りぼん2008年6月号感想

付録の装身具三点セットはすごいの一語!
紙ものもすごく品がいいです。

新連載も読みきりも満足でしたが、それはどちらももう何度も出ていて知っている作家だったから安心できたこともあります。
全く初対面の作家に驚かされることがもっとあってほしいものです。

今月号でかなり重要だった「青空ポップ」が終わり、他にも複数の連載が数話以内に最終回を迎えそうな雰囲気です。
ここしばらく、大量に新人・若手作家に機会を持たせたことが、そのフォローになるでしょうか?

紳士同盟(種村有菜)バドガール(朝吹まり)アニマル横町(前川涼)HIGH SCORE(津山ちなみ)チョコレートコスモス(春田なな)株式会社ラブコットン(樫の木ちゃん)CRASH!(藤原ゆか)幸せ色の自転車(込由野しほ)ロッキン☆ヘブン(酒井まゆ)君は坂道の途中で(持田あき)シュガー中毒(村田真優)マジョカル☆マジョカル(武内こずえ)青空ポップ(小桜池なつみ)次号予告

紳士同盟†
いいメッセージを伝えようとしているのはわかります。
冒頭で、灰音ちゃんが「両方と結婚します」と言い切ってしまったら潔かったのですが。
引き離されたら二人とも不幸になりますが?
石を見て彫ることを考えてしまうのは吹き出しました。
十夜の行動にはかなりびっくりしました。
この拳銃はM1911ガバメント?角ばった用心金と小さすぎるのが違和感がありますが、小型化したクローンでしょうか。というか前面の顔はガバメントとはかなり違います…このサイトはすごく怪我しそうです。
最初に破壊したのはディスクだった…前に閑雅にねだっていた親についての情報?
いきなり「あなたを殺して僕も死にます」という言葉にはびっくりしました。
「死にますよ!?」「嫌よ!!」というのがすごくまっすぐでした。
「悲しい結末しか知らずに」という言葉が驚くほど重いです。この世界にはあまりにも絶望が多すぎます…
どれほど『幸せな結末』を見てきたか、という言葉は…作家としては最高の言葉だと思います。僕も常に読者に光を与えて欲しいと言っています…それと同じですね。
あっさりと水に飛び込んでしまう、そこで…奇跡にしてもすごすぎます。というかこの池の透明度がすごいです。
「やられたらやり返すのが大嫌い」という言葉もすごく重いです。
それ以外に人間社会を維持する手段はない、という声もしますが、僕もすごく嫌です…死にたいぐらい、この世界を拒絶したいぐらいに。でも他の道を探す努力もしてみなくては。
兄弟ののろけ合戦は頭を抱えるしかなかったです。
途中から灰音が聞いていたのは爆笑!
「自分では自分をかえられない」という言葉も重みがありますね…最初からそれを期待して?
そして倒れた灰音…違いますよ、それじゃ『幸せな結末』にはなりません!
というかまだ、十夜の家族の件はディスクを壊しただけですから…来月号の最終回はそれが中心でしょうか?
とにかく『幸せな結末』を信じています。終わりよければ全てよしなのですから。

