りぼん2010年8月号感想

多人数の表紙というのは…まあ今月号の「なかよし」はインパクト強かったですし。でもこういうのも僕は華やかで好きですよ。

付録がかっちりした箱だと流通も楽でしょうし、中身がなんだか楽しみになる…反面わかりやすくはない、とどうしても物事両面ありますね。
あとこのカレンダーは付録の主役にすらなった代物では?それがカラーページ感覚でついているというのも贅沢です。

それにしても連載数が多い、ボリュームがすごい!正直書いても書いても終わらないって気分になります。

プリティーリズム(朝吹まり)CRASH!(藤原ゆか)ひよ恋(雪丸もえ)絶叫学級(いしかわえみ)スターダスト☆ウィンク(春田なな)桜姫華伝(種村有菜)HIGH SCORE(津山ちなみ)キルミンずう(はんざわかおり)スパンコールピンク(小桜池なつみ)夢色パティシエール(松本夏美)アニマル横町(前川涼)姫ちゃんのリボン カラフル(込由野しほ/水沢めぐみ)ブルーフレンド(えばんふみ)MOMO(酒井まゆ)モバイルガールめもり(大岡さおり)次号予告

プリティーリズム
しばらくご無沙汰してましたが相変わらず熱い空気!
また原作か、と思ったら原作側の縛りは最低限、ほぼオリジナルに近い連載のようで嬉しいです。
なりたい自分があるっていいですよね。
父子家庭というのも面白いです。見逃されがちですが結構大変だそうで。
舗装道路をスケート靴で走ったら三秒でボロボロになると思いますが、スケートとは違う「プリズムシューズ」という代物?
何の上でも自在に滑れる…単に硬度が高いスケート靴とかだったら道路がボロボロになりますし、舗装の凹凸でどこに飛ぶか分かりません。
運動神経は遺伝しない…んですね。
この音楽プレイヤーも楽しいです。むしろ今存在しないのが不思議ですよ。
ダンスシーンの華やかさは素晴らしいです!躍動感があって。
男の子との出会いもわかりやすくてわくわくします。
今日失敗しても次は出来るかもしれない…明日は…まっすぐなメッセージがはっきり伝わってきます。
大人は今は、「夢もない今のガキはダメだ」といいつつ「肥大した自己愛を潰せ」とも言います…それは人を破壊するためのダブルバインドでしかありません、相手にすることはないですよ。
子供がやるのは基礎から積み上げて突き進むこと、それだけです。
本当は今できないなら基礎を積み上げていくべきですが…その選択肢はないんでしょうかね。

CRASH!
真顔で「キスしてもいいの?」…こりゃものすごいシチュエーションでしょうね。
いやただのクラスメートでも死ぬでしょうけど、それがトップアイドル…
カズくんの迫り方がそれいけ大将じゃなくてやる気まんまん(お父さんに聞いてみないでくださいvもしネタがわかる現役読者がいたら日本終了…)なんですが。
からかってるつもりがってそんな雰囲気じゃなかったですよ。
しかしよかったですね、鼻毛処理完璧でw
大人っぽいといわれて喜んだり可愛い。
「そのままのカズくんが」って殺し文句ですよね。
今度はお姫様…いろいろ大変なことになりそうな予感が。
友達の忠告に心がこもっていてなんだかじーんとします。
トラック三台のファンレター、仕分けも大変でしょうね。そっちのバイトもなんだか悲しいものがあるでしょうが…かなりきつい感情労働。
ちゃんと自分を制御する決意ができるというのもすごい。
花さんとの食事というのもなんか豪華ですね。
みんなもいるというのはすごすぎますね。こりゃねたまれますって。
焼肉を通じたこの二人の対決はバカらしすぎて笑うしかありません。
というかこの騒ぎだけでも録画してテレビに出したら笑い取れそうです。
名前を呼ばれるのも強烈な不意打ち、ここからの気持ちの流れがしっかり描かれているのもいいですね。
すいません、と笑いかけてしまって…はは。これはマネージャー陣の注意不足、ユイちゃんを責めるのは酷ですよ。この写真がまた騒ぎになりそうな予感…花ちゃん脇甘いですから。
で、こけてキス…ここ、撮られてなければいいんですけどね。

