りぼん2011年6月号感想

櫛入りの鏡は実に便利。

この読みきり三連発は嬉しい悲鳴です。
これほど「りぼん」は僕がやって欲しいことばかりしてくれて…なぜ大ヒットがこないのか、神を恨みたくもなりますよ。

スターダスト☆ウィンク(春田なな)CRASH!(藤原ゆか)ひよ恋(雪丸もえ)アニマル横町(前川涼)絶叫学級(いしかわえみ)プリティーリズム(朝吹まり)ボクは狼。(優木なち)流れ星レンズ(村田真優)桜姫華伝(種村有菜)ドキドキごころ(木村恭子)神ギャル☆姫花(舞姫キャンディ)ももいろルーキー(薬師寺敦子)まりもの花(香純裕子/秋元康)夢色パティシエール(松本夏美)HANZO(岡野小夏)HIGH SCORE(津山ちなみ)次号予告

スターダスト☆ウィンク
確かに変な時にばかり出てきますね。
もどかしさといらいらが懐かしい、というのもすごいですね。
真白くん、何を考えているのやら。彼の中のイメージはとてもわかりやすい男の妄想ですね。
彼の内心を思ったことは全然ないと。まああれだけ読めない男じゃどうにもなりません。
助け出せとか、真白くん、完全に遊んでません?
それが「はぁ?」…まあ確かにこれは、はぁとしかいえませんが。
写真部で今度はどんな企みを抱いたのやら。
一体いくつの鍵が必要なんでしょうかあのややこしいのは。

CRASH!
この二人ってなんだか見てられない感じさえします。というかパパラッチは大丈夫?
「1ミリも変わらなかったことは」…照れるなんてもんじゃない。
手をつないでパワー満タン、とことんまでやってくれます。
彼女が、自分にできることを精一杯やっているのはすごく好感持てます。
リオのカーニバル、いろいろ終わってますね。
この攻撃もどうなることやら。人の弱点ばかり突いて…というか男と女が同室で鍵をかけた時点で、世間的には肉体関係があるとみなされるんですよ?
網を引きちぎるってどんな力ですか。今の魚網の引っ張り強度、人間の手の皮膚は角質化していても切り裂かれます。
早着替えで和服女装、まさに独壇場。
頭突きをかますのはびっくりしました。そしてこの猛烈な言葉、確かにその通り。
というか完全に落としたようで…いろいろとお気の毒様。
本当にいいですよね、見せ場がたくさんあってまっすぐで。

ひよ恋
礼奈ちゃんってほんと絵というか雰囲気が違いますね。
夏休みなしって、先生のほうが大変では?まあ元々研修とかいろいろあって休みはないに近い教師も多いそうですが。
帰国子女は国語とかが弱いのでは?数学は、今どうなんでしょう。
告白、ってどうすればできるんでしょうね、彼女に。
それが彼女の最大限…ま、一歩一歩でいいでしょう。
それぞれの勉強が見ていてとても楽しいです。
「このまま帰っちゃおうか」という誘いも、つくづく罪な男です。
それで、恋愛の話でどうも悪い方向に考えちゃいますね。
夏休みの誘いを言おうとしていて邪魔ばかり、というのも楽しいです。
そして礼奈ちゃんは、何をするつもりなのか…
のんびりしてます。

アニマル横町
おお、ついに新キャラ。
チャウチャウ犬ってかなり大きいですよ?
オーラを操る…念能力?
肉球があるから弟子になる、というのも楽しい。
弟子にシャツとか何とか売りつける商売というのも広くありますよね…
さて、この新キャラ、これからも登場するんでしょうか。

絶叫学級
半分時事ネタみたいなもんです…
トイレを大きく描かれるとそれはそれで迫力ありますね。
休み時間をトイレで、というのは大学で結構問題だとか。
立ったほうが汚れ少ない気がしますが。スカートのすそ、床についてません?
便器に会話するように字を書いていく、というのも面白いですね。
昔から日本は多神教で、便所にも非常に強い神がいますし。
トイレの掃除もきちんとしている、というのが好感持てます。
レナさんにも強い孤独感があった…今の学生の世界は、親しくしていても孤独感から逃れられないようですし。
トイレを磨くこともしなくなって…
別人…って、なぜトイレを磨くという善行がこんなおぞましい結果になるのやら。
ま、この善悪ふっ飛ばした不条理恐怖がこの作品の持ち味ですし。

