りぼん2011年1月号感想
付録もここまで来ると、脱落を除いては流通にとってとてもやりやすいでしょう。
ちょっと帯に短したすきに長しな大きさにも思えますが、読者の体格ならいろいろ使えるかも。
柱が安定しすぎている感じもありますが、それがこれからどうなるか…
ボクは狼。(優木なち)ひよ恋(雪丸もえ)桜姫華伝(種村有菜)CRASH!(藤原ゆか)REC(牧野あおい)まりもの花(香純裕子/秋元康)絶叫学級(いしかわえみ)アニマル横町(前川涼)HIGH SCORE(津山ちなみ)スターダスト☆ウィンク(春田なな)夢色パティシエール(松本夏美)プリティーリズム(朝吹まり)MOMO(酒井まゆ)ポケメン!(黒崎みのり)次号予告
ボクは狼。
男の子は狼、と言っても女の子はどうなんでしょう。男の子のあれとは違いますけど…
「付き合って下さいはスケベなことさせて下さいの口実」ええその通りですが何か。というか人間は動物だからその目的は繁殖だけですよ。
守るふりして必死に見てた…はは。
無食…同性愛者は一定率でいますし、アセックス者もどこかにいるのでは?あと宝塚にはまるという手もあります。
というか、多分中二ぐらいまでの僕は主にDr.スランプの影響から、性欲皆無と自分自身に暗示かけてかけたことも忘れて暮らしてましたけど。
血の海に横たわっている圭太くん、悲惨…
確かに王子様とは逆タイプですね。
鉛筆の持ち方というかこの年で鉛筆を使っているというのがすごい。
お昼ごはんにケンタッキー…なんてうらやましい!金持ち!確かこのバレル千五百円はしますよね。
エロ本に興味がない、というだけで嬉しくなる、というのも単純。
ウサギがおいしそう、ってあまりにも肉食すぎますね。
髪の毛を整えたら超美形、というのもお約束ですが印象強いですね。
というか男の子の髪を平気で触るというのも…
においをかぐときの仕草の自然さは見事。というかよく犬観察してますね。犬としてすごく自然な動きです。
女子トイレに抵抗なく入るとか、その異常さもよく出てます。
落ちそうになったのを壁を走って、これはすごすぎます。
あ、ちなみに今は狼男話は大抵否定されてますので。
ああしかし…ケンタッキー食べたい!
ひよ恋
冒頭、思わせぶりにもほどがあるというか。男子らしい動きってもんでしょうか。
一分で食べるというのもすごいですが、まあ僕も似たようなものです。それで太るといつも言われます。
となりでモヤモヤするな、スキマから見るな、泣くな、これすごく面白いです。
写メしていい、といわれてすごく喜んでしまうのも伝わってきますね。つくづく内気な人と外交的な人って住んでる世界が違うんです。
身長で判断して別人だったら大恥ですよね。キスでも目撃するかも。
あ、やはり本人でなんか昔の話が…
ハンバーガーセットも実は結構高いですよね。値段もカロリーも。
「ふうん」で縦線のみのコマ、というのはじつにうまい。
広瀬ならあそこ、というのは苦笑しました。
そしてそこに…さて何が。
それで告白の返事、「妃が好きだよ」これはかなりの衝撃でした。
そしてりっちゃんの、強引なごまかし、これも嘘から来た真に…どころか全部無駄でしたね、ひよりちゃんの正直さにはかないません。
「追わないんだ」が冷たいです。
さて…何がどうなるのやら。
桜姫華伝
すっかり平和が戻ったようですね。
悲惨なのは朝霧一人…
お姫様抱っこをこの服でやったらものすごい質量ですよ?合繊はおろか木綿さえありませんので。
朝霧、そりゃ怒りますよ。桜姫が素直に泣くのはすごい。
それが右京の選んだ道…わかってはいますね。
キスから押し倒して夜這い宣言、ってまあ王朝ですから。
体中に…奪いたい…はは、まあいいやどうせ隠したところで別の媒体で知るだけだし。
朝霧は朝霧で、桜姫のために何かしたいという思いはある…なんかまたすごいことになりそうですが。
杞憂はどうしようもない…他の姫を側室に?厄介な問題になっていますね。
選べというかなんというか…元々悪いのは帝だってことはどうなってるんでしょう。
いろいろと厄介なことになってますね。
右大臣家の百合姫、なんかちょっとクラ●プっぽい感じがしますね。
貴族の姫の友だちというのは普通は以下略。というか僕も完全に信頼できる一次文献で知ってるわけではないので。というか一次文献の漢文草書読めません。
さて今度は…まああいつらに比べればなんてことない敵ですね。
ああ平和っていいな。
CRASH!