バドガール
カラーページの色感覚はすごいです。
運動神経の悪い子が突然才能に目覚める、という話はよくありますが、問題は基礎体力なんですよね…50m10秒以上かかる子が、競技が変わっただけで垂直飛び2mというのは面白いですが無茶には違いないので。
かなり説明してくれてはいますが、もう少し強調して欲しかったです。バレーボールでもボールは操れないけどジャンプ力や走る速さは桁外れだったとか。
羽海ちゃんのカッコよさは見ていて気持ちいいです。
いきなり不気味なオッサンが出てきたのはびっくりしましたが、面白いネタになりそうです。
回想シーンはいろいろ思い出してしまいますね。
初めからできる人なんていない、という言葉…その努力自体が才能だとしたらどうすればいいのやら。
一生懸命やったけどダメだった、という虚無感は伝わってきます。
ヒーローの登場はごくさりげなくてうまい。
当日に熱を出してしまった…自己管理という言葉は本人が一番よくわかっているようで。
羽海ちゃんの父親がカツラをかぶり、羽海ちゃんが殴り倒す漫才は楽しいです。
立っているだけでいい、というのも無茶な話ですね。
コートの印象を感じるのも、剣道の試合のことを思い出してふっと不思議な感じがします。
頑張る、と決意した表情もいいですね。
動いてしまうとすぐぶつかる…その真相がすごくうまいです。敵側の心情描写も欲しかったですが。
目を閉じて無理に打たせる、というのも…実際には時間のスケールが違うと思います、合図から振るまでのタイミングと、正確に打ち返すのに必要な何千分の一秒単位のタイミングとは。
というか…結局相手にとっては失礼な話になってしまいました。素直に棄権したほうがよかったのかもしれません。
つい最近のバレー部での傷を思い出しながら、「楽しかった」だけで十分、と気持ちを切り替える…心の氷を溶かしていくところはさすがに素晴らしいです。
情熱を伝える力は前の連載でたっぷり知っていますから、安心して楽しみにできます。

アニマル横町
九巻発売…燃えすぎです。
ページ下の小話も面白いです。
火の輪くぐりって…過激すぎますね。
別にやる気ばかり、というのも正論です。というかゆっくり寝たほうがいいのでは?
電話一つで一変するのも…これだから女の子って生き物は。

HIGH SCORE
この過去話はすごく面白かったです。
このまま育っていてもそれはそれで魅力的だったのでは?
時間を遡れるなら…どうすれば傷つけずに、妊娠の自覚もない時期に流産させることができるでしょう。間もなく、多分全然性格の違う妹か弟が生まれてみんな幸せになることでしょう。僕と性格は逆の女…考えるとかなり面白いのですが。
えみかちゃんの後悔は見ていて楽しいです。
マンガ肉を売っている店ってどこにあるのでしょうね。実際売ったとか聞いたことはありますが。
で、ケンカを売ったのはえみかちゃんなのにつきあって傷だらけになっている他二名がカッコいいです。
若いんだから骨折なんて…恐すぎます。
とうとう叫んでしまって「あるはずのものがないんだけど」…それって結構デリケートでは?性同一性障害とかかもしれませんし。
負け犬とひっぱたかれて心閉ざした、というのが爆笑。
多分一生どうにもならないでしょうね。

チョコレートコスモス
告白してしまった…いいですね、こういう素直でまっすぐな告白シーンは。
返事は…教師としての模範解答。他に言いようがないです。
ぱっと家まで来てくれるなんていい友達ですね。
「なぜ失恋したと決めつける」「だってそうなんでしょ」「そうだけど」…本当に仲いいなあ。
あきらめない、というのはすごいですね。
「自分の気持ちからは逃げられない」…悠士との間とのことでしょうか?本当に興味を持たせるのがうまいです。
どんな顔で会えばいいのか…そうですよね。
最悪の事態は笑う…というか、『エリザベート』のあるシーンを歌うほかないです。「耳をすませば分かる」というのはお見事。
萩くんの姿を見ただけでも立ち上がってしまう、反応の可愛らしさときたらないです。
悠士くんの反応はあまりの男らしさに呆然としました。ここに飛び込むのは汚物の泥沼、地雷原に飛び込むよりずっと勇気が必要です。
確かにこれは最善の策です。紗雪ちゃんはカモフラージュにして萩くんに近づける、悠士は偽でも彼氏は彼氏だからチャンスは多い…どちらも損はしません。
「先生が一番に責任を問われる」という言葉はずしっと重い液体を背負わされるようでした。
場所もあっさりばれましたし…ちゃっかり「あきらめたくないんで」と入れるのが諦めてないですね。
「自分がなんでフラれたのか全然分かってないね」…あんた…
「私が好きなのは」「誰だろう」という言葉もいろいろ深読みの余地がありますね。
はっきり気持ちを言うと「ムカつく」ですか…
もし僕の推測が正しいとしたら、萩くんの立場なら…いっそ紗雪ちゃんとつきあって、悠士に激しい行動をさせ、紗雪ちゃんにも自覚させるよう仕向けたほうがいいのでは?個人的に僕は自覚的にそれをやる年上男の話が好きなんですが。そこまでお人よしじゃない?

