りぼん2016年3月号感想
独特の、舌に残るような苦みのある華やぎ。
こういう作家が一線にいるのも「りぼん」の強みですね」
単純でバレンタインによく合った付録もわかりやすいです。
それにしても今の「りぼん」って、かなりわけのわからない雑誌になってますよね。
中心になってる人気作…異色作でバランスを…頭抱えません?
今月号は読み返したくなる作品がすごく多いです。地味な形で、実力が底上げされているのでは?
バディゴ!(黒崎みのり)ハニーレモンソーダ(村田真優)つばさとホタル(春田なな)キミとだけは恋に堕ちない(酒井まゆ)猫田のことが気になって仕方ない。(大詩りえ)吹彩(雪丸もえ)絶叫学級(いしかわえみ)めだかの学校(森ゆきえ)ハツコイに、手錠(瀬川あや)HIGH SCORE(津山ちなみ)僕の恋、お届けにあがりました。(優木なち)アニマル横町(前川涼)先輩、あのね。(たいら茶織/榊あおい)ふりむけば恋(木下ほのか)チョコタン!(武内こずえ)次号予告
バディゴ!
…「胸囲の格差社会」タグがつきそうな…
女の子が男の子としてデビューしてさらに女装、ってもう一周回ってますね。
ズバズバ言ってきますけど、言ってること自体は正しいんですよね。「そういえば私アイドルだったっけ」はいろいろ通り越してますけど。
お客さんを楽しませる…それでどう変わるか。
この演出も楽しいですね。
さりげなくラインのメンバーになってくれる、当たり前のことなんでしょうけどね…すごい子です。
友達、というのに実感を持てない、ってどれだけ…
このトリオも結構楽しい組み合わせですね。
男二人の舞台描写もすごい迫力。
ダブルデート…これまた楽しいことに。…番組としてだったらできるかも?
番外のほうもわくわくします。
英語苦手コンビでアメリカに行くって…
「女ってこと忘れるわ」って普通ならひどいんですが本人も忘れてますからねえ。
オチは、とにかく男は悲しい生き物としか言いようがないです。
ハニーレモンソーダ
ド迫力ですね。
「現実じゃなかったかも」と思ったら「聞こえねぇ」、いいリズムで攻めてきます。
こりゃ敵意も向けられますよね…
ちゃんとできている…なぜ?いやイメトレでそのとおりできるって天才?
大人の思惑までありそうなのが厄介ですね。
不審者?
なんか小さいことからえらいことに…まあ人間の悪事ってそんなもんです。
もう、小さい心から溢れすぎて、それが強烈に伝わってきます。
なんてパワー。
つばさとホタル
「ここから5話、絶対見逃すなっ」というあおりが面白いですね。つまり五話は続くと。…まあ二年ぐらい確定してても驚きませんが。
フィーリングだけで、これを本気と取ってもらおうという方が難しいのでは?
いろいろ言われて浮かれてる…そりゃまあ。
告白の覚悟を決めたようですが、…もし今回のラストがちゃんと告白してたら絶叫します。
嫌な予感…まずお邪魔虫その1。そして悪意などまるでないお邪魔虫その2。
尾行中、と堂々と言うのがすごい。お邪魔虫その3かと思ったら本人を連れてきている…
「多分」…そう、彼からみたこの世界全体、改めて思い出したらそうなるんですよね。
この兄妹関係も何かと面白そうです。
さて、あと四話…何が起きるのやら。
キミとだけは恋に堕ちない
速いというか危ないですよ。車にひかれないでしょうか?
というか…ええと、ダッシュで道を横断して、ガードレールを踏み台にしたんでしょうか?
してなかった…ゑ?
