りぼん2013年9月号感想

春田ファンには強烈にアピールする表紙です。

付録もすごくパワフルですね。

合作というのは贅沢な話です。

しかし…「真紅役の沢城みゆきさん、ジュン役真田アサミさん」には吹きました。デ・ジ・キャラットの黄金コンビ…

つばさとホタル(春田なな)猫田のことが気になって仕方ない。(大詩りえ)僕の家においで(優木なち)シュガー*ソルジャー(酒井まゆ)絶叫学級(いしかわえみ)ひよ恋(雪丸もえ)ロマンチカクロック(槙ようこ)まりもの花(香純裕子/秋元康)アニマル横町(前川涼)流れ星レンズ(村田真優)チョコタン!(武内こずえ)絶叫学級(村田真優/いしかわえみ)終末のナミダ(たいら茶織)たまたま!きんぎょ荘(岡野小夏)HIGH SCORE(津山ちなみ)次号予告

つばさとホタル
冒頭から悲しく、それでいてかすかなユーモア、と。
マンガ、で何かと思ったらえらく巻数多い…いくら使ったんでしょうか。
30冊…今は600円ぐらいする単行本も珍しくないので、二万近くでしょうね。
「本当にごめんなさい 俺の事あきらめてください」は笑うほかありません。
「自分がすごく残念で」というのは自己憐憫ですよね。
友梨ちゃんの優しさ、それで彼女が怪我をしていることを知って…またいつもどおりお世話したい攻撃。
マネージャーなんて彼女にはある意味ぴったりかも。
ぶつかるギリギリでイケメンくんがボールをとってくれた、というのはちょっとわかりにくい構図でした。
友梨ちゃんのマネージャーぶりが素敵です。
「ベッドの下の本は触ってないから安心して」はたまったもんじゃないですね。
「全員の顔と名前」だけでもきついです。
…返しに行くには、友梨ちゃんに頼んだほうがいいと思います。絶対。
得点係、って結構難しいんですけどね。
ちゃんとルール覚えてなければなりませんし、審判の指だけ見て判断するのもきついですし。
して欲しいことは性格による、だから全部情報を…確かに全員ストーカーします宣言ですね。大笑い。
また思い付きで重い行動…彼女にとってはこれは、とことん自然な行動なんですよね。恐ろしいことに。
さらに杉山先輩の行動は驚かされました。
確かに「自分でも都合がいい」ですよね。
しかもタオルが人違いだった、まあ人というものは勘ちがいで(池波正太郎)…
で、タオルの王子さまはやはり…むちゃくちゃと思ったら超絶ベタに行きましたか。
なんだかんだいって楽しいです。次も楽しみ。

猫田のことが気になって仕方ない。
いきなり「あんたじゃない」、それを笑って受け入れる入江くん…いろいろとすごい人々です。
男好き、と噂を広めておいて「敵を増やすようなことしちゃ」と自己正当化している、女の子って怖い…
「こいつといると周は寄ってこない」猫田くん、うまい知恵つけましたね。
「今までボクに振り向かなかった子はいないんだ」…こんな狭い世界で何言ってるんでしょう。
家でも一応ちゃんとしてますね。
女子から嫌味を言われていることに気がついていない…そこまで情報をシャットアウトできるのはすごい。
「同じクラスの友だちだ」と言ってライン引きに誘うの、なんというかカッコよすぎます。
それで組どうしの勝負…これだから子供という生き物は。
まあ、楽しいならいいか、というほかありません。

僕の家においで
「2人でお留守番してますので」大笑いしました。この二人を二人きりにさせてたらバカもいいところです。
まあ、絶対に何もないことは保証…いや、ラッキースケベイベントがあって二人共ひたすら土下座しあっているのが目に見えます。
クイックルの棒は結構便利です。手ごろな長さと太さで、しかも突きなら十分丈夫、折りたたんで楽に収納もできます。
鈴間くんの裸を見ても、まったく何も反応なし…まあそりゃ凹みますね。
「私の部屋に」「みせたいものがある」…期待しない男子はいませんが、彼女なら絶対別方向だと確信しているので笑っていられます。
新聞紙ベッド、というのもすごい発想ですね。
で、当然のように同じ部屋で並んで寝る…おいおい。
「鈴間くんなので平気です」…笑うしかありません。ご愁傷様。
まあちゃんと告白できたのは立派と言えば立派ですが…
顔を上げられなくなる、やっと自分を女として意識し始めましたか。