ひよ恋
早生まれのハンデって結構大きいですよね。
まっすぐおめでとう、って言ってもらえたら嬉しいでしょうね…
祝日(というか呪日…)生まれの僕には誕生日は基本的に縁がないんです。
あっというま?…年食ってからのあっという間とは比べ物になりませんよ。
確かに好きな人の隣になるのは最後でしょうね。
誕生日で記念写真、というのも楽しいです。
このツーショットもいいですね。本当大人と子供。
「おいでおいで」「ワンコじゃねんだよ」が楽しい!でもそうやって来てくれる犬って可愛いですよね。
妃さんの美しさはそれだけで迫力ですね。
いきなり宣戦布告されて、ここはびっくりしました。逆にそれだけ大きい存在なんでしょうか。
プレゼントがネコ缶って…
こうしてカラオケで打ち上げっていうのも…僕には全く無縁な話です。
このスピーチはびっくりしました。涙ものです。
そしてシメの一曲…というか僕にカラオケで「シメの一曲」というと紫苑ゆうさんの名前を探し、なくてもいろいろ絶唱しますよ?僕には歌詞も伴奏も不要、紫苑さんだけでも二十曲ぐらいは頭に入っているんですから。
一年生になったらをクラス一同で心を込めて歌う、って面白すぎるんですが。
四月、新しいクラス割より先に新キャラ?
さてどうなるんでしょう。

絶叫学級
願いごと…なんで人間はそれが好きなんでしょうね。
前後編ですか…嫌な予感がするのでハイペースで行きましょう。
「エリカの何を知ってんの!?」というシーンはカッコよかったです。
「しょうがないよ学校ってこういうもんじゃん」…それって明日はわが身ってことなんですけど。
それで…地獄少女?
正直次回は見たくないですね。
これだけの人間不信は何をどうやっても救いようがないでしょうから。全てを滅ぼすにしてもそれはそれで…

スターダスト☆ウィンク
なにこのバカ丁寧な断りの言葉と笑顔。
何やってるんですかこの二人。
大声ですごいこと言って…この笑顔怖い。冗談抜きに何も信じられなくなります。
颯君がどれだけすごい人か知らなかったというのも苦笑します。
確かにバカみたいです。まあ進化心理学的にはそれが遺伝子をより多く遺す助けになったのでしょうが。
「なんかあの人たち嫌いだと思ったから」とはっきりしたところもありますね。
あってないような部活…それは楽そうです。
いきなりものすごい美人が出てきたのはびっくりしました。
あってなくなかった、というのは笑うしかありません。
日向くんに電話してしまったのは…なんというかあうあうとわめきたくなります。
これでなかなおり、ってなんというかあっさりしてますね。ある意味うらやましい。
電話で何話したんでしょう…
日向くんの名前が入るだけでまたなかよしに戻れるというのがなんかすごい。というか颯くんムカついたでしょうねそれ。
幼なじみとして協力して…またえらいことになりそうです。

桜姫華伝
で、彼女がやったことはどう悪いんでしょうか?
人身御供が普通にある社会、というのは想像もできないでしょうね。それどころか村全員が同じ神を疑いなく信じている社会すら想像できません。
大任が光栄、と皆はどのように感じているのでしょう…
祝福しなければならないこと…徴兵・戦死とも同じようなこと?感情の錬金術?
感情の錬金術というのは軍国国家だけに特有なのではなく、人間社会そのもの、人間の遺伝子自体に本質的に備わっているのかもしれませんね。
恋愛よりも義務…韓国人の男性は事実上全員、徴兵年齢になったら恋愛は切り捨てるそうですね。
ここから、悪役だと思っていた霜二様が違う顔を見せていくのが実に見事でした。
そういうことだとは、というかそんな迷いがあって儀式は…
木の中にこれほど…というか何があっても儀式を妨害してはいけなかったのに。
見てはならない存在、ですか…
というかこんなの、眼で確認した時点で僕ならショットガンフルオートでぶち込んで焼夷手榴弾投げつけますけど。
ただ見ていた女性三人が一瞬で立ったまま上体が灰に消える、ターミネーター2映画の核爆発シーンに匹敵するエネルギーは衝撃的なまででした。
力が暴発し、全てが憎くなった…というかこの一族全員そこまでの力持ってたんですか…
今まで一度もこういうことがなかったことのほうが不思議に思えます。
やったこと自体は確かに悪と断じていいかもしれませんが、彼女自体に罪があったとは思えません。単に感情制御に失敗して暴発しただけ、事故ですよ。
血の呪い…短命、ならどちらにしても間もなく…
決闘自体はどう流れるんでしょう。

HIGH SCORE
厄介な双子ですね。
ライオンがネコ、どころか子ウサギとかヒヨコ…それこそ結心とひより…
アフリカゾウかベンガルトラ、どこまで鍛えるんでしょう。
大門先生にまでかわいいってすごすぎます。
えみかちゃんにとってはあなたの知らない世界…逆に「下の者をかわいがらない兄」というのも意味不明と。
さよちゃんのアニは悲惨すぎます。
花束のように三叉銛を持つ、かなりシュールなんですが。

