りぼん2010年3月号感想
付録はかなり迫力あります。まあ百円ショップにあるというツッコミはなしで。
このままでは春の新入生歓迎シーズンの新連載ラッシュは難しそうですね、今の段階でがっちりメンバーが固まってしまっています。
小桜池先生と持田先生でしょうか…
スターダスト☆ウィンク（春田なな）アニマル横町（前川涼）MOMO（酒井まゆ）ひよ恋（雪丸もえ）キルミンずう（はんざわかおり）桜姫華伝（種村有菜）夢色パティシエール（松本夏美）HIGH SCORE（津山ちなみ）姫ちゃんのリボン カラフル（込由野しほ／水沢めぐみ）絶叫学級（いしかわえみ）勝利の悪魔（槙ようこ）晴れて今夜（持田あき）Kiss me ホスト組（優木なち）ハートのダイヤ（新條まゆ）次号予告
スターダスト☆ウィンク
通知表…そんなのがあるうちが花ですよ。
がんばれば、そうなんですよね。努力すれば何でもできるというのは人間の言葉にならない前提であり、ゆえに非常に多くの悲惨の原因です。
返事はノーセンキュー、というのももったいないというか。
「古城さんに勝る女子が」…これはさすがにおせじにも…
「大人できれいでかわいくて」の繰り返しがまたいいですね。
望月さんだったら…本当にあきらめついたでしょうか？
通知表はどうだったんでしょう。
望月さんのメール…これで本当は黒かったら…
美術科がある学校、そりゃ確かに募集定員少なそうです。
普通は普通科もあるのでは？
「朝は杏菜と颯と」…さて、これ女子みんなに聞かれたら、杏ちゃんが刺されるか颯くんとどっちが…で戦争になるかどっちでしょう。
それで先生の…と聞きまくるのは苦笑します。
なにも聞いてない、という言葉はぐさっときますね。僕もまさに何も聞いてませんでした…
いきなり東京へ出発、の流れは快速ですね。
冷徹な兄は苦笑しました。
受かれば…これきついですね。相手の不幸を望まない限りそばにいられない…
何を望むかも、本当に制御できればいいのに。
で…これなんて…
アニマル横町
幼稚園児に携帯電話を使いこなせるかどうか。
とっても久しぶりですね。
おひなさまもこいのぼりも、って悲しいですよね女の子には。
天井裏に穴、って…すごい時代劇ごっこもあるものです。
じたばたを槍で止めるのっていいですね。ただし人間含む動物の場合それをやると当然大小失禁しますのでお気をつけて。
口裂け女って懐かしいですね。今のりぼんっ子にも通用するんでしょうか。
出せる、と思ったら…悲惨。
MOMO
悩み…そういわれると答えにくいですよね。
「今の方が俄然大魔王っぽくて」…そっちのほうが好みなんですね。
そうそう、そういえば、地球のいいものを見せてポイント稼ぐ、って夢ちゃん全然やってませんね。
変貌を知らない大家さんの優しい言葉…これ以上関わっちゃ、と叫びたくなりそうです。
最後まで面倒を見られないかもしれない…十五年、どうでしょう。
通訳の言葉がすごくじーんとします。完全に合理的な存在でも優しい行動をとることはあると…
短いけれど深い…そうなんでしょうか。
で、ちょ…こんなところで…確かに大往生ですが…
というか猫はどうするのでしょう。親族がちゃんと引き取ったのでしょうか？
儀式には確かに意味はありません、何をやろうと死者を復活させることはできませんし、伝染病予防には火葬で十分。でも、儀式が人間社会に強い影響を与えることは事実であり、その人間社会に動かされた人間たちは地球の表面を大きく変えるほどの力を持っていることも事実です。
ぽんきちが怒るのにはびっくりしました。
みんなが…でもそれは、その人たちには大切な人がいたからで…
まあ倒れるのもわかります。
人の死を間近に見てしまったことがモモちゃんにどんな影響を与えるか…
ひよ恋
新学期のたびに引きずって学校へ…というか僕が学校に行ったのって、何回ぐらい好きな人に会いたいからだったんでしょうね。
メールの返信が遅いことを気にするな、というのにずいぶん長くかけるもんです。
嬉しそうな表情がすごくかわいい。
なんとなく連れて来る、というのもすごいというか。いやそこはロッカーとかに連れ込んで密着がデフォでしょう。
すでに三匹、って親切な先生ですね。
見てたらメールで「何？」というのも楽しいです。
仲良くなるのは簡単だけど、その先は…誰も知りませんよ、どうしたらいいかなんて。
キルミンずぅ
みんな間抜けな変身の仕方しますね。
使える人と使えない人がはっきりしているとしたらまた残酷で…
桜姫華伝
ええと、全員分これやるんですか？
この釜の描写は正しいでしょうか…鉄釜なんて高度技術が必要な超貴重品、どこの貴族様ですか？自在鉤だって…
