パターン分類7-2

んちゃ、講義を始めます。今回は前回の続きで、トラブルの中の誤解についてやってみます。

男女間に限らず誤解の理由とは基本的に読んで字のごとく理解の誤りです。まず誤解しているのが男か女かに分かれます。そして何を間違えたかによって意図、(特に恋愛)感情、状況、性格及び人格に分かれます。が、この三つは不可分に結びついていますから無理に分けて論じないほうがよいでしょう(それで丸一週間無駄遣いしました)。

誤解が生じる原因としては意図についての誤解は会話や行動、特に嘘によります。恋愛感情については自分以外が好きなの、という疑惑は態度や雰囲気、噂、(意図と結びつきますが)部活の連絡の手紙等によって生まれ、膨らみます。自分のことが好きなのという誤解も態度などの勝手な解釈から。又自分の気持ちそのものを間違えることもありますがそれは顕在化する前の抵抗です。状況はそのまま偶然(別名ご都合主義)そこに出くわしたことから発生しますね。性格や人格そのものの誤解はある程度のつきあい(クラスメート等)の積み重ねからで、一番矯正が難しいものです。その分解けたときにはそれ自体が恋愛感情発生もしくは自覚のきっかけにもなります。当然のことですが、誤解は単独で存在し続けることはなく連鎖的に自己増幅する傾向があります。

そして誤解が生じた後について考えますと発生(大抵は下らなく、ここで説明すれば何でもないことです。)からまず喧嘩になります。つまりお互いに感情的になり、理性や冷静な判断力が失われて誤解した側は真相について考えることもせずに始めの解釈に固執し、された側は怒って説明する気も起きなくなり更に関係が悪化します。ただそのうちどちらも恋愛感情とのかねあいもあって歩み寄ろうとします。まあ中々上手くいかずに擦れ違いが続くのですが、普通は偶然や友達の協力、また勇気を出しての告白などで解決となります。

解決し損ねた場合はそのまま転校又は卒業ー再会ネタに。

出会いの段階で怒る誤解はその関係の土台となってしまい、ボタンの掛け違いと同じく始めに戻らない限りどうしようもありません。刺のように後々まで絡んできます。特に初期における人格判断が狂うと後の修正が大変です。(+,+)型の出会いにおいて男女共に多い誤解としては恋愛の状況の誤解、すなわち一緒にいる相手の友人や家族などを恋人と間違えたりすることが多いです。この時には始めから恋を諦めざるを得ない状況ですね。そのために折角のときめきを打ち消すことになります。更に後に相手からのモーションが来てから相手がつきあっている相手がいるにもかかわらず他の異性に粉掛けるような奴だと(人格レベルの)誤解に発展してしまうこともあります。又逆に本当はつきあっているのに友達と勘違いすることもありえますね。

一目ぼれのとき他におきうる誤解としてはかなり古いパターンですが相手の身分の誤認がよくありました。それにも本人が隠しているケースと本人も知らないケースが考えられるでしょう。又現在でもその変形として成績などのステイタスを誤認して付き合いが始まる事はよくあります。これもまた本人自身に惚れたのかそれともその付加価値に惚れたのかを試す意味合いがあります。

恋愛感情が発生してから顕在化し、最終的に自覚されるまでに起きうる誤解は基本的にはっきり恋愛感情が自覚されるまでの混乱が原因となります。それ以前の、芽生えた気持ちを少しずつ育んでいる状況では余り深刻な誤解はありません。この段階で特に相手の人格についてーの固定観念を持つことは危険ですから。唯補足しますと周囲がその人格について誤解しているケースは多々ありますね。

男の子も女の子も気持ちが顕在化してない状態では無意識のうちに相手に接近したい願望と抵抗が葛藤しています。少し変な例えですが核力に似てますか。誤解も大体それを助長するためです。唯、その誤解が感情を強く動かして結果的に顕在化の直接原因になることも多いですね。

ここでの誤解には元々相手とその異性の友達がつきあってると思い込むとか喧嘩友達の場合に女の子がしたのではないもしくはわざとではない、何かいつもの喧嘩とは違う許せない事について濡れ衣をかぶせるとかがあります。

男の子のほうはとっくに顕在化しているのに女の子のほうが気付いてない場合には男のほうが年上、同い年、年下に分けられます。また幼なじみが多いです。これらの場合には男の子のほうはいらいらしつつ見守っている、年上なら{気分は光源氏}、同い年又は年下なら(中学までの同い年は普通女の子のほうが上の感じです){いつまでもがきじゃないのに}です。

ここで男のほうが女にする誤解には相手の生活習慣の変化に疑惑を感じる(大抵は彼あてのプレゼント)、相手の何の気無しの行動が告白だと思い込み(もしくはそう吹き込まれ)、浮かれてその反動で怒る、噂に対する言い訳を真に受けるなど。

