りぼん2009年11月号感想

また一点豪華…そればかりで大丈夫なのか少し不安ですが。

そしていよいよ夢色アニメ放映開始、楽しみです。

夢色パティシエール(松本夏美)MOMO(酒井まゆ)Kiss me ホスト組(優木なち)勝利の悪魔(槙ようこ)桜姫華伝(種村有菜)アニマル横町(前川涼)HIGH SCORE(津山ちなみ)姫ちゃんのリボン カラフル(込由野しほ/水沢めぐみ)ハートのダイヤ(新條まゆ)絶叫学級(いしかわえみ)スターダスト☆ウィンク(春田なな)CRASH!(藤原ゆか)フライハイ!(小桜池なつみ)次号予告

夢色パティシエール
精霊大安売り。
夏希さんたちの精霊も可愛いです!
本線出場者に精霊もちじゃない人っているんでしょうか。いたらすごい疎外感でしょうね…
バターさんと高城さんのコンビがすごくあったかい感じで好感が持てます。
いちごちゃんのチームはみんなおっとりした感じですね。
理事長にも…この学校自体が精霊と縁が深い、なんというかうまくできてます。ということはもうこの時点で精霊がいないチームは脱落している、と思ったほうがよさそうですね。
ここからは精霊のためのコンテストでも、というのは次元が広がりますね。
学園祭の出店をコンテストに…となると味以上に店経営の技量が大切になってきますね。そちらのほうの授業はあるのでしょうか?
一種類だけ、さらにハロウィーンモチーフ…レベル高いですね。
みんながどんどん決めるのは気にしなくてもいいのでは?たとえばチーム小城がモンブランにしたからもう他のチームはモンブランにしてはいけない、なんてわけじゃないんですから。
得意科目がばらけているチームいちごには少し不利かも。

番外編
スイーツ精霊中心の話も楽しいです。
もっと怖いケーキ…過激です。
この寝巻も可愛いです。
かぼちゃの調理ができるなんて…結構難易度が高いです。牛乳はすぐ吹きますから。
ショコラちゃんとバニラちゃんのケンカは見ていて楽しいです。
怖くて作れないショコラちゃん…これもまた可愛い。
マカロン…これもまた面倒というかなんというか…でもすごく詳しくて丁寧な解説です。
小学校高学年以上でしょうね、これだけの技量は…というか精神年齢の問題ですが。
落としてピンチ、それを活かしてというのも、はっきり言って人間だったら臭すぎてできないぐらいのストレートな友情ものですごく楽しいです。
1.5というのも楽しいです。

MOMO
「『私』と『家族』と『それ以外』」って、そんなにいいことじゃないんですけど。要するに家族以外は奴隷とみなしてるということで…
そのような基準って誰にでもありますね。古い社会では家族、自分の群れを特別視し、それ以外は騙しても殺してもいいというのが普通です。キリスト教がその基準を取り払ったはずですが、まだまだ残っていますね。官僚の縦割りとかも、自分のセクションが自分の群れであり他は国益含めどうでもいい、という心理なんでしょうが。
好き好き、と言っていても滅ぼさなければならないかもしれない…叶歌くんはどこまで知っているのか…
叶歌くんの家の事情…子供がそれを納得してしまったら逃げ場がないですよ。反発しなくちゃ。
怒りはどこに向かうのでしょうか?
見返してやる、という心理のほうが健全では…ひたすらあきらめるよりも。
自分で自分自身を排除するというのも、十分破壊的な心の動きですよ?
というか願う権利はあっても決める権利はないですよ…近代的価値観では。決める権利があるのは叶歌くん本人だけです。
つい抱き寄せてキス、って…ナナギの過去もかかわっているのでしょうか…
そういえばここしばらく、全然ポイントを得ていませんが…それは大丈夫なのでしょうか?

Kiss me ホスト組
回想の乾いた空気がなんともいえません。
ホストに恋しちゃダメ、というのは普通は大人への忠告ですが…
「いつまでとぼける気?」というのも苦笑します。
体が勝手に動く、というのも厄介ですね。
「いいかげんにしたら?しらじらしいっ」って気持ちはわかります。
この先ずっと変わらないと言っても、ここは学校ですから卒業したら変わりますよ?
その点だけは現実のホストとは全く違います。
というか教師と生徒の恋愛にも通じますね。在学中はタブーだけど卒業したら…でも卒業したら大抵醒める、というのもちょうどいいところで。
なぜか頭に浮かんでしまいましたが、男装女子でホスト組をやればもっと安全な上に女子たちの陶酔も激烈になるのでは…というかそれは完璧に宝塚です。

