りぼん2009年2月号感想

付録は一点豪華主義でがっちりしていますね。耐久性ありそうです。

それにしても、誰の新連載でも表紙は種村先生…

桜姫華伝(種村有菜)アニマル横町(前川涼)スターダスト☆ウィンク(春田なな)HIGH SCORE(津山ちなみ)MOMO(酒井まゆ)フライハイ!(小桜池なつみ)ぷちパレード!(大岡さおり)CRASH!(藤原ゆか)夢色パティシエール(松本夏美)絶叫学級(いしかわえみ)株式会社ラブコットン(樫の木ちゃん)君は坂道の途中で(持田あき)次号予告

桜姫華伝
これまた思いもかけないどんでん返しです。
冒頭の意味不明な着替えはわかってはいますが苦笑しますね。
「月下天誅!!御意見無用よ!」はさすがに頭がごちゃごちゃになりました。
妖古の不気味さは相変わらずすごいです。
自分の運命とは何か…それを知ってしまったらかえって不幸でしょうね、多分。
朝霧のそれがすごく重いものになりそうで、すごく不安です。「私の夢が」というのは、命と引き換えにするとかそういうレベルの話でしょう。
そりゃまあ、深い名前と本人の血や神があれば簡単に呪殺できるでしょうね。
女房をお手伝いさんというのはものすごく大胆な意訳ですね。
「今夜は一晩中二人きり」…あっさりとえらいことを…初夜というのもすごい言い方です。当時の日本語の語彙には絶対ありえないことなど突っ込む必要はないでしょう。
「愛なんて初夜で芽ばえるものじゃ」に爆笑しました。そんなこと小さい子に読ませていいのでしょうか…
この流鏑馬は鮮やかです。
会いにきてくれなかった…読み返してみると、それは憎んでいたから…
皇太子殿下(違、このギャグは不敬罪相当)の登場はびっくりしました。これからいろいろ楽しくなりそうなキャラですね。
運命が繋がっているというのも読み返すと納得できます…確かにとても深いつながりですね。
東宮に立ったのに…黒竜戦役がなかった場合のレムスとナリス…いやいや。
あっさりと隣に寝転ぶなんて無警戒ですね。学も馬も詩歌も魔術も楽器も…これまたアルド・ナリス…といってもタイプが全然違いますけど。
「絶対好きになってほしかった」という言葉も読み返すと、すごく強い憎悪…ただ殺すだけじゃ足りない、愛させて裏切って、とことん傷つけてやる、ということ…
歌を詠む、というので浮かれているのもまた可愛いです。
淡海の裏切りもこれからどう響くか気になりますね。
というかなぜ呪い殺さなかったのでしょうか?
妖古退治からいきなりの弓矢…当たっていませんよね?
このショックはとても大きいです。そういう恨みとは…
あ、この弓の引き方は完全に間違いです。ちょっと調べるか本を見るだけでいいのに…「なかよし」でも同じことがありましたが…
肩の線と左腕(弓手)が一直線、特に小指で弓をしっかりねじるように握り、親指と人差し指の股で押す、そうしないと弦で頬を傷つけエネルギーがほとんど失われます。
流鏑馬のシーンでは右手(馬手)に特殊な皮手袋をしていないこと以外は正しいのに。
まあとにかく、いきなりすごい過激な始まり方をした物語です。どんなに大きい話になるものか…

アニマル横町
正月は太りやすいですね。
一日でめちゃめちゃに太ったのは大笑いでした。
栓を抜いただけでダイエット成功、そんな簡単だったらいいんですけど。
人間の脂肪除去手術はどうしてもとても危険です。
あみちゃんのものすごい表情にびっくりしました。

