りぼん2007年9月号感想

付録のポウチはスタンダードなサイズで使いやすいです。
マニキュアは幼児が安全に使えるでしょうか?少しそこが不安です。

新連載で、まあなんというかいつもの状態に戻った感じです。
種村・槙・酒井・春田の四頭体制はこれでもうどれぐらい続いているのでしょうか…そしていつまで…まあ力があるのは確かですが、とにかく新人若手に頑張って欲しいです。これだけ機会を与えられているのですから…

チョコレートコスモス(春田なな)株式会社ラブコットン(樫の木ちゃん)青空ポップ(小桜池なつみ)ロッキン☆ヘブン(酒井まゆ)山本善次朗と申します(槙ようこ)HIGH SCORE(津山ちなみ)おさんぽの時間(水沢めぐみ)真夜中にKiss(持田あき)アニマル横丁(前川涼)ラブログ!(朝吹マリ)CRASH!(藤原ゆか)木々のゆくえ(えばんふみ)CvCvCv(中島椿)紳士同盟(種村有菜)次号予告

チョコレートコスモス
主人公の性格が表紙やカラー扉の印象と違いすぎます。まあ表紙であの性格を出したら読者が手に取らないかもしれませんが。
恋を求めて高校に入る…なんだかわかります。そして少女マンガ的な妄想の数々には笑うほかないです。
いきなりにらみつける表情、さりげなく手にある「正しいガンつけかた」に苦笑。
目つきが悪くて…といっても彼女、性格も相当きついですが。
また友達…栞ちゃん(という名前には固定イメージがあるので混乱しますが)の手にある「マジ本物の乙女道」というのも、この手のギャグが定番化するのでしょうか?
梶くんと悠士くん二人のキャラも面白いです。というか…もし僕が好きだった子と同じ高校に入っていたらこの百倍悲惨な状態だったでしょう。はは…想像してへこみながら、そうでなかったことを呪っているんですからなんとも。
遠まわしな誘いにまったく気づかない…ここに胸キュンというか少女マンガの常套パターンの一つがあるじゃないですか!机を振り回す悠士、本に「行っちゃいなよ。」とある、細部のなんともいえない面白さは買えますね。
先生に対する文句も、読み返すとにやっとなります。
彼女のナンパに対する態度、悠士くんへの受け答えもそうですが、きついのは目つきだけじゃないですね。栞ちゃんの手の本もいろいろ面白いです。
悠士くんのことが子供にしか見えていない、なら{幼馴染がとつぜんカッコよく}という黄金パターンが待っているわけですね。
友だちとつきあって、そしてナンパにも強引に少女マンガ的妄想をくっつけようとして…全然違う、ここはなんとも興味深いです。
僕自身はナンパはまったくしたことがないです…今思えばそれは欠陥でしょう。そして現実にナンパするには、いろいろな気恥ずかしさとかを乗り越えなければならないし、相手も生身の女性なのですから漫画やゲームとはまったく違う、それこそ紗雪ちゃんみたいにきつい反応が帰ってくることもあるのでしょうね。
このナンパ側の男の子も、決して悪い人ではない…なんとか彼女の気を引こうとし、相手のことを少しでも知ろうとしているのがわかります。それをひたすら拒絶している、彼のことをまったく知ろうともしない、相手を楽しませることで自分も楽しませようともしていないのは紗雪ちゃんの側ですよね。
のぼりの棒に叩かれて、もちろん初読時には誰だか気づきませんでした。
それがカッコいい人だったので…もちろんナンパしている男にとってはいい気持ちはしないのは当然です。ここは僕は全面的に、このナンパ男の弁護に回りたいですね…逆に、ここまですかっと性格の悪い女の子が主人公だというのも大胆な話です。
これで自分が悪いとはかけらも思わない、というのがちょっと怖くなりますよ。
さらにビンまでぶつけられるなんて…このナンパ男がつくづく憐れです。というか500gの質量はそれだけで凶器ですよ。
この誘いも、客観的にはナンパと変わらない気がするのは僕だけでしょうか?
「あなたもしかして春英高校の人?」と聞いているのって、先生の側は紗雪ちゃんのことをわかって…半ばおもりをしているような感じかもしれません。もちろんここを関係者に見られたら非常にまずい事態になるのは…考えていないのでしょうか?
爪を見るのでさりげなく手を握っている、というのもうまいです。
爪をやってあげる、というのも結構変わっていますね。
リムーバーがないと落ちない、というのも怖いですね。それって耐水性で…まさか有機溶剤?食用油や燃料油で落ちるでしょうか?
反抗的な目、というのは何かと難しい問題ですね。学校だけでなく、社会の権威主義的な面は、人が嘘をついている場合も、権威者はその内面を目から正確に知ることができる、というのが重要な前提になっています…が、もしそれが間違っていたら取り返しがつかないことになります。
保育園の時の傷…犯人は悠士?それとも…
代弁されたその本心は納得させられます。というかそれを言ったの彼自身?
塗った爪にキスする、というのも妙に官能的でした。
もう理想どおりの夏キュン…と思ったら先生!少女マンガ展開にもほどがあります。
意外と面白そうです、紗雪ちゃんの性格の悪さとか、栞ちゃんの本とか、悠士くんがどうカッコよくなるかとか。