女のほうが男に対して抱く誤解には男のほうが誰か他の人とつきあってるもしくは他の女の子(友達の時も)が好きだと思って協力に回る(ここでそれを利用したかけひきもありますね。唯それを本気にしてしまってややこしくなることが多いのですが。詳しくは嘘のところで。)、本当は屈折したアプローチなのに気付かず嫌う、男の子が思いやりを哀れみだと思って屈辱を感じ、強く拒絶したのを理解できず真に受けて怒るか落ち込むなど。

女の子のほうが顕在化しているのに男の子のほうはまだ、ということは多くありません。その場合普通女の子には望みはないですね。この時には女の子のほうが男の子のほうの何の気無しの好意を恋愛感情と思い込んでしまうことが大半です。

両方顕在化しており、あとは告白だけの状態(両片思いと呼んでおります)が一番面白いですね。大人の、それも傍観者の目から見たら(って僕の精神年齢は彼らと同じかそれ以下ですが)うっとうしい、早く言っちまえばいいんだよとなるところですが。誤解によるトラブルこそ告白のきっかけとして一番多いものです。

このケースでは両方同じような思い違いをします。噂に対する言い訳を真に受ける、深い意味のない手紙を目撃する、相手の部屋に夜居た従兄弟(これは少年誌)、転校の誤報もしくは至近距離への引っ越し、品定めもしくはその噂の立ち聞き&真に受けて、三角関係におけるあらゆる誤解等。

告白だけしてまだ返事ができない、もしくははぐらかされてきちんとした返事を聞くまでの状態では(以外と多いです)極端な不安定から誤解が忍び込み易いです。特にやきもきしている友人が余計な情報を持ち込み、誤解を助長するケースが多いです。又返事そのものの誤解もありますね。女の子のほうが告白したときにはうぶな娘だとOKの返事なのに違うとり方をすることや返事までの間に相手が他の女子といるのをみてそれが答えなのねと思い込んだり、自分のラブレターが捨ててあるのを見て相手が必死で探しているのも知らずに泣き伏したり、何らかのやむを得ない事情があって断ったのを真に受けたり(これは仕方がないです)。 また女の子が面食らっている男の子の態度をNoのサインだと思い込む事もよくあります。この時には必死な分傷も深いし、解決が難しくなります。

この時男の子のほうも上手く受け止められるとは限らず、恥ずかしがって却ってトラブルのもとを作ったりします。友達が近くにいたのに気付かない女の子が友達に遠慮しての拒絶を勘違いして真に受けるのはあたりまえです。男の子のほうが告白してきたときには女の子自身自分の気持ちが分からない(女の子にとっては事実上初対面とかもありますからね)こともあります。よくあるのが余りに意外なのでからかっていると思い込んだり本当にからかってるのに気付かず浮かれたり(この場合は前から見ていた男がでてきます。少し三角関係でこのあたりの検討が足りませんでしたね。自分の気持ちを間違えていたというのもそれ自体三角関係の重要なジャンルです。目当ての男に告白され、又は付き合ってしばらくして初めて協力者への思いに気付くというのも多いですし。補足の余談です。今までの講義もこれ自体研究中なので全然完全には程遠いものでしかないです。これからも色々な補足、重複説明があると思います。何かあったら昔の授業内容でも遠慮なく質問してきてください)、友達に遠慮して自分の無意識の気持ちを押し殺して断ったり(この場合自分の気持ちを誤解もしくは無意識的にもしくは意図的にねじ曲げています)。更に男の子のほうも前と同じく急な告白にびっくりしての反応を拒絶と間違える等します。むしろ女の子の反応が変に解釈されることが多いですね。

そこで一度こじれるとお互いに意地になりますし告白したほうはそれで度胸使い果たしてますから再告白及び修正は難しいです。特に間違った告白については告白された側の理解が欠かせませんね。

くっついたあとについてですが、それについては後述とします。まだ詳しい検討も理論化もできていませんので。基本的に相手の気持ちが確信できない事から生まれる疑惑だと思います。

友達同士の誤解としては三角関係がからむのでは抜け駆けを疑う、友達も自分が好きな人のことを好きだと思い込んで諦める等。からまないものに関しては恋愛が絡まない話のところで詳述します。大体善意でやったことを信じ切れない事が多いですね。

家族では例えば親の浮気を疑って、というパターンがあります。今はこれ位で切り上げておきます。これからまだまだ誤解のパターンは出てくると思いますが、やはりこのテーマは全体が一応終わってから各論の形でやるべきテーマだったようですね。今後補足が多くあると思います。お待たせした上にまとまりのない形ですみません。

レポートとして好きな作品における誤解について指摘し、どうすればよかったのか考えてください。何か質問は?御静聴深謝。

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