りぼん2019年6月号感想

桁外れの美しさ。
付録も地味ですがいいものがそろっています。

初×婚(黒崎みのり)きらめきのライオンボーイ(槙ようこ)アニマル横町(前川涼)ハニーレモンソーダ(村田真優)HIGH SCORE(津山ちなみ)古屋先生は杏ちゃんのモノ(香純裕子)6月のラブレター(春田なな)吸血鬼と薔薇少女(朝香のりこ)絶叫学級(いしかわえみ)ハツコイと太陽(木下ほのか)きみとゆめみる羊(柚木ウタノ)秘密のメテオ(小石りく)群青リフレクション(酒井まゆ)君の世界におちていく(村山栞)愛ともぐもぐ(優月うめ)ぼくらはみんな(武内こずえ)ラブゾンビ!?2(森乃なっぱ)次号予告

初*婚
男女二人部屋の寮という時点で大爆笑。
夫婦が学園長、目的は世界一の結婚…なんという壮大な。
デステニーって某プランでは?いやアニメ全部見たわけじゃないんですが。
結婚と会社がそのまま一体というのがすさまじい。
いや本当に、あまりのめちゃくちゃさに脳が…
ひとりぼっちがいやだから、両親の遺影がある葬式は実にわかりやすい。だからこそ、ただいまにおかえりが重い…
ひとりがいやだ、というのは本当にたまらなく伝わってきます。
しかも徹底監視とは…
「代わりを探しに」という言葉がまた残酷ですね。…でも、昔の暖かな家庭をみれば、それを求めるのがそんなに悪いことなのかとも思えてしまいます。
皆事情がある、と少し自分たちを客観視するのも面白いところです。
やってくれた、としか言いようがないぐらいの超絶ぶっ飛びで、でも基本に忠実で実力は桁外れ。
これが大ヒットしたら特大でしょうね…

きらめきのライオンボーイ
あのー何がどうなってるかがわからなくなってきました。
猪倉くんにも彼女?
笑心ちゃん、よかったら学校で作れる武器貸しますよ?
それで思うつぼ…いいから全力で逃げろどれだけ怖い思いをさせられたか忘れたのか、と。
心配で蕁麻疹、まあそれもわかります。
本当にこれでどうなるんでしょう。

アニマル横町
平成のときのことを知っている幼稚園児…
6年以降は「令和生まれ」は爆笑。
なぜRPG…というか魔術師とか武闘家とか、絶対飛び道具の飽和攻撃やブレスにとっても弱いです。
うん、引きこもってればよかった…客観的には大したことじゃない災難が…

ハニーレモンソーダ
いや夏休みは、恋人に会えないという重大な問題が…
友だち関係も充実していますね。
三浦の家、これまた問題ありそうで…
とんでもないTシャツは大笑い。
そして決めた時の姿は息を呑みました。
踏みこんだ方がいいという忠告…
姿を消しているような彼、そして運命のような…
今までの関係を全部ぶっ壊して、また全部ゼロから構築するしかない。
すごい緊張感…まさに「もう1度恋をする」。

HIGH SCORE
鍛えるのが癖…
消しゴムハンコがこれはすごい。
顔面を…ものすごく痛そうでびっくりしました。
最後のラブラブは激烈でした。

古屋先生は杏ちゃんのモノ
風邪…さてどうなるでしょう。
そうとうひどいですねこれ。
…まあ「あん」という猫ならいくらでもありえるでしょう。
使命感…ここは笑うしかないです。
なんというか女の子の読者はとても喜びそうです。
大切な人って…
何もなかった、で呆然とする表情…そりゃ倒れますよね。

6月のラブレター
…また強烈なモノクロ扉絵を…
「キスしてよ」「そんな簡単に消せないんだよ」…思いの強さがたまりません。
涙が出た彼女に、ごしごし・なでなで・ポンポンの三連コンボ…うわあ。
本当にいい彼氏ですねえ…女の子の読者はさぞ嬉しいでしょう。
「ももこは強くなったね」という言葉があまりにも寂しいです。
本当に完全に消えてしまうのか…

吸血鬼と薔薇少女
婚約者、まあわかりやすい展開で。
「なんて野蛮な」といいながらはしゃいでいる、可愛い。
…今彼女が手に持ってるお菓子、何円+何カロリー+ナトリウムと油それぞれ…
子供は外に出られない、というのはかなり現実的ですね。アメリカは犯罪者を恐れるあまり子供時代が刑務所になり、さらに技術によってどんな些細なことがどんな重大になるかわからなくなったので、子供は一瞬たりと自由にさせられない…
お化け屋敷が怖い、ここは実に…いや逃げさせた男の方が自責で潰れますよ。
ここで血を吸うとは…
「美少女の不穏な表情って」とても同感。

絶叫学級
あー確かにお久しぶり。
拾った古い携帯電話、そちらもそういうタイプ…
さらに手本になってしまい、…距離感を間違えて、さらに暴走…うん、「りぼん」にずっと前あった作品を思い出します。あと「ちゃお」の某作品の超絶盛りとか。
というか幽霊にしなくても、この状態だけで十分壊れてるでしょう。
…いっそ、明白に身分制度がある方がいいのかもしれませんね。勘違いを絶対に許さない、恨む対象がちゃんとある。だって実際に身分はあるんですから。

