しみです。
もう新しい仲間が来る、というのもまた…本当にいいところです。
とにかくすごく素敵な作品でした!次回作が楽しみです。

HIGH SCORE
美女と寝ていても漫画に夢中、というのはひどいですね。
ありえないのが面白ければ…
小さい字を読むのが嫌い、というので、今の子は漫画さえ読まないというのを思い出しました。
でも携帯電話の小さい字は喜んで読むんですよね?
読み仮名ネタの連打は楽しかったです。というか「りぼん」は総ルビですけど。
昔の本は、字は遠慮なしに難しいというか旧字体で総ルビだったそうですね。
でもまあ、DTPで旧字体総ルビなんてやったらパソコンもオペレーターも死にますけど。
ミッキーに「おもしろすぎるんだよ!殴らせろ!」は…それはまあ嬉しいでしょうね。

紳士同盟†
結構あっさり解決しましたね。
誕生日は…普通なら「あなたが生まれてきてありがとう」という日では?そこまで根本的に存在を全否定されてきたとは…
だからまともに愛することもできなかった…胸が痛いです。
みんな何もわかっていないでうわさをしている、というのがまた嫌になり、ため息が出ます。
高成様の情熱はかなり強烈でした。
真栗、何をする気でしょう…「途中から誉め言葉になってるよ」は可愛くて爆笑。
「クールな顔もそろそろあきた」でびくっとさせて「笑った顔が見たいだけ」…くー、たまりませんね。だったら男としてじゃなく精神医として接したら…逃げられるだけですね、精神は本人が治したいと思わなければ直りませんが、この状態だと治すのは苦痛が大きすぎます。
思い通りになっても心が渇いていく…海で真水がなくなり、海水を飲むのと同様?
誰もが、そんな飢えを…神以外には満たされない?それとも、幼少期本当に愛されていない子だけがそんな飢えを?
でも、それで灰音に握られた手を拒絶するって?びっくりします。
何が欲しいのかわからない、自分とあまりにも切り離されて…先生のところに?
彼の前で風呂に入る、でも一緒に入って抱かれるわけではない…この微妙な距離はさすがに大人です。
「自分にはなにもないと思っているから」…これは…もう精神医、というか…精神医にとってのタブー、相手の同意を得ない治療…メスで刺すに等しい蛮行?
いや、医者としてでなく人間として…必要だ、と?
この幼少期はあまりに残酷ですね…ひたすら自分を責めるように仕向けられ続け…
「もう許してあげるんだ」という言葉はあまりにも、残酷なまでに優しいです。
まおらと真栗の優しさもなんだか目が潤んできます。
服がメイド服しか浮かばない、というのは爆笑して、気の重さが飛びました。
灰音ちゃんのあくまでつきあう根性がまたすごい。ため息が出ます。
そして…この詩的表現もまあすごい!
潮ちゃんは自分自身を言葉で分析し始めている…これは非常に大きな治療です。
全部わかってた、という灰音ちゃんの言葉も…でも、最後までいえないのを後押しするほか三人もまたカッコいいです。
灰音ちゃんの本音もほっとしました。
高成のリボンと潮のネクタイ、というのに嫉妬する高成様がまた可愛い!
まおらちゃんへの潮ちゃんの、多分始めての本当の笑顔…素敵でした。
この展開が愛に恵まれていない読者を癒してくれることを…そんな読者がいないことこそ祈りたいですが、それは現実に背を向けることでしょう。どうか一人でも多くが…とにかく祈りたいです。

来月号の萩先生の連載は何かとテンションが高そうで楽しみです。
福米先生がショートで本試連載陣に残るのは…正直複雑です、なんとか「ももぶた」から解放されてまた人間を描いて欲しかったので。福米先生の普通の正統派作品はすごく好きなんですよ。

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