りぼん2011年11月号感想
この付録はかさばりますが便利ですね。
表紙の印象はどうだったでしょう？
明るくはありますが…まあ、今回は「ちゃお」もやや地味でしたし。
それにしても…ボリューム多いです。読むのが辛すぎる「セカイの果て」を飛ばして、ショートも昔からの二つだけに絞って、それでも17！本当に降るにやったら20、いやもっと多いですよ。
お買い得と言えばお買い得です。
ひよ恋（雪丸もえ）チョコたん！（武内こずえ）流れ星レンズ（村田真優）CRASH!（藤原ゆか）絶叫学級（いしかわえみ）シュガー＊ソルジャー（酒井まゆ）パーフェクト・ローズ（小桜池なつみ）スターダスト☆ウィンク（春田なな）まりもの花（香純裕子／秋元康）アニマル横町（前川涼）HIGH SCORE（津山ちなみ）桜姫華伝（種村有菜）スイート×モカ×ドルチェ（柚木ウタノ）ボクは狼。（優木なち）プリティーリズム（朝吹まり）ブルーフレンド（えばんふみ）次号予告
ひよ恋
両思いとは一言も言ってない男女交際…
まあ、彼女できたか聞かれて「そうだけど」とちゃんと肯定したのは、まあ人間としての最低限はあったと…
思ったら「彼女のことはそっとしといてやって」はじーんときますね。
「おはよ」の一言をもらったときの彼女の笑顔、すごく魅力的です。
ラブラブが少ないのは、まあこの二人ならわかります。
でも、ひよりちゃんの愛情表現が少ないのは当然ですが、結心は…
アレとかソレ…さあ具体的にどうぞ。
ワインにルールはありません、というCMがありましたが、つきあうのにこうしなきゃなんてありません。まあ、人間関係だということを忘れないこと、お互い愛情表現を欠かさないこと、金銭関係に気をつけることだけですね。僕に言う資格はないですが。
廊下で堂々とキスしてるカップルを手本にしたら、ひよりちゃんの足首と結心の腰が痛みます。
強烈な捕鼠…さあどうなるか、と思ったらコウくん、「覚悟して付き合う」…逆に結心の側もリスクがある、と。
で、みったああん…二人きりにしてどうする。
「したいならするけど」…やりたいんですか？
なんというか、ただひたすらラブラブで見ていて楽しいです。
チョコタン！
なんかかなり絵が変わりましたね。まあ僕は増刊を読んでいないので、お久しぶりの年月どれだけの研鑽があったか知らないのですが。
ところで…「ダメな飼い主の例」って僕のことですか？どこで見てました？
犬側の心の言葉もあり、ですか。
ナオちゃんの硬直…この人が有馬くんか、と盛り上げていくのが実にうまい。
で、期待通りに「犬がかわいそう」…
さて、犬がどんなおせっかいをしてくれるやら。ここで期待させてくれます。
そして期待を裏切りません。
この期待させて期待通りを二連発やってもらうと、とても気持ちいいです。
そりゃまあ、人にはこれは恥ずかしいですね。
それで、この花が憎くて食べて…何の花だったんでしょう。犬にはかなりの種類の植物が毒ですからね…
泣きながら有馬くんの胸に飛びこむように、ここすごくかわいいです。
そして、「世界一しあわせに」…この言葉がすごく心が伝わります。武内こずえ先生のいい部分がうまく出てますね。
リボンを取られるのは嫌がる、ここが妙にかわいいです。
そして…楽しい恋物語と思ったら、最後の最後でどんでん返し…言葉が通じてびっくり。お見事。
実力はさすがとしか言いようがありません。どこまでも最高に楽しいです。
流れ星レンズ
熟女専門で経験豊富、ってなにそれ。
この笑顔がまた怖いですね、どんな罠があるのか。さらに冷たいのは相変わらず。
一つ一つやることを確認する、というのが丁寧でしっかりしていますね。
いきなり黒板に押しつける、そこまでの微妙なコミュニケーションがとても繊細です。
走ってくるぐらい、一刻も早く彼に会いたい、というのがすごく思いが伝わってきます。
なんというか…マクベスがよっぽど好きなんですね。
悪意に対して、どう対処するか考え中…でも、どうすればいいのでしょう。
対処不可能と言っていい悪意です。
唯一対処できたのはエルキュール・ポアロですが、それも…
CRASH!