「美しくない者がさわった物はやっぱり汚く」その通りです。「汚い」というのは、人間にとっては細菌学上の事実とは関係ない、魔術・呪術の領域である「穢れ」です。
そして進化心理学的には、外見が醜い者は遺伝病の疑いがあり、繁殖相手とすると自分の子孫の質が下がるリスクもありますし、伝染病であれば群れが滅びるリスクがあります。
人間はそれを、DNA検査装置も細菌を見る顕微鏡も持たなかったので、穢れという感情を心に入れることで代用したんです。人間がそういう動物だってことは冷徹な事実…
問題はどんな行動を今とるかだけです。だから「差別心をなくせ」は無理です、進化心理学レベルで人間の心に仕込まれていますから。それを直視し、行動を選べるところでは…近しい群れの「ウチ」であろうと…差別していないかのように行動する、それしかできません。偽善者で内心は差別者ですよ。それでいいです。
恋人を裏切っても美しさを選ぶ、それも…当然ありえるでしょう。僕は唾棄しますが、それは僕がそんな倫理観に育っただけのことです。僕の倫理観もいばれたもんじゃないですよ。
というかこの誘惑を断っても、その場で殺され村も滅びるだけなので何の利益もないですけどね。
人は恋だけで生きられるほど強いとは限りません…人は群れの正規の一員であることをあまりに強く求める群れ動物なんですから。美しさがその条件と思ってしまえばそれに執着するのは当然でしょう。
というか火傷でなくハンセン氏病や天然痘痕であってもよかったんですよね、この話。そこまでの勇気はなかったのでしょうか？
いや、この時代歯がそろっていて痘痕がない人間なんて万人に一人ですよね普通…歯ブラシも歯科医技術も種痘も抗生物質もないんですから。
人間はそういう生き物なのは事実です。僕はそれが嫌いなんですけど…身を引き裂きたいぐらい、モモちゃんをアウシュビッツにつれて行って即失格にしてやりたいぐらいには。
というかこの話、読者に人間を呪わせるのが目的ですか？
夢色パティシエール
一瞬の隙を見られてしまいましたね。この回想は読み返すと深いものがあります。
成績…よかったセーフ。
フランス語もあるんですね。
ケーキブタ大小…その通りすぎます。
「天王寺さんは人の何倍も努力して」ると敵を認めているのがなんとも。
この演出もすごいですね。
はっきりとジャンルが指定されているのも手ごわいです。
リボンから一本を選んで握る、というのは、見た目はかわいいですがやってることは男塾でコンクリート漬けの鎖を握るのと変わりないですよね。
天王寺…やっちゃった、としか言いようがないです。
さて夏希さんと杉野…ううん、夏希さんが負けそうで不安。またはいちごちゃんが天王寺チームに負けてか…
そりゃまあ、ごめんなさいとしか…サッカーマンガで、高校生が悪夢でワールドカップのくじをプレッシャーの嵐の中引くというある意味厚かましいシーンを思い出しました。
というか運である以上ごめんも何もないんですが。超能力があってわざとやったならともかく。
まあ確かにいつか当たる相手ですね。
敵側の他メンバーもそれぞれいい味出してますね。「全く同じ味だ」というのが一番すごい。
絶対味覚がない以上、一つ一つどんな作り方だったか子供の記憶に頼って再現していく…ここはすごく丁寧ですね。天王寺さんのアドバイスも彼女の人間味がよく出ています。
ケーキにしたのも綺麗ですね。
一人の子供に夢を与えた…それだけでも十分産まれてきてよかったとさえいえますよ。
天王寺さんの言葉がまたすごい温かいです。
すっと自分の弱さまで見せて…よほど心動かされたんでしょうね。
全力で戦う宣言、いちごちゃんをちゃんと認めてですから…
最初はともかく敵側もとても魅力的に描くのがこの作品の最大の魅力です。今回の話、ものすごくよかったですよ。「桜姫華伝」での胸の悪さを吹き払えたぐらいに。
いきなり妙なことになったのは驚きましたが…
HIGH SCORE
ますます化け物になってますね…
彼女いたことがないからラブシーンを描けるはずがない、って「宇宙人は会ってるヤツしかかけねーのか？」という「上手な夢のかなえかた（有沢遼）」の台詞をプレゼントします。
豚っておい…最近ペネロペって映画がありましたけど…
姫ちゃんのリボンカラフル
いきなりエリカちゃんが消えたのって…怖いですね。
変身を思いつく推理力はすごいです。
今度は小林大地の妹とか…姫ちゃんの災難はどこまで続くやら。どこかに隠れていればいいのに。
本人に捕まって、そこに姫ちゃん…エリカちゃんでしょうか？それとも魔法の国のライバル？
楽しみです。
絶叫学級
レベルが違う…どうしようもないですね。逆により強いところであればよかったんでしょうが。
