りぼん2011年10月号感想
付録がいろいろと目立っています。
いくつかの長期連載が結構動いているのですが…それがどうなるか。
流れ星レンズ(村田真優)シュガー×ソルジャー(酒井まゆ)女の子って。(カナヘイ)パーフェクト・ローズ(小桜池なつみ)絶叫学級(いしかわえみ)ひよ恋(雪丸もえ)アニマル横町(前川涼)CRASH!(藤原ゆか)まりもの花(香純裕子/秋元康)HIGH SCORE(津山ちなみ)スターダスト☆ウィンク(春田なな)桜姫華伝(種村有菜)ボクは狼。(優木なち)ブルーフレンド(えばんふみ)プリティーリズム(朝吹まり)チャラインサマー(沢なな絵)次号予告
流れ星レンズ
蜂野くんのプロモーションが丁寧すぎます。
よほど彼のことが好きじゃなきゃここまで考えてないのでは?少なくとも僕はクラスの、やや好きなかわいい女子であってもここまで見て考えていませんでしたよ。
つい弁護したくなってしまう、これが…罠だ、という感じがひしひしとしますが。
話だけだと…それこそ、どうしようもない、説得できる問題じゃなさそうなんですが…そう、と受け入れることはできないのでしょうか?
「凛咲は関係ねぇから巻きこむなよ」で間違ってないと思いますけど。
「凛咲だけ好きって言ってくれりゃ」…それでいいですよね。それ以上を望んでしまうのって、ある意味母性的全体主義です。あらゆる人の心が、自分の思い通りにきれいであって欲しいというような…
そしてキスまで、決めすぎでしょう。
やばい状況、と思ったら…そう考えることもない、心配なほど無防備です。
誤解と疑惑が人の心をどれほど蝕むか…どんなに簡単に人が闇に落ちていくか、どれほど人が邪悪か、知らないのでしょうか。
ただ「頭ん中あいつだけだろ」という言葉に返した微笑に、圧倒されます。
だからこそ壊したいという悪意も強いんだろうな、と…この先を読むのが怖いし嫌だ、というのが正直なところです。
シュガー×ソルジャー
恐ろしく勤勉な女子高生ですね…対照的を通り越して嫌味なまでに完璧です。
朝から男の子に「なんだこの寝グセは」…これ以上情けない話もないですね。
といっても、「そーゆーのもアリ」っていってもらえればそりゃ舞い上がりますが。
アドレス交換、というのも強い文化ですよね。
誕生日とRabbitと顔文字と…すごい情報量多いアドレスですね。
ならアドレスを変更すればいいのでは?
かんたんに、聞けたら苦労しないのが内気という性格です。
この転ぶのも、女の子にはアピってると思われかねないのが怖い。
顔にメアドを書く、ってそれをどうやってメモに落とすのでしょう。
あと、「ちょっとだけケータイ貸して」で自分で手打ちするという手も…
鏡とペンがカバンにない女子高生というのもすごいかも。
しかし、なんというか憧れの連発ですねこれは。
女の子って。
男の子から見た女の子は…基本的に憧れのおいしそうなお菓子。
でも、時々すごく傷つけられることがある、怖い存在。
太ってるとか痩せてるとかが比較になると悲惨ですね。特にテレビの、どう見ても病気レベルのモデルたち…そのせいで「殺されている」人がどれだけいることか。摂食障害は下手なガンより致死率高いですからね。
給食をちゃんと食べるのはいいのですが、どこに行っても欲望を煽る…困ったものです。
意識しちゃうと止まらなくなる、って多分みんな同じですよ。
悩みに対する解決記事を入れて次の子に、という構成も面白いです。
僕は小学校高学年から中学校までずっと背がクラスでは一番高いほうだったので、身長の悩みはわからないです。高いことを悩んだこともないですね。
とても面白い試みだと思います。これから楽しみです!僕が感想書くべきじゃないかもしれませんが…
パーフェクト・ローズ
この甘い可愛らしさはいつもいつもたまりませんね。
心臓に悪い、とまずそう感じてしまうとは…
逃げる作戦を、とカーテンを開けたら、まあなんて期待通り。
父親に言って処刑してもらう、というのは考えないんですね。まあ普通自分も悪いと言われますし。
そりゃこんな初デート…読者全員したいって叫んでますよ。
見た目のいいところ、どれも女の子には是非欲しい属性ですよね。というかこの絵の頭身…数えたら恐ろしいことになりそうなのでやめておきます。
自分の魅力を引き出す服、それはそれで素敵です。
思ってることと言ってることが逆、といってもそんな違わないですよねこれ。
波打ち際で追いかけっこ…それはすばらしい。
僕はもうデートは完全に諦めてます。昔は何に憧れてましたっけ…宝塚やラブコメマンガのシーンの総集編、で間違ってないでしょう。
完成したファッション、確かにかわいいというか脚線美がすごすぎます。
「100人いたら100人から好かれる奴なんてまずいねーよ」という言葉が妙に痛いです。なんかアルド・ナリスが人気ありすぎて敵が多く、反乱を起こしたときはそれで全然味方がいなかったとか思い出しますね…ベック公とカラヴィア公は反乱の予定なくても落としとけっての…
一緒にいると楽しい、というのはすごいですよね。
結局ケンカを売られてしまう…なんというか情けなさすぎていろいろ楽しいです。
格闘技習った肉体が素晴らしい。
「一流の人間を目指すなら」という言葉、すごく重いですね。
逆に落とされそうで、そうなったら…さあどうなるのやら。
序盤で思ったより楽しいです。小桜池先生のいい部分がうまく出てますね。
絶叫学級
図書館…アーカム大じゃなければ安全だと思いたいですが…
ま、日本の大学の図書館に危険な魔道書はないでしょう。
明るい雰囲気で暗いこと言ってますね。
誰かのものにならなくてすむ、って…自分のものにもならないんですが?