スターダスト☆ウィンク
妙に絵が平板になったような…
幼馴染二人が超美形…男女逆をイメージして穴掘って埋まりたくなりました。
二人の性格がじんわりわかってくるのが楽しいです。
同じマンション…なんというか、運がいいですね。三家そろって転勤も転居もないとは。よほど条件が良くローンが長いマンションなのでしょうか?
先輩に誤解されて第二ボタンをもらえなかった、というのは災難です…
普通はもう幼馴染離れしている、という指摘は鋭い。
確かにこの状態じゃ彼氏はできにくいでしょうね。
それで悩んでいる状態から、ごく普通に隣におすそわけ…頭抱えますね、これは。
凛さんもすごい美人ですね。彼女の登場が楽しみです。
半同棲までしゃべられている…あの、杏菜ちゃんからその家族には伝わっていない…ですよね…
面白いこと…姉弟が互いにぶっ殺す宣言しているのが面白いです。
まあもっと面白いことになっていなくて良かったですね。
「トイレがまんできなくて道路で大変な」には笑うしかありません。いつの話でしょう。
「もう古城さん部屋に入れないで」「え やだ」…頭抱えました。絶対明日顔に紅葉…
日向も普通に彼女の部屋、というのがまたすごいですね。
あれ、紅葉がない?
彼氏彼女を勝負としか思っていないのがなんだかすごいです。あまりにも精神年齢が幼いのでは?
よくわからない闘争心…確かに笑うほかありません。OKにはびっくりしましたが…
「俺ももう彼女作んねぇから」…事実上告白ですな。
「すぐ連絡すること」はあまりにも先を読みすぎてます。ここから盗聴器+GPS発信機でもつけたのでしょうか?
「行くよ 遠くにいても」はカッコよかったです!
で、リスの話から「ウチに見に来ますか?」「今日は主婦友と出かける」…僕みたいな人格異常者を除いた男子は、セックスをせがんでいるとしか解釈しないのでは…
リスの話はごく普通の恋人同士ですね。
まあ彼氏の前で幼馴染の男との思い出を語るの自体がかなりひどいですが。
「どっちが好きなの」は当然そう取りますよね。
で、好きなのにキスもセックスも全然嫌、ってどういう「好き」なんでしょうね…
もしすぐ強引にこうならず、先輩が時間をかけて無理やりではなく杏菜ちゃんの心と体を開かせていこうとしていたらどうなっていたでしょう。二十歳過ぎてもキス一つできず、彼女は幼馴染の男の話ばかりとか…想像して頭抱えました。
杏菜ちゃんがあっさり蹴飛ばしていたのは笑うほかありません。
このメールにはかなり誠意はありますね。
いきなりの告白もびっくりしました。
…まあどう見ても、二人とも杏菜ちゃんが目覚めるのを待っているか…または日向は…
思ったより面白いです。次から楽しみですね。

HIGH SCORE
乙女って大変ですね。…
おまじないってなんというかすごい。泉水とかおりちゃんの関係は見ていて実に面白いです。
大冒険がすごすぎます。
さよちゃんに裸で抱きつかれたら、抵抗できる男はいないでしょう。多分大量の媚薬が体に塗られているでしょうし。
エロい形の大根とか人参…結構あるし妙になまめかしいんですよねあれは。
えみかっぽいこと、で京介を殴るとは…あれ、京介はえみかちゃん以外には殴られても楽しくない?
きもちわる、の連発は見ていて楽しいです。

MOMO
冒頭のモノローグは夢ちゃんでしょうか?それとも読者?
叶歌くん、いい人すぎます。
「あのお金があったら」は僕もよく思います。ええ、どんなにか…
誕生日も設定されていたんですね。
学校にナナギ…確かにものすごくカッコいいです。
学校が大騒ぎになるのは見ている分には楽しいです。
そしていきなり美少女を助けて、罪な男ですね。
なんというか今から…夢ちゃんに嫉妬の嵐が来ないか心配です。
商店街のポイントカード、ってずいぶん庶民的なことを学んでいますね。
食って太れ、って夢ちゃんを食う気か?とさえ思えますねこれは。
でもまあおいしいものを食えるのは、それはまあありがたいですね。
そうそう、ナナギは人間に溶け込むのに無理はないようですね。
普通の十六歳の高校生、でなぜすぐ「恋人みたい」となるのでしょうか…
「お前を守るためだから」なんて正面から言われたらそりゃ落ちますね。
そしていきなり意地悪として、こともあろうにチェーンを…髪にうまく入れれば問題なく持ち運べるのでは?
ポニーテールも結構似合います。
さて来月号、どうやって取り返すやら…
やっと少女漫画らしくなってきました。
もしかしたら、本格的に人間のマイナス面もモモちゃんに教える展開になるかもしれません。
僕だったらまずそちらから教えますよ、そちらのほうが詳しいので。

フライハイ!
…この作品、どこに行くのでしょう。
いきなり鮎沢と話がある、というのも大胆です。
「告白とかじゃないからね」は苦笑しました。で…「もしかして宇野先輩鮎沢先輩のこと好きなの?」…ここの夏澄の表情がめちゃくちゃ可愛いです。
後ろの人たちの冷静な言葉が笑うほかありません。
なぜいろいろなことを聞くのやら…分かり合うのが本題、というのはうまいですね。確かに敵の情報はどんな小さいことでも重要です。
「ただ力で言うこと聞かせてるならあんな反応しない」…確かにそうですが、アドルフ・ヒトラーも部下に慕われていたはずです。
理由を聞く、というのも確かに…僕も理由は知りたかったので。
「私たちハブられたくないからって」…わかってはいるんですね。ため息が出ます。
一哉の作戦は何でしょうか?邪魔はせずギリギリで…放火して芽留になすりつけるとか?
芽留ちゃんの変な行動から、いきなり助けてくれて密着…読み返すともうギャグですね。
ケーキが大きすぎる…これは大爆笑でした!どんなオーブンで…
千夜ちゃんも高い影響力がある、というのが面白いですね。
一体感というのは要するに群れ動物としてのそれです…
そのために行事がある、というのは納得します。
確かにそれらを何一つ経験しないままで卒業する、というのは悲しいものがありますね。
ルカくんの表情がまたいい…今回は、話を無視してイラスト集として楽しむとすごいです。
体育祭と同じ日にイベントというのは、何と言うか暇ですねいろいろ。
一体何をするのか…
というかこの作品、完全に雰囲気変わったんですが。
やはり深刻な話はできないのでしょうか…まあ確かに、僕が想像していたような陰惨残酷な話は小桜池先生には合わないのでしょうが…

