りぼん2021年5月号感想
表紙はものすごい主張と自信。これが新しい時代の少女漫画なんだ、という声が聞こえそう。
付録が実に品質よさそうです。
初×婚(黒崎みのり)吸血鬼と薔薇少女(朝香のりこ)ハニーレモンソーダ(村田真優)HIGH SCORE(津山ちなみ)ハローイノセント(酒井まゆ)キスで起こして(春田なな)ハツコイと太陽(木下ほのか)君観彩の恋(大詩りえ)骨の髄まで愛してね(小林ユキ)ミオの名のもとに(たしろみや/文川よし乃)アニマル横町(前川涼)絶叫学級(いしかわえみ)ティータイムに魔法をかけて(乙女坂心)春にキス(七川花鈴)メイク☆ハッピー(凌花そら)ふたりのポラリス(柚原瑞香)稲神村のRICEさん(梨乃あり)ゆわと秘密の鏡(虹沢羽見・保木本佳子ら)次号予告
初婚
チームワークと完成度、普通にビジネス授業ですね。
すごい身長差。
ひたすら正直な言葉…これはすごい。
それを受け止めていたらアクシデント、うわあああ。何とも思わず、ただ幸せだけ…やってくれます。
チームワークがすごすぎる。
ここでプロポーズ…うわお。
さらにオチのキスシーンも極上でした。
吸血鬼と薔薇少女
うわお…次は倦怠期が問題と。
距離、吸ってくれない、そりゃ心配しますよねえ。典型的な誤解ですが。
雨が降って家に…これ、男の立場から見れば、誘われてるとしか思えなくてそりゃ理性の側が大暴走しますよ。…本能に流されなければ。
で、ここを家族に…笑うしかありません。
今回は男の立場で読むとあまりにも気の毒というか生殺しの度が過ぎて殺意すら覚えるぐらい…
ハニーレモンソーダ
水着姿引っ張りますねえ。女子たちみんな、この時のためにどんな水面下の白鳥があったのやら。無理なダイエットは毒ですよ。
「一緒だけどブラとパンツ」…奇妙なものです。
「可愛くて優しいね」と人の良いところを見られるのも強みですね。
いろいろなひとに小さなドラマがあるのがまた面白い。
で、思いっきり見せて…この友情の熱さときたら。そしてそれを信じている界くん…
甘い誘い文句で水着姿を見せる、ここもお見事。
それから水着姿をしっかり見せる表現が実に素晴らしい。
雷雨はどうなるんでしょう。沖に島とか、崖に洞窟とか…
うん、少女漫画の野外では、海でも山でもかなり上級のサバイバルキットが必要ですね。大雨で冷え込んでも、屋根を作り、身体を拭いて火で温め、水分と少し栄養を補給して、丸一日野営しつつ救助を求められるぐらい。スマホサイズの箱缶より大きいウェストポウチサイズが。
HIGH SCORE
面白い男女の仲ですね。
ちやほやしてくれない女子…というかこっちも超絶美少女ですからねえ。
リアクションごとに皮肉を言わずにいられないのがまた楽しい。
手、と思ったら白魚のような手…何とも言いようがない。女装したらどれだけ美少女やら。
パーツでの下ネタは大笑いしました。小学生男子は下ネタが大好きですが、小学生女子はどうなんでしょう。
「貧仏」というドヤ顔ときたら…
こういう仲のいい男女というのもいいですね。絶対恋愛にはならなさそう。
ハローイノセント
バイトの欠員、もともと禁止というのはもう論外ですねえ…
この変身はどうなるのやら。
というかこういう、ライブハウスというビジネスもコロナで壊滅したんですよね…
かばって、壁ドン体勢から…
一緒に寝る、という終わり方も何とも余韻があります。
キスで起こして
先を越されている…うん、合掌。
説教は実に的確。
デートファッションが実に素晴らしい。何頭身…
そしてとてつもなく楽しいデート。素直すぎる感謝も…身もだえしそうな幸福感。
最後、小さい子との会話もまた素晴らしい。
ハツコイと太陽
どうした、と思ったら…すごい抱き癖。目に「洗脳」は爆笑。
ちょっとでも同情したらドライブ、なんというドア足。
混浴はさすがに…
そして思いもかけないサービス、のはずが…笑ってしまうぐらいの自主規制度。
自覚はしている…はは。
「俺が先にやりたかった」…なんか呆然とするしかないですねえ。
そしてあれを撮られた…もう結婚式まで脅される、と思ったら「お母さんにライン」は大爆笑。あ、あの動画を?自殺しますよ?