プリティーリズム
のんきな子ですね。
そして別のところでは…なにこの熱すぎる展開は。
女なのに「僕」、さらにこの服、はきはきいう子ですね。
実力比べのダンスバトル、となると正面からはっきり受けて立つ、潔いですね。
スピードとパワーの表現は強烈でした。
「やり甲斐あるわ」と受けて立ち続ける、気合はいいですけど…実力差が圧倒的過ぎますね。
諦めない、頑張り続ける、でも…差がありすぎる。
それを見て失望したはひどいですが、根性より実力を評価するタイプなんでしょうね。善でも悪でもない、ギリギリのラインがまた面白い。
「無駄な時間を取らせてしまって失礼した」と礼儀正しくする、逆に屈辱的ですね。最後までイヤミというか、でも偽りは一言もない…ひたすら非情なだけで。
でも…たくさんのものをもらったと思います。はるか上の目標。今の自分の限界、これまでの自分の甘さ。限界まで踊りぬくこと自体初めてでしょうし。
ここから、ですね。
このとことんまで暑い少年漫画展開、僕はすごく好きですよ。いつバトル漫画にとか言う常套句はともかく。

ボクは狼。
奪う宣言に、どう対抗するか…
必死で木に登って、パンツで落ちる、これは笑うしかありませんでした。
それで手をなめるのがまた…
勝負、となるのが男の子らしいですね。
さてどんな、自分に有利なルールにするでしょう。
バスケ…妙に熱いことになってます。
「高校入ったら」「とことんバカな男」、笑えませんがバカです。
「オレのメスになてくだサイ」というのもすごいプロポーズですね。
フェイクいれられたらどうしようもない、というか、直接飛んでダンクやられたらそれこそどうしようもないです。
それに「オッパイが」でその隙に、とどっちもルール破りを競ってるような…
それで真剣に、というかここでバスケのドリブルルールを守る必要どこにあるんでしょう。
怪我に当たっても無視できるだけの精神力はあると。
なんというか、妙に熱いことになっていて楽しいです。
なにしろ近づかない賭けですからね。

流れ星レンズ
いい夢もあったもんです。
一瞬も離れていたくない、というのも伝わってきたらたまりませんね。
携帯電話というのも大きいイベントになりますね。
手を合わせると星になる、というのも恥ずかしくて跳ね回りたくなります。
髪をむすんで、というのもかなり殺されました。
好きな子の髪に触れるなんて、それだけでも死にます。さらに抱きしめるって…
結構いろいろお手伝いが、当たり前のいい子だとわかります。
気持ちが止まらなくて怖い、というの…すごいですね。わかる、という現役の子もたくさんいるでしょうか。
それで電話があって学校に言ったら男子たちに囲まれ、これはちょっと怖かったです。
だからこそ統牙くんの登場は…
「夕暮くんが好きすぎて吐きそう」というのも、わかるって子多いんでしょうね。
二人とも恋心が烈しすぎる…なんかもう、うらやましすぎて言葉になりません。
つくづくすごい作品でした、いろいろな意味で。こんな作品がもっとたくさんあってほしいですよ。

桜姫華伝
さてどんな邪魔が入るやら。
「一緒にいるだけってのもその…無理かな?」なんて正直ないろごのみ。
眠ったら何をするかわからない、ってこっちが化け物ですね。
毒見役が自爆テロ、というのもいろいろな意味でどうしようもないです。
どうせ死ぬのに、といっても死は性の代償です。多様な子を残せるならおのれは死んでもいい、というのが、有性生殖生物の契約…
で、ひたすら今回は…宝塚の踊りを見ているような感じでした。
舞台の中央で頭を抱えて悩み苦しむトップスター、それにトップ娘役が姿を変えて絡み、二人踊りつつ鳥などをイメージした群舞が二人を包むようにして早変わりも、さらにエトワールの素晴らしいソプラノが響き渡り、それから衣装を変えたトップコンビが出てせり上がったり舞台回したりして強い歌を短めに。銀橋はあるかどうか…
一本立てならショーの中詰めの代わりに、小さめの階段ぐらい出してほぼ全員で派手にやってもよし。
さてその次は一度暗転、カーテン前で三番手が袖で歌いながら時間稼ぎと。