株式会社ラブコットン
しかし色気のない作品ですね…(ぼそ)
繁盛している中でナンパする怪しい男…店にとっては非常に困る存在ですね。こういうのに対処できる専門家も必要かも。
今調べるまでセレクトショップの意味も知りませんでした。
ここまでピアスだらけの、それも成人男性をキャラとして出すというのも考えればかなりすごいことですね。
でも鼻と眉の単純な線は不思議な印象があります。
「東京じゃないところに用はない」というのもきっぱりしていますね。確かに東京こそ中心ですが、大阪だって東京に負けるか、という気概はいつだってありますよ。
一度「申し訳ないけど」とまともな断り方しておいて…多分、これが六本木から来た三つ揃えスーツの…一条和臣くんのような人だったらどんな無理してでもOKしていたでしょうが…
縫製工場との縁だってそれこそのどから手が出るような話なのに、相手が気に入らないから…まあその気に入らない、という皮膚感覚は商売にとっては結構重要ですがね。
仲間三人が並んでいろいろ心の中で突っ込んでいる野も面白いです。
すごくマイナス思考ではありますが、確かに一つ一つは正しい…でもそのマイナス思考を突き詰めたら起業はできなくなりますよ…僕のように。
まあ直感に従うのはいいのですが、「それは自分と似てるから」というのが本当でしょうね。
はさみを手に持って外を歩けるとは安全な町ですね。東京ではカバン、いや裁縫箱に入れていても捕まります…どうやれば持って帰れるのか見当もつきません。
いきなり飲んでいる花見月さんと出くわして、この大喧嘩…あ、はさみを凶器として使うなら、脅すなら開いていてもいいのですが…本気なら閉じたままか、または完全に開いて一方をしっかり握り、もう一方はぶらぶらする十字鍔として用いるほうが威力は上です。大型の裁ちばさみなら分解して二刀というのもいいですね。僕も昔は開いたままプッシュダガーのような握り方をしていたものですが、それじゃ痛むのはこっちの手です。
怒鳴りあいながら相手の考えを知る、というのも熱くて面白いです。
それで逃げて、同時に「服もってけってマジ?」「リサーチって本気?」というのも面白いです。
価値観が同じ…ひたすら近親憎悪でしたか。
問題は、その縫製工場が使えるかです。
というか大阪が何故海の向こう…ここ、北海道でしたっけ。