キルミンずぅ
さてどうなるかと思ったら…なんだこれ。
たこ焼きというと女の子の機嫌は直るんですね。
猫と犬の嗅覚性能は同等らしいですね。ついでに豚も。
ネズミの能力…何より最強なのが多産性と雑食性でしょうか。
そして二人きりの花火、台無しになるのもいいですけど…後で恥ずかしくてボロボロでしょうね。多分二人とも。

スパンコールピンク
相変わらずものすごい雰囲気で…
思いっきり漫画描きすぎでしょう。
別にそんなけんか売ることでもないでしょう。僕なら放っておきます。
おしゃれやメイクに興味がないと漫画の幅も狭くなるのでは?
観察記録…それはすごいことしましたね。敵意ももたれるはずです。
でもまあ、普通のネタ帳でよかったですよ。腐女子にネタにされていたりしたら…
いきなり「10時に原宿駅」うらやましくてもかわってはくれないんですね。
あの子には比呂とられることはない…おまえは少女誌をなめている。
原宿にジャージっておい…
そりゃまあ資料は山ほどありますよ。
さて計画通り変身ですか…どんなにきれいなことになるか…想像以上!
あくまでマンガに使うんですね。
モテなくていい…僕もずっとそう思ってました。ただそうなると、肝心の賭けてたものがダメだとわかったらもう何もなくなりますけどね。
「笑った」という笑顔のほうがすごいですけど。
言いたいのは「金輪際原稿の邪魔をしないでほしい」なんですね…ずれすぎてます。
相田くんのほうの惑いぶりは見ていて実に楽しいです。
元々住む世界が違う…あるのはめげない力、ってすごい。
で、朝のこの変身ぶり…すごすぎます。何このふわふわで甘い可愛い生き物。
なんだってする、といっといてまだマンガのほうが上…女の子にはかないません。
なんというかいろいろな意味で相変わらずです。とにかくパワーだけで圧倒されます。

夢色パティシエール
やさしいだけじゃつとまらないかもしれませんが、厳しいだけでもつとまらないかも…
現場で基礎を学ぶ…でもそれは、なんというかそういう場から学ぶ力がないとかえってスポイルされかねません。ハイリスクですね。
一年先のことは考えられない、ですか…
グランプリの結果はあまりにもあっさり描かれすぎてますね。
夏希さんたちと杉野さんのチームの対決や決勝だって見たかったですよ。
イメチェンって結構無茶しますね。
とにかく目標ができたのはいいのですが…なんというか何か物足りない気がします。
彼女はチームの中で輝くタイプなのでしょうか。
最初から非常に攻撃的な、軍隊色が強い感じがします。僕には正直不快ですね。
最初から無理な要求をするのも、軍隊の新兵扱いの基礎、自尊心破壊にしか思えません。それも戦争に勝つためであれば意味もありますが、どこかで暴走して勝つことではなく壊すこと自体が目的になることもよくあります。
一年間は販売…なんというかかなり本格的な徒弟制度みたいです。
教えていないのに教えたという、これは…単なる「大人の世界は不条理なものだ」というだけの、いじめのためのいじめでしょうか?
いちごにかじられた、というのが可愛いです。ミルモもしょっちゅう潰されていて楓と一緒に寝るのを嫌がってたりしましたね。
何をするのかが見えなくなっている、店長はとにかく今の仕事に集中しろと教えたいんでしょう。
食欲もなくなるほど攻撃されている…なぜここまで。
樫野君の励まし…ケーキを作らせてもらえない、というのはそれこそ三時起きで二時間練習してから来い、ということなんでしょう。死にますよね。
三人それぞれの励ましのメッセージがすごく素敵でした。
抱きついて泣き出すのは…罪な子です。
樫野くんの真っ赤がすごく見ていて楽しい。
さてこれからどんな修行が待っているんでしょうか。
それが人を育てるための修行であって、人を壊すための修行でないことを祈るばかりです。

アニマル横町
ちょっとした違和感なのにあみちゃんにしてはドアを閉めて見なかったことにするほどのことなんですね。
下半身から鍛えないとどうにもなりませんよ。
鍛えてばかりだとかえって体に悪いだけですよ。
一週間後…どこまでいっても下半身は鍛えないんですね。
あみちゃんのマッチョ嫌いは筋金入りですね。何かトラウマることでもあったんでしょうか。
というかなにこの霊。
まあ確かにイカも高たんぱく食ですよね…