勝利の悪魔
うずら卵の目玉焼きって鶏卵より高いのでは?
恋愛を協力しあって、というのはえげつない発想ですね。本来は一対一なんですが、それができる子は少ないですし…
そうそう、好きな相手と二人で協力するのは必要です。それがわかってるのに何でこの人こんななんだか。
学園祭準備は実に楽しそうです。
光のかわりに渉…?
有須川さんの出方がまた見ていて心地いいです。
渉の感情にふと気づいて…というかとんでもない台詞をもろに光に聞かれて、これは吹っ飛びますね。
わかりにくい部分もありますが、言葉にならない何かはしっかり伝わるんですよ。

桜姫華伝
本格的に動き出したようですね。
「そこをなんとか」確かに強烈な技です。
人間でない、となると人はどれだけでも残酷になれる…でももっと恐ろしいのは、人間であっても、人間でないと名づけることによっても人はどれだけでも残酷になれるんですよね。
本当に賢明ならここまではしない…逃げられたら最悪の敵になるのは明らかだからです。でも人間は、形のない恐怖によって人間でないという理由だけで過剰な残虐をしてしまうものです。
自然に仮託した憎悪の叫びは一つの歌のように響きます。
青葉との魔法戦闘はかなり激しいですね。というか今更気づきましたがCLAMP先生の影響がかなり強いかも。
人間を憎むのはわかる、でも人をもてあそんでいいわけじゃない…言葉にできない思いがいつ言葉、そして力になるのか…
誤解を解くことができない、言葉が力を持たない…ただ剣あるのみ、というのも…そういえば桜ちゃんが持つのは言葉ではなく剣ですね。
悲劇で終りそうな気がします。

アニマル横町
粘土を使わなくなって何年たつでしょう。あんな便利な造形手段を。
知性と芸術に関係はあるでしょうか?相反するものでは?
現役バリバリの園児、というのをつい忘れそうになります。
ボス戦の最中にコードを抜かれるのはそりゃ怒りますね。
秋と言えば秋刀魚なのはわかります。サツマイモも。
天高く…確かにここまでうまいと…というか粘土でこの細さに耐えられるでしょうか。
芸術は爆発にもほどがあります。そりゃまあ金賞にもなるでしょう。

HIGH SCORE
二人とも靴はきっちりそろえてますね。さすが寺の子。
イチャつき所じゃなくてラブホとかいいません?
「どの男にちょっかいかけられても」って種村先生じゃなくてラブコメ自体にケンカ売ってません?
振られる話を描くために練習って…
これくらいの拘束…何度もやってるんですね、この人。というかハルヒ消失の映画版楽しみ。
目で殺すと言えばジャック・バラデュール・バンコラン…こういう目で殺すもあるとは…
オカン男子校生…それはそれですごい。

姫ちゃんのリボン カラフル
戻る方法を知らない、というのは変身系魔法でよくある罠です。実際それで悲劇に陥る民話もあります。
いきなりきた猫が可愛い!
リボンのルール…ちゃんと制約が明文化されているのは嬉しいです。
マカロン…なんか今月号、やたらあちこちでマカロンが出てきません?
大地くんのことを意識しまくっていて、それで出くわす…たまりませんなあこういうの。
弱みを握られてるみたいで、というのも近づいてしまういい口実になっていますね。
男の子に変身するというのも結構リスク高い行為だと思うんですが…いきなり女子トイレ。
それでペンダントを見られて…というかこれが何をどうすれば出てくるのやら。というか背中に回せば絶対見られないと思いますけど、それはまあ経験不足で…
次どうなるかすごくわくわくします。あえて原作は見ません。

ハートのダイヤ
ヤクザと財閥、どちらが強いんでしょうね。
何があったんでしょうね、この六年間に。
お互いに説明を押しつけあうのが爆笑しました。
生理ネタは一応OKなんですね。
体が目覚めれば本当に愛する男を選ぶことができる、ですか…
どうして自分なの、というのがこの作品のテーマでしょうか?だとしたらずいぶん重いです。
儀式を受けなかった?何があったのでしょう。それがこの六年間にあったこと?
「そのかわり…あたしと影護も」…こわひ。
いきなりの初潮シーンはかなり生々しかったです。
ハートのダイヤのことは血のつながっていない兄も知っている…怖いですね。
欲しいものはすべて…持つことなんてできませんよ。不老不死とか人間の欲は無限ですから。というか生来あまりに大きいものを持っているとなぜ自分が、という心理にもなりますし。
守護神は彼女にふさわしい男を見極めるのが役目ですか…そりゃ拒みたくもなりますね。
痛くない…もう始めていい…それができるのでしょうか?
ダイヤなんてなくても…青年は未だし、老年はすでに遅し…ティーンエイジャーに自分を制御することなどできないのですから、恋なんてないほうがいい…そういう主張もわかります。『恋愛なんてやめなさい』なんて本もありますね。

