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Dr.スランプのアニメは終わってしまいますがお久しぶりのんちゃ、講義を始めます。出席カードを回してください。

今回はキャラクターの容姿の続きとして、ファッションを検討していきます。ファッションは下着、制服、軽い外出、ある程度着飾る外出、フォーマルに分かれます。また季節によっても変わります。

ほとんど無限のパターンがあるのでなんですが、大きいものから分類していきますとまず男装と女装、そして洋装と和装に分かれます。

子供服についてはキャラクター分析としての重要性が薄いので、省略。単純に贅沢、普通、貧困の三つに分けていいでしょう。それぞれがどのようなものかは補講にまわします。

まず女子の場合(女性の装い)について検討してみます。無論現代では女子の衣服はほとんど全て洋装の女装で、それ以外は時代物や上流階級ものなどの特殊なケースです。

それを先に検討しますと、和装が必要とされる状況には部活動や習い事として茶道や華道、日舞などで、また和装に似たものとして弓道、剣道、空手、柔道等の格技系の部活や習い事の道着、巫女などのバイトの制服として、特別な上流階級の普段着、夏祭りや和風旅館での浴衣、初詣の晴れ着等があります。

男装は社会的な性別が男として設定されているケースと、本人の自覚も周囲の認識も女子で、男子のふりではなく女子のファッションの一部として男子のかっこうをするのの両方があります。これの場合、女子の性格はかなり活発で髪型はショートカットです。なお、男子らしい格好をそのままするケースは比較的少なく、どこか女子らしいアレンジがされています。社会的な性別が男である、とされて育てられている者のファッションは男子と変わりません。

男子の女装は女子として育てられているか、またはオカマです。ファッションとして男子が女子の服装をすると言うことはまずありません。そこまでの崩れた世界は今の所、幼年少女誌範囲外とみていいでしょう。

和装は上述のように、部活や習い事の制服としてと浴衣が主です。

制服としての和装は雰囲気を引き締め、男子にとっては別の魅力を引き出すきっかけとなります。そういったりりしい姿を見た男子が普段意識していなかった女子を意識し始める、でもその事を素直に言えなくて暴言、ということもままあります。また浴衣は模様が多様で、テーマと合わせて効果的に用いる事もできます。尚、普通和装に季節感はありません。

洋装ですが、極端なのではピンクハウスのようなフリルの多い衣服から、男装に近い単純なジーンズとTシャツまで色々とあります。まず始めに、制服かどうかが大きいです。制服ですが、細かい構造を知らないので以下次回とします。そして下着についても・・・あまり検討したくないのですが、性的発達段階と深くからみ、それが重要になる作品では案外出てきます。季節によっても相当違いますね。

最初に、女子の衣服全体を検討するため、冬の一般的な衣服からパーツごとに分析していきます。

冬季では寒いですから、外側に防寒用の上着を着ています。これは普通、上下に分かれていなくて、肩から腰までもしくは膝当たりまでを覆うタイプです。その下の、室内では一番外側になる衣服はワンピースと上下、そして下半身がスカートとズボンに分かれます。その上にセーターなどを重ね着するケースもありますね。

その下については・・・はっきり言って知りませんし、幼年少女誌での重要度はさして高くないので省略します。下着で重要なのは肉体的な成熟度の比較とスカートめくりネタで、生理ネタが解禁されている場合の生理用品やブラジャー使用の時期、パンツの柄などが問題になります。ここはあまりくだくだやりたくないので以下略。

靴下は校則の対象として扱われます。

その他、ネクタイやマフラー、帽子、手袋などの重要度はさほどではありません。マフラーは普通男子へのプレゼントで、帽子はファンタジー交じりの作品でしばしば頭の何かを隠すのに用いられます。

夏季の衣服は暑いので上着が無く、ワンピースかスカート&ブラウスかズボン&シャツを中心にします。

全体として、一番重要な点はスカートかパンツルックかです。これによって、雰囲気が女らしいか男の子っぽいかに大きく分かれます。ただ、パンツルックでも組み合わせによっては大人の女性の色香を出す事もできます。これらは微妙なバランスの問題ですので、粗放な一般論にはなじみにくいです。

夏季の衣服ですが、要は冬季の衣服から上着を取り除いたもの、と考えればいいでしょう。男子が見ますと、上着が薄くなる分露出度が上がり、嬉しいものですが、未熟な男子は何も考えません。

