パターン分類4-3
んちゃ、講義を始めます。
周囲の二人に対する環境としては抑圧的、開放的、(親が決めたフィアンセ等)強い後押し、特殊状況等です。
親が抑圧的に働くときには家としての理由か単純に心配+子供を独占しておきたい(人間として認めず、可愛い人形にままにしておきたい)親のエゴか、または相手を社会的に見下しているかです。これらがあると恋は一気に燃え上がります。恋が育つ過程では特に親による電話の妨害などが薮蛇になることが多いですね。特に「ロミオとジュリエットみたい・・」と自己陶酔を始めたらとめどもなく(多分に結晶作用による虚像ですが)思いが膨らんでいきます。
校則も大きいです。例えば何の気無しに話しているだけなのに理不尽に処罰することがきっかけで相手を仲間としてみることが出来なくなったりとか。また、間接的な働きですが相手役が叱責されているときに心配になるとか自分が叱責されているとき助けてくれるとかも。この場合気をつけるべきなのは本当にそばにいたいというだけなのか、それとも反抗心による(無意識的な)当て付けに近いものなのかです。
集団の雰囲気のほうが影響力が強いと思われます。こちらは個人の生活はおろか内面まで支配するものですから。情報力も教師と皆とは比較になりませんから、隠しようが無いですし。周知のようにグループの暗黙のルールに逆らうのは孤立、いじめという自分の火刑執行令状にサインするようなものです。男子と女子が対立状態だとこの点が重くのしかかることになります。親や校則なら友達に相談できますが、本当の親友がいないときはその友達が敵になるのです。この状況下では人間としての強さが最大限に試されます。恐怖に怯え、相手役のことを疫病神のように思うことさえあります。その中で育つ思いは本物でしょう。
差別関係のラブロマンスは幼年少女誌では余り扱われません。重すぎるからでしょう。これは人間そのものを問うことになりますから。この最悪の条件下では思いは消えなければ命懸けのものにまで育ちます。
主人公の恋愛状況及び相手役の恋愛状況は三角関係の講義のなかで。今回はここまでにします。何か質問は?御静聴深謝。