りぼん2017年4月号感想

毎度のことですが、「バディゴ!」が表紙だと苦笑が出てきます。
目立ち方とかはどうなんでしょうね。
カレンダー系の付録は、作家の負担は大きいですが大好き。

バディゴ!(黒崎みのり)とにかくずるい蓮水くん(瀬川あや)ハニーレモンソーダ(村田真優)HIGH SCORE(津山ちなみ)つばさとホタル(春田なな)古屋先生は杏ちゃんのモノ(香純裕子)きらめきのライオンボーイ(槙ようこ)アニマル横町(前川涼)絶叫学級(いしかわえみ)キミとだけは恋に堕ちない(酒井まゆ)チョコタン!(武内こずえ)お狐様は戯れたい(雪森あゆむ)次号予告

バディゴ!
「男じゃん」「男ですけど」と、男と男の関係がしっかりしているのがこの作品の面白さ。
アイちゃんの人の気も知らないでは「あなたは愛を知らない」と歌い出しが浮かぶほどです。
この嫌がらせは強烈ですね。それで冷静に相手を分析してるのは…臆病な非コミュ系なのによくできるな…
ダンスで決着、というのもすごいですが…
「僕が君を守るよ 命をかけて」、男の子ですねえ。
ガード固すぎ、でも必要ですよね。
「私だけのけ者」はもう…
チケットを差し出すとはとんでもないですね。というか至近距離でしぐさとか直接見たら、女の子バレバレ…
ダンスシーンのさえた色香はさすが。
「逆に惚れるでしょ」がまたうまい。
そして歌で気持ちを届ける、これもしっかりしてますね。
彼女の心は動いていますが、それよりも告白…うまく読みを外してくれます。

とにかくずるい蓮水くん
冒頭からなんかえらいことに…
と思ったら、それで必死に止めてたんですね。
で、ものすごく変なことに。三十年後に、冷や汗じっとり眠れぬ夜を過ごす理由になるほどに。
みんなで、この強烈な積極性で彼氏がいないのが不思議なぐらいです。
「色々だらしねーから」が面白くなりそう。
で、手をつないでついて行って、「今ここでキスしたら」…うひゃあ。
そして翌日、なんかすごい…
女の子たちがみんなタフで、それが素敵です。
「女の友情ごっこみたいなの嫌いだから」が大笑い。
期待以上の面白さ。来月号も楽しみです。

ハニーレモンソーダ
譲る覚悟完了満々ですね。
「尊敬とか」とはうまい。
両方いい人で譲り合っている、というのも…どうしようもなく詰んでますね。
「長い休みのあと辞めるやつ多いんだよ」というのが微妙にリアルです。
「打ちのめされたい」は笑うしかないです。
そこにあゆみちゃんだったとは…
邪魔…この言葉の重さ、すごく胸が痛みます。
そしてここで、当然のように会ってしまう…ため息しか出ません。
…嘘を見抜かれていると悟って、正面から…あゆみちゃんの号泣がまた…
すごい、それ以外言いようがないです。これほどの作品で育っている読者は幸せですよ。

HIGH SCORE
この二人、実にいいカップルです。
ヌンチャクも形態は軽犯罪法違反だと思いますよ。世界では所持自体違法なところがあるとか。
「過剰防衛になっても」は日本の主権者であり神である検察さまにケンカ売ってますね…通り魔殺人より、家族を守った過剰防衛の方が重いこともあるほど過剰防衛は絶対許さない国なのに…「生命は鴻毛より軽く、公序良俗=占領軍による武装解除は泰山より重い。日本人に自衛権は一切許さない」が日本の影の憲法。
ストーカーと変質者の数が全然違う、女の子としては負けた感が強すぎますね。
自爆…僕はヌンチャクは経験ないですが、最近風呂場でこけてかなり生命の危機を感じたのでよくわかります。
岩をもくだく…なぜか笑い転げました。
鍋とか、本当にバカすぎます。でもおなべのふたはDQ5の栄えある…あとダッチオーブンのふたは重すぎるし鋳鉄なのでもろいですが、斧でも一発は止められそうですし細長い炎なら防げそうです。
「私には効かないし私の方がかわいい」は爆笑。いや…こいつとかわいらしさで張り合っても無駄ですよ…
守りたい、というのも…ならヌンチャクの基礎から積み上げろ。
…ヌンチャク術の道場がないのも不思議ですね、かなり需要はありそうなのに。