それと頑張ってはいるのに実力が伸びないミリ、なんというかうまくいかないものです。
というかこんな事故があったら先生は…
「いないほうが強いかもしれない」…見ないようにしていたこと、ですか。
というか「元に戻った」とか、そういう…スケープゴートに何かを押しつけるのも人間の本性ですが…
ボールが生首、というのも凄まじいです。
なんでもするから勝たせて…悪魔に祈ってしまったのか、それとも本当の意味での神…理不尽で気まぐれで圧倒的な力を持つ存在に…
一生勝ち続ける、この恐怖を受け入れて…人間捨てて。
善悪を超越した圧倒的な力…同じホラーでもそれを描くのは逆に難しいですね。
勝利の悪魔
強引なことに…うちは極貧だよ、と先に言ってしまうのがすごい。
娘が二人…あ、ばれてなかった？大笑いするほかないです。
布団は一つ枕も一つ、枕は二つどころか…爆笑。
欲しがるのをやめる、というのは難しいですけどね。あと日本の都市部での貧困は家賃が高すぎて少々の節約は無意味ですが。
二人で寝ているのを見て「癒え」…真相を知ったら…
写真から男だとばれて、なんというかページめくるの怖いです。おそるおそる…こわごわ…えいっ！
目的は本来の男の姿に戻すこと、ですか…性同一性障害でなければ…
晴れて今夜
タイトルがいきなり強い言葉になり、不審者にしか見えない…冒頭のつかみは凄まじいです。
というか…持田先生？あまりの変わりようにびっくりしました。
友達というのは簡単にできるものじゃない…わかってはいても。
高校生向けの寮を子供のために、ってものすごい両親もいたものです。
というか両親がすごい…「夜遊びしたり朝帰りせんかっっ」…
見た目は怖いですけど猫にはすごい優しいですね。
礼させろ、という言葉も乱暴ですが…
「親友でこのきらり荘の住人だ」ってすごすぎるんですが。
親友にはなれない、お前に恋した…ストレートすぎて吹っ飛びます。
このとんでもない母親…
迫力満点コース…笑い転げました。
なんというかすごすぎる男です。
行動的というよりなんというか…そのうちアフガニスタンで首を切られそうな人ですね。
屋根は確かに盲点ですね…
子供のときからやりたかったこと…僕は？
この素直な言葉と、彼のまっすぐな答えがすごいです。
当然のようにキスして一緒に寝るというのがまたすごい。それを見逃す両親も。
なんというか、普通とは程遠いとんでもない人生になりそうです…二人並んでアフガニスタンで首を切られないことを祈ります。
Kiss me ホスト組
この扉絵はそれ自体ポスターにできますね。
クラスに戻る場所がない、って彼女をいじめるのはとっても不利益ですよ？彼女はホスト組全員に家族のように愛されているんですから利用価値高いですよ。
みんなはうまく楽しんでるんですね。
毎週この時間は勉強する、というのが許されればいいんですけど。
でも…普通の高校生活を送りたければ、普通の高校じゃないというのは度外視してみんなに溶け込むほうがいいのでしょうが。
ホスト組のほうが切れてしまう、というのは…なんというかミイラ取りが…
祝賀会ってなんて学校…もうツッコむよりノるほうが楽しそうです。
この祝賀会の演出はすごすぎます。
まさに「ジャスト・ア・ジゴロ」まっしぐらですね。
友達の優しさが素晴らしいです！
そして車の前に飛び出しての告白、凄まじい熱さです。
それで、恋愛したら退学というのはどうなったのでしょう…結局ずっと雑用係？
というか雑用係を狙ってわざといたずらする子が増えるかも。
とにかくものすごい作品でした。雑誌の殻をぶっちぎる圧倒的なパワー、これからがとても楽しみです。
キスシーンの魔術、これからもたっぷり楽しませてください。
ハートのダイヤ
どこにいくんでしょうねこれ。
確かにくどき文句ですね。
いきなりアイドルに抱き上げられて、いやここ見られたらもろスクープですが。
それで帰ってきて抱きしめる、それも…ダイヤの魔力とわかってしまうと泣くしかないです。
指の間にカードって飛鳥みたいなことを…一度ぐらい十字打ちやってくださいね。
交際相手全部ばらされるのもすごい。
「奪いたかったら命がけで来い」…そういうことですか、守護神になった自分は彼女とは結ばれえない、だから自分を殺せるような男に渡すほかない、と。
この口げんかはどうしようもないですね。
今度は再婚相手の連れ子っておいコラ。なんというか…これ、男女逆転したらそれなりに面白いエ○ゲになりそうです。
この調子で世界中の男を落としていくんでしょうか？
クラッシュがこの形で復活とは…
そして村田先生もお久しぶりです。どんな風に成長したか楽しみですね。
どんなメンバーで新しい学年を過ごすことになるのか楽しみです。