実写版…ちょっと線弱そうな感じがします、甘さのほうが強くて。
一人は宝塚の、かなり注目されていたのに若く退団した人とかを使ってもよかったのでは。
いやこの五人ちょっと宝塚の知ってる世代でキャスティング想像したら鼻血が…
このあまりに真摯な告白…それを置いといて、というのもすごい。
「軽いきもちでいったわけじゃないことくらいわかる」…これすごい言葉です。
これほど、はっきり受け止めてくれる男性、どれだけいるでしょう。「応えられない、ごめん」も含めて。
嬉しいのほうが大きい、というのも奇妙にわかります。気持ちの全てを受け止めてもらった、全人格認めて受け止めてくれた、という感じがものすごく伝わってきます。
この笑顔もすごく素敵です。どちらも。
「そんな笑顔を見られるのなら100万回フラれてもいい」というのも…女の子みんな同感でしょうね。
引っ張って行って、「わかんねーだろおうなあ」っていい加減切れかかってますねこれ。
このいきなりのキス…どころか唇に噛みつくって!
「キスした」でいきなりの拳、うわーカッコいい!
そりゃ避難ですよね、大スクープ!
「怒ってくれたのはありがとう!でもアイドルの顔殴っちゃダメ!!」…確かに正論。
で、それですら通じないって…これはこれですごい。
ライオンに噛まれる、じゃ笑い転げるほかないです。
適度な距離を置いて待機…それは気が利きますね。
エネルギーがありあまってるからもっと刺激的なステージ、ってどんだけとことん。
鈍感とかそんなレベルじゃないですね。
「震える手で全力で後押ししてくれたんだ」…こういう受け止め方もあるんですね。
これからの四人、それぞれ楽しみです。
REC
冒頭の繰り返しがうまいです。「涙を流したことがない」という台詞、そして映像のリピート、映像と実際の笑顔のリピート。
墓に猫缶…別の猫が食べてくれたらいいんですけどね。
みんな冷たい、といっても…冷たいのが普通になったらたまりませんね。
いきなり人の輪に入ってしまって…それが何につながるのか。
ねじ上げて「お前なんかが」…ヤンキーの演技、ってだったら次は殺し屋やヒトラーユーゲントの演技?
笑って…笑っていないことを見破られた?
助けられる最後のチャンス?一体何が…
最後のショッキングな言葉がまた強烈ですね。
まりもの花
なんでしょうこの世界は…どうせ子供なんて、警察がちょっと目をつければピーピー泣きわめくしかないくせに。
ケンカがどんなに強くても22口径拳銃一発で、上から落とされるブロック一つで、刺激性のある液を入れた水鉄砲や投網と金槌で簡単に無力化されるのに。
「平和に暮らせへんのか」
「性だな」
…この会話、あまりにも「りぼん」からすっとんでるんですが。
「一人で抱えこむな」というのは、力がある人が言ってください。
今度はインターナショナル…説明台詞長いしツッコミ的確!
痛みがなくても、脳震盪を起こさせるとかは可能なはずですけど…まあこの世界にツッコミは不要ですね。
弱いてめえなんか…まったくわかりやすい。
「マヨネーズマサル」は爆笑しました。確かに似てます。
というか今度は何が出てくるんでしょう。
絶叫学級
相変わらずいい脱ぎっぷりで…
これ、結構多くの女の子にとってリアルな話かも。友達の恋に協力し、やっとくっつけたら、そしたら彼女は恋人といる時間が長くなって自分は一人ヒマ…
だからグループ交際というのがあるんですね。
まあでもよかった、先輩が自分の法を好きになってしまって泥沼、とならなくて。
善人クラブ…すごく怖い。
自分がいいと思うことをする、じゃあ念仏や題目を朝唱えるだけでもいいんですか?