これを見て甘えてるってある意味すげえ。
さらに「泉のお姉さんにも」…ぎゃあああああ。
君観彩の恋
条件とかを詳しく調べてはいない、どちらかというと考えたくない…ステキな能力、って他人事として言うんだったら日本の超能力の歴史を少しでいいから調べてください。「千里眼」とか「綿病」とか、拷問・冤罪・虐殺・奴隷制の歴史と同じように滅入る話しかない。
…こういう鉄階段って本質的に欠陥があると…穴だらけにするとか…
犬扱いがまたひどい。
「交番とか保健所」と法・制度の知識のほうが超能力よりずっと役に立つという。多分、たいていのトラブルでは常識と、法や社会制度の知識がある大人の方が下手な超能力者より役に立つと思います。
川に飛び込む…子供のころ遊んだ、と今は違うんですよね。たとえば大人の体格で木登りをしたら簡単に落ちて死ぬでしょう。体重も、出力重量比も、落ちた時骨にかかる負荷も違います。大人と子供は相似ではないし、相似であっても拡大したら二乗三乗則で出力重量比が変わってしまいます。
さらに増水まで…
能力がなくてもヒーローでいられる、という当たり前のこと…
名前を強引に聞き出すのもいいですね。
次回への引きも絶妙。
骨の髄まで愛してね
見事な冒頭。
その理由、さらに可愛いことを見つけられて…
危なすぎる女の子、さらに変わりすぎてる、ともうどう叫んでいいやら。「特に中身が」が爆笑。
後編、見事に閉じ込めシチュ…いきなりすぎて楽しすぎる。
そして肩車…かなりエロなんですが。
これからどんな話になるのか、恐ろしくさえあります。このテンションどれだけやれるのか…
ミオの名のもとに
能力者とも違う、というのは…
波を操り、って津波も起こせるんですか…三者とも、滅び方を言葉にしているのがきつい。
力が強すぎるから、傷つけたくなかったら関わるな。結構きつい、でもどこまで…
手配書を見ただけで大波…
「怖さというのは無知から来ます」これも深い言葉ですね。さらに無知を悪質にするのは、実際には半知なのに全知だと公言し自分でも勘違いしてる状態ですが。ただし、特に西洋には、支配者は自分は全知だと主張し続けて支配を保て、犬や馬に対するように主人らしくしろ、という伝統があることで…
結構続きそうですが…どんな着地点があるのやら。
アニマル横町
この横顔カメオは面白いです。
座高…何だったんでしょうね。騎兵があった時代、乗馬適正と関係があるとか?
目に横線を引いているのが爆笑。
リンゴとリンゴ2分の1…ほぼヤードポンド法(1ポンド=0.45359237キログラム、十進法ではない)では?
またプライバシー線ネコ…
コナミコマンドってどれぐらいの人が知ってるでしょうね。
目に見える変化がない…20年というのもすごいですが、「わんころべえ」という…
絶叫学級
月に投げた手紙が映るのがうまい。
見せたい、と思っても誰もいない…さらに事件…
でもそういうことより、励ましてくれたことを選ぶ?
唐突に出てくる母親の悪霊が見事。
気がついたらハッピーエンドが多くなりましたね。個人的にはその方がうれしい。
ティータイムに魔法をかけて
髪触ったら消毒を。
昔の女の気配、わくわくします。
家で一日ゴロゴロ、でリラックスしないと過労で壊れますよ?
店のことしか考えてない彼がむしろ冷たく見えてきます。
霧生さん、美人オーラがすごいですね。
そして彼が臨時でヘルプ、さらに「支えてあげてね」という人間的にできている…たまりません。
「闇深そう」「めんどくさいのムリ」という気持ちよさ。
…膨大な代金店持ちですよね?
ゆっくり瞬きまで見ている…はは。ここで告白するかとも思いましたが…自覚止まりがうまい。
春にキス
確かにわかりにくい言葉。難しい事態ですよねえ…
泣くほどのことだった、というのが胸が痛みます。
逆に彼の苦しみが想像以上だった…
「「呪い」は咲良くんにしか解けない」がうまい。
キスを思いっきり繰り返すのが何とも濃厚で…
わすれてた、は苦笑。
メイク☆ハッピー
同じ小学校の子はいない、と。私立組?…そう考えると私立行った子も大変ですね。
占い入門から…確かにそれは好かれますね。
「困ったら俺が助けてやるって」…どこの世界に好きでもない子にこんなこと言う奴がいるんだ。
何人もで楽しくなる、ただ美形率がやたらと高いのが…
ふたりのポラリス
いろいろ楽しそうです。
「聞いちゃったんです」がなんとも怖いんですがむしろかわいい。
いろいろな「おか」で始まる言葉、結構面白い。
カヌーの方がアスレチックより危なそう。
いきなり競争は危ないんじゃ…よし、全員救命胴着はつけてますね。
合わせないといけない…ボート競技も集団を学ぶための伝統の一つだったり。
それで「やったねお母さん」と、ここは熱い。
「疲れない?」というのは鋭い。
堂々と説明するのはしっかりしてますね。
そして「大嫌いで許せない時」…ここまで絆が…
稲神村のRICEさん
この扉絵は極上。
稲穂アタックの天丼…でも神聖な稲で遊んだら天罰が下りますよ?…餅を弓矢の的にして没落した長者とか、日本では稲は神なんですから。
すごいイケメンたち…ああ、今東京で仕事がないからですね…また蔓延防止…
山車エネルギーはすごい。
いろいろな総集がまた楽しい。
とにかくとんでもない意欲作。次回作は何をしでかしてくれるのか…こういう作品、雑誌には必要だと思いますよ。
ゆわと秘密の鏡
はがき紹介…そういうことをするか、と呆然とします。
反転すると合同にならない、というのは数学ですごく重要ですので覚えておいてください。素粒子物理学や分子生物学でも。
ついでに群論のレクチャーしてくれ、というのは贅沢ですね。
最後の謎…盛り上がりますね。
こういう話も楽しいものです。
来月号は香純先生の新連載にオヤ女、何かと楽しくなりそうです。