おそろいのミサンガ、というのも充分呪術です。
ぬけがけ禁止が厳しすぎるというのが今から見えて暗くなります。
ちょっと仲良くなったら…怖い通り越してます。
というか呪うだけならその本がなくてもできますし、本を持っているとは限りません…効く本なら隠すでしょう。
二人まとめて突き落とす、この恐ろしさ…
災いを避けるため、それがどんな効力があるか本人は知らない、それが一番幸せな呪術の使い方かもしれません。
ひよ恋
えらいことになってしまいましたね。
ずっとお面つけっぱなし、というのも苦笑します。
お面とったら…この表情で落ちない男って、いたらおかしいですよ。
手を握って、なんて言うつもりなんでしょう。
手をつないでいることにツッコミが入らない、自然に離す…残念というか。
尾行コンビ…頭抱えます。
花火を見ている無言の二人、すごく雄弁ですね。楽しんでいるのが伝わってきます。
登校日って非常に情けないですねいろいろと。
レイナちゃんは相変わらずきれいで…
この逃げまくりが見ていて楽しいです。
廊下で背中から捕まえて抱きしめて、確かにこれは公衆の面前で…
まだ逃げるか、という気にもなりますが。
ちゃんと、好きともう一度言わせる…ちょっとサド?
返したい、というだけで「オレも好き」じゃないんですよね。
真剣に考える、というのと「付き合って」はかなり差があるのでは?
聞き耳はなんというかすごい…
アニマル横町
そういえば僕はこの家の間取りも知らないと思います。
まあ幼稚園児なら自分の部屋が世界の全てでもおかしくないでしょうが…
モヤシを熱く語ってくれてありがとうございます。
カバディもハーリングもチュックボールも知りません。
あ、庭があるのですか。
芝生を…逆にこれができる腕力がすごい。
えらいことになっていくのは他人事としては楽しいです。
一応ルールにはなりましたね。いろいろと難しそうですが。奪うために何をしていいのかとか。
CRASH!
いやーなんて楽しいシチュエーション。
ユイちゃんのほうがパニックしすぎ、そして怜は冷静…でも一応動揺はしてると。
見事に見られてしまって、それが一言で済んでしまうってのもいろいろすごい。
その後もパニックしすぎてて楽しい。
怜くんは侑吾のいたずらだ、とは察したようですね。
カズくんは傷ついてるんじゃなくてとても顔が見れないだけのことです。
今はOKしたらアイドルの彼女、確かにそれは大変ですね。
侑吾さんの変装がまた強烈で!
ブーツの紐を縛っているのがワイルドな感じです。
いきなり「バイトやめてくれないかな」…単刀直入。
彼女の中にはちゃんと見えているものもある…
「心変わりみたいで」と言った時点で、もう心は変わってますね。
結構人間切り替えは早いもんですよ…まあ例外はありますがそれは単なる固着という病気です。
おせっかいのついでがまた強烈。
記者が、これを見られたらかえってまずい通り越して…
全力で応える、それが…彼女の本当なのかどうか。
そしてこれから、何が待っているのか…ストレートで楽しいです。
まりもの花
叫んでおいて、「まるでオレがまりものこと好きみたい」…どれだけ…
まりもちゃんの反応がすごいかわいいですが、多分次には何か落とされるでしょう。
ページめくって、お見事。最高に色っぽい顔で「マサルのこと好きや」とやっといて、「あとゆきとりさと…」してやられました。
で、扉をぶち破った…なにこの世紀末覇王伝説。
なんというどうしようもない少年誌展開…
バレエを踊ってるのも少年誌ならよくありますね。
というかまあダンスやってる人が格闘技やったらすぐものすごく強くなってしまう、とよく言いますが。
蹴りが交錯するシーンはそれなりに華やかでした。
首に細い線を巻いて引っ張って…それで死ねたら苦労しません。頚動脈は並みの深さと頑丈さじゃない、大怪我はするでしょうけど。
「仲間はどうすんねん」は暑いですね。
男の側の勝負はきっちりつけないと…がんばれ、としか言いようがないです。
いや、少女漫画で少年漫画のパターンをやるとこんなにギャグになるんですね。
HIGH SCORE
別に放っておけばいいじゃないですか。あのお母様に対抗できるはずもなし。
さすがめぐみちゃん、沙夜ちゃんの好み知ってます。呪われた館とか河童のミイラとか。
この人に取りつける霊などないでしょう…よほどの大量殺人者や拷問虐殺官とかじゃなければ。
「トモダチ?めぐみと?」にはびっくりしました。
チョベスモズ…すごいにもほどがあります。
スターダスト☆ウィンク
さて汗と涙の写真部マンガ…
あ、ドッキリで本戦出場、なんか嬉しいのがすごく伝わってきます。
こういうところは元気な普通の女の子ですね。
えらい大事に、野球の「甲子園」と同レベル?