シュガー*ソルジャー
ツッコミうさぎのぬいぐるみは嬉しいです。市販してもいいのに。
何から話せばいいのやら。
特待資格がどうとか、えらいことなのに本人はすごく抑えてますね。
出身中学に行く、というのも思いがけないです。
「死にたいと思った事ある」を彼に言うのは、事情を知っている読者にとってはうわっと体が吹っ飛びます。
「死にかけた事ならあるけど」、それがどれほどのことなのか、渡瀬くんが知ったら…
あっさりと「戻れないよ」がまたひどい。
「お前はいつまでここにいるの」というのがまた強烈。
ボールがきっかけで麻琴ちゃんの存在に気がついて、それで告白を最後までやり直せる…ここはじーんとしますね。
すごく素敵な幕切れでした。

絶叫学級
赤い靴、ってなんでそんなに不吉な感じなのでしょう。
というか昔は、革を赤く染めるのに何を使っていたのでしょう。
クラスのおしゃれリーダー…でもスタイルいいですよね。
ほとんど悪意もなく人の靴を赤く汚せる、というのが恐ろしい。
器物損壊罪というのを知らないのでしょうか。
「いばってんじゃねーよブス!!」といわれて報復に…というか今は電子機器が発達しているので、証拠を押さえるのは簡単なんですが。
何度も現われるように、という近づいてくる型のサスペンスがうまい。
まあオチは相変わらずで…逃げようにも逃げられない、と。

ひよ恋
カラー扉はすごいサービスのはずなんですが、背が高くてスタイルがいいはずの二人も含めてなんでこんなに色気がないのやら。
りっちゃんが大泣きしてる…
で、これで「渡したいヤツいるんだろ」…さすがに宮刑もの。
追いかけて、とひよりんがキレるのは当然ですよ。
まあ結心がフォローしてくれてますけど。
そしてりっちゃん、最後は直球で告白してくれましたか。
のぞいてもらい泣きしてるのはどうかと思いますけどね。
ひょいっと抱っこするのはちょっと傷つきそうです。
「ひよりんは今のままでいいよ」は嬉しいですが、場合によっては傷つきますよね。
最後の「大好きですっ」が強烈でした。

ロマンチカクロック
抱き枕と猫というのも便利ですね。
春休み、かなりこれは無茶なスケジュールですよね。
最低限の運動がなければ効率は落ちます。
まあ、これは逃げますよね。
「コンクリートに頭から突っ込む」は大笑いしました。
「男が女子会の中に飛び込んでいくのはとても危険行為だから」…わかってますね。
いきなり「君より僕の方が上だと思うよ」…あの、あなたたち二人より、ヴォルフガング・パウリやジョン・フォン・ノイマンのほうが絶対に上です。
せっかくレベルの高い脳みそ持ってるんですから、高いところで競い合いましょうよ。

まりもの花
変装して囮、というのも面白いことになりましたね。
京都観光中…なんというかのんきなものです。
変身したまりもちゃんも素晴らしい。
噂の真相をマサルが解いてしまうとは。
この年でそんな策略実行できるこの子が怖いです。
「好きなら正々堂々と勝負しろよ」…本当に勝負し続けてきてますからね、彼は。
「オレが認めただけの男やわ」って認めてたんですかい。
で、マサルが虫を怖がっているカレンちゃんを受け止めたり…なんかややこしいことになりそうです。
というかのぞきがこんな大声出してどうするんですか。
さらに黒い花の連中が出て、カレンちゃんが「うちとマサル君がくっつくように協力」…
ますますギャグバトルからラブコメ方向に転換してますね。
それはそれで楽しいのですが。

アニマル横町
こんな時期に七夕…?まあ、今バレンタインとか春休みとかの作品もありますが。
ラブラブだけど一年に一回、人形だと思われてる…どちらがいいでしょう。
七夕のお話もやってくれるのは親切ですね。
カオスと化したお願いに、織姫彦星に謝るのは大笑いしました。

