りぼん2017年10月号感想

この表紙も結構華やかなんですよね。
付録の至れり尽くせり、こういうのをコストダウンするのは逆に難しいのでは…

つばさとホタル(春田なな)ハニーレモンソーダ(村田真優)ラブゾンビ!?(森乃なっぱ)きらめきのライオンボーイ(槙ようこ)陽だまりの月(雪丸もえ)古屋先生は杏ちゃんのモノ(香純裕子)ラブ&ピーク(北里あゆ)HIGH SCORE(津山ちなみ)バディゴ!(黒崎みのり)アニマル横町(前川涼)みみつきのクロ(かるき春)メイプルプイメ(大詩りえ)絶叫学級(いしかわえみ)チョコタン!(武内こずえ)お狐様は戯れたい(雪森あゆむ)次号予告

つばさとホタル
結局自制したと。それで相手を人間だとわかる…フラれる側の男にとってはこれが一番必要なんですよね。全存在を否定しているんじゃない、と。せめて人間と認めてほしい、というのも勝手な押しつけなんでしょうね。むしろ気持ち押しつけてごめんなさいと土下座すべきなのに。
「続きしてほしいなら」が苦笑しました。
泣き顔が本当に素晴らしい。一世一代の気合を入れているのが伝わってきます。
写真がほっこりします。いい気持で試合を迎えられそうですね。

ニーレモンソーダ
朝いきなりからこれは心臓に悪いですよ。想像以上のリアクション。
席替え…残念でした。でも彼女のために席替えしてくれたんですし。
寝ているのを見ていて、口に出したかと…そして腕をつかまれて…ここはものすごい糖分濃度が高くて脳が消し飛びそうでした。やばいですこれ。コーラ500一気や単一電池大の氷砂糖をかみ砕いたより重症。
少しずつ積極性が上がっている、これも楽しみです。
「綺麗事と絵空事を集めて煮詰めました」…すごいことを言ってくれます。
そしてわけのわからない言葉の交錯…

ブゾンビ!?
なんというか、命にはかかわらないのにすごいゾンビ物の定石。すごく空気が微妙です。
肩車はかなり危険では?倒れたら命にかかわります。そして肩車より踏み台の方がすごいかも。
部室前のゾンビの巣は、なんか笑うしかないです。
そして気がついたら縛られていて…うわああ。
闇の深さがさりげなくすごい。

らめきのライオンボーイ
頭にキスして抱きしめて、もう見ていて崩れ落ちそう。
かかわらない方がいいのに動いてしまって…なぜこう危険に踏みこんでいくのやら。
「遠回しな説教通じないから」と鉄拳…笑うしかないですね。
なんで抱きつくのやら…
本当にわけがわからない、それでいてものすごい迫力の世界です。

だまりの月
家事に協力してくれるっていいですね。世話焼きババア…
家族旅行とか、いろいろと気を使ってますねえ。余計なことする必要ないのに。
「思春期の子供たち同室はね〜」と、わかってはいる…
しめきり、と言われた時の無言がすごく雄弁でした。
「お母さんもお揃いが」「何か言いたそうね」が大笑いしました。
意識しすぎを指摘されるのは恥ずかしいですねえ。
で、せっかくの部屋割りを…心配する母親、当然ですよねえ。
寝られないのも。
そして「フツーに男の子だ」と…さて、どんなふうに気持ちが変わっていくのやら。
両親に打ち明ける日がとても楽しみです。

屋先生は杏ちゃんのモノ
唇を見てよだれって終わってますねえ。
家族と会う、ってもう教師と生徒ってこと忘れてません?…まあ何かオチがあるんでしょうけど。
あ、殺されるからOLのふり…いや別に中退でバイトしてるふりで何かわるい…まあそれでも殺されますか。
…というかアホでしょ?
「今度は何の相談やねん」…このポテトでも1500円ぐらいしそうです。
大人の女になりたいからの勘違いは大笑いしました。なんというか、ものすごくわかりやすいことをしっかりと組み立てるのってすごい実力ですよね。
ものすごい美人ですね。
この話題はきついですよね…というか証券会社でも、こんな若ければそういう話題などどうでもいいぐらい雑用しかさせてもらえないとごまかせると思いますが。
そしてあっさり一瞬でばれた、と。お気の毒に。
で、「元カノにフラれて泣くような」…うわあ、自殺もの…
さらにブラコンとか、楽しすぎるでしょう。
最後の「今度の日曜は買い物」…おまえら教師と生徒の社会的制裁わかってるんでしょうか…それでばれなかったら嘘でしょう。
というかアメリカじゃなくてよかったですね。アメリカでは17歳でも7歳と同罪、殺人よりすさまじい法的・社会的制裁がありますから。
それにしてもなんでこの作品は、不可能に挑戦して高跳びバーを際限なく上げてそれをさらに斜め上に突破してくれるんですか。
次回これより上の水準求めちゃいますよ。そして本当に突破してくれるんでしょうよ。