全体として、服の性格をまず男子っぽい感じと女子らしい感じに分けます。

男子っぽい感じの服装はさらに、「知的で長身」と「スポーツ万能、元気」に分かれます。と言っても、「知的で長身」は感じとしては判るのですが、実際にどのような衣服で特徴づけられるのかはっきり具体例を挙げて言う事はできないです。シンプルなデザインでスーツ系のパンツルック、ハイヒールの靴などが特徴だと思うのですが・・・ずれていると思います。

「スポーツ万能、元気」はよりシンプルで、上はTシャツを含む単純な服でミニスカートかズボンで足元はスニーカー、化粧もなくショートカット、どちらかと言うと精神年齢は低めで性的な感じがやや小さく、性分化以前の雰囲気を残している・・・ですね。

女子らしい服装では、感覚的な年齢が高いか低いか普通か、華美か単純か、そして現代の流行に合っているかなどのポイントがあると思います。

感覚的な年齢が低く、華美なものの代表例がピンクハウスファッションです。

キャラクターとしてはかなり極端で、主人公は普通着ません。意地悪役がお嬢様を強調する為に(注意、意地悪役のタイプにはお嬢様を強調するのと成熟度の高さを強調する、上の「知的で長身」タイプの両方が見られます)縦ロールとともにフリルだらけの服を着ている事があります。

一番普通の衣服・・・これが一番難しいです。流行もありますし。多くのバリエーションがあり、そしてそれだけ多くのキャラクターを描写しています。

流行にまともにはまっている服装及び化粧などの特徴として、報道上はコギャルと呼ばれる茶髪、日焼け、ルーズソックスなどがあるようですが・・・そんなものは(讃美歌510)「幻の影を追いて浮世にさまよい移ろう花に誘われ行く汝が身のはかなさ」ですが、流行に遅れない事は大切でしょう。最新の流行がどこにあるのかは僕は全く知りません。

男子の衣服ですが、男装の場合スカートと言う選択肢がスコットランド高地民族及びヘムル族の民族衣装を除いて考えられないため、やや単純です。

一番大きな分類として、背広を含む制服かどうかが特に大きいです。

制服はガクランと呼ばれる詰め襟とブレザーに分かれます。ブレザーは大体背広に近い構造です。

背広は三つ揃えと背広だけ、上にコートがバリエーションです。

先に制服について細かく分析します。学生の制服は、夏季はほぼ同じです。ズボンの色がガクランの場合、黒になるのが違いでしょうか?

ガクラン、つまり詰め襟で一番重要なポイントは・・・何と言っても第二ボタンです。これだけでもう別章詳述、と言っていい位に豊富なパターンのバリエーションがあります。衣服として、冬季の特徴は、充分上着の役を果たし得る厚手で黒の詰め襟が上、同じく黒のズボンと組み合わせています。詰め襟の上着の下は長袖のYシャツです。ネクタイはありません。その下は下着で、普通上がTシャツ、下がトランクスかブリーフです。足は一般に白のハイソックスです。校則が厳しい学校ではしばしば装飾なしで白のハイソックスと規定されています。

ブレザーは背広に似ていて、Yシャツにネクタイ、その上にブレザーを着ます。体の前面が開いている事もあり、詰め襟ほどの防寒性はないため、厳寒期にはその上にもコートなどの重ね着が必要になります。

背広について・・・細かな検討は不要ですね。とりあえず大人の象徴です。大学生が着る必要は実際にはほとんどありませんが、教生だけでなく、大学生がデートに誘った時などは決まって着ています。中高生は普通着ないですが、何故か「キザな遊び人」がしばしば着ています。それ以上の、タキシードや燕尾服と言った正装は上流階級ネタになってきます。

冬の一般的な衣服からパーツごとに分析しますと、一番上に上着があります。その下にセーター、背広+チョッキなどと重ね着する事もあります。

そして男子の場合、室内で着る一番上の衣服は洋装ではすべて上下に分かれ、下はズボンです。また色調も基本的に寒色系で、ジーンズか黒、紺、薄茶など単純なものが普通です。普通の生活をする上ではズボンに柄はないでしょう。上は冬季ではセーターなどを重ね着する事もあります。

夏季は下は当然ズボン、上は半袖のブラウス、シャツ、Tシャツの三つに分かれます。そのTシャツのロゴから性格や嗜好がある程度描写できます。

男子の衣服は私服も含め多様性に乏しく、それほど性格描写の役には立たないですが、極端な生活の崩れを描写したりするのに使えます。

今回はここまでにします。何か質問は?御静聴深謝。

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