絶叫学級
鏡は魔です。
こんな大きな鏡が、野獣たちが何百人もいる上に地震国でよく割れずに年季を遂げたもんです。
鏡にひび…というか不自然なひびです。少なくとも狙ってこんな形のひびを入れるのは無理です。
顔の違和感、左右逆…これは怖い。
次々と鏡の人と入れ替わってしまう、この微妙な表情がすごい。
新谷くんが助けてくれる、と期待できないのがアンハッピー固定作の残念なところです。
鏡は割れば死ぬ…というのも過激な考えですね。というかみんなが鏡と入れ替わって、何か不利益はあるでしょうか。
単なるおふざけ、と思わせておいて鏡が砕けた瞬間…自分たちが鏡で、それで何か不都合は?
瞬時に自分たち全員が死ぬなら大して問題はありません。

スターダストウィンク
いきなりのピーカン笑顔がまぶしいです。
ええと…ちゃぶ台返しして全部ぶちまけたら?
この妄想内ラブシーン、なんとなくねーよと言いたくなるのですが。
でもこういう甘いラブシーンもいいですね。「りぼん」や「なかよし」にはそれが足りない気がします。
死んでるって一体どうしたんでしょう。
「ダメ人間ですいません」は苦笑するしかありません。まったくダメダメ。
日向の気持ちは他人が決めるものじゃない、という単純なことが死んでもわからないのが女の子という生き物なんですよね…
帰りにお見舞い、これには大笑いしたくなりました。
先生がマリちゃん、ということから今度は望月さんが倒れて…はは。
というか自覚しないで否定するのは許せますけど自覚してるのに否定するのは…周囲にかける被害は同じことですか。
嫌な気持ちがあふれて支配されている…なら自分を縛っておけば?
来月号何をしでかすやら…どんな大騒ぎが待っているか楽しみです。
いいですね、こんな時限爆弾ラブ。

CRASH!
う〜ん、やはり花ちゃんは攻撃には無類に強いけれど…本来こっちのほうがこの立場の人には大変な問題だと思います。
あくまで信じる、というのもある意味思考停止に思えます。ここで最悪のことを考える人がついていれば…というか僕が花ちゃんをフォローしたいんですよ、僕は常に最悪を考える人ですから。
順平くんのリーダーとしての顔がすごく強いです。一人だけじゃない、全員成長しているというのがすごく伝わってきます。
家族の問題で…そういう人格障害はよく言われますが。
怜くんの行動、というかこのときの花ちゃんの表情の色気はすごいとしかいいようがないです。
どんなクライマックスが待っているのか、この最大のピンチ…実に見ごたえがあります。

フライハイ!
一体どういうラストだったのやら…とにかくパワーは伝わってきました。
納得の両親…番外編読んでるから知っているのですが。というかこの二人の子供って最悪ですよね…
「私たちの出番はもうないようね」が爆笑でした。
もう関わらないで…気持ちはわかります。
生きていて初めての恐怖、命に関わる問題…そこまでいくとは思っていなかったんでしょうね、みんな。
実際には人間、普通に拳で殴っても万に一つは失明したり死んだりするんですけど。
ベッドごと起きるとか「寝てろ」とか、ココはかなり強烈です。
「あの一年男子に立花さらわれちゃう」には苦笑しました。
普通の学校生活を送れなくなった…って今更客観的に反省されても…
会いにいったのはほたるちゃんでしたか。
窓から見ていたんですか、そこまで…普通にベッドが立っていて視力5.0というのは笑うしかありません。
強引に和久井を改心させるのはどうかな、と思いますが…あくまで悪い人なんかいない、というのが信念なら、それはそれでいいとも思います。
とにかくまっすぐに、一つ一つ…この優しさにあふれているところも僕は好きなんですよ。
「19ページ目で俺になんて言った?」には笑うしかありませんでした。
アクションシーンはかなり迫力ありました。全く動いてなかった「姫君のアイコン」とかとはえらい違いです。
いきなり座り込む宇野先輩…笑いしか出ません。
そして生徒会長としての入学式エンドですか。「とか言えって先生に言われました」がひどい。
失恋記念セルフパーティー…千夜ちゃんも相変わらずすごい。
「俺も謎」って恋関係は一体どうなってるんでしょうね。
ついにほたるちゃんが…というか関わるなとかは無視してえらくナチュラルにグループになってるんですが。
いろいろ模索して、とにかく光が吹き上げるように、とすごくわかりますしものすごい力があることは感じられます。
その力をもっと制御して集中された物語を仕上げることができることを願っています。
古典などの力も借りて、あるいは原作つきでも…オリジナルに徹して模索するのはその次でも遅くないと思います。
これだけの光と美しさ、大きく開花して欲しいんですよ。

来月号は雪丸先生…楽しみですが、なんだかちょっとメンバーが固まり気味では?
というかここ一年間、本誌にろくに読みきりが載っていなかったような。
もっと新人作家の新鮮な作品を見たいです。

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