頭より体と心、衝撃的なぐらいですね。ここでの一彦くんの表情がまた…
ここで、話ができるようになるまでの時間がとことん長い、というのもお約束です。
絡み合う…違う意味の本が二日目のとあるところに…
土曜、完全にデートなのですが。大丈夫でしょうか？
告白の練習、って怜相手にしっかりやってるじゃないですか。
デートのはずが…まあそういうことがあるのは当たり前ですね。
つきあってもそういうことは普通にある、と覚悟を決めるのがカッコいいです。
後ろからの手、それで観覧車に押し込むように押し倒して、大神くんがびっくりしそうな…
ストレートな気持ちにストレートな告白、無駄にそれ以上の山を作らず告白にもってきてくれたのが素直に嬉しいです。
ここで丸一年会えませんし連絡もできませんとか、別の男や女が出てくるとかされてたらかなり嫌だったでしょうから。
まあどこまでもいってください。パパラッチには気をつけて。
絶叫学級
合唱コンクールでソロ、というのは僕には、中高通して知らない世界です。
音痴じゃなくて人前が苦手…なるほど。
しっかりしているからこそ面倒、というか一番目立つような子は、いろいろと押しつけられて疲れているでしょう。こうして、本気でやるのだるいと友達との遊びを優先できるのも、追い詰められない工夫なのかもしれません。
歌わないですむには、練習しすぎて潰しましたと言うのが一番簡単では？僕ならそれを、わざとではなくやらかすと思います。
もうどうにでも、と歌ったら驚くほどきれいな声…これほどの感動もないですね。
コンクールの前日に事故、なるほど。さてどんなろくでもないことに…
加藤さんは本当にそう考えているのか、それはわからないことです。
喉に人面の腫れ物…即取りましょう、局所麻酔で充分です。
それを望んでいたはず、でしょうが、人間にとって注目ほど強力な快楽もありませんからね。
それを、「みんなのために」と自分をごまかすのも人間の常套…
加藤さんの、ひどいと思ったらまあまともな言葉。
さてここでどんなどんでんがえしが…あ、こうきましたか。
ま、コンクールは成功しましたし、加藤さんはいい人でしたし、死んだ子は歌えましたしこれからも歌えますし、みんな美しい歌声を聴くことができますし、まあいいじゃないですか。犠牲は一人だけですしね。
シュガー＊ソルジャー
冒頭から地味ですけど子供にとっては重要なことを丸一ページ。
飯盒…というかあれ、「調理室のガスコンロで、鍋でご飯を炊く」のを一度やってからやれば、失敗率半減するんじゃ。
いや、作者が味方なのって心強いですね。神が味方なのと同じですから。
この白雪という子がどんな子なのかも楽しみです。
よく見るとめちゃくちゃきれい、というほうが難しいのでは？
たくさん服があるというのも大変ですね。その点軍人は楽です。まあアフガンで、下着姿で応戦して敵を撃退した米軍兵もいたとか。
白雪さん、完璧です。ここは舞台じゃないんですが。
「春風に時間の歯車を」…さあどんなポエムノートがあるか見せてください。
おひめさま、と小さい子に言われての言葉、楽しすぎます。ぞわっとしました。
「今日の如月の格好も」さりげなくうまいことを。「ドキっとした」はとどめでしょう。
いやー思ったより楽しいですこれ。
逆に彼女はどうすれば落とせるのやら。
パーフェクト・ローズ
昨日って何があったんでしょう…それがわかるまでがかなり長いです。
引き立て役というものですね。
まるっきりわかってないというか…どうすればわかるのでしょうか。
自分の感情がわからない、というのも不安ですね。
図々しい、って単に「理事長の娘を落として合併」って話は聞いてないんでしょうか？
それを聞いていて、「きれいで華やかでユーモラス」…手ごわい。
謙虚と卑屈、それに別の形の傲慢と、狂信と攻撃性…謙虚って、結構いろいろな感情と隣接してるんですよね。だからキリスト教のある部分の核心…
「恋は竜巻」面白すぎるんですが。
別の形で存在感を示すことは…全国模試上位とか。
それで、自分でもファッションやメイクの勉強をしていた…前向きってすごいですね。