ぷちパレード!!
抜群の可愛らしさがますます好調ですね。
クロくんのひにくな態度とか…クロ・小雪の皮肉コンビと日和・わたにゃんののんびりコンビに分かれているのが見ていて色々楽しいです。
「歩けば転び〜」と、口調は乱暴ですけど目が離せない、というのがよく伝わってきてしびれます。
小雪ちゃんもなかなかいいキャラですね。
妖精の王国のプリンセスが、本当にそうであっても別に驚く必要はありません。
いきなり隠れているのを見つけ出す、というのも強運というか。
忍者が出てくるとは…ちょっと力が抜けたのも正直なところですが、色々楽しそうです。
手裏剣は別に忍法ではないと思うのは僕だけでしょうか?
わたにゃんの力は…すごい利用価値ありそうですね、砂漠の砂を一面の綿花に…綿実油も…
「浅井に言う必要はない」ってなにかややこしい秘密がありそうですね。
偽者の小雪ちゃん…見ればわかりますが。
寒いギャグで見分けるというのも色々面白いです。
うるうる顔で「そんな顔してもダメだからな」で、しばらくうるうるキラキラを続けて「どこに置き忘れたんだよ」…どうしようもなく甘いです。
四郎くんの優しい表情も見ていて甘いですね。
目当てが図鑑じゃなくてマスコットだった、というオチも楽しいです。
そして「修行がんばってね」と見送る日和ちゃんの表情もものすごく可愛いです。
「妖精と人は深く関わっちゃいけない」といういのはその通りですよ。民話では常に、妖精と深く関わることは発狂や家系断絶、永遠の行方不明、その他さまざまなリスクがあります。
翌日の転校も嬉しいですが…三角関係?別の女子も出てくるでしょうか?
すごく楽しい作品です。これからどうなっていくか楽しみです。

CRASH!
ますますノってますね。今回は大人のキャラクターが素晴らしかったです!
ドアを開けると同時に鼻血を吹くのもわかります。
五人ともイメージがぴったりです!
桐の子供っぽさ、そして…馬鹿にしていながら、カツラをかぶせられてしっかりつきあう怜くんが可愛い!
特訓はすごい…僕も縄跳び500ぐらいはできるようになりたいです。
腹筋は膝を曲げないと。
まりかちゃんと順平くんの仲が実に見ていて楽しいです。花ちゃんと同じ立場です、ここでの僕は。
撮影シーンも実にいいです。
「キリキリマイ」で軽く楽しむのも良かったです。
しっかりフォーカスされ…って言い方が古いですね。まあ、どうせ宣伝だろうとしか思われないでしょうが。
確かに花ちゃんの脇の甘さでした。ここでの母親の厳しい言葉がカッコよかったです。そして二人きりになったときの、仕事に徹している態度も素晴らしいです。
ちゃんと部下として育てる態度がありますね…
岩木監督の態度もはらはらさせてくれました。
そして厳しいことを言いながらしっかりリーダーをしっかり信じている怜!これはもう小躍りしたいですね。
ここからの順平くんの態度はすごい。それに刺激されて雰囲気を変えるまりかちゃんも…
ここではっきり、価値観という宿題を乗り越える花ちゃん、ちょっとあっけないかもしれませんがハッキリしてすごく読みやすいです。
岩木監督の一言にはしびれました!叫びたいぐらいに。
宿題の答え、それに対する桐のまっすぐな言葉!これは嬉しいですね。
記者会見での切り返しが見事!この二人がどうなるか…ふふ、交際宣言が今から楽しみです。
とにかく実に素晴らしい作品になってきました。
これからがますます楽しみです。

