作風概説
全体に柔らかく、それでいて皮肉な感じもある。頭身の高さも印象的。鼻が低い感じなのも特色。
状況作り、感情表現やカメラワークも迫力があり、かなりうまい。
男の子の照れた笑顔とまっすぐな視線が印象的。
可愛い小さい男の子の甘い可愛らしさを恐ろしいまでにうまく描いたり変なトレーディングカードを作り出したりと妙な底力がある。
題材が結構大胆で、何をしでかすかわからない面がある。
代表作
2002「最強の告白」
梢はぶっきらぼう怖い系&かわいい系の男子二人組、早苗・京助コンビのかわいいほうに惚れた。「甘党で有名な早苗」がかわいいほうだと思いこみ、呼び出して顔も見ず告白したらそれは怖いほうだった。
しかもOKされてしまい、なんか怖くて勘違いだと言い出せず不幸。すっぽかそうとしたけどふと見つけた花壇を作ったのは彼だったなどでつい「早苗くんは怖くないよ」と言ってしまう。
そんな時、京介くんに「大好きだ」と言われて…終盤がたまらない。
2003「しのびの王子さま」
王子さまを夢見るかなえちゃんが歩道橋から落ちたとき、男の子がバク転しながらお姫さま抱っこで助けてくれた。
やっと出会えた王子さまにいきなりつきあって、と言うかなえちゃん。彼、服部小次郎の返事はなんと「おれ 忍者だけどいい?」だった。
彼はデートも変わり身の術と称して友達をよこすし、塀の上を歩いて木の上にいるなど変な行動ばかり。
それでも彼が好きなかなえちゃんだけど…
2004「桜物語」
鈴花ちゃんは桜が嫌い。一年前、幼馴染の総ちゃんが姉にプロポーズしたのを桜の下で目にしたから。
一年間、思いをずっと閉じ込めたまま彼氏もできた。でも、桜を見ることも「鈴」と呼ぶことを許すこともできなくて…
姉夫婦に間が悪い形で会ったのがきっかけで、彼は神社に引っ張っていって結婚式ごっこをした。
そんなとき、総ちゃんが前に欲しがった男ものの指輪を鈴ちゃんにくれたのを見つかり…
激しい感情の表現、閉じた心と開いた心の対象を鮮やかに描いた傑作。
2007「運命のヒト」
少女マンガ好きのはるかちゃんは、マンガみたいな出会いにあこがれて…本当にパンを食べながら走っていると、かっこいい男の子にぶつかってクラスメートで隣の席!これはもう運命!
と思っていろいろ迫りまくるけど、彼はどうも冷たい…
そんな時、出会い以上の黄金パターン、幼馴染の彼女が彼と再会?
苦笑ではすまない乙女心を軽妙に描く。
*かなり長いこと記述ミスがあったことをお詫びいたします。
2008「あぶない!トライアングルラブ」
「西中の鈴村」と、別の中学の有香周辺でも人気(中二で同学年)の鈴村楓くんに、有香ちゃんだけは興味なし。彼女の好みは年下で背が低くて…要するにショタコン。
そんな彼女が出会ってしまった理想の人、湊くん(もちろん小学生)が落としたレアカードを探すのにつきあっていると、弟を妙に可愛がっている楓くんも出てきてしまった。
その後楓くんと変質者競争をしながら、湊くんがしょっちゅう落とすカードを追いかけて…
とにかく変で可愛い怪作。
今までの実績、現在の地位
2002年大量デビューの一人。
かなり長いこと登場してこなかった。
最近とんでもないネタの連発で結構出る。
個人的な感じ、思い出
デビュー作はとても面白かった。まだ未熟さが強いのだが、これからどうなるか興味深い。枠は少なく、厳しいと思うが…。
デビュー後第一作も、ツッコミどころがとても多く面白かった。これでアクションシーンがもう少しできていれば…
作風の変化には少し驚いたが、これからどうなるかも期待できそう。