姫ちゃんのリボンカラフル
大地くんの出方はかっこいい、と思ったらなんか妙なことになってしまいましたね。犬を魔法で操るとは便利な。
押し倒し体制で変な所に顔も手もつかずにすむのはお見事。
どーでもいいけどムカつく…はは。
上倉さんのふりをしている、ということは忘れそうです。
確かにこれは遊んでいるようにしか見えませんね。
魔法のリボン、という単語が大地くんの耳に…わざとでしょうか?
たいしたことはなさそうだ、というのもわざと知らせて、どう反応するか見て判断?
エリカちゃんにからかわれてばたばたするのがかわいいです。というかエリカちゃん世話焼きすぎ。まあこの姿でいるのはいろいろ退屈でしょうけど。
この年代でよかったですね。もっと小さい子だと大事なものほど欲しがる衝動が起きますから…それは非常に呪術的な感情なんですよね。人を奴隷にする最も有効な方法が、相手を守っている呪物を自分のものにして汚したりすること、だからこそ人は半ば本能的にそれをしたがってしまう…
大地くんの前でイチャイチャしているのもわざとでしょうか?
なんか胸騒ぎがする…こういうのも楽しいですね。
そして「いくなよ有坂のとこ」…ふふ、なんか動き出しそうでわくわくします。
どうせ怒らせるだけでしょうけど、わかっていてもドキドキはしますよ。

ブルーフレンド
もう離さない、それはそれでかなり危険な感じですが…親のかわりになれる人などいませんよ。
むしろそれは宗教の領域かもしれません。
井戸端会議が結局悪口になる、というのも…まったくレッテルというのは。
「女子の醜さ全開!」というのもわかります。ここまで醜いといっそ気持ちいいとか。
東さん…どんな人なんでしょうね。
違和感の描写、むしろこの作家はホラー向きかもしれませんね。
愛し方が分からない歪んだ心…まあそうかもしれませんけど。
というかこういう脅迫状送る人のほうが歪んでいると思いますけどね。
なんというかやたら人格障害者の多いマンガですこと…

MOMO
この扉絵は勇気いりますね。ものすごく。
叶歌くんのことをこの二人が語るというのもなんかすごいような。
泣かせたら許せない…にしてもすごい迫力ですね。
といっても、男女交際して泣かせないというのは不可能に近いです。
約束すること自体がまったくのうぬぼれですよ。
日本ではここまでがセット、その例がすごい。
やめてと叫ぶ…すごく無理してますよね。
「終わってなきゃだめなの」と言う言葉が…完全に、義務として愛そうとしていることが伝わってしまいます。
ヤシの実はそんなナイフで簡単に切れるでしょうか?それともこれ、別宇宙の技術でできた何でも切れるレベルのナイフ?
二人ならいいわよ、をばっさり切り捨てるのがすごい…
拾ったやつ全部…すごい。ぽんきちは確かにうまいことしましたね。
みんなでの写真、これはどんな意味があるんでしょうか。
あ、飛行場もないのにと思ったら飛行艇でしたか。
この島はあと二年ぐらいで沈む…温暖化ですか。
でも人間がいなかったとしても多くの島は沈み、多くの種が常に絶滅していたでしょう。今のペースは異常ですが。
そして…本当は人類には人類にしかできないことはあるんです、生命を地球から、そして太陽系から避難させるという。
このまま人類が何もせず自滅したら、次の知的生命体のチャンスは事実上ないですから、地球の生命は十億年後には太陽の老化や海水がマントルに吸収されるなどで海がなくなって壊滅し、さらに四十億年後には太陽の赤色巨星化で地球の奥に細々と生きているかもしれない微生物も全滅します。
叶歌訓は待っていてくれた…せめて彼には連絡してもよかったかもしれません。
強く強く抱きしめる、すごく想いが伝わってくるシーンです。
でも決して受け入れられない想い…
大人というのも嫌なもんです。

モバイルガールめもり
ははは…カッコ悪。
こっちもなんか…よっぽどスタイルよくないと恥ずかしいカッコだと思います。
体まで支配されて、なんというか養成学校のみんなにはレベル高すぎてどうしようもないですね。
それで暴れさせといて、言うこと聞かない、ここの手柄はお前にやろう…きっちり損害賠償出してやりたいですね。
それで元気玉オチですか…
まさかこんなことになるとは思いませんでした。
コラテラルダメージすごそうですね。
人がゴミのよう、ってそれ言っちゃいけないでしょう。
そしてぷちっと踏み潰したのも大笑いでした。
パンツ丸見えがオチというのもひどすぎます。
なんと言うかほとんどヤケクソとしか思えない…次回作どうなるんでしょうね。
いやでも面白かったからよし。

来月号は黒崎先生と牧野先生、明るくなってくれそうなのは嬉しいです。
やっぱり明るくて読んでて楽しい雑誌じゃないと。今月号は少し暗い感じでしたからね。

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