流れ星レンズ
武智くん、どうしたんでしょう。
なんで凛咲ちゃんも行くんだろう、というのをまず考えるべきでしたね。
こんなぼろぼろで「おめで統牙」とシャレを言うのがすごい。
結局凛咲ちゃんと二人きり…不安ですね。
つい「相手は凛咲ちゃんがいい」って、熱で抑制が外れてますね。
さらに「やっぱりこっちがいいね」と髪をなでたりとか。
さらに「隙多いなぁ」とやりたい放題。
そして…さらに告白まで…もうボロボロにもほどがあります。
熱が冷めたらどんな思いをするんでしょうね。

チョコタン!
えらいことになってますけど。
線路を歩く、というのはいいですね。
さらに湖もあるとは、贅沢な旅です。
そして携帯電話にも出てしまうとは便利な犬です。
「追いつめられて…昴の話を聞こうとしない」…この母親も追いつめられているからです。
追いつめられていれば、人間が芯を出してしまう…世間体に、芯まで侵食されているだけです。
飛び込んでからはある意味熱いですね。
人間しか自殺はしない、といわれますが、実際にはどうなんでしょう。
鯨の自殺も、たとえば失恋だったり、または予言に従っただけだったりして。
助けてくれたのは釣り人ですか…釣り人ってそういう責任もあるし、自分が溺れることもあるので色々厄介です。
チョコタンからの伝言も苦笑するしかないです。
まあ、チョコタンにとっては大冒険ですが…
でもこんな純粋な犬に、世界の現実を知らせるのはむしろ残酷な気がします。
たくさんの犬猫の殺処分…家畜を殺して肉を得ていること、さらにその多くが無駄になっている…世界中での膨大な奴隷労働…人間がこれまで、そして今もやっている残虐な虐殺…
この世界はとことん残酷で、だから犬には犬のままでいて欲しいです。

消失の放課後
この絵でのホラーというのもすごいことになりそうです。
どうしよう?まず救急措置、ついで119、あと110。
アメリカなら弁護士に電話して、あとは口を閉じておけ。
お人形のようなユリアといつもいっしょにいる、引き立て役…
愛されたことがない、ってユリアちゃんは?
死体のはずが消えている、というのも怖いですね。
会う人みんなが、真相を知って脅しているように思えてしまう…コレは結構きついですね。
もう自分は死んだ、何があっても関係ない、と割り切ってしまえば…『葉隠』のように毎朝死んでから起きればいいのかもしれません。
結局怪しい行動をしただけで、回想…
さらに「俺がユリアを殺したことも知ってんだろ」…むちゃくちゃなことになりましたね。
不死のおまじない、ってのもえらい便利と言うか。
でもまあ、愛されたんですからいいじゃない、とも言えますよね…
非常に面白い試みです。

終末のナミダ
祖母のほうから壁を作っている…ありますよね。
お迎えにきてほしい、というのは多分その立場になればわかるんでしょうね。
本当にお迎えが来てしまいましたね。
昔の、必死で働いていた祖母の姿を覚えている…十分孝行ですよね。
ふっと、違うという雰囲気が出てくるのはうまいですね。
なんとなく、死神だと気がつく…
「壁を作ってるのはおばあさまだけ?」というのも寂しい言葉です。
僕もそれはありますから…
一緒に寝よう、とできるのはいいですね。
一生懸命に気持ちを伝えるのは、涙が出てきそうです。
そして、やはり来た「お迎え」…でも、これはあらゆる老人にとって、理想の死に方でしょう。これ以上なく。
こんなピンピンコロリだけでも最上ですしね。
祖父母がいる読者みんな、この作品で今すぐ電話をかけてくれるよう祈ります。

たまたま!きんぎょ荘
まさか一周年超えて続くとは…
確かに女の子の友達いるのか心配されるの、わかります。
髪が伸びたら…それはそれでいいのでは?
放課後に女の子同士で過ごそうとしても、すぐ出くわしてしまう…
「本当にカレーが食べたいの!信じて!」「ウソじゃない!この目を見て!」は大笑いしました。
イケメンの威力ときたら…
氷が落ちる以前に、必然的に冷水が滴り落ちるんですが。
女の子二人の必死の奉仕には笑い転げるしかありませんでした。
まさに何でもします…
絵が崩れすぎてますし、僕のアゴも笑いすぎで外れそうです。
で、「やめてください」で大愛くんまで落としてしまうとは…

月号は柚木先生の連載ですか!それは楽しみです。
さらにローゼンメイデン…
香純先生のダブル掲載も贅沢ですね。

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