つばさとホタル
にへら…恋する女の子はかわいいものです。
そして恥ずかしくて死にそうとか。
その翌日に満員電車でこれ…笑うしかないですね。
小宮さんも結構面白い役になりそう。
「ちょっと…さびしくなった…」ここの女心、たまりません。
「私と同じくらい」って、それどころか何十倍だと読者である僕は知ってます。
そして「2人で会いたいです」と言えたのが…フラグか、と思ったら部屋で二人きり。思わず絶叫しました。
何も考えていない「え?何?」が極悪非道すぎます。
彼が自由に動けるようになって最初にすることは、コンビニでうろうろすることだったりして…

古屋先生は杏ちゃんのモノ
警備員、そりゃ笑いますよね。
超美人の転校生、また楽しいことに。
すごい転校生ですね。そしてうざいをきわめそう。
試してみる、がまた面白いことになりそうです。
とんでもない問題集で教えてくれ、と言うのもひどい話ですね。
「本気で教えるつもりだったの?」…なんてあっけないデレ。
「無理して背伸びして〜いつの間にかほんまもんに」この言葉がまた重い。逆に背伸びする場がなければどれほど年を重ねても…と言う恐ろしい宣告でもあります。
最後のページは大爆笑しました。どう見てもお似合いなのは…

きらめきのライオンボーイ
なんかもうぐちゃぐちゃを通り越した状態です。大好き。
実験でカイロを作る、まあこれは危険はないでしょうね。
「裏切るなんてことは」…心配な言葉ですね。
「こういうことって悪だから」がまた強烈。
なんかどうなるのか読みにくくて、すごくスリルがあります。

アニマル横町
すごいとしか言いようがない…いや17巻というのがかなりすごい。
大スターの独占インタビューは大笑い。
リアル馬の体を洗うのってどうするんでしょう。というか羊のように、薬いり水堀をくぐらせるとかあるんでしょうか。
あみちゃん、出番あってよかったですね。

絶叫学級
つまらなそうな雰囲気ですが。
そして前にも、とエンドレスエイトの気配。
え、本当にエンドレスエイト状態…
それで彼には彼女がいるじゃただの地獄ですね。
サボって、またループしたのでどんどん遊びに走る、こうきましたか。
何度も何度も繰り返すのが実に面白いです。
それでだんだん人格も変わっていく…ここはエンドレスエイトとは…同じですね、約一名人格が変化した子がいましたし。
最悪のケースで固定とは…まったく意地悪な話です。

キミとだけは恋に堕ちない
「バイバイ」…二度と会わないつもり、と思いましたが高校には通い続けるつもりのようです。
そして転がり込む気も…
昔のことを思い出して、ここはなんか笑えました。これで悶絶してるのは、自分が何をやったかなのか、それともそれを見ていた相手にとってどんなに生殺しだったか痛感したのか…
新くんにお兄さんができたのも大笑いしました。
「1人の男の子として見るって言ったら」…なんという天然小悪魔。恐ろしすぎる。
で、ここでベッドシーンかと思ったら「わかっただろ」…なんてことに。
彼のキスも拒んでしまう、それで「別れようか」…いや、それすごく…いやそうしないと話が進まないのはとてもよくわかって…
ああああああああああ。ほかに言いようがないです。

チョコタン!
要・大運動量の犬を、特にうっかり飼ってしまった人にとっては、ドッグランがなければ悪夢でしょうね。
まあ無責任にうっかり買いするなと怒鳴ればいいんですが、全員に完璧を要求するのも無理。
老犬の、やや大きめのテリア…これはかっこいい。
抜けなくなる、それで…あああたまらん。
そしてこちらの側も…春ですねえ。
…いっそ「わんわん物語」コミカライズしてほしいです。

お狐様は戯れたい
猫又ですか。
というか後頭部を石で打って入院、ってかなりシャレにならないんですが。
そしてとんでもないのの封印解除…
お前で遊ぶ、とても王道な導入部です。
尻尾はそりゃ気持ちいいでしょうね。…現実に、少なくとも長毛種の犬の尻尾は***をぶら下げてることもありますが。でもふわふわするのはとても楽しい。
めいっぱい食べられてしまっていますね。
「わふ!」って、猫かと思ったら犬?
出血を治すためのキスはどこにしたんでしょう。
花を髪に、これはたまりませんね。
で、退院してきた…うわあ。
遠慮なく食べる、ってこの状況…問題は、彼女の寿命の方が妖怪よりずっと短いということで。
兄はその時に確実に封じられるよう、修行しつつ寿命を長くしなければ…
王道で実に楽しく甘い話でした。これからも期待しています。

月号は新学期だけにいろいろありますね。
逆に何を終わらせるのかが難しい…安定感の高い連載ばかり。二つ大物が控えているというのに。

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