青空ポップ
詩織さんのプレッシャーがどんどん激しくなっていますね。
冒頭、前回からの「妹だと思ったことねーよ」発言でわくわくしていたら、大バカぶちかましてくれました。
ここまで小さくなるのが可愛いです。
地味にダメージでかい、って織花ちゃんのほうが百倍ダメージ大きいですよ。
美都さんさえ落ちるとは…ここの美都さんとの会話は、彼女のすさまじいまでの自分に対する厳しさにびくっとなります。だからこそ「頑張りすぎるな」という言葉がわかってきます…
奏ちゃんとの気まずさは見ていて楽しいです。
そして…美都ちゃんの厳しい意見、これは笑うほかありませんでした。ドライな人です。
いきなりぶつかったモデルの男、この人はあまり重要なキャラにはならないでしょうが…
遥斗くんもかわいそうに、かばおうとしたら「奏ちゃん…」じゃ報われないです。「底抜けに軽いだけなんだ」というのもすごいですね。
だからこそ真実、というのも重みがあります。
「また親の七光りで」という陰口がついてまわるように…父親がモデルになるな、といったのも、その辛さをわかっていたからなのかもしれません。
糸井さんのいう、あまりに偉大すぎる母親の姿…それを越えなければ一人前の人間になれない、としたらそれは厳しすぎます。しかも中途半端に実力主義社会でもあるから、歌舞伎のように襲名してちゃんと次代に譲ればいい、というわけにもいかない…
「君も人間なんだから」という言葉もすごくわかります。
ここで一人で、誰の助けも借りずに泣いて…出てきたのは、やはり親が親なら子も子ですね。そして父親は…それをこそ心配していたのでしょう。
やっと二人のポスターが実現しましたね。
そして…奏ちゃんのところにミカさん、彼女の登場はすごく嬉しいです。でも…さてどうなるのでしょう。
というかラブポップ仲間の二人はどうなったのやら…それは忘れたほうがよさそうですね。
次号以降。ミカさんがどう活躍するかすごく楽しみです。

ロッキン☆ヘブン
まず自分の頭の上のハエを追え…
「なんか俺が悪い」お前が悪いんですが。まあ元々無理があった以上、どこかでひずみが表面化していたかもしれませんが…
取り立てて変わることもない、というんじゃどうしようもないですね。
お弁当を作ってきたのが大笑いになる、というのもキャラですね。
というか現状のほうが居心地よくなっていませんか?
いきなりふいっとそっぽを向いて「お前とは話したくない」…「これから本気になるかもしれないじゃん」というのは確かに殴りたくもなります。
晶ちゃんが切れたのには驚きました。
そして就学旅行のあの夜あったこと…結構ドキドキさせますね、「言っとくけどやましーことは」と釘を刺されても。
それで「椿くんのこと好きなの?」で、確かにこの反応は可愛いです。でもなにこの大喜び。
「あんたと一緒にしないで」という言葉に、逆に晶ちゃんのほうが紗和ちゃんにコンプレックスがあることが伝わってきます。
災難じゃないんだから…災難です。ある種の恋はまさに災難に他なりません。
紗和ちゃんは喜びすぎていますが、それでひどい傷を負うことにならないか心配です。他人の恋にはあまり立ち入らないほうがいいのに…
なぜか和、というのも苦笑しました。
寝坊するまで妄想するなよ…はあ。
で、いきなり椿くんの別の面…だからほっといたほうがよかったのに。
それでも紗和ちゃんのことだから関わり続けて、面倒なことになるんでしょうねえ…はらほら。

山本善次朗と申します
「内緒なのに簡単に私に言うなんて」…論理的ですね。特に悪いことをしているのですから信用は置けない、と思うのが普通なのに。
でも大変なことがあったから、ああいうことをしたんだとも…
父親に取り憑かれている?幽霊が取り憑かれるとなると、まったく希望がないですね。
当然のようにつぐみちゃんがいる、というのもなんか不思議な眺めです。
で、その父親はほたてちゃんのところに…
そしてどう見ても怪しい人の善次朗が、ぱっと野菜を差し出してこの家に受け入れられてしまう…この魔術は見事です。
「つぐみがお父さんを助ける」…というのも難しいのでは?子供に何でも期待していいのでしょうか。
「いちばん伝えたいこと伝えるんじゃ」といっても…それほど難しいことはないです。キリスト教徒なら、神には一番伝えたいことを伝えることができることも多いですが…
母親が弟に手一杯で、というのもよくある状況ですね。それで父親が気をきかせて連れて行ったら…これ以上の悲劇もないです。
変に絡んでくるおじいさんとその亡くなったばあちゃん…これも不思議と、すごく哀しい笑いが浮かぶワンシーンでした。
「知ったらほたてはおいのこと嫌うかも」ってそれこそありえないのに。他の人ならともかく…いや、でも人間は底なしに哀しく邪悪な存在でもありますが…

HIGH SCORE
起きたら自然とこの形、というのもすごいです。
えみかちゃんは自分の音痴を自覚しているのでしょうか?
癖になる、というのも面白いです。ボエ殺される…萌え死ぬの変形?
京介の「君だけを抱きたい」は爆笑しました。えみかヴォイスまでこなすとは…
アイドルとなっためぐみちゃんは容易に想像できますね。
なんかもういろいろ豪華というか楽しいカラオケですね。うらやましい…僕は一人カラオケ専門です、宝塚以外興味がないので。
というかこの曲は既存…だったら著作許諾表示があるはずですから、全部作者が部分的に詩を作った?