撮影に乱入する、というのも過激なことを。というか髪をセットする前の彼女、めちゃくちゃ色っぽいんですが。即座に押し倒したいぐらい。
そしていきなり、落とす役を代われ…どんな意図でしょうね。
スターダスト☆ウィンク
冒頭はとっても力が抜けました。
近づけない、というのも面倒ですね。
「性欲とかなさそうだし」…確かになんかそんな感じしないですね。不潔感がなさ過ぎるというか。
二人きりは、あまり期待しないほうがいい…と思っていたら、男のほうから逢引の呼び出し。まあ何か邪魔が入る気配がむんむん。
「日向は颯のこと信じてるよね!?」…確かにすごいわからない台詞ですね。
ちゃんと話を一言一言聞いたら、あまりのことに崩れ落ち…なんというか、他のマンガの「人の姿をして日本語をしゃべる油揚げ」という言葉しか出てきません。
確かに信じられない。
それがわからないことがもっともっと信じられない。
とことんまで小学校の頃準拠…一歩も成長しない、よくもまあここまで見事に精神的成長止めぬいたもんです。意図的に精神を成長させないためにあらゆることをしてきた僕でさえここまでは無理ですよ。
で、女からの夜這い…おいおい。
抱きしめる手がこいつにあるとは思いませんでしたが。
裏切る、の一言と共にキス、これはかなり強烈でしたね。
まりもの花
いきなり犬で…なんというか、平和だなとしか。
「悠里くんのほうがすきだなあ」…天然で悪女でもあるんですね。
エリアの統一とか、えらいことになってますね。
というかこの世界には警察とかはないのでしょうか。
全国、それをどうにかしたら宇宙…
天下統一以外戦国を終わらせる方法はない、って警察が介入できるよう法改正するというのはないんですか？
というか、実際には鎖国状態じゃない限り天下統一なんて無理だと思います。アフリカは五十年経っても統一されてませんし、アフガンさえタリバンが統一する寸前にアメリカが介入しましたし。
「＊作者も無視」という言葉が素晴らしい。
頭を刺すというのも難しいです。頭蓋骨という頑丈なヘルメットがありますからね。
すごい間違いもあったものです。
仲間を失うのが嫌だから…でもそれが、どのような犠牲を払うことになるか。
ま、このギャグ世界ならまあ…
アニマル横町
幼稚園児にして肩こり…大変です。
確かに割と大きい家かも。
エア縄跳び、確かに有効なことは有効です。
「おきゅうと」は僕も知りません。
お灸で…たしかにおあとがよろしいようで。お見事。
HIGH SCORE
兄二人の名前で映画の系統がわかってしまう…嫌ですね。
確かにゾンビですね。というか京介の系統のコメディってありましたっけ。
とことん人間離れした兄弟ですね。
必要ない、ってまあクールはクールですが、将来どうなるんでしょう。
とんでもないのに引っかかったりして。
桜姫華伝
半分寝てましたか。
青葉も東宮も大変ですね。
いきなり斬りつける、というかこの時代、日本刀の形式は…天国とかはともかくありましたっけ。
で、水牢。というかまず水牢…帝が一番困った存在でしたか。
というかみんな気づけっての。
あと水牢より、魔女裁判煽るほうが政治的には楽なんですが。
自分の中の狂気の声、それが一体どうなるか…
そして「私が全て殺しましたから」…あっさりと。
歴代天皇で、現役で殺されたのは崇峻天皇と…弘文・安徳は帝位そのものに議論がありますし、孝明天皇は歴史陰謀説の次元です。
というより、天皇が単独に近い形で直接行動すること自体が、日本では絶対にありえないことです。
血の穢れの厄介さを思えば…
命字を奪い、それを何に使うか。まあ、青葉のことですから、自分は今死んだと思って、命字で生命を奪われることは考えずに行動する…か。
それにしても…そのまま東宮即位などできるでしょうか？
この状況では、この場で生きている者全員が容疑者です。
容疑があるだけでも、皇位継承権も貴族の地位も、生命も除くに充分ですよ。
そして、これで一番の厄介者は排除できた…と。
スイート×モカ×ドルチェ
つくづくパワフルでかわいい、濃厚なプリンみたいなタッチ。
冒頭部がなんともいえない、単純な幾何学がとても印象強いですね。