株式会社ラブコットン
わざとやったのでしょうか?完全テンプレート・パターン通り。やはりパターンの持つ力って偉大ですね。
パフォーマンスで売るとは局地戦…短期決戦では最強でしょう。
結構困った存在でしょうね、この勝負の企画者から見れば…勝負には無類に強いけれど、ホワイマンズが勝ってしまったら、長続きしない可能性が高いので貸し店舗の収益は負けたブランドより低い可能性が高いです。
次々にいろいろなアイデアを出して人気を続けられるほどの力があればいいのかもしれませんが。
チンドン屋というのも懐かしいです。まあ時々見ることは見ますが。まあ漫画は見なかったことにしましょう。
分析の冷静さはすごいですね。敵がやっている戦略を一つ一つ…バッグ・シャツがそのまま広告になる、という本質だけを抽出し、この短時間で形にする行動力には驚きました。
作業にもしっかりテレビが入っているのが面白いです。
動くショーウィンドウ、町中が店になってしまうイメージはお見事。
集計はかなりスリリングでした。今回は相手から全てを学んだようです。相手の側もラブコットンの対応を見て、さらにその上を行くだけの機転があれば…
「徹夜おつかれ!!」はすごかったです。相手に感謝してます、といわないのがすごい。すごく感謝すべきなのに。
二回目はいきなり大本命ですか。二回戦で梁山泊…いやなんでも。

CRASH!
これからはローテーション制…と思ったら五人ともまとめて回してしまいましたね。
怜がALFAのリーダーから学んでいるのがさりげないですが印象的です。
花ちゃんの両親の「誰に似たのかしら」「おまえだろう」「いーえ昔のあなたにそっくり」という会話がすごく楽しいです。
どう料理するかがプロデューサーの仕事…なるほど。
学校でも騒ぎになっている、というか二人もアイドルがいるってすごいかも。
個人も考えた上でのプランノート…いつ寝てるか状態ですね。
それぞれがやる気を出してきているのは見ていて楽しいです。
人のためのほうがパワーが出る…でも逆に、僕は独善と他人との衝突が恐いです。仕事に真剣になればなるほど思い通りにやりたくなり、人を支配したくなり、人を責めたくなりますから。
この大きな家具は一体何でしょう。楽しみです。
桐くんも…「うちに嫁に来い!!何かと助かる!!」というのは、なんというか結婚の原点かもしれません。
妹頭よすぎます。
そしてふっと昔の話…それに、一気に桐くんも情熱を見せる…バイトじゃなくて本業宣言にはびっくりしました。
最後に「五人で仲良く作詞作曲」豪快な爆弾を落としてくれました。…作詞作曲はともかく五人で仲良くが無理ですが。

幸せ色の自転車
自転車点検、というのがすごく面白い気がします。自転車通学が認められていたら当然そうなりますか。あの頃の僕は自転車をいじる技術がなかった…現実に自分が工具を動かすという発想自体が持てなかったです。そのままのほうがよかったのかも。
告白の結果までの別時間が少し長かったのがうまい。
特別とすきがつながってなかった…すごく切ない言葉です。
残っていても一緒にいたい、というのはすごくわがままな言葉です。きっと辛い思いをすることになるでしょう。
二人乗りはしないけど一緒に帰れる、でも…こういう幸せにも、満足したほうがいいのでしょうか。
バイク、というのは苦笑しました。
瑛美ちゃんが彼氏に向けた笑顔、そして手に伝わるソフトクリーム…「何でもいいよ」って、それは思いやりのつもりでしょうか?
それで花が飛んでいる、というのも悲しいです。
瑛美ちゃんがいきなり声をかけてきて、全くの無自覚には呆れてものも言えないというのが正直なところでした。「自転車に乗せてもらって」という嘘も分かりますよ。
女の子のちょっとした言葉が男の子をすごく縛ってしまうことがあります。逆も有るのでしょうか…小さい頃の僕が何の気なしに出した、僕は覚えてもいない言葉が、もう名前も覚えていない誰かを縛っているということも?それを考えると恐くてなりません…時間旅行者は何も触れてはいけない、というのが常時になってしまうじゃないですか。
本当はすごく独り占めしたい…どうしようもないです。
次号で最終回、ってどうまとめるのか…楽しみではありますが。

