りぼん2017年9月号感想

なにこの圧倒的な重量感…一本少ないのに17本って何…
結局10月号が発売されてからにずれこんで、なんとか9月中で処理できるか…
もう年ですしこれ以上のハードワークは無理。
大学時代には2日の真夜中に自転車に行き遠くのコンビニで入荷を待ち伏せて買ったり、二十代の頃には平日の夜、毎月5日ごろには三誌感想を書き上げたり、三誌+増刊の感想を書いたり、三誌+増刊の感想を書いてさらに「なかよし」全作家紹介本を作ったり…今の僕には想像もできません。
それが若さというものか…若さをそれに消費したと思うと笑うしかないですが、もっとましな生活があったとも思えませんし。

柔らかい表紙はとても好感度が高く、付録も実用的です。

大物連載に期待はふくらみます。

サイン色紙プレゼントも豪華!

陽だまりの月(雪丸もえ)みみつきのクロ(かるき春)つばさとホタル(春田なな)ハニーレモンソーダ(村田真優)HIGH SCORE(津山ちなみ)バディゴ!(黒崎みのり)アニマル横町(前川涼)きらめきのライオンボーイ(槙ようこ)古屋先生は杏ちゃんのモノ(香純裕子)ラブゾンビ!?(森乃なっぱ)お狐様は戯れたい(雪森あゆむ)メイプルプイメ(大詩りえ)絶叫学級(いしかわえみ)丹羽くんはただの友達です!(木下ほのか)とにかくずるい蓮水くん(瀬川あや)チョコタン!(武内こずえ)次号予告

だまりの月
姉弟になった、となると「りぼん」には特大の名作があるわけで最初からプレッシャー大きいと思います。
一緒に暮らさない、というのは実は正解なんですよね。特に女の子の側から見て好みでなければ、ただの地獄ですから。
さらに現役高校生漫画家、面白い設定を付けてますね。
「お父さん」となかなか呼べないのも気持ちが繊細に出ていていいです。
家族になれていない…って無理になる必要があるかな、とも思いますが。
家族に対する拒否感情…ただ、現実の日本では家族なしで生きられる人間は非常に少ないです。家族が貧困だと貧困になりやすいですし、家族が存在しない場合は最も悲惨な状態になります。特に漫画家という、いつ無職になるかわからない人気商売をしていれば…
家事能力が本当は低い、というのが苦笑。
頭痛薬が強烈な印象。
そして陽菜ちゃんの側の回想…ごく短くするのがまた強烈。
思いっきり正面からぶつかり合う、こういう熱さが雪丸先生らしいです。
「捨てられた者どうし」…そういう…
とても丁寧でしっかりした描写、圧倒的な実力。安心して期待できます。

みつきのクロ
絵の感じがかなり変わりましたね。重くて甘いバタークリームの印象からとても軽い…ホイップクリームより軽い、酸味のあるわたあめといった感じで。連載を繰り返して成長したのでしょう。
でも服や体の質感の強さは相変わらず魅力的です。
本当にとことん頼まれますね。管理しきれるでしょうか。
犬がすごくリアルでかわいい。
犬にキスしたら狼男、しかも裸…うわお。
設定説明がなんか無駄がなくて何とも笑えます。
「飼育して下さい」は爆笑。
そして、やはり心配してしまい…ああ…
そして不審者…いや、このサイズの犬が本気を出したら成人男性なんて脆弱な生物は秒殺です。
人間になったら大幅に弱体化しますよ。と思ったら人間離れした運動能力…ほっとしました。
で、どうするんでしょう…と思ったらお手柄で番犬とは。
朝目が覚めたら、もお約束で素晴らしい。というか寝てる時の体の質感が色っぽすぎるんですが。
今回もとても楽しみにしています。

ばさとホタル
うわあ…甘い、甘すぎる…
鳥羽くんがしばらく部活を休む?
双子の姉、なんかすごいものを見てしまったような。
警戒しても遅い、とまさに飛んで火に…どうなるのやら。

ニーレモンソーダ
感情負荷の大きい話をさっさと終わらせてくれてうれしいです。それもいい形で。

HIGH SCORE
なんていいカップル。とんでもない争いですね。
悪魔…そりゃまあ。
エネルギーをオーラにする、は爆笑。
今トイレに行きたくなったらとても大変なのでわ…花火大会会場の仮設女子トイレ=大行列+浴衣だなんて地獄絵図じゃないですか。
僕はどんなイベントだろうと、とんな場所だろうと、常にトイレと避難経路を最優先に確認します。

ディゴ!
ストレートな即答ですねえ。
女の体に合わせたダンス…いやそれは、バディーズを創ったプロデューサーの失敗ですので。
女性でありながら男性性を強調するダンスなら、宝塚の男役が参考になるかも。あれは男装の女性とはっきりしてやっているので、女性であることを否定してはいません。男役という独自の様式です。
思いがけないスランプ…これはきついですね。
というかそれをだれにも相談できないって、アイちゃん誰のことも全く信用してないじゃないですか。
そして女としてのダンス…これもまた華やかです。
いや、単に女だって公表して踊ればいいだけでしょうが…あるいは女と公表してから、時々女の子のダンス集団でも活動するし、男役としてバディーズも続ける、という手もあります。
なんでこう極端に走るのやら。これが若さなら、それをコントロールするのが大人、プロデューサーの仕事でしょうが。
「バディーズ」という形で固まって思考停止し、アイちゃんの肉体的成長を無視する、というかハヤテにもアイちゃんにもまあったく信頼されていないプロデューサーがひたすら無能。