掃除…そりゃ充実感ありますよね。
パスケースを先生に預けるのではなく自分たちで持っている、ということがまず怪しい。あ、それは好きな人の写真があるから?でも…
やっぱり完全に、文字通りのマッチポンプ。でもそれを快感に…とっても快感に忠実な人たちですね。犯罪クラブと同じぐらいに。
苦しんでいる子、役に立ちたい…その快感に溺れてしまう。それ以上に怖いこともないですね。
で、先輩が事故でバスケができなくなればそれで…お見事。
この事故…傷害罪を完全犯罪にするための計画も、クラブ全員で相談したんでしょうね。
このクラブ、神学的に検討したら…重大なことになりますね。そう、思い出しました…「よきサマリア人のファリサイ主義」。教会教義学(カール・バルト)に使われていた言葉です。
神学者にとっては実に興味深く、吐き気さえする話でしょう。
そう、一番怖いのは、この「善人クラブ」であることは、自作自演のための仕込みを一切やらず純粋なボランティアとしても可能なのです。それでありながら、まさしく善人クラブであることも、人は可能なのです…そう思えば「春にして君を離れ」(アガサ・クリスティー)も思い出させますね、これは。
あと正義のための活動それ自体の快感の危険性、という意味では「ゴーマニズム宣言脱正義論(小林よしのり)」も思い出します。
アニマル横町
おお十周年!僕が感想書き続けた年月ほぼ全体!
いろいろ…僕にはほとんどなかったといえばなかった、あったといえばあった…
あくまで過去を振り返るのを拒むイヨが楽しい。
足りないものリスト…これ、一つでもあったらアニ横じゃない。まあラブはちょこちょこありますが。
決め台詞…月にかわっておしおきよ、は「なかよし」のネタだからまずいという以前に読者がどれだけ覚えてるでしょう。
これだけケンカしてプライベートドッキリ…すごすぎる。
本当なら十五歳、というのもすごいですね。一度十五歳バージョン見てみたいです。
で、何この企画会議。というか実際にこんななんでしょうか。
広告がまたすごい。
HIGH SCORE
すごい遊園地ですね。どちらも楽しそうです。
えみかちゃん、ある意味可愛そう。
で、これで思いがけない修羅場…戦ったらこの二人、どちらが勝つんでしょう。
めぐみちゃんをお手本、ですっかりムード変わりましたね。
さて、妖怪四つ首蟲の中身は誰なのでしょう。
スターダスト☆ウィンク
「絶交ってこと?」…現実感がないから、でしょうね、この冷静さは。
距離を置く…しかしすごく素直に、自分の気持ちを客観的に見てますねこの人。
どちらが夢なのかわからない…どちらが現実?
彼女が本当はどうしたいのか、ただそれだけが何でこんなに難しいのでしょう、彼女は。
全て手を伸ばせば取れるのに。
それこそケーキもチキンも寿司もステーキも何でも食べ放題の店で、とことん何を食べていいかわかってない…
日向くんが来て…「泣いてるんじゃないか」、なんでしょうねこれ。さらに「イヤになんてならないよ」…まあなんというか、遠距離だから。明日また顔あわせるとしたらこれきついでしょう。
それでほっぺにチュー?
彼女に自分の本当の気持ちって、あるんでしょうか。
夢色パティシエール
この笑顔は安心しますね。クリスマスのために生まれてきたような子です。
「まーくん妬いてんだよ」ってやはり厳しい。
「あの美貌負けられないって」おひ。
さらに今は、彼女が指揮を取れるとは。
「心細くなってる頃を見はからって」なるほど。だとしたらすごい計算。
あらためていちごちゃんに、三人とも刺激を受ける…いいですね。
このパーティ、すごく素敵です。
彼も精霊もち、じゃなかったらそっちのほうが不思議ですよ。
心の風景を知っている、というのはそれ以上ないほどすごいですね。僕の心の風景ってなんでしょうか…
スイーツ王国王子?なんかすごいことに。
「なんでも許されると思うなエロ王子」には爆笑しました。
全員参加のコンペ、すごいコンクールですねある意味。
それにしても…このトンデモ設定、意味あるんでしょうか。人間界では普通の職人なのに。
この子達がそっちの世界に行ったとして…まあいつもどおりなのが目に見えてます。
プリティーリズム
情報を集める妹、というのもいわゆるひとつの萌え要素ですね。
他の二人との個性の違いがまた人気呼びそうです。
失敗しない、と暗示かけてたり、結構この三人も人間的です。
二つのチームが同時に見開きでスタート、すごく素敵でパワフルな演出!