ロッキン☆ヘブン
今回が実質的なクライマックスですね。
「お前のためじゃない」まあ確かに、自分が呪縛を切り払うためですか。
ドアを開けるのにどれほどの勇気が必要か…
そこからの、結構淡々とした流れは理事長のキャラクターがうまく出ています。
「無理だって言わなかった」、懐かしい話を。読者の何割が知ってるか状態では。
「お前は仕事がんばれ」なんていわれちゃ、そりゃ頑張るしかないでしょう。
真相は…なんというか、ただの思い込みですね。一言で言ってしまえば。
しかも全部分かっていた…頭がよすぎる彼には。
ここでの城戸くん、すごくカッコいいです。
ものすごい人数ですね。これは迫力があります。
「これからもその繋がりを大事にしなさい」という言葉に込められた情愛もまたすごい。
勝訴と書いていたのは爆笑!ポケットにはもう一枚、不当判決と書かれた紙も?
そして紗和ちゃんが理事長に直談判…何か恐ろしいことになりそうです。とんでもない子ですね、やはり。

君は坂道の途中で
暑い…これから暑くなるのでしょうか。今から気が重いです。
バイクに女の子を乗せたまま引きずっていく…考えただけで重いです。
夏祭りは飲食店にとってはそんな意味があるんですか。
三者面談って、彼にはちょっと無理があるのでは?
「今日の化学の授業意味わかった?」とさりげなく誘うの、なんだか胸がぐるぐる回ってます。
「お姫さま?」「うんv」「母親だろ」のとんでもない会話がすごいです。
親子三人…確かに人間は、それをとても幸せと感じるように設計されています。例外もありますが、それもまた必要です…十五人子供が生まれ、そのうち五人が生き延び、三人がちゃんと畑を耕し、一人の女の子はよそに嫁に行き…というか実質は売られ、一人は家を飛び出して新天地を探す…その飛び出して新天地を探す一人がいれば、元の家が災害などで滅んでも別のどこかで血筋が続く可能性が常にあるのです。それが、人類が何万年もやってきた生存戦略なのでしょう。だから変な子がときどき生まれるんでしょうね。
いとこでも「家族全員笑ってて」が一番肝心ですよね…それを再確認させてくれた彼に十秒でいいから手をつながせて、と素直に反応するのがすごいです。
女の子に大怪我、というのは確かにすごく重い話です。
祭での…極道の娘には爆笑。
電話からの、身体症状はすごくうまく描けています。
ほとんど無理やり抱きしめる…これが正しいかどうかは分かりません。あまりにも危険な行為です。
でも…あまりにも切れ味がすごい。なぜか、背筋が寒くなるほど切れる刃を体が連想しました。

シュガー中毒
最初に「りぼん」に出てきた頃に比べ、だいぶ洗練されてきたというか泥臭さが抜けてアルコールが強まった感じがします。
パフェが互いを台無しにしないですんでいるのはなぜでしょうね。リアルにはコーンフレークが大半だとかは言ってはいけないのでしょう。
男の子のとんでもない行動には平衡感覚を失いました。
いきなり告白して、すみませんを連発しているのもいいです。
「やべー超かわいー」なんて言われたら、女の子にはたまらないでしょうね。
映画で大泣きしたりするところって女の子にとっての究極の夢を詰めたような気がします。
ゲームセンターでの幸運はすごすぎました。
返事が怖くて聞きたくない、というのも自己中心的だからこそ分かります。
必死でお互いに会おうとして会える、というのがまたすごい。
そして…オムニバスですか、その友達と。
いきなり髪に触れて花びらを取ってもらって名前まで聞いてもらう…これまたたまらない状況ですね。
いろいろな花を飛びかう蝶…というかあまりのプレイボーイぶりに笑ってしまいます。
この関係ってすごく面白いですね。
蝶を指に止まらせた彼女に触れて「かわいいね」、このシーンもすごく忘れ難いです。
先輩が本当の恋心を膨らませていくところが描かれていなかったのが少し残念ですが、亜衣ちゃんの気持ちはすごくしっかり描かれていました。
召し上がれ、というのがまた強烈です。