ニマル横町
孫悟空ネタは、まあ「りぼん」は集英社ですしねえ。今DBの法的権利関係はどうなっているのか知りませんが。
パイソンやワルサーがゴロゴロ出てくるとか、夜店業界につながってるとか、アニマル横町って結構怖いんじゃ。
金塊が射的の的だったら、誰でも一発は打ってみるでしょうね。

らめきのライオンボーイ
上品な口紅ですね。
相手を知る…簡単に知れる相手なのかどうか。
「男子高校生は小鳥のエサっぽいのよりお肉」わかってますねえ。
こんなかわいいわんこに飛びつかれるなんて羨ましい。
笑心ちゃんたちの変わらないケンカップルも観ていて楽しいです。

屋先生は杏ちゃんのモノ
そりゃまあ夢ですよね。
「あんまりちゃんとしすぎないで」は苦笑。
「君嶋の後」は大笑いしました。ひどすぎる。
そして雰囲気講座…だめだ、男って弱すぎる。女のくいもの…
散々騒いだ挙句、やってくれた…あああああ。
机の中、というのも定番ですね。
まあ最後はしっかりキスしましたし…それにしてもよくばれないよなあ…
よかったですね、男とのキスシーンが女子に目撃されなくて。…口直しがないキミシマンが実に気の毒。

ブゾンビ!?
眉間にゴム…なんか阻止能力が低いわりに目に当たったら失明リスクがある、とても不適切な非致死性兵器ですねえ。
カッコイイ空手少年、と思ったら小さい…
王子姿とか、どんなサービスをかましてくるのやら。
絵を回したら核シェルター…戦時中っていつの戦争でしょうか。太平洋戦争では、まあ防空壕はありましたが核兵器は最後の最後…冷戦中?それともこの世界では、冷戦期に何回か日本も巻き込まれる戦争もあった?
そして、まあ死んでゾンビになるわけじゃないし。

狐様は戯れたい
肝試し、沼…とっても死亡事故が起きそうなシチュエーションですね。禁止しても無駄なので埋めるしかない…というのがとても悲しいです、生態系考えると沼を埋めるのは…多数の街灯で照らすのが一番いいでしょうか。
きっちりフェンスはありますか…
さて、他の男子も頑張らないと。何組かカップルはできるのでは?
「庇いきれなかったらどうすんだよ」…それは正しいですよね。あと、家族や増援を呼ぶという手もありますが…
いきなりのキス、こんな優しくて熱いキスに気持ちがないわけないでしょう。
思いがけないライバルの登場…というか増援を呼ばないとこの街のみんなが餌食になりそう。

イプルプイメ
男子の奇妙な行動、まあこういう生き物ですか。
「男は一瞬 女は一生」これはいい言葉です。
土管…なんかとても嫌な予感が。服まで変えてくれるとはサービスのいい土管さんですね。
記憶まで書き換えられてくれて、ますます親切です。
筋トレルームがあるとはなんて金持ちな学校でしょう。
ラーメン三郎で大爆笑。中身女子にはきついですね。
直さずにチェーンを外す、これぞ男子。今のママチャリはチェーン周辺がブラックボックスでチェーンを外せないものもありますが。
戻れない…さて次回どうなるのやら。
…こんな楽しく生きてる男子はとっても少数派だと思います。

叫学級
前後編は基本ハッピーエンドなので安心。
リュックがない、お弁当を作ってもらった覚えがない…人間って結構多くの動きをオートでやるので、心当たりがないと怖いです。
自転車で追って、どうなるでしょう。
バスの通信気を通じて声…遺族たちを集めて、これは残酷ですが…できたらどれだけの遺族が協力するでしょう。
皆の骨が並んだ形、って…どうやって一人一人の骨を、これはモモちゃんの、これはミホちゃんの、って…いや調べられるだけ調べてまとめて一つの大きい墓に?

羽くんはただの友達です!
悪いうわさで傷つく、まあそういうことになりますよねえ…
いろいろとやってくれて、さらにかわいらしく。
そして元カレ…きちんと会話するのがすごくさわやかです。
最後に、ぽんと背中を押してくれる…本当に素敵な人じゃないですか。
後ろから強く抱きしめて…
ものすごく素敵な最終回でした。すごくぎゅうっと素敵な者が詰め込まれている感じで、すごい満腹感。
次回作も楽しみです。

にかくずるい蓮水くん
くっついたのは…うまく外してくれました。
お弁当作戦、そこまで追い詰められているとは。それで二個食い…これは悲惨。
で、ついに「話したいことがあるので」とはっきり言えた…それが一番ですよね。
そして屋上から大声…しかも人違い。笑い死にしそうです。
さらに屋上での抱きしめからキス二連発、きっちりみんなに見られていると。それどころか動画で世界に拡散。
いやー…たまらなく楽しい作品でした。
次は本当に何をしでかしてくれるやら…

ョコタン!
三人が楽しい、って色々と終わってますねえ。
そしてエリカちゃんは…まあわかっててけじめをつけるんでしょうね。三人でいる方が楽しいでしょうに。
チョコタンの言葉でいちゃいちゃ、おててつないで…かないませんね。
エリカちゃん、いい女ですねえ…
そして倒れたチョコタン、ついにクライマックスですか。感慨深いです。

月…もう出てるんですがねえ…から、「あれ」が終わったせいで実質一本感想が増えると。…死ぬ…
読み切りの予告カットはとても素直なタッチで、とても楽しみです。
「チョコタン」の最終回…これも、とても長い間「りぼん」を支えた名作だと思っています。

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