まあ、たいしたことのない顔の男子とたいしたことのない女子がつきあうのも普通…というか自分が美人だからそれにつりあう人を、って考えてません？
外国語大学、というのもいい名前ですね。まあピンキリですが、上のほうはかなりすごいです。
この声のかけ方がお見事。まあ紅茶のトラブルはともかく。
脱いで、というのも強烈でした。
そしてこの男、恐ろしいほどの寛容さですが…それはまあ相手が美少女だから…
ごまかしがまた楽しいです。
スイーツ仲間、というのも最高かも。なんというかこの出会いシーンだけで、ケーキワンホール食べたみたいにおなか一杯です。
さてこの委員長の山田くんがどう出てくるのかこないのか…
恋のことばかりで料理が手につかない、というのもかわいいです
そして告白して…このきっぱりしたNoにはびっくりしました。
で、あ…やっぱりこっちでしたか。
まあ確かに、自分からは大学生とは一言も言ってませんでしたね。
「じゃあ聞くけど」とキスするのは強烈でしたね。この甘い甘い幸福感、喉がとろけそうです。
いや…とことんまでパターンどおり、それがわからなくなるほど強烈に濃厚な甘さで完璧な仕上がり。お見事としかいいようがありません。
すごく素敵な作品でした！これからも楽しみにしています。
ボクは狼。
朝から十時間待機…よく発狂しませんでしたね。
このメール…期待していたらこれじゃ、そりゃ…って、この息スプレー吹いてゴミ箱に叩きこんだりするの、十年後に思い出して自殺したくならないことを願います。
誕生日の概念自体あるかどうか考えたらどうでしょう？
花束で喜んでみたら圭太、これは…なんともいいようがありません。
ありがとう、という言葉、それだけで充分…ならカッコいいんですけど、「ちょっとだけ抱きしめていい？」と本音が出るのがこいつの常、と。
僕ならこの表情見たら、犬の首輪と紐を持って行き、大神にリボンかけて引きずってきます。
大神くんのプレゼント、まあ僕も経験ありますのでわかります。
感極まって目をつぶり、それで「どしておめめつぶってるの」…さすが。
キスして、こいつは一体何をしているのやら。
プリティーリズム
伝説の大技…どうなることやら。許可が出たということは、少なくとも物理的に可能という程度の力はあるんでしょうが。
性格より、プリズムスターに近いといわれる実力を見る…
ペンギン先生の丁寧な言葉が心に深く染みますね。
今になって怖くなる、ここでの響くんの励ましがまた強烈です。
風来月華のファッションがまたものすごいですね。そのまま宝塚のショー、それもプロローグでぱっと出ても自然なぐらい。
笑顔で楽しむ、そして高めた力…それに、底の知れない圧倒的な実力。
いい勝負になってきそうです、それも可能性を最初から出し切った上で。
ブルーフレンド
何この言葉責め。何に見えるでしょう。
そして典型的過ぎるツンデレ…
何を考えて、わざわざこんなことを…人間の悪意ってのは本当に奇妙なものです。
何を言っても通じないでしょうね。それを止めようとしたらとてつもなく怒るでしょう。手足の一本ぐらい失ってもやるでしょう。でも理由は何か、本人も絶対言葉にできないでしょう。
「文句言ってないで手動かせば」というのも…こんな積極的に人に関わるなんて。
確かに怖いですね「好きだよ」って平気で言えるの…
キーホルダーがない、案外あっさり認めて、胸の痛みだけ、さてどのように真相が割れるか…
これほど人を操れたら、それはもう楽しいでしょう。
そして裏通り…どうなるのやら。
「あたし何も悪くないから」…ここまで来ると、いっそ安楽死にしてやったほうが楽なんじゃないかって気がしますね。
ここまで自分自身と調和できないのは。
それほどのケガではなかった…この抱きしめるシーンの印象、かなり強烈ですね。
「青がいい」「青じゃなきゃやだ」…すごく激しい言葉、そして互いの、頬へのキス。
はっきりと同性愛とは断定しない、非常に強い友情とも解釈できる、非常に不思議な話…
これからも別の主人公で続くのでしょうか？それともまったく別の話になるか…
来月号は岡野先生の読みきり、とても面白そうです。
他の作品も面白いところになっていて、楽しみでなりません。