おさんぽの時間
いろいろ思い出して泣きたくなります…
おさんぽデビューも楽しそうです。「食うぞ」ってどういう意味で?
この装備もなんかすごいです。僕は犬の糞は、原則としてその場に埋めていました。
碧くんの穏やかな雰囲気は相変わらずです。というかきなこちゃんの碧くんへの反応がすごく見ていて楽しい…意識するぎりぎりの線というか。
派手な女の子の登場もこれからが楽しみになってきます。
でもきなこちゃんは犬に夢中であまり男の子に興味がない、でも小松原さんはきつい言葉で牽制する…なんと言うか見ているのは楽しいです。
お散歩に行ったら…大変ですね。とにかくウンチを食べる癖と人を噛む癖だけはつかないといいのですが。
変なところで座りこんでしまうのも、年老いてから結構ありましたね…
他のみんなの犬もそれぞれ仲がいいです。
小松原さん、犬の散歩なのに決めすぎですよ。アイドルのコンサートにでも行くんですか?
すぐ別の犬になめつくなんて…可愛い。それで赤くなっちゃうのも可愛いです。
飼い主に似る、といったらだらしなく開けっぴろげ、というのは苦笑しました。
犬の寝言も懐かしいです。可愛いですね。
今は二人+二匹でのお散歩が夢みること、というのもまた可愛いです。
話している二人を見て、リードを外してしまうというのは…あまりの恐ろしさにぞっとしました。
それが「こんなはずじゃなかった」というのがまた怖いです…
その痛みも嫌というほどわかります、なんどか犬がどこかに逃げそうになったこともあるので。
家で待っていた、というのはもう…真くんの冷静さがまたすごい。
小松原さんのお詫びがなんだか可愛いです。いいところもありますね…
意外な友達になってしまうようで…楽しいです。ペットを通じた友達、というのは僕の場合余りありませんでしたが、作れることもあるんですね。

真夜中にKISS
案外あっけない決着でした。
三日後に、ときっぱりやってしまうのは彼女の強さですね。自分のほうが本気を出せば強い立場にある、ということもわかっているのでしょうか?
その三日で、樹里くんといちるちゃんも助けようとしているのがすごい…
筆談でこれだけ書ける、というのもすごい語彙力と表現力ですね。高校生のときの僕より脳みその中身がまとまっているのでしょう。
樹里くんの植物に対する優しさ…いろいろな面…彼に知って欲しい、そして自分も知りたい、というのがすごいです。
どこまでも登りたい、でもおごった人間にはなるまい…それがどれほど難しいことか。この富と地位を使いこなせる存在に…おそろしい。
「俺に出来ないこと」…でもその歳で、何に失敗してきたというのでしょう?まだ何も試してさえいないのでは?
そして勝負のダンスパーティー…ダンスそのものは綺麗でも嫌がらせはたくさん、そして「君がいなくなることさ」という言葉…和臣くんが飛んできているからその助けか、とも思いました。
でも必要なかったですね。
というかなぜ彼は、ここまで自分の深いところまで打ち明けてしまうのでしょう。
ひっぱたいてこのノートを出す、というのは格好よすぎですよ。
いちるちゃんが本当はしゃべれたとは…医者にも両親にもすごい負担をかけていたことでしょう。
和臣くんが飛んできたのもまったく意味がありませんでしたね。単なる送り迎え以外に。
人を無償で想う…嘘もよこしまも…それはもう人の域ではないのでは?
あまりにも邪悪ばかりが目についてしまう世界で、感受性を麻痺させることなく生きることは実際にできるのか…