ブ&ピーク
若いデビュー作らしい画風です。こういうのはすごい才能があるので楽しみ。
やはり天才肌の鋭い感性…
いじめに対する心の動きを実に精密に…
空気感から何から、超絶技巧ばかり。
「嫌じゃない?」というのもすごくわかりますね。
暴力の激しさ、かなり大胆な作品です。
まあ、現実はもっと悲惨でしょうが…だからこそ甘い夢物語としては…
すさまじいまでの実力はよくわかりました。

HIGH SCORE
何が起きたかと思いましたよ。それこそ人格交換や善悪逆転系の。
宿題を出さないために全校がピカピカ、笑うしかないです。
みんなが手伝うと冷める、って…よかった、『絶叫学級』とのコラボじゃなくて。

ディゴ!
ダンスバトル…というか、何が起きているのか全く分かろうとしない染子Pには怒りすら感じます。
そしてライバル兼友だちたちと…
「この腕の違いわかんねぇの」、これが最高の思いやりだとわかります。男と女の体の違いを直視しろ、と言ってくれるのがどんなに貴重な忠告か。
回想が長い…で、「一生一緒」で「Theきょとん」…まったくもう。
そして一人で、一般から…これは強烈でした。

ニマル横町
同じネタを繰り返すとは…
青狸はまずいのでは?
意味不明に暑かったです。

みつきのクロ
世話を焼かれている…うわあ。目がすごく優しいです。まあ犬はだいたい目がすごく優しい生き物ですが。でもじっとにらめっこしていると、しばらくすると目をそらすんですよねえ。
そして一緒に布団…大サービスしてくれますねえ。
新しく出てきた子はどんな役割だか…すごく華奢そうです。
で、なぜいる…スマホ、…
見られて「愛犬」から「付きあってるの」、これはもう突っ伏して痙攣するしかありませんねえ。
「ボールが飛んできて」「この犬」も爆笑。
ガス漏れを嗅ぎ出す…実際、犬の嗅覚があって人間の言葉がわかる存在があれば、犯罪捜査や病気予防でものすごく役に立つんですよね。
命令がまたたまりません。
本当はかなりシャレにならない事態なんですけどねえ。
というか犬とケンカするより窒息して気絶してる子の救急救命措置優先しろと。
それにしてもなんて可愛らしさと色気のバランス…つくづくたまりません。

イプルプイメ
すごい夢ですね。どう確かめたんでしょう…って胸ででした。
エロ本だと思ったら男のマッチョ、これは怖いですよ。
男だけの祭り、って要するにナンパに行くのが目的でしょうね。
入ったら湊斗まで…やってくれ楽しい。
かばおうとしたらいい人オーラ、これは恥ずかしい。でも実際の善悪は外見じゃわからないですよね、サイコパスは外面がいいですし。
百円玉を入れて入ったら…なんで音楽が。ものすごいマヌケさです。
完全に乙女の顔で…最後の「2人で」が強烈すぎました。
なんというか力技の恐ろしさですね…すさまじいとしか言いようのない作品です。

叫学級
処刑人…警察屋さんは何をしているのでしょう。
「とらわれてるのも嫌じゃない」はそうなんですが、難しいです。
母親の不倫を見てしまって…世界が崩壊する、という感じを実にうまく描いています。
というか処刑人がなくても拡散された時点で十分社会的制裁はあるでしょうに。
落ちは苦笑しました。普通なら母親が大切に思ってくれて、しかも誠実に生きようとしているんならそれで満足すべきでしょうがね。

ョコタン!
病院で、のどに…人間でも実際にありますよね、声帯摘出…それはきわめて大きくQOLを落とします。僕も助かりたければ声帯を摘出しろ、と言われたらじゃあいいですというかも。というか、119にも110にも「電話」できませんから、いざという時のリスクが爆発的に上がります。
それも、世界で唯一しゃべれる犬が…そう思えば、文字も覚えさせればよかったと…
たくさんのお見舞い…これは胸を打ちますね。
で、ちゃんと告白したのはうれしかったです。
死ぬわけじゃないんだからいいじゃないですか。
というか再発防止が心配です。
そして今度は子犬が…いいオチです。
本当に素敵な作品でした。こういう作品があるとないとでは、雑誌の質が大きく違うと思っています。
お疲れさまでした、次回作も楽しみにしています。

狐様は戯れたい
なぜかうちにいる…大変ですね。というか姑。
朱夏さんが力を白夜くんに与えたら、朱夏さんはその分の力はどこから調達するんでしょう。
あ、別の妖怪を食べて…退治屋としては便利ですね。
「でも似合ってんのよねー」が苦笑します。
朱夏さんが暴走するのは面白い展開です。
そして助けるために決死の覚悟で封印しようとする、退治屋としての彼女の成長もしっかり描いてくれたのがうれしいです。
すごく楽しい色香で楽しめた作品でした。次回作も楽しみです。

月号は酒井先生の新連載、連載も二つと豪華ですね。楽しみ楽しみ。

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