小松チホ (こまつ ちほ)
作風概説
ぐっと画面から押し出してくるような目と肌の迫力。強烈なピート臭に咳きこみそうになるアイリッシュの強さ。
骨感が結構強い。服のしわなどが何気なくとても細かく、色香がある。
男女の描き分けが強く、かなり生命感が強い。
決めるシーンはとても技術的に優れており、効果・印象が高い。
物事をひっくり返すのがうまく、ストーリーも緻密で心の動きが丁寧。
代表作
2018「泣きっ面にハチミツ」
どうしても泣き虫なゆなちゃん。人を不快にさせないため、隠れて泣くことを覚えてしまった。
そんな彼女を見つけた男は演劇部長で、有効利用してやる、と「泣き虫姫」という作品に強引に引っ張りこむ。
頑張るけれど失敗する、それも部長は逆利用してしまう。
2018「金髪王子のビターな秘密」
碧い瞳に金髪、童話に出てくる王子様のような「アラン=レッドフィールド」くん。転入してきたイギリス人。
人相が悪くて根っからぼっちの一花さんとは接点がないはずだけど…いきなり優等生の彼女に、アランくんが頼みこんできた。
英語スピーチコンテストの代表に選ばれたが、実は彼は幼児期からずっと日本育ちで英語がまるでダメ。
今までの実績、現在の地位
デビューしたばかり。本誌にも登場。
個人的な感じ、思い出
小さくまとまった感じは崩れ、一気にスケールを増した。
ホラーオムニバスがあった時代ならホラーで活躍できたかもしれないと思える。
ものすごくはじけてほしい、という感じもあるのだが、原作を当てはめるのならどんな原作がいいのか…「たったひとつの冴えたやり方」など?