ドキドキごっこ
いいタッチですね。
あっちむいてもこっちむいてもカップル、そりゃたまらないでしょうね。
男子校だった僕にはそんな悩みだけはありませんでした。
あまりもんズ…ひどい。
コンビニエンスなドキドキごっこ、こういう話なら楽しめますけど、実際には結構深刻なんでしょうね…それから妊娠中絶に至ることも多そうです。
手を重ねるのはそりゃドキドキしますよ。
ETって僕にもかなり懐かしいんですが…
楽しそうな雰囲気があふれ出しているのは見ていて楽しめます。
うしろからギュッ…すごいことに。というか鼻を頬に?…すごすぎ。
授業で先生が手品、というのもフリーダムな話です。
すごいの、って今度は何を…二人で手をつないで外へ?
頭をなでるというのも、何で男の子と女の子ってなんでもかんでもこんなドキドキするんでしょうね。
下の名前で呼ぶ、というのもまたドキドキします。逆にやられたのも強烈でした。
ずっとドキドキしっぱなし、ってそりゃそうなりますよね。
ごっこなのが嫌になる、というのもこんなときになって、ここまで…泣き顔がまたものすごいですよ。
ぎゅっと抱きしめて、ゆっくりとキス、このキスまでの時間の丁寧さがまた殺人的です。
まあなんというか、殺人的な作品としか言いようがないです。
恥ずかしすぎる…ラブラブすぎる。次の作品がすごく楽しみですね、もっともっとドキドキさせてほしいです。

神ギャル☆姫花
なんかタイトルからして雰囲気が「ちゃお」…
パワーのあるタッチですね。
すべてはモテるため、でもカレシは?笑うほかない状態です。
さらに女の子たちを指導してカレシを作らせて、でもカッコいい。
対等になれる男、と思って同じ読者モデル、さてどう落としてくれるやら。
カップルをねたんでお巡りさんに、というのは笑うしかないです。
クリスマス家に引きこもる、ここがまたすごい。
妹との会話もなんだか楽しいです。
経験値…ははは。
自分のM字のことしか考えてないというのもため息。
それで次に何があるか、どんな気分になるかも不明な超展開の連発も楽しいですね。
美人が男のジュエリー、って確かにそうです。だからトロフィーワイフなんて言葉もあるんでしょうね。
なんかそこまで来ると哀しいですが、本当の愛を夢みているキモメンは恋をする権利もないんですからどうにもなりません。
前髪を切ってしまって、それでかえっていいイメージになると思ったら…いいイメージになりすぎてますます敷居が、さてどうなるんでしょう。
いろいろと将来が心配です。
本当に好き勝手に好きなだけ暴走した、という感じです。むしろ担当の寛容さに乾杯。
次はどんな作品になるやら。

ももいろルーキー
すごく大きさを感じさせる扉絵です。
話のスケールも大きいですね、高卒のプロ野球選手とは。
隣で幼なじみ、でもそれ以上じゃない…というか甲子園で優勝するような男は軍隊同然の24時間野球のみ生活、隣家の女の子はもう忘れ去ってるでしょう。
告白を考えたこともないって…
モデルとか女子アナとか、まあ苦笑するしかないですね。
みんなのたっくんになってた、とやっと気づくのも苦笑するほか…でも十八歳かそこらの女の子じゃ、仕方ないといえば仕方ない。
誕生日にプロ初完封、そりゃ強烈なプレゼントです。でもそれまで完封できないんですか?まさか…それまでの試合、そのためにわざと一点…
このタイミングで大声で告白して、それで見事に…うわ。
そしてフェンス越しのキス、これ実際にあったらどんなすごい記事やニュースになることやら。
全国ネットでこれ、親もこれから苦労することになりかねませんが。
いろいろと現実に考えると恐ろしいものがありますけど、まあお幸せに。
素材もうまいし話の展開も、すごく丁寧でした。パワーもありますし。
これからどんな作品になるか楽しみです。