アニマル横町
この前髪を上げているのがなんとも可愛いです。
昔のイヨと今のとはどう違うのでしょう。
山でピクニック、というもの自体は楽しそうですが…僕も斜面を転がるのは好きでした。
いきなり落とし穴に落ちる、というか本当にこの罠に動物がかかっていたら、ちゃんと止めを刺して血と内臓を抜き、皮をはいで切り分けて料理できたのでしょうか…幼稚園児の目の前で!
顔もお面だった、といっても何が違うのやら。

ラブログ!
微妙に雰囲気が変わったような…整った感じがして口当たりはよくなりましたね。
現実の男の名前が出る前の彼女ってどんなだったのでしょうね。
いきなりおっさんに絡まれるというのもすごい話です。
ここでの相原くん…読み返してみると「女を守るのは男の役目!」といえる男子がいまどきいるだろうか、という疑問が…
二次元にしか興味が…というと…どこにいくところだったのでしょう。
いきなり「おーい相原ー!」と呼ばれたら…「恋愛まんが読みまくって」いるなら、早めに告白したほうがいいのもわかっているでしょうに。でもまあ人間、わかっていてもどうしようもないことのほうが多いですが。
願いがかなうブログ、というのも面白いですね…ある意味地獄少女?
この妄想は吹き出しました。
それで何を書いたと思ったら翌日…あまりにむちゃくちゃなシチュエーションの実現に吹っ飛びました。
というか読み返してみると、この書きこみを見た友二人がどれほど呆れたか…苦労したか、想像するだけで笑い転げてしまいます。
抱きしめられたい、といきなりくるのもすごいし…それが実現されるのも…
なんというかめちゃくちゃばかり願って見事にかなっていますね。すごすぎます…友達が。
スーパーヒーローと真顔で言える彼も…お似合いですね。
そして野球と聞いただけでのすごい妄想、そこで他の子が告白する、と。
朝玄関で、ということ自体ものすごいのですが。というか告白されるんですね…頭抱えました。
それで予定通りにならないことで戸惑っていたら、友達が謝って…ここはなんだか感動的でした。
というかあの無茶を叶え続けた二人がすごすぎるんですよ。
二人の協力に素直に感謝できたのはすごい力ですよ。
そして一気に家に殴りこんでの告白、まあ友達がすごい力をくれたからですが…
最後に相沢くんのヒーロー願望の強さが出てくるのがなんだか楽しいです。実際お似合いでしょうね。
とにかくすごく楽しかったです。今度はもっと重厚な作品を期待しています!

CRASH!
この四人がそろっただけでも十分すごい眺めです。
残り三日、という条件に厳しくするのは事務所より子供のしつけ優先という気がします。実際間に合わなかったらどうしていたんでしょう。
倒れたと思ったらまた復活して、すごいですね。「ところで青柳 書類はまにあいそう?」って何の書類でしょう。関係あるのでしょうか?
そして、下のレッスン室に行ったらいた…まるで幸せの青い鳥。
「女の子の顔しか覚えることができないんだ」には爆笑!すごいキャラです。本当に女の子なら一カ月前でも覚えているというのがすごい。
あ、青柳さんの弟で…例の書類はそれで出てきたのですか。
女の子と勘違いしてくさい台詞を吐いてしまったのも爆笑。何か妙な…いやその。
三枚分なんでも言うことを聞く…何をさせられるのやら。
グループ名を初めからきっぱり決めている、というかイメージはすごくよく出てきます。
桐くんに昔の話をするのもなんだかほわっとします。確かに「自分がアイドルになろうとは」と思うのはわかります。
それで勝手に、その世界を信じる…この信じる心がどんな力をもたらしてくれるか、楽しみです。
そしていきなり一人一人に抱きついて採寸、さらに同居宣言…もうものすごいことになりますね。
支える側も大変です…どこまでリアルに、アイドル界の厳しさを描きつつ、藤原先生ならではの熱さを暴走させてくれるか楽しみです。炉心溶融が起きるぐらい熱くしてください。