ハツコイと太陽
ますます可愛らしさというか、線の美しさがすごく地味な形で上がっていると思います。
練習台、と言われてとうとう「好きなやつがいる」…
いや、それと安全にかかわる問題は分けた方がよかったですね。
三人が次々と飛びこむって…
「俺が決めることじゃない」…
本当にかっこいい。
親が来てくれたのはありがたいことで…
ライバルでも友達…あれ?間違えて「りぼん」じゃなく「週刊少年ジャンプ」買ってしまいましたっけ?
「いやそれもあるけど」はそりゃ殺しても仕方ないレベル…
さらにデートの約束…モルディブに行く友達に知らせたら何をお土産にするでしょう。超絶な嫌がらせになるお土産とかあるでしょうか、いやあっても小春子ちゃんなら気づかずに感謝したり…

きみとゆめみる羊
…確かに一人に投資するのと10人に投資するのが変わらないこともありますよね。食事を作るのが、一人分と四人分でさして変わらないとか。
月に2回東京に通う、それ自体がとても難しいことですね。
「しっかり元気よく挨拶」人間としての第一歩…
合宿のハンデ、きつさがとても伝わってきます。
年長者の励ましがとても暖かいです。
ちゃんと自主練をしていたからうまくいっている、でもそれは当たり前にすぎない…

秘密のメテオ
つい撮ってしまった、「盗撮が?」「違う!綺麗なモノ撮るのが!!」が大笑いでした。
隕石が落ちた、ってすごく貴重なことですよね。
で、大泥沼になってますね…
なんとか言い訳しようとしたら「嫌や」って…彼は恋愛禁止ルールどれだけわかっているのやら。
そして会話がどんどん暴走している…まあ、単純なことです。小さい人間集団が、ルールを作る。そのルールが絶対化する。集団で狂っているのに、そのことは自分たちは知らない。
ちなみにそれが変な方向に転がると国が亡びることがありますのでお気をつけて。割と本当に。
それこそ「絶叫学級」になりますが、この子たちはそのルールのためなら人殺しも辞さないでしょうね。
その状態で、自分たちがおかしいとは思わないまま、繊細な恋の悩み…
ついに爆発して、誤解が解けて…
なんかもうグダグダとしか言いようがないです。
これはこれですごい作品だと思いますよ。

群青リフレクション
冒頭の「ヒトころしそーに」がまず大笑い。いやどんなまさかという人でも人殺しをすることはあります。特に歴史の流れが歪み、民族全体が虐殺を始めた時は。
脚本が完全ではない、というのも面白いです。
ついてくる、なんというか芸能人の自覚がなさすぎる…いやマネージャーたちが、売れっ子になったんだからあれとこれとそれ気をつけろ、って教えるべきですよ。
ナシって当たり前でしょうが。
…こちらにも子供の時のトラウマが…
氷上監督の悪戯好き、よく伝わってきます。本当にこの作品は男同士の会話が実に面白い。
最後のページ、この漫画実はホラーマンガだったんだ、というぐらいぞっとしました。
いや氷上監督も、実際に刃傷沙汰が起きるぐらい三人を追い詰めてそれを撮影する気でいるのでわ…

君の世界におちていく
ものすごく正統派、と思える導入。さて待っているのはお待ちかねの正統派か、それとも…
シャボン玉からびっくり箱、さらにプールに…いやこれ普通に単なる深刻な暴力で、強い恐怖感を与えることですから。
授業が楽しくないねえ…授業を楽しもうと思えばできることは多いですよ?いや彼がやる不良行為より周囲の迷惑は絶大ですがね。
楽しいのかな…楽しい、ということがない人もいるんですけどね。
花や猫、と思ったらいきなりのキス…いやこれ本当に犯罪構成しますって。
ろくな目に遭わない、確かにひどい目に遭ってます。とても。
本人がいたとは…そして二度目のキス…
なんというかいったい自分は何を読んだんだろうと茫然としています。最初は超正統派を期待していました。
で、これはいったい何?
次回作もぜひ読んでみたいです。

愛ともぐもぐ
うわー…まあ怪我をしないよう気をつけて。というか基礎を覚えるのはいいにしても、キャベツの千切りは専用ピーラーやスライサーでもできますし。
「高校の制服すごく似合ってて」ってよく彼に向かってのろけを…
誕生日、さて何があるのやら…
そして誕生日なのに買い出し、ははは。
で…まあしあわせなのはよかったです。
「彼女の誕生日だから」…あーあ。まったく幸せすぎる人は…
もうここから先は、ひたすら砂糖が口からわき出すのが見えてますねえ。
…帰ってからはもう想像以上の異性化糖の洪水が口から…
と思ったらそれ以上の、もう桁外れの糖分が。「想ちゃんをください」って…
ある意味とんでもない作品ですねこれ。
連載お疲れさまでした、次も楽しみにしています。
とにかくこの作品があったことで、「りぼん」自体とても読みやすくなってましたよ。

ぼくらはみんな
キリンの知識は面白いです。
「守ってんだよ」カラスが本気になれば人は死にかねません。
ページを縦に使ってのキリン、すごい迫力。
あ、悩みというのは看板が景観を…これは泣けますね。

ラブゾンビ!?2
本当に画力高いですよね…
長い時間ですよね。
様々な過去、きついものが…ものすごい量の愛情…
まあよかった。といっても落としたスマホ、出てきたらいいですねえ。
ただひたすら大量の愛情を詰めたような再会シーン。余計なことがなくていいです。
入学式って体力的に無理でしょうが。
ある峰の頂点に行った画力。さらに上もあるのでしょうか。
そしてそれで、次はどんな作品を描くでしょうか…

月はオヤ女でしたか…もう何も言うまい。
そして池田先生の、また実在芸能人のノンフィクション?この手の作品も増えているようですね。いろいろな試みをするのは良いと思います。

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