iM:O (まさおみ)
作風概説
ものすごく昔の絵本の挿絵、派手なビスクドールを思わせる、とてつもないタッチ。
とにかく「なんだこれ…」と誰もが思ってしまう変な世界を作る。
特濃チョコレートケーキホール・ほぼ脂身の豚バラ肉・普通なら廃棄物とされるがものすごく新鮮なマグロの内臓と頭・テンペという東南アジアクモノスカビ納豆・ギネス記録超絶唐辛子を塩と水一対一の鍋にぶっこんで三日間とろ火で煮込んだらめちゃくちゃうまかった、というような何を言っているのかわからない世界(間違っても実行しないように)。
縦長楕円形の窓に人物を入れる、という衝撃的なセオリーやぶりも繰り返す。
小学生男子の丸いメガネの目の周りだけがやたらめったら劇画にリアルというわけのわからないこともやる。
極端に画面の黒率が大きい。濃厚なインクの香りが強く漂う。
展開が衝撃的で恐ろしく力強い。とにかく想像を絶する超展開。
大胆に丸一ページ使って力強く表現することも多い。
「桜獄家(おうがくけ)」など奇妙な言葉センスもあり、世界を築くちからが高いこともわかる。
小物、服などからはスタンダードな画力も非常に高いことが伝わる。
えらく単純なちびキャラもあり。
よく見るとぬいぐるみが小さい字でしゃべり続けているなどさりげなく変なところも。
なんでそうなるんだよと絶叫しながら話の軸は正統派でメッセージがまともという何を言っているのかわからない。
代表作
2023「藤の公爵様は桜の姫君に初恋中なり!!」
初めての舞踏会に婚約者と出たら、彼に婚約破棄を告げられる。真実の愛を見つけたとのこと。
殴ってくれていいと言われたので殴った。
そうしたら藤の領地を治める公爵が出てきて…
2024「高鳴れ!!ゆゆちゃんの恋の一矢」
千年に一度の美少女ガール(自称)愛々咲ゆゆちゃん…でも彼氏がいたことがない。
ある日、スカウトかナンパのあんちゃんに泣きながらそのことを言って、彼は近くを歩いていて流れを見て笑ったイケメンとくっついちゃいな、と言って逃げた。
「ありえねぇから」と去るその男…
怒り心頭のゆゆちゃんは翌日、彼氏を用意すると言われるが、顔と性格のギャップを控えろとも言われる。
カラオケでの3ON3決戦…
今までの実績、現在の地位
デビューしてまもなく再登場。
個人的な感じ、思い出
とにかく衝撃衝撃また衝撃。それを支える実力の高さもわかる。
こんな作家どう活用できるんだよ、「なかよし」にこんなの入れるのってシャチを学校プールに入れるようなもんだろと。
とにかくこの力が生きますように、生きる何かすごい題材がありますように、と祈るしかない。