木々のゆくえ
どうだったのでしょう…本当に、あまりにもあっさりと…でも甘いと知っていても助けて欲しかったのが本音です。もちろん助けてしまったら非難も多かったでしょうが、やはりどちらがよかったかといえば…
冒頭の「帰りたくない」発言、そして無造作な「夏休みたくさん会える」…「俺ら受験生だし」…忘れているのでは、肝心なことを?
笑顔で別れ、家に帰った瞬間倒れる…まさか、ずっと激しい痛みに耐えていた?
体調を少し…というか担任の先生も病気のことを知らない?
そして帰ろうとしたら、笑顔の彼女が待っていた…そして元気、と笑顔で、そして突然家族と旅行…察しろよ、と言いたいですが、察したところで…どうできるのでしょう。抱きしめて最後の瞬間まで一緒にいたいと泣きわめくことができるでしょうか?できたらむしろ偉大ですよ。
振り返らず、最後まで涙を隠すのがまた…どうしてそうしなければならないのでしょう。
一週間後、普通の葉書…に思えるなぞめいた仕掛け…いろいろな思い出に導かれ、あちこち連れまわされ、その箱の中身の「私はきっともうこの世にはいません」という一言…
病気に勝てなくてごめん、というのもひどい言葉ですね。意志で病気に必ず勝てるなら誰も死にませんよ。
留守電での訃報というのもあまりにひどいです。
最後を見られたくなかった…それもわがままですが、許せるわがままでしょうか…
「彼女の所だろ」という言葉も、皆の理解と思いやりがうかがえてじーんとします。
墓に第二ボタンを置く、というのもすごいですね…彼がこれから別の恋をすることもあるのでしょうか?もちろんそれもいいのですが。
なんというかむしろショックでした。でも…読み返すと不思議な味がある…いい作品ではあります。
次回作はどんな作品になるでしょう。やはりまた、生死の問題にこだわるのでしょうか?

CvCvCv
いきなりウエディングドレス…まあコスプレのきわみはそれですね。
天国で花婿姿のロビンが待っている、と言うのもすごい夢です。
二人天国で平和に、って何か違うと思わなかったのでしょうか。
その甘い言葉で違和感を感じ、うわ…これはものすごい罠でした。
落ちる場所考えろ、というのはほっとしながら大笑いしました。
そして一発…かましすぎです。
またキスして、結局エナジーが消えていて普通の人間に…ややこしいですね。
ロビンにとってもう必要ないのかな、だなんて…バカだな、としか言いようがないです。
「そうかおちびちゃんはMなんだね」って何をいまさら。
「大好きなんだから!!」で落とすのも強烈でした。
まあ…とにかくひたすら大騒ぎの連続でしたね。お疲れ様でした…これを描くのはものすごいエネルギーが必要だったことでしょう。

紳士同盟†
やっと終わりが見えてきた…のでしょうか?
いきなり刃をつかむ、というのはびくっとしました…確かにこの状況では有効です。
痛みを感じれば少しは…というか「気色悪い」という言葉が、逆に一部女子読者には刺激的かも。
春日さんがこの二人と知り合い、というのがすごく意外でした。
そして「強い奴が無傷ってわけじゃない」…そうですよね、強いからこそ深い傷を負い、それでも生き続けている…
本当に弱い奴は傷つくまいと逃げて、後に想像を絶するほど大きな傷を残してしまうものです。
葉を折ったエピソード…春日さんも傷ついていますね、同じぐらいに。
光の中に…みんな、という存在があるから自殺できない、そのことはわかっている…僕はただ…自殺自体ができないので、早く誰も悲しまないようになって欲しい、それからできるだけ早く、苦痛少なく自然死したい…と祈るのみです。
寂しさについての言葉、表現もすごく印象に残ります。
こういう場では閑雅のほうが前に出ますね。
「無駄だった」という言葉もすごく、僕の深い部分の傷をえぐり出します。僕も…あまりに多くの無駄な努力をしてしまいました。
そしてこの手紙の内容は?それはまだでないまま、家が燃えている…
小牧ちゃんは無事でしたか…そしてあの二人が!
誰がどう動くのか、ハラハラさせられます。願わくば、これ以上嫌な真実と直面することにはなりませぬよう…

来月号は雪丸先生の新連載!どれだけ弾けてくれるか、どんな感じに洗練されるかすごく楽しみです。
そして別冊付録はいつもながら、感想屋には嬉しい悲鳴です。

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