マジョカル★マジョカル
短期連載で終わりそうなのが残念。一気に一番の核心に斬りこんでいったようです。
なのに冒頭、二ページ丸々使ってストーリーというのがまたすごい。
父親は迫力がありすぎました。こんな上司だったらびくびくしてろくに仕事にならないかめちゃくちゃ懐くかです。
「心を感じないよう生きてきた」という言葉、すごく読むだけで辛いです。
チラ見した回数を数えるというのがすごいですね。ずっと真珠ちゃんを見つめて、頭も数えることだけしかしないでいなければ無理ですよ。
他の三人も結構大きい存在だった、というのが…出す暇なく終わりそうなのが残念です。
普通にマルミちゃんが並んでいるのと、その反応が実に面白いです。
小学生に変身…それは無茶でしょう。
成長後DNAをいじれば体が変わるものでしょうか?それは無理ですよね。身長はともかく黒人が白人になることは可能でしょうか?恐ろしいことを考えてしまいました。DNAとは…
小学校二年でメールができるとか…「おばさん」で怒るのはわかります。僕もおじさんといわれたときのショックはいまだに忘れられません。
「かわりにげきにでてクラスめちゃくちゃに」うまい。確かにこれ、彼女に心を取り戻させるには一番有効な鍵ですよ。
恩師との会話で、さりげなく解除呪文を唱えて真珠として「ありがとうございました」…
「フツーに正門から入れたけど?」「それでいいのか18歳」は爆笑。
北条くんの「吉岡真珠はもういらない」という言葉のショック…真意は分かります、人間に戻れ、呪縛を断ち切れ、ということでしょう。
それを彼女がどう受け止めるか、昔の自分とどう対決するか…もう一枚の魔法の鏡ですね、「真実の鏡」。
見る人の本当の姿を映す鏡。強力な治療道具もなるけれど、より多くの人を破滅させるリスクがある。権力者にとってはその存在自体許すことができないため、見つけ次第破壊せよという命令が出ている、最強最悪絶対禁断の魔法の道具。

青空ポップ
これは…強すぎます。僕には正直…とてもここまでの強さは無理です。
でも、全部がこんな強さじゃついていけないですが、12のうちの一つぐらいこんなふうに「理想」を描く作品があってもいいのではないでしょうか。
ショートの織花ちゃんもすごく魅力的ですね。
美都ちゃんと認め合っているのも素敵でした。
ショーでの迫力は凄まじいの一言。
凄まじいプレッシャーを、母の言葉を支えにはねのける…自分を信じて、ですか。笑顔は強烈なまででした。
そして…奏ちゃんも、取り戻せたのでしょうか。このつないだ手は。
墓前で何も言えず、ただ涙する…「ここからは私なりに」というのは、偉大すぎる母親の呪縛は振り切ったのでしょうか。
セリフのないエピローグもいいです。ミカさんの出番が弱いのが残念ですが、好きなので。
「世界はとても厳しくてそして息をのむくらい美しい」…そんな世界を見ることが出来る人ばかりじゃない、とても厳しい世界を見たら、大半の人は潰れてしまう…あまりにも高すぎます。
本当にすごい作品だった、としか言いようがないです。
あまりにも厳しくてあまりにも美しい…

来月号の予告には腰を抜かしました。同時にアニメ化の知らせがないのが足りないぐらいです。
どんな作品やら、またスケールでかそうです。

そしてホラーを本格的に出す、というのもさりげないですが思い切りましたね。

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