やはりこけましたか。レベルの違いはどうにも…
トラッシュトークがまた絶妙にリズム崩して、受けに回ってしまって…ここで回想というのもうまい。
思いきり大技、ってこれは人間のジャンプ力じゃない…この靴、相当強い動力が入っているのでは?
というか生身でこの高さにジャンプしたら、後は死ぬだけです。
あえて挑戦する、という選択も間違っていない、リーダーシップとりましたね。
MOMO
五年…生存率。ガン…
すべて夢ちゃんのせいにする、って、実際には何をどうすれば人をガンにし、また再発させることができるというのか。
でもそれが人間、本質的には呪術師。呪術的な思考しか、本当はできない…論理的な思考など、飛行機を持ってきて、地面を走らせトレーラーの荷車を引っ張らせるぐらい不自然なこと。
「おばさんの気持ち一番に考えなくちゃ」と「叶歌の気持ちじゃなくて?」…どうすればいいのでしょう。母親の愛情は確かに海よりも山よりも深い、でもそれは、本人の幸福を徹底的に踏みにじるほどに?母親という存在の重さは時に、巨大な踏みにじる魔物にもなります。
ここまで気持ちが食い違い、どちらも激しければ、どちらを選べばいいのでしょう。
昼がだめなら夜に行く、って…不死身だと恐怖もない、ですか。
ぽんきちのおせっかいはとても楽しいです。その拍子に落ちなきゃいいんですが。
彼の笑顔…でも、こんなことを恋人にいえる…言うのが正しいかどうかはわかりません。
怖い、と素直にいえるなんて…それはそれですごい力だと思います。
絶望で何も見えない…進路も何もない、人類そのものを諦める…
大魔王があるなら神は?
それに、父親の女の腹の中の子は?そして無数の…
できるなら、地球の生物、そして人類が生きたこと…膨大な情報や遺伝子資源、美術品や本や音楽…できる限り宇宙に打ち出しておいてから諦めて欲しいです。
そして今、彼女は叶歌のために何をしているのでしょうか?
何もできない、母親がいるから…
これ自体、救いようのない悲劇です。悪人ではない、でも…愛情が強すぎて視野が狭い、それで際限なく悪意が積もっていく…
ポケメン!
ありえない、といってもまあ客観的には…
痛くて、大丈夫でしょうか?刺青になってないでしょうか。僕の足の裏には、鉛筆を踏んだための刺青点が三つほどあります。
なめられてドキッとして振り払ってしまう、というのも可愛い!
で、「お仕事じゃしょうがないよね」に「調子のんなよ!」…すごい。
しかしよく、帰るなんてことができたものです。
というか…日本人のサラリーマンが絶対的に仕事優先なのって、誰もが「絶対に家庭優先でわがままはいえない、言ったら解雇されて路頭に迷う」と思いこんでいるから?勇気を出して言ってみたら、結構うまくいくことも多いとか?
はっぱ型がこのは…こんなさりげない言葉から、いっぱいの愛情を受け止める、というのが素敵です。
これで最後…そのつもりで。さりげなく、当然のように…その自然さ、これまでの痛みがクールさから逆に伝わってくるようです。
人間の姿でキスして、そのまま…このはちゃんは起きていて、寝たふりをして泣く…なんて二人。
こういう終わりかたとは。なんて切ない初恋…
すごく素敵な、少女漫画らしい作品でした。
これからの作品も大いに期待です!
来月号は…小桜池先生の、これは…遊郭話?しかしすごいですね、これ。
村田先生もどんなふうになっているのか楽しみです。