夢色パティシエール
続々新キャラが出てきて楽しくなりそうです。
アンリ先生に教えてもらう、というのはまだ早いのでは?
もっとちゃんと基本をみっちりやってからにしても…。
基本を身につけるまでの修行期間が、この作品はちょっと短すぎる気がします。
ルミさんには見えてないけど聞こえている、というのが面白いです。
ルミさんの、まっすぐな「いちごちゃんのケーキ好きやで」という言葉がすごくいいです。
オジョーの一言でここまで…
なぜ腕には問題があるのにいちごちゃんを?単なる妖精仲間だから?
高等部でのサロンは職業教育としてもとても有効でしょう。
製菓技術の素質はないけれど経営者・接客に向いている生徒もこういう場なら活躍でき、高い能力を身に着けていい仕事に就ける可能性も高いです。
片っぱしから全部…女の子って豪快ですね。太らないのでしょうか。
「女のコがそんな面白い顔しちゃダメだ」にまた爆笑。
これが例のオジョー…でもちゃんと腕は上がったんですね。ただのバカ女じゃない…
高慢に聞こえる言動も今は実力の裏打ちがありますし、頑固な性格もプラス面は大きいでしょう。
それに、いちごちゃんも素直に自分の実力不測を認めて修行に悔しさをぶつけるべきだったのでは?
天王寺会長も迫力ありますね。
さてどんな勝負になるやら…基本的なカスタードプティングではごまかしようがなさそうです。
楽しみですね色々。

絶叫学級
チョコレート?…アフリカの少年奴隷たちの血と絶望の味がします。
実にうまく異常精神を描いています。
あらゆるところのミスリードのうまさが見事です。
この脅迫状も本当は出すために自分で作ったもの…それを覚えていられないほど病理が進んでいるというのがまたすごい。
「嫌がらせさえなけりゃ」というのも読み返せば意味深長ですね。
「勘違いしてんのは」という一言でのどんでん返しの見事さには驚きました。
妄想と現実の混同は僕もありました。彼女とも紙一重だったのでしょう…あまりに哀れで殺してやりたくなります。何の苦痛もなく、一瞬で…
常に現実を見るというのも実に辛いものです。

株式会社ラブコットン
もったいない!あれだけうまくいっていた作品を…
前回の終わりでびっくりして、その理由がこういうこととは。
引き払う、というので何か失敗したのかと思ったら大成功?
降ちゃんが「いっつも寝顔ばかり」というのも…実際問題誰が育てているのでしょうか?
それでふと最近顔を見ていないことを思い出し、それでみんなで色々思い出して、なんというか総集編という感じもします。色々懐かしいです。
それで服よりもみんなと会いたかった、とそのことに気がついて、それぞれが原点を思い出して…
なんというか…カリブ海の漁師にアメリカのビジネスマンが、ちゃんと投資して設備を増やせば金持ちになれると持ちかけ、それにその漁師が金持ちになってどうなる、と返し、それでビジネスマンはカリブ海でのんびり釣りをするのさ、と答え…それはもう今やってるよ、といった話を思い出します。まあでも金持ちでのんびりやるのと貧しくのんびりやるのとは、病気のときや子供の教育など色々違いはありますが。
「あたしの心に隙間風」でみんなが寒いのも楽しいです。
みんなの笑顔、この決断の大胆さには驚きました!
正直勿体無い気もします、三人ともこれだけの力を持っていながら…
でもその力はまた何年か充電してまた発揮することは簡単でしょう、この何年か多くの人々と結んだ絆、縁、一人一人が培った実力は本物なんですから。
金より大切なもの…こんな決断ができる人、何人いるでしょうか。
成功するだけでも本当に大変なのに…
なんというかすごい作品でした。もったいないという思いも猛烈にしますが。
次回作はどんな作品になるんでしょうね。

君は坂道の途中で
結婚式エンドですか。
この両親、本当に自分がやったことをわかっているのでしょうか?
愛されたことがあった、というのは本当でしょうか…僕はそういうことでは、人間の感性を信じることが苦しいです。人間の愛されたいという思いはあまりにも強いので。
千治くんの苦悩もさりげなく、ではありますがしっかり描かれていて見ていて痛いです。
大介と景政の寂しさもすごくよく描かれています。伝わってくる言葉にならない気持ちが大きすぎます…
クラスの友達もいろいろすごい。
門出の雪合戦、というのはちょっと泣きたくなってきました。
「ただしシンデレラ時間までには帰すこと!」が苦笑しました。
いきなりの結婚しようかにはびっくりしました。これは号泣ですね。
ここの淡い描き方も実に見事です!
…で、シンデレラ時間までとはいえ…したのでしょうか…
結婚式のシーンはすごく幸せな感じが伝わってきました。
とにかく思いを伝える力はものすごいです。
この力を次回作ではどんな形で生かすことができるか…楽しみです。

久々の種村・槙・酒井・春田体制…やはり「りぼん」はそれに戻ってしまう保守的な雑誌なのでしょうか?
いや、ちゃんと若手作家たちは成長しています、その四人の聖域を侵すほどでは今のところないにしても。
循環しているようで、下ではしっかり動いていますよ。

朝吹先生の作品もものすごく楽しみです。

目次へ

ホームへ

もえるごみへ