着てるままの背中に書く、というのもかなりエロ。
この女はどこにでも出てくる…どうしようもないですね。
なんと言うか面白いことになりそうです。
恋愛事実上放棄して写真部マンガになってから結構面白いですよ。
桜姫華伝
想像もしてなかった最高の結果!
こっち側も結構元気ですね。
この状況で助けない朱里…
口を霧吹きがわりに吹きかけ、そういうことでしたか。裏切るどころか…
「お礼を言葉だけですますつもりはない」…すごい迫力でした。
「一緒に行こう!」と誘える…それに、これほどまっすぐ返せる…
敵同士かもしれない、でも友達…そんなのもあるのでしょうか。
人間に戻れた、その時に琥珀の告白…これもまた胸が痛くなります。
カエルのままくちづけることこそ、王子様の呪いを解く唯一の術…
凄まじい、としかいえない、素晴らしい一幕でした。
ボクは狼。
この段階で催眠術効果、信じられない行動を…
「まだピーしてない」…死ね。
なんか極悪非道なことを普通のように言い切るのがすごい。
穴を掘って、「私を埋めるつもりです」が普通と言うのがまたすごい。
「オレだけうれしはかなしデス」…これほど嬉しい言葉もないですね。
あ、男は下心の塊、というのが勘違いだとわかった…
「オッパイぐらいおしつけなさい」で二人で砂をかけるのは大笑いしました。
この状態で話しているのがなんかすごいシュールです。母親の話がさりげなく悲惨。
さてどんな誕生日になるのやら。
ブルーフレンド
冒頭からすごいずれっぷりですね。
彼女は男女関係なしに好きなものとかはないのでしょうか?
「もらってあげてもいいけど?」はひねくれ者じゃなくてツンデレと言います。
なんでも一人でどうにかなる、というのも便利ですね。
一人暮らしだと軽い病気でもすごく不安なものです。
アキちゃん…入りたいんでしょうか、あの二人の強い輪に。
ここまで飛んできてしまうとは…すごい行動力。
甘える方法がわからない…
確かにこの料理能力はすごい。レンコンは酢に漬けたり手間かかりますし…
なんというかどんどん深みにはまりつつありますね。
プリティーリズム
アニメではライバルとして…なるほど、うまい。
ポップスタイルの二重同心楕円の目、なんか怖い…。
目の描き方が人によってかなり違う、というのも起用ですね。
三人とも光りだす、ってどんな特訓をしたのやら。
水族館のシーンはもうすごいを通り越してます。なんというか…聖闘士星矢のレベルですね。
次の相手は…お約束どおり、というかあれだけのを見せつけられてまだ認めない、って見る目がどうなのか不安ですね。
さて、折り紙つきの強敵と、どれだけ表現のエスカレートが暴走するか楽しみにしていましょう。
チャラ イン サマー
特に男側がかなり、古い高年齢層向け女性漫画の気配、恐ろしくアルコール度が高く、それでいて渋みが激しい、赤ではなく白…
さあどんな話なのか。
ほとんど爆発していると言っていい、凄まじいバランスのキャラが動き回るのはアメコミのような感じもあります。
違和感がある反面とても面白いです。
補習だとバイトもいけない、いろいろと大変です。
悲しんでいる表情がまた強烈です。
背景が恐ろしくリアルで繊細なタッチなのも驚きます。
夏こないで、と叫んで、なんでこんな会話に?展開がこれまた吹っ飛びすぎです。
彼女が頭いいからって、それで簡単に96点なんて取れるもんでしょうか?
で…フラれましたか。
確かにこれ、少しでもかみ合わなかったらどうにもならないでしょうね。
相性が悪い、という事だったのでしょうが…彼女はある種の恐怖を感じていたということも伝わってきます。
驚くほど表現力は高いですね。
目標として「清を元気に」と繰り返す、これ以上のラブレターもないですね。
嫌でも夏になっている、夏は待ってくれない…ここの木の表現がまた凄まじいまでです。
それで、テストを捨てて「大好きだよ!!」と剛速球!
ものすごい暑さが直接伝わってくる、非常に細かく陰影の強いひまわり。
強烈過ぎる印象とパワー…この作家をデビューさせ、この作風のまま本誌に出した編集部の自信と力に最敬礼!
とてつもない作家であることは確かです。
どれだけ売れるかはわかりませんが…当たれば大きいですよ。いい意味での黒い白鳥。
ぜひ当たってほしいですね。
来月から武内こずえ先生の新連載、もうフルメンバーにもほどがあります。
新人読みきりもすごく楽しみ!