まりもの花
さて今回はどんなギャグを…
人に対して甘い…というか小学校高学年当たりは、一度抑制外して武器を与えたら桁外れに残虐になれるんですけどね。
かわいい柄のハンカチで血を、といっても結び方はしっかりしてますね。このハンカチがどんな伏線になるやら…
橋の向こう出口、ってここはどこの…まあいいや今更。
で、警察に電話するという選択肢をなぜ誰も思いつかないのでしょう。
橋を壊すと言っても、吊り橋はワイヤーを切らなければ何とか渡れます。
人を橋にするって、男塾にありましたよね…
少年漫画でやることをこうやってやったらすごいギャグになりますね。
いじめられて殴られた、なぜそれが百の軍隊になるんでしょうか。
そのギャップが大笑いします。
それで崖に自分が、さてと…どんなべたなことになるのやら。
もう好きなだけ突っ走ってください、止めません。

夢色パティシエール
いやー、ここまで丁寧に、そして余計なこと(寸前に陰謀で台無しにされるとか)なしに進むとは。
城というとこの、シンデレラ城のイメージが強いですがその様式は少数派で、そうじゃない城も西洋だけでも多いですよ。
この礼服はどこで手に入れたんでしょう。
巨大な飾りと思ったらケーキ、そりゃ呆然としますね。
そういえば同じ頃にあったイギリスのロイヤルウェディングではどんな素晴らしいスイーツがあったのやら。
樫野くんが手を握るのはびっくりしましたがきゃあきゃあ言いたくなります。
フランスと日本それぞれのケーキ…ほぼ同じ感じですね。
王冠の飾り帯部分をパイで作るとは!絵であってもその発想がすごい。
客を優先にスマイル、というのが思い出させてくれていいです。
どれも人間と精霊が協力して、わかってはいますが泣かせますね。
アラザンは最後まで認めるような言葉は一言もなく…彼の味覚をどうすれば満足させられるのやら。
一つの否定的感情も陰謀もなく、力だけで押し切る…これは簡単なようで一番難しいと思います。
最高ですよ!

HANZO
女同士でもこれだけきれいなら…
男バージョンとの初デート、こりゃもう緊張しますよ。
「お姉様」というのがやりますね。
金縛りにかけてゲームをとりあげる、ってMPの無駄遣いでは?
そして手をつないで、あまりの完璧さにどんな落とし穴があるか楽しみでなりません。
砂糖と塩を間違えるというのも豪快な失敗ですね。
ごはんつぶ、と思ったら唇になってしまうのはいきなりすぎてぶっとびました。
で、気がついたら男女反転してて胸丸出し、すごいことに。
分身して大勢でのビーチバレー、というのも大変というか。
「彼女らの知らないくるみの良いところを私だけは知っている」…たまらない言葉です。
確かに幸せですよ。
脳内に選択肢が出るってどれだけエロゲじゃないギャルゲじゃない乙女ゲー脳…
と思ったら、そういう意味での付き合いじゃなく…まさに天国から地獄。
体は男になるが性別は女、笑うほかないですねこれは。
こういう低年齢向き作品も楽しいものは楽しいです。
一つや二つは常にあってほしいですね。
岡野先生自身もすごい力見せてくれたし、これからも色気たっぷりの作品を見てみたいです。

HIGH SCORE
大門先生の母…なんというかわかりやすすぎて笑うほかありません。
ものすごい美人の釣り書き三つ、どうやって…怖くなります。
私の顔見てハッとした顔、そりゃまあ…一目見れば誰の母親かわかりますもの。
そして翌朝、「カーネーションぐらい」が泣かせます。
なんか今回普通にすごいいい話だったのですが。僕まで親孝行したくなるような。

、来月はブルーフレンド…よほど当たったんでしょうか。
読みきりもちゃんとあるのが嬉しいです。

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