小鷹ナヲ (こだか なお)
作風概説
落ち着きもあり整った、くっきりしたわかりやすい絵。フリフリの服など目立たせる力がある。
設定はとっぴで切れ味が鋭い。表情豊かでアクションや背景も高レベル。ディズニーのデフォルメされたキャラクターを、迫力も含めて動かす力ほど力がある。
話のモチーフそのものはスタンダードで、ギャグでうまく読者を引き込むなどパワーもある。
ディズニー独特のタッチを少女マンガに違和感なく統合するという荒業ができる技術はすごい。
代表作
2004「こももレスキュー」
恋の病が重大な病気のように扱われている以外何も現実と変わらない世界…
そんな専門病院のドジ看護婦、こももちゃんは今発病中のドクターに、緊急入院した新しい担当患者を失敗したらクビと宣言。
なんとしても治す、と決意して事情を聞く(問診)と、野球少年で遠くの強豪校にいる彼から別れよう、とメールが来たとのこと。怒るこももちゃんに、彼のよさを語る彼女…ドクターは、傷心安定剤=彼との思い出を忘れる薬を投与すると決断!
耐えられず、彼がいる野球強豪校まで言った彼女だが、天誅の攻撃はすべて見事に外れ…
微妙に変だが一貫した世界観と分かりやすいキャラをうまく活かした、非常に面白い佳作。
2005〜7「きららプリンセス」(ストーリー:田中利花/Disny)単行本全五巻。
学校伝統のプリンセスティアラにあこがれるおてんばなきららちゃんは、親友の美少女、エリカちゃんがプリンセスコンテストで選ばれる瞬間を楽しみにしている。反面、それからも友達でいられるか不安もあるが。
きららちゃんの両親は、病気の母親の治療のため誰もが幸せになれるという国、パラデイソスにいっていて手紙の返事もない。
そんな中、しげみの中に「信じれば夢はかなう」と書かれた不思議な扉を見つける。そして王子様のような美少年が倒れているのを見つけ、ついキスしようとしてしまう。
不思議なティアラを持つ彼の名はレイで、従僕のバルドーと選ばれしプリンセスを探して旅をしている。
きっとエリカちゃんだ、と思う彼女だが、エリカちゃんはプリンセスに選ばれると同時に何者かにさらわれてしまう。
そして助けようと、あの扉の前でレイのティアラを着け、レイと祈ると扉は開いて、目の前には白雪姫と七人の小人!「なかよし」とディズニーの夢のコラボレーション。
2008〜9「マジカルダンス!!」全二巻。
世界最高のドリームステージ…世界最高峰のダンスイベントの映像を一目見て、リンちゃんは夢中になってダンスを始めたがとことん下手なまま。それである大会の当日は休んで欲しいとさえ言われてしまい、泣いているところに突然ティンカーベルが現れた!
彼女に渡された一枚のカードの意味がわからないまま、休んで公園で落ち込んでいて、子供が純粋に踊っているのを見て少し楽しい気分を思い出す。
ディズニーの設定をたくみに活かしつつ、熱い魂を叩きつける傑作。
2009〜10「初恋ランチボックス」単行本二巻まで発売中。
モデルの娘で超大食いのサエちゃんはまたナンパ男を破産させたという。クラスメートの悠希くんはそれが、母親が忙しいからではと見てくれているが…
ある日、友達のみかちゃんが道端で泣いているのをみつけて相談される。野球部の松田くんに、試合に招待されたけれどその日ピアノのコンクールで行けないそうだ。
それでお弁当作りを思いついたけど、やはり家事をやってないサエちゃんのアイデアは出来あいものの組み合わせばかり、それを見た悠希くんはあるカフェに朝来るように呼び出し、そこで許可を取ってあるといろいろ弁当つくりの特訓を二人にしてくれる。
途中からきれいな女性が加わっていろいろ教えてくれて、悠希くんのことがカッコよく見えたサエちゃんはライバルかと思ったが、悠希くんの姉だった…実は実在のフードコーディネーター「作ってあげたい彼ごはん」シリーズの著者SHIORI氏を作中に登場させ、同時にレシピなどでも協力を仰ぐという面白いシステム。
今までの実績、現在の地位
前歴不明、突然登場。
いきなり重要なタイアップを任されて巻頭カラー連載。連載自体は増刊に移ってしまったが、きっちり完結させた。
ずっとディズニー系の作品ばかり描いていたが、そうでない主力本誌連載も始めた。
個人的な感じ、思い出
初登場読みきりの序盤のギャグは非常に面白かったし、全体がとても楽しめた。
絵柄も結構好み。
いきなり登場したのはこういうことか、と「きららプリンセス」には少し脱力したが、非常に読みやすいので子供向け作品としてとてもいいと思う。
初登場読みきりで感じた独特の柔らかい感じがあまり感じられなかったのは少し残念だが…
とにかく実力はとんでもない。これだけの力がある作家が、どこに埋もれていたのだろうと思うぐらいだ。
オリジナルの新連載は飛び上がるほど嬉しい!「なかよし」において料理マンガは重要だし、本当に一員になったんだとすごく嬉しい。とにかく言葉にならないほどの、ここ数年で最高の作品だった!