なんかもう会話がぐちゃぐちゃです。見ていて楽しい。
本気じゃなかったのがざんねん、って…
「いっつも私の言うことどーして聞いてくれないの」…これがこの子のすべてなんですよね。
可愛い部屋が…なんか誰が主人公なのか忘れそうです。
「見られたくないもの」…面白い話題になってきましたねえ。
で、なんで四人でトランプ…
とうとう母親が出てきてしまった…
「お兄ちゃん」「次お兄ちゃんって言ったらコロス」…なんでわかりきった挑発に乗るのやら。
「見られて困る物もない」は、隠し方に自信があるからのことですよねえ。
ベランダから来るのは大笑いしました。
それで、さてどういう展開になるのやら。
猫田のことが気になって仕方ない。
逃げ足速いですね。
この状態で二人きり…笑うしかないですね。
で、「話があるんだけど」って…
入江くんと小学校に、というのも面白いことになりましたね。
で、猫田くんがどう思っていたのかを考える…これも、嫌でも体だけじゃなく脳も成長してしまうってことなんですよねえ。
「わかってるよ お前に言われなくても そんなことくらい」…なんか衝撃的な一言。
試合再開宣言…まあそりゃそうもなりますね。
今…はは。
とんでもない爆弾低気圧、というか核爆弾レベル…なになにがおきたの、と気がついたら空を見上げてつぶやいているような気分…
正直大詩先生のことなめてました。ここまでできる作家だったとは。
吹彩
負けず嫌いで努力できる…本当に無敵。
…プレッシャーとの戦いも慣れているのでは?
かなりうまい…それは当然ですが、この問いにはどう答えたのでしょう。
金賞…陸上という、常に結果が、タイムという数字で出る、この上なく公平な世界で生きてきた彼女。
うららちゃんがおちて佳鈴ちゃんが受かった…思いもかけず自分と向き合うことになってしまいましたか。
他人も疑問を持つほど…
いや、湊くん、うららちゃんのことすごく大事に思ってません?
「出したくねーな」が許されてしまうのも、芸術の世界の恐ろしさですね。陸上では数字が明白に出るので同じことはできません。
走るというのを知ってるのは強いですよね。挫折からの切り替えも慣れている…
佳鈴ちゃんのほうが、誰ががんばってきたかはよくわかっている…辛いですよね。できることは、実力と言ってもらえるぐらいに…
うららちゃんが強い人間なのはわかっているので、ほかの子が悩んだりつまずいたりするのを描く…なるほど。
絶叫学級
弟が生まれる…これだけ年齢差があるといろいろ大変ですね。
というか初対面まで相当時間かけましたね。慎重な家です。
小鳥から不安感を出すのがうまいです。
いきなり恐ろしい顔をする…
車に乗って首がすわってる、ってどれぐらい成長していなければ無理でしょうか?
ますます恐ろしくなっていく…そして…というか母親は無事?
客観的には、情緒不安定で赤ん坊を殺してしまった姉を、大人が守り抜いて結婚までもっていった、とも読めますが。
めだかの学校
ボールとバット…確かに。どういう料理部?
新鮮な魚…ええ新鮮ですね。あれ、なんか、作品間の壁をガンガンたたく音が聞こえる…高級品の出刃包丁を何本も持った美少女が…
同級生…
「鳥をさばいて」…ペンギンっておいしいんでしょうか。
コンビニ弁当で生活する、っていくらかかるんでしょう。想像するだけでも恐ろしい。
バットとボールはきっちりと、これだからたまりません。
ハツコイに、手錠
公認カップル…こういうことやられて、人類滅ぼしたくならないでしょうか?
「わたし最低かも」…これ以上ないほど最低です。大笑いしました。
観察日記、とサラッと言われて…強烈。
圭介さんの確信犯ぶりが見事すぎて大満足。ほんっと大好きだわこのパターン。
いきなり泣き出して…「千博くんに仕事押しつけて圭介センパイと会ってました」「死ね」これまた大爆笑。
「長いわ」も笑い転げました。
いやあもう…満足すぎて怖いです。五合ぐらいのご飯を食べきったぐらい。
たまりません…次回作とコミックスいつじゃあ、と絶叫したくなるほどに。
オヤジ女子高生
…言葉が出ない。ええと、これって公道を走っていいんでしょうか…
益田くんも大変ですね。
無人島、って…某警視総監の一人娘のようなことをやらかしてますね。
割れた瓶の破片とか、わかってますね。…なのになぜこれしか得られない…まあ現実には僕もそんなものかも。
いやゴム長靴が落ちていればサバイバルではすごく役立ちますよ。
HIGH SCORE
…作者が一番キャラのことを知らない、ってありますよね。
「「リボン」は少女誌だからタトゥーNG」…「りぼん」はいいんですね?
いやーつくづくすごい。
僕の恋、お届けにあがりました。
…男子だと見た目も醜くなるのになぜ…いや、超絶美形男子のひきこもりもいるかもしれませんね。
悲惨な経緯ですね。
あ、在宅通信なんてあるんですね。それをやってるのはそれだけいいです…将来があるかどうかはともかく。
ネットで月五千稼いでる、勉強もしてる、ずいぶん水準の高い引きこもりですね。
宅配のおっちゃん…がこれは大笑いしました。
いやからかっちゃだめでしょ。
謝りに、って怒られたんでしょうね。ものすごく。職場でこんなことあった、と話して。
そしてなに仕事中にこんな会話を…
「ヒーローになりきって」…変質者疑惑ですよねえ。
相手のプライベートを聞いてしまうのはもう爆弾踏んだ気がしました。
でも別のところで爆弾?
私服姿でやってきた、王道ですよねえ。
そしてここまでおいでとか…
…これ、男女逆だったらどうなったでしょうね。…うん、想像してはいけない。
ほんっとうに(いい意味で)変な話描いたら一級品です。
アニマル横町
うっかりミス…正月の影響は、ひたすらめちゃくちゃ忙しいという形で出るものでは?
コタツ…恐ろしい。
うっかり八兵衛…あの人、身分と本名は何なんでしょうね。水戸藩から扶持をもらってましたっけ?士分ではない?
ついに念願の六歳…小学校入学おめでとうございます。うん、みい子たちだって六年生になれたんですし。
先輩、あのね。
こういう脅迫…
というか種をまいておけば自分で自分を拷問する。
しかも、金や性を要求するのとはちがい、犯罪として捕まるリスクはない、聞かれていても善意だと主張できてしまう…
よーこんなおぞましいことを描けるもんです。
それとこの甘さの対称、すごいものがありますね。
膝枕とか、すごいことをする男ですね…
「最後に」…本当に最後にするつもり…
キスまで…そして漏れてしまう「うそつき」。
怖い作家ですね。悪意の鋭さも、甘さも一級品…むしろホラーに移った方がいいでしょうね。
ふりむけば恋
顔を見て誘ってもらえる、なんて都合のいい話。
と思ったら、もちろん悪いのは彼女自身。
クラスが違うのは運が悪いだけでは?
彼のやさしさを伝える回想もわかりやすいです。
告白する覚悟…ふふ、運が悪い子は50個用意してもダメだったりしますよ(先月号の「なかよし」読んでください)?もっと用意しておかないと。
隣いい、ってちゃんと行動できてるじゃないですか。
「俺も帰ろ」ってその時点でもう、彼の気持ちは確定なんですけどねえ。というか読み返したらどんだけ彼女のこと好きなんだ…
というか抱き寄せるって!何を言っていいかわかりません。
で、チョコは?告白は?
そりゃ思い出したら死にたくもなりますよね。
そしてやっと言えた…
もちろん読み返しました、男の側から。ええ、好きでしょうがないのが死ぬほどわかります。
もう正統派少女漫画の教科書ですね。次回作が楽しみでなりません。
チョコタン!
犬も恋をしてる…誰でしょう。
勘違いだったりして。あ、ちゃんと黙ってますね、えらいえらい。
おじゃまイヌ…まあ、犬なら問題ないですが?
…好きなのは…ははは。
ぱくっ、って…もう犬の恋では最古の伝統を誇る必殺技。あああれはたまらない…
優月先生の新連載に読み切り、いつもいつも贅沢です。